広島(★3対4☆)中日 =リーグ戦22回戦(2024.09.08)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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中日
30010000041002
広島
0002100003920
勝利投手:齋藤 綱記(4勝3敗0S)
(セーブ:マルティネス(1勝3敗37S))
敗戦投手:玉村 昇悟(4勝5敗0S)

本塁打
【中日】細川 成也(20号・1回表2ラン),木下 拓哉(3号・4回表ソロ)

  DAZN
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◆中日が接戦を制した。中日は初回、福永の適時二塁打と細川の2ランで3点を先制する。そのまま迎えた4回表には、木下のソロが飛び出し、試合を優位に進めた。投げては、好救援を見せた2番手・齋藤が今季4勝目。敗れた広島は、先発・玉村が振るわなかった。

◆広島小園海斗は中日柳と好相性。両者の通算対戦成績は48打数15安打の打率3割1分3厘だが、バンテリンドームで24打数4安打の1割6分7厘に対し、マツダスタジアムでは24打数11安打の4割5分8厘。本拠地での対戦の方がよく打っており、特に最近2年は14打数7安打の打率5割と大当たりだ。

◆広島松山竜平外野手(38)が1軍に再昇格し、出場選手登録された。今季は開幕から1軍で出場を続け、8月14日に出場選手登録を抹消されていた。ウエスタン・リーグでは10試合に出場し、20打数6安打、打率3割、6打点の成績を残した。この日は中日戦の試合前練習に参加し、「頑張りまーす!」と少ない言葉で気合をにじませた。1軍戦はここまで59試合に出場し、打率1割9分4厘、1本塁打、10打点。代わって前日7日の中日戦で先発し、7回途中1失点で7勝目を挙げた九里亜蓮投手(33)が出場選手登録を抹消された。

◆広島が接戦の末に敗れ、苦手中日に2年ぶりのシーズン負け越しが決まった。先発した玉村昇悟投手(23)が初回に細川に左中間への2ランを浴びるなど、いきなり3失点。4回から登板した松本竜也投手(24)も木下に左越えの1発を許し、4点を追う展開となった。打線は3試合ぶりにスタメン復帰した7番の末包昇大外野手(28)が4回無死一、三塁から左前適時打を放って反撃の口火を切り、この回で2点を返した。さらに5回は無死一、二塁から野間峻祥外野手(31)が中前適時打を放って1点差まで接近した。しかし、追い上げは届かなかった。9回には守護神・栗林良吏投手(28)を4月7日の中日戦以来5カ月ぶりにビハインドの展開で投入。1回無失点でチームに勢いをもたらすも、打線が流れに乗ることができなかった。これで2カード連続の負け越し。なかなか波に乗りきれない。

◆広島が接戦の末に敗れ、苦手中日に2年ぶりのシーズン負け越しが決まった。先発した玉村昇悟投手(23)が初回で3失点を喫するなど、前半戦で4点のリードを許した。打線は1点差まで追い上げたが、あと1歩届かなかった。新井貴浩監督(47)の一問一答は以下の通り。-攻守ともに最後まで粘りをみせた「みんな最後までね、諦めない、追いついてひっくり返すっていうような気持ちが出てたと思います」-今日昇格した松山選手の序盤の代打っていうのも「うん、なんかいい内容だったと思いますよ。反応の仕方を見ても。いい内容だったと思います」-追い上げたからこそ、ここ最近続いてる序盤の失点が響いた「まあでもね、相手もブルペン陣強力の中で、いい攻撃できると思うので、また明後日(10日)につなげていきたいなと思います」-玉村投手の立ち上がりは「ここで自分が言わなくても本人がわかってると思うので、相手もブルペン陣が強力なんで、何とか序盤に早い段階で、点差詰めたい、追いつきたいと思ってあそこでもう代えました」-栗林投手をビハインドの場面で起用した「もう相手もね、強力なクローザーなんで、もう1点もあげられないところなのでいってもらいました。明日休みってのもあるし」-栗林投手の起用は流れを持ってこようっていうところも含めて「もちろん、もちろん。それはね、彼にあそこでビハインドでいってもらうっていうのは、やっぱり野手陣へのメッセージというかね、そういうあれで」-末包も3試合ぶりのスタメンでしっかり結果を「良かったんじゃないかな。ちょっとね、体調的にも整えて、いい感じだと思いますよ」-中日戦2年ぶりのシーズン負け越しが決まった「それはそれでもう終わったことなんで、あと2試合残ってるから、そこしっかり頑張りたい」-明後日から巨人との直接対決ありますけども「直接とか、直接じゃないとかそういうの関係ないんで。どこが相手だろうがね、1試合1試合、1球1球ね、みんなで頑張っていきたいと思います」-これまで通り選手たちには積極的なプレーは「もちろん。どんどん球際をね、攻めていってくれればいいと思います。打つ方も投げる方も、守る方も、走る方もね。どんどん攻めていってもらえばいいと思います」-九里投手の抹消は「ローテーションの関係で1回抹消してということ」

◆広島が接戦の末に力尽き、終盤戦で手痛い2カード連続負け越しを喫した。先発玉村が細川に左中間への2ランを浴びるなど課題の初回に3失点。2番手松本も4回に木下に左越えソロを許し4点を先取された。打線が3点を返し1点差まで追い上げるも、あと1歩届かず。新井監督は「みんな最後まで諦めない、追いついてひっくり返すっていうような気持ちが出ていた」と前向きに振り返った。勝負手が実らなかった。守護神栗林を4月7日の中日戦以来、今季2度目となるビハインドの場面で起用した。指揮官は「相手も強力なクローザーなので、もう1点もあげられないところで、野手陣へのメッセージというかね」と説明。栗林は1回を無失点で切り抜けチームに流れを引き寄せたが、最終回で打線が応えることができなかった。これで中日戦は2試合を残して2年ぶりのシーズン負け越しが決まった。9日の休日を挟み10日からホームで1ゲーム差で追う首位巨人との直接対決を迎える。指揮官は「どこが相手だろうが、1試合1試合、1球1球、みんなで頑張っていきたい」と気合をにじませた。6年ぶりのリーグ制覇へ、ここからが正念場だ。【古財稜明】▽広島末包(3試合ぶりにスタメン復帰し、4点を追う4回に左前適時打)「(2試合欠場で)悔しい思いがあったので、今日は試合に出てなんとか仕事ができればと思っていました」▽広島玉村(中日戦に先発し3回3失点で今季5敗目)「立ち上がりに失点してしまって、そこで悪い流れをつくってしまった。実力不足です」▽広島栗林(1点ビハインドの9回に登板し、1回2安打無失点)「もっとテンポ良くいきたかった。3者凡退で抑えていれば流れが来ていたかもしれないので、そこは申し訳ないです」首位巨人●、2位広島●の結果、巨人と広島は1ゲーム差で10日から直接対決3連戦を迎える。現在、巨人は65勝53敗6分け、広島が63勝53敗5分けで、直接対決は残り6試合。敗戦数が同じで、引き分けは巨人が1多いため、10日からの3連戦で巨人が3連勝してもマジックは点灯しないが、広島が3連勝した場合は広島にM16が出る。

◆中日は広島戦での2年ぶりのシーズン勝ち越しを決めた。初回に福永の適時二塁打、細川の20号2ランで先制し、4回に1点を追加。だが先発柳が5回途中3失点で降板し、5人の継投で1点リードを守り切った。ドラフト3位の辻本を初めて先発させるなど若手を起用する立浪監督は「(勝ち越しは)たまたまじゃないですか」とぽつり。10日からの7連戦を含め、残り17試合を見据えた。▽中日柳(序盤で4点の援護をもらうも5回途中3失点降板)「粘りきれませんでした。悔しいです」▽中日マルティネス(広島栗林に並ぶトップタイの37セーブ)「体調はバッチリ。この時期は先発投手が疲れてくるので、みんなでやっていかないといけない」

◆中日細川成也外野手(26)が2年連続で20本塁打に到達した。初回に福永の二塁打で先制し、なおも1死三塁で広島先発玉村のチェンジアップを左翼席へ。「(カウント1-2と)追い込まれていたが、うまく対応できた。今日決められて良かった。(20本は)達成できたので次はキャリアハイを」と昨季の24本超えをにらんだ。球団での2年連続20本塁打超えは、09年~10年の和田(1軍打撃コーチ)、森野(2軍打撃コーチ)、ブランコ以来14年ぶりだ。

◆中日が1点リードを守り切り、敵地での3連戦を勝ち越して、広島戦の2年ぶりのシーズン勝ち越しを決めた。初回に福永裕基内野手(27)の適時二塁打、細川成也外野手(26)の20号2ランで3点を先制。先発柳裕也投手(30)は5回途中3失点で降板したが、斎藤、藤嶋、清水、松山、マルティネスのリレーで1点リードを守った。試合後の立浪監督のコメントは以下の通り。-初回に3点を先制した立浪監督 いい先制ができて、その後の絶好機(2回2死一、三塁や5回無死一、三塁)が。あそこで点を取れば、もう少し結果も良かったと思うけど。なかなか点が入らない。どうしたらいいもんか。-細川は2年連続で20本塁打立浪監督 これは立派な数字だと思う。今年は特に本塁打数が少ない中で。あとは打率も3割を打っている。これから長く野球をやっていく上で、ここぞっていうところで、点が取れるような打撃をしてくれたら。今日は斎藤があそこでよく踏ん張ってくれたので、勝てたと思うけど、もう少し、レベル上げていけるように(したい)。-柳は立ち上がりは良かったが、5回途中降板立浪監督 なんとか勝ちをつけてあげたいっていうのはあるけど。4回ぐらいからちょっと球が浮きだして、捉えられだしたので代えた。下(2軍)で調整してもらって。1回抹消します。-広島戦勝ち越し立浪監督 たまたまじゃないですか。-柳は下で投げて立浪監督 そうですね。もう1回調整させます。-柳に代えて斎藤を送り出したときは、1点やむなしで立浪監督 同点でなんとかしのいでくれれば、と思ったけど、守り切って帰ってきてくれた。あそこが全てだと思う。

◆中日が逃げ切り勝ち。一回に福永の二塁打と細川の2ランで3点を先行し、四回に木下のソロで加点。五回のピンチで好救援した斎藤が4勝目、マルティネスが37セーブ目。広島は終盤に打線が沈黙。今季の中日戦負け越しが決まった。

◆広島は3―4の九回に抑えの栗林を投入する執念を見せたが、実らなかった。最後の攻撃は中日・マルティネスの前に三者凡退に。新井監督は「相手のクローザーも強力だから一点もあげられない。野手陣へのメッセージというかね」と栗林投球の意図を語った。巨人が敗れ、首位との差は1ゲームで変わらなかった。10日から巨人と本拠地で直接対決3連戦に挑む。新井監督は「どこが相手でも一試合一試合、一球一球、みんなで頑張っていく」と自然体だった。

◆追い上げはあと一歩届かなかった。広島は5位中日に惜敗し、3連戦では4カード連続の負け越し。今季の同カードは8勝13敗1分けとなり、3試合を残して2年ぶりの負け越しが決まったが、新井監督は前を向いた。「もう終わったこと。バンテリンドームではあと2試合かな。そこにしっかり頑張りたい」先発の玉村は〝魔の一回〟に沈んだ。先頭への四球後、福永に右中間への適時二塁打で先制点を献上。今週6試合で4度目となる一回の失点で悪い流れをつくると、1死三塁から細川に2ランを浴びた。打線は四、五回に反撃して1点差に迫ったが、七回以降は相手の強力救援陣の前に9者連続凡退。九回に抑えの栗林を投入する執念も実らなかった。チームは3日からのDeNA、中日との下位6連戦で1勝5敗。残り22試合で首位巨人を1ゲーム差で追う一方、3位阪神が迫っている。10日からは本拠地で巨人との首位攻防3連戦を迎える。「どこが相手だろうが一試合一試合、一球一球、みんなで頑張っていきたい」と新井監督。マツダG倒で再浮上を狙う。(柏村翔)

◆広島の守護神・栗林は3─4の九回に登板し、2安打を許すも無得点に抑えた。「『ビハインドでもいく』と言われ、準備はできていた」と汗をぬぐった。七回から登板したハーンは来日1年目で初のイニングまたぎをこなし、自身最長の2回を無失点。「難しい状況ではない。チームの勝ちに貢献するため自分ができることをやった」と胸を張った。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
65536 0.551
(↓0.005)
-
(-)
19374
(-)
339
(+8)
68
(-)
50
(-)
0.242
(-)
2.560
(↓0.02)
2
(-)
広島
63535 0.543
(↓0.005)
1
(-)
22357
(+3)
316
(+4)
49
(-)
52
(-)
0.238
(↑0.001
2.320
(↓0.01)
3
(-)
阪神
64576 0.529
(↓0.004)
2.5
(-)
16424
(+3)
370
(+5)
58
(+1)
34
(-)
0.240
(-)
2.440
(-)
4
(-)
DeNA
61582 0.513
(↑0.005)
4.5
(↑1)
22444
(+8)
416
(-)
88
(-)
55
(-)
0.256
(-)
2.980
(↑0.03)
5
(-)
中日
52668 0.441
(↑0.005)
13
(↑1)
17325
(+4)
405
(+3)
57
(+2)
35
(-)
0.239
(-)
2.850
(-)
6
(-)
ヤクルト
50694 0.420
(↑0.005)
15.5
(↑1)
20418
(+5)
490
(+3)
82
(+2)
56
(-)
0.237
(↑0.001)
3.750
(↑0.01)