ソフトバンク(★2対3☆)西武 =リーグ戦22回戦(2024.09.07)・みずほPayPayドーム福岡=
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西武
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ソフトバンク
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勝利投手:平良 海馬(3勝2敗0S)
(セーブ:アブレイユ(2勝5敗24S))
敗戦投手:ヘルナンデス(3勝3敗0S)

本塁打
【西武】外崎 修汰(6号・9回表ソロ)
【ソフトバンク】牧原 大成(2号・3回裏ソロ)

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◆西武は1点を追う8回表、西川の適時打で同点とする。続く9回には外崎に通算100本塁打となるソロが飛び出し、リードを奪った。投げては、先発・今井が7回2失点の力投。2番手・平良が今季3勝目を挙げた。敗れたソフトバンクは、打線が再三の好機を生かせなかった。

◆西武の外崎修汰内野手(31)が、プロ通算100号を放った。2-2の同点で迎えた9回1死。カウント2-2から、ソフトバンク・ヘルナンデスが投じた甘い直球を捉えた。右翼ホームランテラスに飛び込む6号ソロ。プロ11年目で積み上げた本塁打は100本に達し、ベンチ前で記念ボードを誇らしげに掲げた。通算100本塁打=外崎(西武) 7日のソフトバンク22回戦(みずほペイペイドーム)の9回、ヘルナンデスから今季6号を放って達成。プロ野球308人目。初本塁打は15年7月25日の日本ハム15回戦(西武プリンス)で吉川から。

◆ソフトバンクが逆転負けを喫し、今季初の4連敗となった。1点リードで迎えた8回。2番手の杉山が2死二塁から同点の中前タイムリーを許した。2-2の9回はヘルナンデスが外崎に痛恨の勝ち越しソロを献上した。松本裕が右肩痛で5日に出場選手登録を抹消されていた。代役として守護神に抜てきされたヘルナンデスが手痛い1発を浴びた。チームは優勝マジックを15とするも、4試合連続で足踏み。2位日本ハムとは7ゲーム差に縮まった。

◆ソフトバンクのカーター・スチュワート投手(24)が9勝目を手にできなかった。今季自己最多の122球を投げ、7回2安打1失点投球。初回にいきなり失点したが3回に逆転に成功。勝ち投手の権利を持ってマウンドを譲ったもののチームは逆転負けとなった。「立ち上がりは少し不安定でしたが、少しずつ自分らしい投球ができるようになった。後半はいい投球ができたと思います」。白星こそ逃したが、投球内容には納得していた。

◆ソフトバンク牧原大成内野手(31)が8月18日のロッテ戦(みずほペイペイドーム)以来の1発も勝利には結びつかなかった。1点を追う3回。先頭打者で今井の初球スライダーを右翼テラス席に運ぶ2号同点弾。「いい投手なので、ストライクゾーンを積極的にスイングしようと打席に入りました。最高の結果となってよかった」。その後、勝ち越しに成功したものの、逆転負け。試合後は笑顔はなかった。

◆ソフトバンク山川穂高内野手(32)が最終打席を悔しがった。1点を追う9回裏。先頭栗原が二塁打で出塁。アブレイユに2球で追い込まれたがファウルで2球粘り5球目はボール。「何とかコンパクトに1本と思ったんですが...。粘りたかった」。一打同点の好機も6球目のツーシームに遊ゴロに倒れた。先発今井からは二塁打を含む3安打。今季9度目の猛打賞と快音を響かせていただけに悔しい打席となった。

◆勝ち星がつかなかった西武先発の今井達也投手(26)だったが、7回2失点と好投した。首位ソフトバンク相手に試合を作り「2点で粘って投げられたのが良かった」。9三振を奪い、163奪三振でリーグトップを維持。2位の楽天早川と20個差に広げた。「周りが何個取ったかは気になりますけど。積み重ねなので、自分のやってきたことをまっとうできれば」と気を引き締めた。

◆節目の"アップルパンチ"で、西武が首位ソフトバンクに連勝を決めた。2-2の9回1死。西武外崎修汰内野手(31)は「速い真っすぐをしっかり捉えたい」と照準を定めた。カウント2-2からの6球目。ソフトバンク守護神ヘルナンデスの直球を逆方向へ運んだ。剛腕からの会心の一発に「本当に芯で打てたので、すごく自信になりました」。敵地での今季初のカード勝ち越しを決めた6号決勝ソロで通算100号に到達。「100本目ということで、今まで関わってきてくださった野球関係者、コーチ、監督、そしてファンの皆さんに感謝してます」と思いの丈を述べた。お立ち台では100号について「あまり数は気にしてなかった」と言ったが、本音は違う。「ちょっと意識しました。意識させられました」。8月10日の日本ハム戦で99号を放った後、周囲からの100号への期待を感じた。調子を落とした時期もあったが「タイミングの取り方をちょっと変えて、ゆったり早めに始動して」と心がけて復調。約1カ月ぶりのアーチを呼び込んだ。西武一筋10年。積み上げた本塁打の中から思い出の1発を問われ「1本目ですかね」と間髪入れずに答えた。15年7月25日、プロ初先発した日本ハム戦だ。第1打席に日本ハム吉川から放った。1度はファウルを宣告されるもビデオ判定の末に本塁打を認められ「ボールは青森の両親にプレゼントします」と、第1号の喜びをかみしめていた。あの1本目から100個の"アップルパンチ"を積み重ねた。本塁打は「あんまり狙って打てるものではないので、たまたま芯に当たって飛んだのがホームラン」と謙虚に語る。「明日も勝って3連勝したいと思います」。次は101号へ。残るゲームも貪欲に一戦、一戦向かう。【平山連】通算100本塁打=外崎(西武) 7日のソフトバンク22回戦(みずほペイペイドーム)の9回、ヘルナンデスから今季6号を放って達成。プロ野球308人目。初本塁打は15年7月25日の日本ハム15回戦(西武プリンス)で吉川から。

◆小久保ホークスに試練が訪れた。1点を追う9回2死一、二塁。最後はソフトバンク今宮が遊ゴロに打ち取られた。打線は10安打を放つも、好機であと1本が出ない。残塁は14を数え、今シーズン初めての4連敗だ。小久保裕紀監督(52)は「今年一番苦しい時期がここにきた。もう1本が出ないと苦しいですね。やっぱり」と厳しい表情を浮かべた。リリーフ陣がつかまった。2-1の8回。2番手の杉山が2死二塁から西武西川に同点の中前適時打を許した。9回はヘルナンデスが外崎に痛恨の勝ち越しソロを献上。1死から真ん中に入った直球を仕留められ、打球は右翼ホームランテラス席に突き刺さった。救援陣が1点差を守り切れず、カード負け越しも決まった。明るい兆しもある。腰部の検査と治療で8月に渡米したオスナが今月6日に再来日していた。この日、小久保監督らと面談。倉野1軍投手チーフコーチは「今のところシーズン中に復帰することは間違いない」と明かした。助っ人右腕は8日に本拠地で練習する予定で同コーチは「状態確認してどういうプランを組んでいくのか。明日見て決めたいなと思います」と説明。最短で来週中にも2軍での調整登板を経て、1軍の復帰を視野に入れる。現在は勝ちパターンの一角だった藤井が腰痛、松本裕は右肩痛で離脱中。首位を独走するも、ブルペンの台所事情は苦しい。守護神の早期の復帰が待たれる。チームの4連敗と対照的に2位日本ハムが4連勝と勢いに乗る。9月2日時点で11ゲーム差もあったが、一気に7差まで迫っている。残り21試合。4年ぶりのリーグVへ、まずはカード3連敗阻止で流れを変えていきたいところだ。【佐藤究】

◆ソフトバンクに頼れる男が帰ってきた。中村晃外野手(34)が1軍に再昇格した。8月12日に背部痛で出場選手登録を抹消。当初は同23日の敵地日本ハム戦で1軍復帰の予定も、発熱により見送りとなっていた。今月5日にウエスタン・リーグで実戦復帰。「2番一塁」で出場し、3打数1安打だった。翌日も2軍戦に出場。この日川村と代わって1軍昇格し、8回1死から代打出場も、西武平良海馬投手の前に見逃し三振だった。

◆小久保ホークスに試練が訪れた。1点を追う9回2死一、二塁。最後はソフトバンク今宮が遊ゴロに打ち取られた。打線は10安打を放つも、好機であと1本が出ない。残塁は14を数え、今シーズン初めての4連敗だ。小久保裕紀監督(52)は「今年一番苦しい時期がここにきた。もう1本が出ないと苦しいですね。やっぱり」と厳しい表情を浮かべた。小久保監督の一問一答は以下の通り。-スチュワートは7回を1失点の好投小久保監督 最後(7回2死一、二塁から)栗山に対してもね。(遊ゴロに抑え)あそこで成長を感じましたしね。カーターは言うことなかったと思いますよ。-18打席無安打の正木はここを乗り越えてほしい小久保監督 そりゃそうでしょ。乗り越えんと本物のレギュラー、またトッププレーヤーの仲間入りはできないですね。-正木は明日以降も6番起用か小久保監督 まだ分かんないです。これから考えます。-オスナとは小久保監督 まだ詳しくはあれですけど、体はだいぶいいっていう感じは聞いている。どっかから戻ってくればいいですね。-近藤が今季10盗塁目あそこは行っていいっていうサインだったので。

◆ソフトバンクはスチュワートが先発する。前回登板8月31日のロッテ戦(ZOZOマリン)では7回1失点で8勝目をマークした。今季は開幕から先発ローテーションの一角として17試合に登板して防御率2.02と出色の成績。2019年の米大リーグドラフトでブレーブスから1巡目(全体8位)で指名を受けた大器が9勝目を目指して腕を振る。

◆ソフトバンク・牧原大成内野手(31)が1点ビハインドの三回に同点ソロ本塁打を放った。先頭で打席に立ち、西武先発・今井の初球、真ん中に入ったスライダーを振り切ると、打球は右翼ホームランテラス席に飛び込んだ。8月18日のロッテ戦(みずほペイペイ)で1号ソロ本塁打を放って以来の2号アーチ。「いいピッチャーなので、ストライクゾーンを積極的にスイングを仕掛けようと打席に入りました。1点が遠い中で、ホームランと最高の結果となって良かったです。今日は何とか勝ちにつなげられるように得点に絡んでいきたいです」と声を弾ませた。打線はさらに1死から川瀬晃内野手(26)が右前打。2死後に山川穂高内野手(32)の左前打で一、三塁とすると、近藤健介外野手(31)が中前にはじき返して三塁走者を迎え入れ、2-1と逆転した。

◆ソフトバンクは西武に敗れ、今季ワーストの4連敗。優勝マジックは15のままとなった。ソフトバンク先発のカーター・スチュワート投手(24)は一回に犠飛で1点を失ったが、その後は尻上がりに調子を上げ7回2安打1失点と好投。打線は三回に牧原大成内野手(31)のソロ本塁打と近藤健介外野手(31)に中前適時打で逆転。その後は追加点を奪えなかった。スチュワートの後を受けた杉山一樹投手(26)が八回、2死二塁から西川に中前適時打を許して同点に追い付かれた。九回にダーウィンゾン・ヘルナンデス投手(27)が外崎に右越え本塁打を浴びて勝ち越しを許した。

◆節目の一発で試合を決めた。西武・外崎修汰内野手(31)が史上308人目となる通算100号となる決勝6号ソロを放った。「真っすぐをしっかり捉えたいと思って打席にはいった。芯で打てたので自信になった」2-2の九回1死。左腕・ヘルナンデスの真っすぐを完璧に捉え右中間ラッキーゾーンに運んだ。今季は開幕から結果が出ずに苦しんだ。特に8月は打率が1割台に低迷するなどスランプに陥ったが、月が変わって直近4試合は15打数8安打と状態は上向き。「タイミングの取り方をちょっと変えた。ゆったり早めに始動してやっている」と復調の兆しを見せている。選手会長の値千金の一打で、チームは今季敵地でソフトバンクに6連敗を喫した後に3連勝。渡辺監督代行は「長年レギュラーを張ってきた選手の勝負強さが出た」と目を細めた。1年目の2015年7月25日の日本ハム戦で放った初本塁打から10年をかけて通算100号に到達。外崎は「狙って打てるものではないが、まだまだもっと打てるように頑張ります」と頼もしかった。(石井孝尚)

◆(パ・リーグ、ソフトバンク2-3西武、22回戦、ソフトバンク15勝7敗、7日、みずほペイペイ8月まで順風満帆だったソフトバンクに試練のときが来た。終盤に継投が崩れて逆転負け。今季ワーストの4連敗で優勝マジックは15のまま足踏み。小久保監督は、もどかしさを隠せなかった。「今年一番苦しい時期がここに来たなという感じですね」先発スチュワートが7回1失点と好投し、1点リードの八回から杉山が登板して継投に入ったが、先頭への四球をきっかけにピンチを迎えると西川に同点の中前打を許す。九回は肩痛で登録抹消となった松本裕に代わって抑えを任されてることになったヘルナンデスが外崎に勝ち越しのソロを浴びた。杉山は「自分の役目を果たせなかった。中継ぎ陣がいっぱいいっぱいで、勝ち切れなかったのは悔しい」と唇をかんだ。8月の頭に腰の検査と治療のため渡米していたオスナは再来日し、今季中の戦列復帰を目指す。指揮官は「体はだいぶ良いと聞いているんで、どこかから戻ってくれれば」と渇望した。失いかけたリズムを取り戻さなければならない。(上阪正人)

◆ソフトバンクは1点を先制されて迎えた一回裏、先頭の周東が左中間へ二塁打を放った際に三塁を狙ってアウトになった。確実にセーフになる確証がなければ走ってはいけない状況。さらに、先頭打者なので二塁で止まるべきだった。無死二塁と、1死走者なしでは大違い。結果論になるが、次打者の川瀬が二塁打を放ったので同点にできた。中軸の好調を踏まえても、大きなリスクを背負う必要はなかった。中継ぎ陣はチームを支えてきた津森(登板44試合、防御率1・88)、松本裕(同50試合、同2・89)、藤井(同40試合、同1・80)、オスナ(同30試合、同3・99)が離脱中。どうしても、先発が七回を投げ切ることが求められ、試合を優位に進めるためにも得点力がものをいう。もう一つキーポイントがあった。同点の八回1死から代打に中村晃を起用。あえて起用する必要性はないと感じた。これも結果論になるが、九回1死一、二塁の絶好機で、中村晃、今宮と代打で起用した方が面白かったのではないか。優勝マジックが点灯しているが、若手は優勝経験がないので、こういうときこそベテランの力が大事になる。中村晃、今宮、甲斐らの姿をみて、若手は優勝へのプロセスを学ぶことができる。残り21試合もあれば、ポストシーズンに向けて十分に立て直せる。(サンケイスポーツ専属評論家)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
74453 0.622
(↓0.005)
M15
(-)
21510
(+2)
344
(+3)
101
(+1)
81
(+1)
0.255
(-)
2.610
(-)
2
(-)
日本ハム
65508 0.565
(↑0.004)
7
(↑1)
20475
(+5)
418
(+1)
93
(+1)
77
(-)
0.248
(-)
2.920
(↑0.01)
3
(-)
ロッテ
61576 0.517
(↓0.004)
12.5
(-)
19425
(+1)
438
(+4)
62
(-)
56
(+1)
0.248
(↓0.001)
3.240
(↓0.01)
4
(-)
楽天
59583 0.504
(↑0.004)
14
(↑1)
23417
(+4)
478
(+1)
65
(+3)
73
(-)
0.242
(↓0.001)
3.690
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
57643 0.471
(↓0.004)
18
(-)
19347
(+1)
362
(+5)
58
(+1)
50
(+1)
0.238
(-)
2.640
(↓0.02)
6
(-)
西武
40812 0.331
(↑0.006)
35
(↑1)
20289
(+3)
429
(+2)
50
(+1)
66
(+4)
0.209
(↓0.001)
3.180
(-)