ロッテ(★1対4☆)楽天 =リーグ戦19回戦(2024.09.07)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
2001000014503
ロッテ
0000001001600
勝利投手:岸 孝之(4勝10敗0S)
(セーブ:則本 昂大(3勝2敗29S))
敗戦投手:小島 和哉(9勝10敗0S)

本塁打
【楽天】浅村 栄斗(13号・1回表2ラン),伊藤 裕季也(2号・4回表ソロ),安田 悠馬(1号・9回表ソロ)

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◆楽天は初回、浅村の2ランで先制に成功する。その後は、4回表に伊藤裕のソロでリードを広げると、9回には安田のソロで追加点を挙げた。投げては、先発・岸が6回2安打無失点の好投で今季4勝目。敗れたロッテは、先発・小島が試合をつくるも、打線が援護できなかった。

◆今季の楽天岸孝之はここまで3勝10敗。本拠地の楽天モバイルパークで8試合先発して3勝5敗、防御率2・56だが、ビジターでは9試合で0勝5敗、防御率3・88。敵地ではまだ白星を挙げていない。フランチャイズ制後の52年以降、同一シーズンのビジター連敗記録を調べると、最長記録は93年佐々岡(広島)の13連敗で、楽天の最長は10年ラズナーの6連敗。岸が今日敗れれば球団ワースト記録に並んでしまう。

◆楽天今江敏晃監督(41)とロッテ中村奨吾内野手(32)が7日、小児がんと闘う子どもたちと交流した。今江監督はロッテ在籍時の09年から千葉県こども病院を訪問。闘病中の子どもたちを激励するなど支援活動を行い、今年で16年目を迎えた。楽天監督となった現在も、ロッテで後輩だった中村奨とともに支援活動を継続。試合前のZOZOマリンで子どもたちと触れ合った。小児がん患者や経験者、その家族を支援する認定NPO法人「ミルフィーユ小児がんフロンティアーズ」の主催で、2人に日頃の感謝を直接伝えるためにロッテ-楽天戦の応援ツアーが企画された。参加者は小児がんと闘う子どもたちと家族、病院・団体関係者の計33名が参加。子どもたちには球団グッズや2人のサインが入った色紙がプレゼントされた。この野球観戦には、今江監督と中村奨の寄付金の一部が役立てられているという。今江監督は球団を通じて「ぼくたちがユニホームを着た本来の姿を見せる機会がなかなかない中で、その機会を得られたのはすごくうれしく思います。(中村)奨吾と対戦する日なので、2つのチームを応援できる楽しさを持ってもらい、試合観戦を楽しんでもらいたいです。大変な治療に立ち向かう力に少しでもなればうれしいです」とコメントした。

◆ロッテは「ALL FOR CHIBA FES」を開催。2024オリンピックで体操男子日本代表として出場し、団体総合で金メダルを獲得した萱和磨(27)、橋本大輝(23)、谷川航(28)がセレモニアルピッチを行った。萱は千葉市、橋本は成田市、谷川は船橋市と全員千葉県出身だ。一塁ベンチ前からマウンドに向かって、萱が「ロンダートからの宙返り」、橋本が「ロンダートからの一回ひねり宙返り」、谷川が「ロンダートからのバク転、バク転、宙返り」とそれぞれ技を披露すると「お~!」と歓声が上がり、球場は盛り上がった。3人同時に始球式を行い見事に全員ノーバン投球。萱は「幕張に住んでいたのでこの球場によく来ていたのを覚えています。ずっと始球式をやりたいと思っていて今日実現できて大変光栄です。野球はロッテ、体操はセントラルスポーツとなれるように僕たちも頑張りますので、応援よろしくお願いします」と呼びかけた。

◆楽天浅村栄斗内野手(33)の一振りで試合の主導権を握った。初回2死三塁、小島の低めチェンジアップを振り抜くと、打球は左翼席へ飛び込んだ。先制の13号2ランに「(小島には)変化球でずっとやられるケースが多かったので、多少変化球を頭に入れて」と振り返った。シーズンも終盤となり、しびれる試合が続くが「そういう中で打っていかないといけないし、今までもそういう中でやってきているので、やらないと」と話した。

◆楽天岸孝之投手(39)が快投し、3位ロッテに1・5ゲーム差と接近した。6回2安打無失点。完封した7月13日西武戦以来、6試合ぶりの4勝目に「勝ちがついて良かったです」。制球ミスすることなく相手打線をほぼ完璧に封じた。「良かったですよ。直球も風の影響があってか、投げていていい感じだと思いました」。今季敵地では9試合に登板して0勝5敗と苦しんだが、初勝利をつかんだ。西武時代の14年5月2日には、ZOZOマリンでノーヒットノーランを達成した。この日は6回1死まで無安打投球。「まだ打たれていないとは思いましたけど、そんなに甘くないです」。小川に初安打を許し、続く藤原の中前打で1死一、二塁のピンチ。だが、ここから踏ん張った。藤岡を直球で詰まらせ一飛、続くソトはスライダーで遊ゴロ。チーム最年長39歳が、大きな1勝をもたらした。

◆楽天は投打がかみ合い、3位ロッテ相手に2連勝。1回2死三塁から浅村の2ランで2点を先制すると、4回には伊藤裕が4月12日以来となるソロを放ち貴重な追加点を挙げた。9回には安田にも今季1号となるソロが飛び出し、ロッテを突き放した。投げては、先発の岸が6回1死まで無安打投球の快投を見せた。6回に連打で1死一、二塁のピンチを招いたが、冷静に後続を打ち取り無失点。岸の後を受けたリリーフ陣もリードを守り切った。この日の勝利で3位ロッテとのゲーム差は1・5。今江監督は「とにかく目の前の試合というところで、昨日今日と取れたのは非常に大きい。とにかく先発ピッチャーが昨日の早川もそうですし、頑張ってくれているので」と手応えを口にした。

◆楽天安田悠馬捕手(24)に458日ぶりの1発が飛び出した。「7番DH」で出場。3-1の9回2死から「ほんとに甘い球を振ろうと思って。好球必打で行こう」とロッテ沢村の初球、外角低め154キロを強振した。右翼ホームランラグーンに弾丸ライナーで突き刺す1号ソロ。「初ホームランを打てて、チームが勝てて良かったです」。昨年6月7日阪神戦(楽天モバイルパーク)以来の一撃を喜んだ。打った本人もびっくりの当たりだった。「ライトの荻野さんに捕られるというか、フェン直で捕られるかなと思って結構走ってました」と笑った。2回の第1打席でも右前打を放ち、4打数2安打1打点。「ほんとにいつ使われても行けるように準備したいですね」とアピールを誓った。安田の本職は捕手だが、打力を買われてDHで出場する機会も増えてきた。3点差に広げる値千金弾に今江監督は「かなりどころじゃないですね。めちゃくちゃデカかったです。DHに入れているかいがありました」と興奮気味に話した。前日6日も勝利に導く先制適時打を放っており、指揮官は「いっぱいヒットは打ってないですけど、いいところで打ってくれている。彼は不思議な力を持っているので、ただ、抜けているところもたくさんあるけど、彼の勢いでチームは助けられている」と評価した。その上で「そういう選手をうまく起用するのも僕らの1つ手腕。安田は特に千葉に来てというか、ここ最近、いい働きはしてくれていると思います」と語った。チームは3位ロッテに連勝し、1・5ゲーム差に接近した。

◆ロッテは打線が振るわず敗戦し、4位楽天とのゲーム差は1・5に縮まった。楽天先発の岸に6回1死まで無安打に抑えられる。吉井理人監督(59)は「フライピッチャーで、マリンの向かい風で伸びるまっすぐに負けないようにいきましょうっていう対策だったんですけど、まんまと術中にはまってしまった」と振り返った。6回に4試合ぶりスタメンの小川龍成内野手(26)が1死走者無しからチームとして初安打を放つと、続く藤原恭大外野手(24)の連続安打で初の得点圏に走者を進めたが得点はできず。7回には2死一、二塁から中村奨吾内野手(32)が左中間を破る大きな当たりを放ち1点を返したが、ワンバウンドで客席に入りエンタイトルツーベースとなり一塁走者は三塁止まり。思わず悔しそうな表情を浮かべた。前日から8人の打線を変更。ベテランの角中勝也外野手(37)と荻野貴司外野手(38)を5番と6番に並べた。指揮官は「相性も良かったので、出塁率が高い人を前に置いて、そこで返してもらいたいっていう思いであの打線にしました。若かった頃の荻野だったら1番でもよかったんですけど、藤原の今後の経験とか、いろいろ考えて今日はそういう感じにしました」と意図を説明した。先発の小島和哉投手(28)は制球が乱れ5回3安打4四球3失点。吉井監督は「今日は悪かったですね。(交代は)早くてもよかったかなと思ったんですけど、一応チームの柱なんで、せめて5回まで頑張れよと。でも、あの調子の割には頑張ったと思います」と語った。

◆楽天・浅村栄斗内野手が今季初の2試合連続本塁打をマークした。一回2死三塁から小島のチェンジアップを捉え、左翼席への先制13号2ラン。「変化球でやられることが多かったので多少頭に入れて、若いカウントからいこうと思った」と話した。7月に打率3割4分3厘で4本塁打と調子を上げたが、8月はわずか1本塁打と失速した。月が替わり、再び復調の兆しを見せ始めた主砲は「アウトのなり方も、自分の理想の感じは出てきている」と手応えを口にした。

◆楽天・今江敏晃監督(41)が7日、とロッテ・中村奨吾内野手(32)とともにZOZOマリンスタジアムにて小児がんの子どもたちと交流を図った。今江監督は球団を通じて「僕たちがユニホームを着た本来の姿を見せる機会がなかなかないなかで、その機会を得られたのはすごくうれしく思います。2つのチームを応援できる楽しさを持ってもらい、試合観戦を楽しんでもらいたい。大変な治療に立ち向かう力に少しでもなればうれしいです」とコメントした。自身がロッテで現役だった2009年から千葉県こども病院を訪問し、闘病中の子どもたちを激励するなど継続的に支援しており、今年で16年目を迎えた。小児がん患者と経験者、その家族を支援する認定NPO法人ミルフィーユ小児がんフロンティアーズの主催で、ロッテ対楽天戦の応援ツアーが企画された。小児がん患者のこども10人とご家族、病院、団体関係者の合計33人が訪れ、子どもたちには球団グッズやサイン色紙がプレゼントされた。この野球観戦には今江監督と中村の寄付金が一部が役立てられている。

◆百戦錬磨の右腕が落とせない4連戦の第3戦を任された。39歳の楽天・岸が今季18度目の先発マウンド。序盤から丁寧な投球で六回1死まで無安打投球を見せ、試合をつくった。「自分一人が何とかしたところで勝てるわけではない。チームが勝てるように1点でも少なくというのが先発、そして自分の役割。全員で勝ちにいくしかない。その中で自分のできることはやらないといけないんだなと思います」2・5ゲーム差で迎えた3位ロッテとの4連戦。1勝1敗で第3戦に挑む右腕は武者震いした。今季は防御率3・23と安定した投球を披露しながら3勝10敗と黒星が先行。8月24日の西武戦(ベルーナ)では4年連続16度目となる100イニングに到達。しかし、自身もチームも敗戦を喫し「負けてしまえば何も意味がなくなってしまう」と背負い込んだ。16度目の100イニング到達は現役では石川(ヤクルト)に次ぐ2位だが「(ソフトバンクの)和田さんがメジャーにいっている期間もありますし、ワク(中日・涌井)も中(救援)に入ってずっと投げていますから。皆さん尊敬していますよ。負けないようにというか、自分なりに続けていきたい」と長くキャリアを歩んできた投手の背中を追いかけてきた。長く腕を振り続けてきたからこそ、先発の役割を熟知している。

◆エース左腕がピリッとしなかった。中10日で先発したロッテ・小島が5回95球を投げ、3安打3失点で降板。2年連続3度目の2桁勝利はお預けとなった。前日6日には「ちょっと期間も空いたので、しっかりと丁寧に高さは間違わないようにやっていきたい」と意気込んだが、低めの制球が思うようにいかなかった。一回は先頭の小郷をいきなり四球で歩かせると、4番・浅村に真ん中低めのチェンジアップを捉えられて先制の2ランを被弾。二回も先頭を四球で出塁させるなど苦労し、四回は伊藤裕に外角低めの直球を左翼席へと運ばれてソロ本塁打を浴びた。五回で降板したことで4年連続の規定投球回(143回)達成は残り?回で持ち越しに。今季は試合前時点で21試合に登板し、9勝9敗、防御率4・00。1年間離脱することなく、投げ続けているが「防御率は本当によくない。先発も(チームには)たくさんいる中で投げさせてもらっている。その辺はしっかりと頭の片隅に置いて、当り前じゃないということは意識してやっていかないと駄目」と気を引き締めていた。大台の10勝に向けては「勝ち星は気にしすぎると本当によくないことになる。今年は特にあまり自分の勝ちには執着しないようにしている」と話した。チームの勝利だけを追い求めて、残り少ないシーズンを投げ抜く。

◆楽天の岸が6回2安打無失点で7月13日以来の4勝目を挙げた。打線は一回に浅村が先制2ラン、四回は伊藤裕、九回は安田がソロと効率良く得点した。3位ロッテとは1・5ゲーム差。ロッテは2戦連続1点止まりで、小島が10敗目。

◆3位・ロッテは敗れて、4位・楽天とのゲーム差が1・5となった。先発の小島和哉投手(27)が一回から2ランを被弾するなど5回3安打3失点で10敗目を喫した。四回以外は四球を許すなど制球に苦しむ姿も。吉井監督は「小島は(調子が)悪かったですね。制球が上手くいっていなかった。もっと早く交代してもよかったかなと思ったんですけど、チームの柱なのでせめて5回まで頑張れよと。あの調子の割には頑張ったと思う」と評価した。2番手で登板した八木は2回1安打無失点と力投。吉井監督は「小島と八木で試合を終わらせたいなとも思ったんですけど、思ったよりも右打者にいいシュートを投げていた。いいところでやめて次も行けるようにと思って早めに切り上げました」と明かした。

◆百戦錬磨の右腕が重要な一戦で力を発揮した。楽天・岸孝之投手(39)が6回2安打無失点の快投で4勝目(10敗)。3位ロッテとのゲーム差を1・5に縮め、逆転でのクライマックスシリーズ進出を近づけた。「勝ちがついてよかったです。直球も風の影響があってか投げていていい感じだと思いました」通算162勝目で現役では中日・涌井を抜き、ヤクルト・石川に次ぐ単独2位に浮上。今季は防御率3・05と安定した投球を披露しているが黒星が先行し、7月13日の西武戦(楽天生命パーク)以来の白星。ビジターでは今季初勝利となった。前々回登板では、現役でヤクルト・石川に次ぐ16度目のシーズン100イニングに到達。石川をはじめ、ソフトバンク・和田、中日・涌井らプロで長くキャリアを積む戦友が心の支柱になっている。「皆さん、尊敬しています。負けないようにというか、自分なりに続けていきたい」と年々積み上げてきた誇りが、右腕の向上心を形づくる。「嫌な流れでもきっちり抑えてくれた。きょうは岸がいい投球をしてくれた」と今江監督。先発陣が力を発揮し、宿敵との4連戦に2勝1敗とリードした。(横山尚杜)

◆社会貢献プロジェクト「MARINES LINKS」の活動として、認定NPO法人Being ALIVE Japanが運営する「TEAMMATES(チームメイツ)」事業で千葉ロッテマリーンズに入団した先天性心疾患で長期療養中のYUSEI選手(山崎悠成くん)が始球式を行った。選手の練習中には球団のSNSにアップする用の写真撮影をするなどして交流。始球式では守護神の益田にエスコートしてもらってマウンドに向かい、力強い投球をみせた。無事に大役を終えて「始球式を終えて今はホッとしています。めっちゃ緊張しました。始球式前に益田投手が『頑張れよ』と言ってくれたので嬉しかったです。始球式は練習通り投げることができたので100点です!始球式が終わった後に吉井監督がグータッチしてくれたのでとても嬉しかったです」と声を弾ませた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
74453 0.622
(↓0.005)
M15
(-)
21510
(+2)
344
(+3)
101
(+1)
81
(+1)
0.255
(-)
2.610
(-)
2
(-)
日本ハム
65508 0.565
(↑0.004)
7
(↑1)
20475
(+5)
418
(+1)
93
(+1)
77
(-)
0.248
(-)
2.920
(↑0.01)
3
(-)
ロッテ
61576 0.517
(↓0.004)
12.5
(-)
19425
(+1)
438
(+4)
62
(-)
56
(+1)
0.248
(↓0.001)
3.240
(↓0.01)
4
(-)
楽天
59583 0.504
(↑0.004)
14
(↑1)
23417
(+4)
478
(+1)
65
(+3)
73
(-)
0.242
(↓0.001)
3.690
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
57643 0.471
(↓0.004)
18
(-)
19347
(+1)
362
(+5)
58
(+1)
50
(+1)
0.238
(-)
2.640
(↓0.02)
6
(-)
西武
40812 0.331
(↑0.006)
35
(↑1)
20289
(+3)
429
(+2)
50
(+1)
66
(+4)
0.209
(↓0.001)
3.180
(-)