広島(☆2対1★)中日 =リーグ戦21回戦(2024.09.07)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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中日
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広島
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勝利投手:九里 亜蓮(7勝8敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝4敗37S))
敗戦投手:福谷 浩司(1勝1敗0S)

本塁打
【広島】坂倉 将吾(10号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆広島は0-0で迎えた4回裏、坂倉のソロで先制する。続く5回には秋山が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・九里が7回途中1失点の好投で今季7勝目。守護神・栗林はリーグトップの37セーブ目を挙げた。敗れた中日は、打線が終盤の好機を生かしきれなかった。

◆広島坂倉将吾捕手(26)が、4年連続の2桁本塁打となる先制の10号ソロを放った。両軍無得点の4回2死奏者なしから、中日福谷の高めに浮いた143キロ直球を引っ張り、確信歩きで右翼席に飛び込む打球を見送った。「(九里)アレンさんが頑張っているので、先に点を取ることができて良かったです。引き続き頑張ります」4連敗中と苦しむチームを勢いづかせる1発となった。

◆広島が苦手中日との接戦をモノにし、ついに連敗を4でストップさせた。両軍無得点の4回2死走者なしから、5番の坂倉将吾捕手(26)が中日福谷の高めに浮いた143キロ直球を引っ張り、右翼スタンドへの4年連続の2桁本塁打となる先制の10号ソロを放った。5回1死二塁からは1番秋山翔吾外野手(36)が右前適時打を放ち、2点目を奪取した。投げては先発した九里亜蓮投手(33)が気迫の投球で中日打線を封じた。3回まで完全投球をみせ、6回までわずか1安打とゲームメーク。2点リードの7回には2死からピンチを招き、一、三塁からカリステに左前適時打で1点を返されたところで降板。7回途中5安打1失点の力投で今季7勝目を手にした。1点リードの9回には守護神栗林良吏投手(28)が登場。1回を無失点に抑え、自己最多に並ぶ37セーブ目を挙げ、セーブ数で単独トップに立った。6年ぶりのリーグ制覇へ、ここから再び上昇気流に乗っていく。

◆中日が広島先発九里からの継投を攻略できず、最多タイ借金15に逆戻りした。4回に先制の好機に川越誠司外野手(31)、細川成也外野手(26)が凡退。7回にカリステの適時打で1点を返し2死満塁では代打石川昂弥内野手(23)が三ゴロに倒れ、8回1死二塁でも走者を返せなかった。守備面でも2回に坂倉の飛球を遊撃、左翼が追って捕球できず(二塁打)、5回も守備の乱れから失点につながった。2年ぶりの広島戦勝ち越しは8日に持ち越された。試合後の立浪監督のコメントは以下の通り。-(自ら切り出し)「福谷は非常にテンポよく、序盤から調子は良かった。坂倉の1発は、ツーアウトだったし、あそこは長打を狙いに来るところなんで、バッテリーを含めて、なんとか長打を防がないといけない。最悪、逃げるわけじゃないけど、歩かしてもいいと思う。1、2、3(のタイミング)で来てるのでね。あの先制点は痛かったけど、トータル2点で抑えているんで、決して福谷が悪いことか(ではない)。今日、守りで足を引っ張って、2点取られてしまった。最後にチャンスで、遅かったけど、粘りながらあと1本が打てなかった。今日はちょっとした細かいミスからの失点で敗れたのかなと思う」-広島の内野守備も良かった「もともと、投手を含めたディフェンスで勝っているチーム。それがいいことはわかっているけど、昨日は、いい勝ち方をして、こういう試合を続けていけないと。決して今、カープも調子がいいわけじゃない。(中日打線を)見ていたら、何を狙っているかわからない凡打が多い。その辺の技術が足りないのであれば、もっと配球の勉強して打っていかないと。いいピッチャーがいいピッチングすると簡単に打てないのは分かっている。そういうところは見ていて思う」-辻本がプロ入り初安打「そうですね。実戦向きな選手だと思っている。ヨーイドンで、いきなりミスも出たけど、これから出ていくためには、まずしっかり守れるようにならないと。思い切りのよさが彼の良さで、そこではいいところを見せてくれた」

◆広島が苦手中日との接戦をモノにし、連敗を4でストップした。4回2死から5番の坂倉将吾捕手(26)が4年連続2桁本塁打となる決勝10号ソロをマーク。先発した九里亜蓮投手(33)が気迫の投球で7回途中1失点で7勝目を挙げ、守護神栗林良吏投手(28)は1点差の9回に登場し、1回ピシャリで自己最多タイの37セーブ目を手にした。新井貴浩監督(47)の一問一答は以下の通り。(テレビインタビュー)-先制点は坂倉選手のソロ「いいホームランでしたね。打った瞬間でした。昨日の試合の悔しさもあったんじゃないですか。ナイスバッティングです」-チームとしても昨日までの流れがある中での先制点「大きいホームランでしたね。それまでの流れもありますし、先制できたというのは、本当に素晴らしいホームランだったと思います」-2点目は秋山選手。内角の難しいボールだった「あれも大きかったですね。追い込まれている中で、インサイド、よく反応したと思います。いいヒットでした」-先発の九里投手は7回に1失点したが、序盤からゼロを並べた「本当、気持ちが入ったピッチングだったと思います。『今日、俺が絶対に連敗を止めてやるんだ』と、そんな気持ちの入った素晴らしいピッチングでした」-その後はリリーフ陣が1点を守る展開だった「いつもいつもね、そういう展開になりますけど、僅差の(場面で)。今日も信頼して送り出しましたし、各自が素晴らしいピッチングだったと思います」-改めて4連敗ストップ。チームにとっても大きな1勝に「残り試合も少ないので、一喜一憂している暇はないので。今日はいい日になったので、明日もいい日にしたいなと思います」-明日はカード勝ち越しをかけて玉村投手と(中日は)柳投手が先発「やはり今日のような、先制して主導権を握ったままゲームを進めていければなと思います」(囲み取材)-2、3回はチャンスで無得点だったからこそ、九里投手の粘りが「大きかったね。今日は特に初回から気合が入っているように見えました。彼らしい、闘志あふれる、いいピッチングだったと思います」-最近は早い回での降板が多かった「本人もなかなか思うようにいかない登板が続いていたと思うけど、今日は彼本来の姿だったと思います。彼の気迫というのが、ボールに乗っていたと思います」-代走の兼ね合いもあったが、会沢選手を「抑え捕手」で起用した「あそこ、ドウ(堂林)がバントにいったので、確かにドウがファーストに入って、サク(坂倉)をキャッチャーに、というのもあったんだけど、僅差のしびれる展開だった。経験というのは大切なので、アツ(会沢)にいってもらいました」-坂倉選手、なかなか苦しい時期もあったが2桁本塁打に乗せた「前半戦、今までにないぐらい苦しんだと思うけど、後半戦は彼本来の姿に戻ってますよね。まあこれぐらい打てて普通の選手だと思っているので、まだまだ期待しています」-末包選手、昨日は松葉投手との相性だと。死球の影響も「デッドボールは大丈夫。彼もケガから戻ってきて、まあまあ出ずっぱりだった。調子どうこうもあるけど、それプラス、フィジカル的なことも考えて、今日も後からにしました」-投打がかみあった「さっきも言ったように、一喜一憂している暇はないんで、もう次に向けて、と思って、みんなで頑張っていきたいです」-【

◆広島の守護神、栗林良吏投手(28)が、自己最多タイでリーグ単独トップとなる37セーブ目を挙げ、チームの連敗を「4」で止めた。1点リードの9回に登場。先頭細川を三ゴロ、代打山本を右飛に封じ、最後はカリステを宝刀フォークで空振り三振。1回を注文通りの3人斬りで締め、12試合連続無失点。マウンド上で雄たけびを上げた。プレッシャーをはね返した。優勝争いを繰り広げる重圧と闘う中で、チームの連敗が続いた。待望の勝利の期待を一身に背負っての登板に「すごく緊張しながら『絶対勝つぞ』って気持ちだった。みんなもそういう気持ちだったと思う。勝ててよかった」と喜んだ。言葉でもブルペン陣を引っ張っている。5日の敵地DeNA戦、延長11回に松本がリードを守り切れず、逆転サヨナラ負け。栗林は後輩右腕に「一番経験しなきゃいけないところ。この負けも前半戦の負けも一緒だから、引きずらずにまた頑張ろう」と声をかけたという。仲間を鼓舞し、チームを押し上げている。首位巨人とのゲーム差は1のままだが、悪い流れを断ち切った。新井監督は「一喜一憂している暇はない。今日はいい日になったので、明日もいい日にしたいなと思います」。6年ぶりのリーグ制覇へ、ここから再び上昇気流に乗る。【古財稜明】▽広島九里(7回途中1失点の力投で今季7勝目)「抑えられていない試合が続いていたので、何とか0点でベンチに帰るぞと思って投げていました。勝ててよかったです」

◆広島坂倉将吾捕手(26)が自身4年連続で、今季チーム初の2桁本塁打となる決勝の10号ソロを放ち、連敗ストップに貢献した。2回に二塁打を放つと、4回2死から中日福谷の高め143キロ直球を強振し「いったと思いました」と確信歩き。8月は打率3割6分8厘の好成績も、9月は試合前時点で1割5分8厘。「情けない打席が続いていた。『8月だけか』と言われるのもシャクなので。もう1回頑張りたい」と気持ちを切り替えて臨んだゲームで、9月初のマルチ安打を決めた。▽広島秋山(5回1死二塁から中押しの右前適時打)「前の打席(3回)で得点圏で凡退した分、ここで追加点を取れたら(九里)亜蓮が頑張ってくれると思った。あそこは外せないと思って打席に入りました」

◆広島が連敗を4で止めた。九里は安定した制球で七回途中まで1失点とし7勝目を挙げた。四回に坂倉のソロ本塁打で先制し、五回に秋山の適時打で加点。栗林は37セーブ目。中日は七回に1点を返した後、もうひと押しできなかった。

◆中日の新人、辻本が5試合目でプロ初安打をマークした。七回守備から出て八回に先頭打者で打席へ。広島・島内の初球、151キロ直球を左前にはじき返し「とにかく甘い球が来たら振ろうと思った。まずはほっとした」と息をついた。北海道出身で、地元の北海高から仙台大を経てドラフト3位で入団。168センチの小兵の売りである内野守備では七回に失策を犯す反省点も。「実力はまだまだ。切り替えて頑張りたい」と引き締まった表情で話した。

◆本塁打を確信し、ゆっくりと歩き出した。最高気温34度のマツダスタジアムでのデーゲーム。広島・坂倉将吾捕手(26)が暑さを吹き飛ばすような先制の10号ソロでチームの連敗ストップの立役者となった。「(この時期の屋外デーゲームは)やめてほしい。(でも)暑くて試合に出られませんじゃ話にならない。暑かろうが、なんだろうが、勝てるように頑張りたい」0─0の四回2死走者なし。福谷の高めの直球を捉えると打球は一直線で右翼席へ。完ぺきな一発で4年連続2桁本塁打に到達し、球団では鈴木誠也(現カブス、2016~21年=6年連続)、左打者では丸佳浩(現巨人、13~18年=6年連続)に続いた。この日は球団捕手最多1620試合出場を誇る石原慶幸バッテリーコーチの45歳の誕生日だった。内野手から捕手再挑戦を宣言した昨年から指導してくれる恩人に勝利を贈り「すごくありがたい存在で感謝している。石原さんのために打ちました」と実感を込めた。坂倉はチーム随一の練習量を誇るが、食事面でもプロ意識を持つ。若手時代はプロテインをフルーツジュースで割って栄養補給していたが、近年は栄養士と契約。6月までは不振だったが、地道な体づくりが実を結び、7月は打率・333、8月は・368とギアを上げている。チームは連敗を4で止め、首位巨人を1ゲーム差で追う。3年連続で本拠地での勝ち越しを決めた中、新井監督は残り23試合へ「一喜一憂している暇はない」と力を込めた。(柏村翔)

◆1日に33歳になった広島・九里亜蓮投手が6回?を6安打2失点と粘り、今季7勝目(8敗)を挙げた。0─0の四回2死三塁では前夜2ランの4番細川を変化球で空振り三振に仕留め、雄たけびを上げた。気迫の投球で自身2試合ぶりの勝利投手となり「しっかり腕を振って、逃げずに勝負していこうという気持ちで投げた」と胸を張った。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
65526 0.556
(↑0.004)
-
(-)
20374
(+3)
331
(+2)
68
(+2)
50
(-)
0.242
(-)
2.540
(↑0.02)
2
(-)
広島
63525 0.548
(↑0.004)
1
(-)
23354
(+2)
312
(+1)
49
(+1)
52
(-)
0.237
(-)
2.310
(↑0.01)
3
(-)
阪神
64566 0.533
(↑0.004)
2.5
(-)
17421
(+6)
365
(-)
57
(+2)
34
(-)
0.240
(-)
2.440
(↑0.02)
4
(-)
DeNA
60582 0.508
(↓0.005)
5.5
(↓1)
23436
(+2)
416
(+3)
88
(-)
55
(+1)
0.256
(-)
3.010
(↑0.02)
5
(-)
中日
51668 0.436
(↓0.004)
14
(↓1)
18321
(+1)
402
(+2)
55
(-)
35
(-)
0.239
(-)
2.850
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
49694 0.415
(↓0.004)
16.5
(↓1)
21413
(-)
487
(+6)
80
(-)
56
(-)
0.236
(-)
3.760
(↓0.02)