ソフトバンク(★0対1☆)西武 =リーグ戦21回戦(2024.09.06)・みずほPayPayドーム福岡=
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西武
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ソフトバンク
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勝利投手:渡邉 勇太朗(3勝4敗0S)
(セーブ:アブレイユ(2勝5敗23S))
敗戦投手:有原 航平(11勝7敗0S)

本塁打
【西武】佐藤 龍世(5号・4回表ソロ)

  DAZN
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◆西武が投手戦を制した。西武は0-0で迎えた4回表、佐藤龍のソロで先制する。投げては、先発・渡邉が5回4安打無失点。その後は4人の継投でリードを守り抜き、渡邉は今季3勝目を挙げた。敗れたソフトバンクは先発・有原が力投を見せるも、打線が再三の好機を生かせなかった。

◆佐賀競馬の飛田愛斗騎手(22)が6日、「オッズパークドキドキスペシャル」として開催されたソフトバンク-西武戦(みずほペイペイドーム)で始球式を行った。中学時代に二塁手だった飛田は、小走りでマウンドへ。豪快なワインドアップからの投球は、指に引っかかってワンバウンドで捕手のミットへ収まった。元ソフトバンクの柴原洋さんとのキャッチボールでは球筋を褒められていただけに、手で顔を隠すように苦笑いだった。飛田 初めての始球式でしたが、緊張せずに投げられた。ストライクを狙いすぎて、ワンバウンドになったのが悔しい。本業のPRも忘れなかった。11月4日には地方競馬の祭典と位置づけられているJBCが、初めて佐賀競馬で行われる。「今日をきっかけに地方競馬や佐賀競馬を知った方もいると思う。今年はJBCが佐賀で開催されるので、競馬場にも足を運んでほしいです。また始球式に呼んでもらえるよう、活躍したい」と話していた。

◆西武先発の渡辺勇太朗投手(23)が、アクシデントに襲われた。5回まで無失点に抑える力投を見せていたが、6回から急きょ2番手の佐藤隼にマウンドを譲った。6回表の攻撃終了後に味方が守備につく中で、場内に「渡辺選手が治療中のため、しばらくお待ちください」とのアナウンスが流れた。しばらく経っても渡辺はグランドに姿を現れず、5回91球を投げ4安打無失点で降板した。「今日はいいコンディションではありませんでしたが、そういう日だと割り切って、先に点を与えないように丁寧な投球を心掛けました。カウントを悪くする場面も多くありましたが、要所でギアの上げ下げが上手くできて、打ち取ることができたのは、本当によかったです」とコメントした。前回登板から中7日で迎えた一戦。ソフトバンクとのカード初戦の先発を託され、初回に2連続四球など2死満塁のピンチを作るも得点は与えなかった。この粘りが最後まで続いた。5回を除き毎回安打を許すも連打はなく、スコアボードにゼロ行進を続けた。6回から2番手として登板した佐藤隼は急なマウンドにも動じることなく、1イニングを8球で3者凡退に打ち取る完璧な投球を披露した。

◆ソフトバンクが今季5度目の3連敗を喫した。7月13~15日以来で後半戦は初めて。自力で優勝マジックを減らせなかった。序盤から好機で凡退。1、3、4、8回で得点圏に走者を置いたが、あと1本が出なかった。先発の有原航平投手(32)は8回1失点の力投も12勝目とはならず。本拠地3連敗は7月4~6日以来で今季2度目。

◆ソフトバンクが今季5度目の3連敗を喫した。7月13~15日以来で後半戦は初めて。2位の日本ハムがサヨナラ勝利したため、優勝マジック15は3試合連続で足踏みとなった。試合後の小久保裕紀監督(52)の一問一答は以下の通り。-打線はあと1本が出なかった小久保監督 まぁもう、見ての通り。-4回に先制され、直後の攻撃で1死一、三塁も無得点小久保監督 まぁまぁまぁ。チャンスで1本。有原はよく頑張ってたね。1本のホームランはまぁ仕方ないですね。-西武渡辺はどんな印象小久保監督 分からん。野手に聞いて。打席、立ってないもん。-正木は3度の好機で凡退小久保監督 うん、まぁ、この優勝争いをしていて、ゲーム差があると言いながらもやっぱりプレッシャーのかかる9月の集大成。こういう経験を経て成長すればいいんですよ。-柳町が久々にスタメン小久保監督 そうね。全然、別にたまたま対戦相手で(ベンチスタート)そういう風になっていただけなので。

◆ソフトバンクはチームの連敗阻止を誓った先発有原航平投手(32)が1発に泣いた。4回1死から佐藤龍に先制の5号ソロを被弾。終わってみればこれが決勝点となった。「大事な試合で相手に先制点を与えてしまったことは反省しないといけない」と唇をかんだ。自身2連敗を喫したものの8回104球を投げ毎回走者を背負いながら最少失点で切り抜けただけに「全体的にはいい投球ができたし、しっかりとゲームメークはできた」と話した。

◆西武甲斐野が、移籍後初めて古巣ソフトバンクの本拠地のマウンドに上がった。1点リードの8回から登場。4番山川には今季最速160キロの直球を投げるなど、持ち味の球威で攻めた。1死一、二塁からは正木、柳町と連続三振に斬り、1回を無失点。「ピンチを背負っちゃったんですけど、三振で切り抜けられたので良かった」と振り返った。昨年10月3日の楽天戦以来となった、みずほペイペイドームのマウンド。当時はソフトバンクの一員だった。対戦相手として今季初めて古巣の本拠地で登板し「若鷹軍団を歌っているのが聞こえるぐらいの余裕があった。力みはうまくコントロールできたかなと思います」と、うなずいた。右肘違和感を訴え約4カ月間1軍を離れたが、8月下旬に1軍復帰すると4試合連続で無失点だ。好調を維持する右腕は「元々状態はずっといいので」とサラリ。軽快な足取りでチームバスに乗り込んだ。

◆西武佐藤龍世内野手が4番の務めを果たした。4回1死。ソフトバンク有原から5号ソロを放ち先制点をもたらした。「甘い球は全部打ちにいこうという気持ちでした」。この1発が決勝点となり、チームの連敗を2で止めた。自身は6回にも中前打を放ちマルチ安打。「得点は1点しかなかったけど、良いつながりだった」と攻撃をけん引した。

◆ソフトバンクが今季最長タイで5度目の3連敗を喫した。7月13~15日以来。本拠地では同4~6日以来2度目だ。後半戦は初めて。敗戦直後に2位の日本ハムがサヨナラ勝利し、優勝マジック15から、3試合連続で足踏みとなった。小久保監督は「まぁもう、見ての通り」と悔しげだった。4イニングで得点圏に走者を進めながら今季10度目の完封負け。渡辺、佐藤隼、平良、甲斐野、アブレイユの継投リレーに打線が沈黙した。1点ビハインドの4回は1死一、三塁も周東が空振り三振、今宮が遊ゴロで無得点。正木は3度の得点圏で凡退。得点圏打率4割超の6番打者について指揮官は「この優勝争いをしていて、ゲーム差があると言いながらもやっぱりプレッシャーのかかる9月の集大成。こういう経験を経て成長すればいいんですよ」と奮起を促した。正木は1日のロッテ戦で本塁打を放ってから13打席で安打なし。規定打席未到達だが、一時は3割5分3厘あった打率も2割8分まで降下してきた。24歳のスラッガー候補は「僕が1本でも打っていれば得点は入っていたと思う。責任を感じています」。指揮官のゲキについては「ここから上げていけるように頑張りたい。明日はしっかり打ちます」と前を向いた。今季は4連敗が1度もない。小久保ホークスは過去4度も3連敗で踏みとどまってきた。残り22試合で日本ハムとのゲーム差は「8」。独走状態は変わりないが、初の4連敗だけは避けたいところだ。【只松憲】

◆西武先発の渡辺勇太朗投手(23)が6日、ソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)で負傷交代した。5回まで無失点に抑えたが、6回のマウンドには上がらずに降板した。渡辺GM兼監督代行によると、前回登板の8月29日のロッテ戦で打球が直撃した右足首が「ピリッと痛くなって」と交代理由を明かした。

◆西武の渡辺久信GM兼監督代行(59)が、僅差のゲームを勝利に導いた4番の1発をたたえた。4回にソフトバンク有原から5号先制ソロを放った佐藤龍について「今日はあの1点だけだったので相当価値があると思う」。ベンチで見守る指揮官も絶賛の一撃だった。「いいピッチャーだから(甘い球は)なかなか来ないからね、1発で仕留めたというところに価値がある」と称賛を惜しまなかった。投手陣はこの1点を計5人で守り抜き、ソフトバンク打線を0封。5回無失点で3勝目を挙げた先発の渡辺には「点がもっと入っていれば大胆に行けるんだろうけど、1点だけのゲーム展開では苦しかったと思う」と、試合をつくった右腕への評価も忘れなかった。

◆ソフトバンクは柳町達外野手(27)が6試合ぶりにスタメンで出場する。8月下旬に三振が増えるなど打撃の調子を落として9月に入ってベンチを温め続けていたが、元来の持ち味であるシュアな打撃を取り戻し、チームの連敗をストップさせる活躍を狙う。近藤健介外野手(31)は5試合ぶりにDHでの出場となる。

◆佐賀競馬所属の飛田愛斗騎手(22)が6日、ソフトバンク-西武(みずほペイペイ)で始球式を行った。この試合は「オッズパークドキドキスペシャル2024」として、公営競技のインターネット投票サービスを運営するオッズ・パーク株式会社が冠スポンサーとして協賛しており、2021年のヤングジョッキーズシリーズを制した佐賀競馬のホープが大役を務めた。黄色と黒の勝負服姿でマウンドへ。投球は本塁手前でワンバウンドしたが、しっかりと捕手のミットに収まった。それでも「ワンバウンドになってしまって悔しい」と話した飛田は「11月4日には佐賀で地方競馬の祭典『JBC競走』が開催されるので、ぜひ足を運んでほしいです」と本職での〝好投〟を誓った。

◆先発した西武・渡辺勇太朗投手(23)は5回4安打無失点で、勝利投手の権利を持って降板。走者を出しながらも要所を締めて失点を防ぎ「カウントを悪くする場面も多くありましたが要所でギアの上げ下げが上手くできて、打ち取ることができたのは、本当によかったです」と振り返った。前回8月29日のロッテ戦は六回途中無失点で約2カ月ぶりの白星となる2勝目をマーク。このところ安定した投球を続けている右腕がこの日も敵地で堂々とした投球を披露した。

◆ソフトバンクは西武に零封負けを喫して3連敗。優勝マジックは15のまま足踏みとなった。ソフトバンク先発の有原は四回に佐藤龍に右中間越えのソロを浴びて先制を許した。その後は粘って8回7安打1失点。打線は一回に2死満塁のチャンスをものにできず、三回、四回にも走者を三塁に進めたが得点出来なかった。

◆西武は四回の佐藤龍の先制ソロによる1点を5投手のリレーで守った。5回を投げた渡辺が3勝目。古巣対戦の甲斐野は八回のピンチをしのいだ。ソフトバンクは11残塁の拙攻で8回1失点の有原を援護できず、7月中旬以来の3連敗。

◆古巣相手にギアを上げた。西武・甲斐野央投手(27)が昨季まで在籍したソフトバンクの本拠地で移籍後初登板。気迫のこもった投球で1回を1安打無失点に抑え、チームの勝利に貢献した。「1点差だったので、何とかゼロで帰ってこようと思った」昨オフに国内フリーエージェント(FA)権を行使してソフトバンクに移籍した山川の人的補償で加入。1―0の八回に登板し、1死一、二塁から連続三振を奪ってしのいだ。1死走者なしで迎えた山川への5球目で自己最速タイの160キロを計測。6球目のフォークボールを左前に運ばれたが「本当に自分の出せる力を出した。(次は)やり返します」と力を込めた。開幕を1軍で迎えた右投手は右肘の違和感のため、4月24日に出場選手登録を外れた。4カ月間のリハビリを経て8月24日に1軍に昇格した後は4試合連続無失点と好投を続けている。マウンドに上がる際、敵地のファンから温かい拍手を送られ「僕だけの力じゃないパワーが出た」と感謝した。(石井孝尚)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
74443 0.627
(↓0.005)
M15
(-)
22508
(-)
341
(+1)
100
(-)
80
(-)
0.255
(-)
2.610
(↑0.02)
2
(-)
日本ハム
64508 0.561
(↑0.003)
8
(↑1)
21470
(+3)
417
(+2)
92
(-)
77
(+1)
0.248
(↓0.001)
2.930
(↑0.01)
3
(-)
ロッテ
61566 0.521
(↓0.005)
12.5
(-)
20424
(+1)
434
(+2)
62
(-)
55
(-)
0.249
(↓0.001)
3.230
(↑0.01)
4
(-)
楽天
58583 0.500
(↑0.004)
15
(↑1)
24413
(+2)
477
(+1)
62
(+1)
73
(-)
0.243
(-)
3.710
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
57633 0.475
(↓0.004)
18
(-)
20346
(+2)
357
(+3)
57
(+1)
49
(-)
0.238
(-)
2.620
(↑0.01)
6
(-)
西武
39812 0.325
(↑0.006)
36
(↑1)
21286
(+1)
427
(-)
49
(+1)
62
(-)
0.210
(↑0.001
3.180
(↑0.03)