1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 7 | 0 | 1 |
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 4 | 0 | 0 |
勝利投手:早川 隆久(10勝4敗0S) (セーブ:則本 昂大(3勝2敗28S)) 敗戦投手:西野 勇士(8勝8敗0S) 本塁打 |
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◆楽天が投手戦を制した。楽天は0-0で迎えた4回表、安田の適時二塁打で先制する。そのまま迎えた6回には、浅村のソロで貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・早川が9回途中1失点の快投で今季10勝目。敗れたロッテは9回に1点を返すも、続く好機であと1本が出なかった。
◆楽天今江敏晃監督(41)が、1軍復帰を目指す田中将大投手(35)について言及した。日米通算200勝まであと3勝に迫る右腕は、4日のイースタン・リーグDeNA戦(横須賀)で5回2/3を102球、8安打2失点。昨年10月の右肘クリーニング手術後、実戦で100球を投げ込むのは初めてだった。開幕から2軍調整を続けてきた田中将は、8月7日の富士大戦で4カ月半ぶりに実戦復帰。球数やイニング数を伸ばしながら、この1カ月で4試合に登板してきた。今江監督は「将大が1軍のマウンドに戻って来てほしいという期待もあります」と話した上で「もちろん次ね、またファームで登板した中で、リハビリ期間を終えた中での登板を見てから、しっかりと精査して判断したいと思います」と1軍昇格を見極めるつもりだ。次回は再び中10日程度の間隔を空けて、2軍戦で登板する見込みだ。「もうその(1軍に近い)段階まで来てくれたのは、非常にこちらとしてもうれしい材料ですし、1軍で投げる姿を見るのは僕も監督として楽しみにしています」と力を込めた。
◆ロッテはJRAの冠協賛試合「秋競馬開幕! JRA中山競馬場ナイター」を開催。横山武史騎手(25)がファーストピッチセレモニーをおこなった。普段からキャッチボールをするのが好きという横山武は、きれいな投球フォームから見事ノーバウンドでストライクゾーンに投げきり、笑顔で両手を挙げガッツポーズで喜んだ。「今回このような貴重な機会をいただき大変光栄でした。すごく緊張しましたけど、とても良い思い出になりました。なんとかストライクゾーンにも投げることができたかなと思いますし、球場を盛り上げて両チームの士気もあげることが少しでもできていたらうれしく思います! 本日はありがとうございました!」とコメントした。
◆ロッテは「ALL FOR CHIBA FES」を開催。木更津が生んだヤンクロックバンドの氣志團が来場し、試合前にパフォーマンスとセレモニアルピッチを行った。レフト側から車でさっそうと登場すると、球場は大いに沸いた。グラウンドで「One Night Carnival」を披露し、試合前に盛り上げた。綾小路翔は「マリンスタジアムで歌うことは夢だったので、すごく感動しました!『今度は自分たちのステージでやりたいなって』そんな気持ちになりました」と振り返った。セレモニアルピッチでは大きく右側に思わず倒れこんだ。「実は昨日ちょっと人助けをして、今日はほとんど握力が無い状態で...。少し悔いの残る感じもありました」と正直な気持ちを吐露。「今は『またマリンスタジアムに帰ってくるぞ!』という気持ちでおります!本当は140キロ後半で投げる男なので!(笑)今回はすごい体験をさせていただきました!また呼んでいただけるように精進する次第でございます!」とコメントした。5回裏後にもグラウンド内でパフォーマンスを行う。
◆ロッテは楽天先発の早川を打ち崩せずわずか4安打に抑えられ、対早川は今季3連敗。4位楽天との差は2・5に縮まった。9回に2死一塁から前日本塁打を放ったネフタリ・ソト内野手(35)が左中間を破る適時二塁打を放ち完封負けは阻止したが、追いつくことはできなかった。吉井理人監督(59)は「うまく攻略できていない。打線は同じピッチャーに同じようにやられる傾向がある。今日もそのパターンにはまってしまった」と振り返った。先発の西野勇士投手(33)は4回に2連続二塁打、6回に浅村にソロを浴び失点したが7回6安打2失点と力投。吉井監督は「よく頑張ったと思います」と評価。先制点を献上した場面については「(楽天)安田のところ、フォーク4球続けたんですけど、ツーストライクから一番真ん中入っちゃったんで。あそこはバッターも注意してるし、目も慣れてるところにあそこ投げちゃうのは、ちょっとベテランらしくないなって。でも試合の中でそういうこともあるんで、ちょっとレベルの高すぎる注文かもしれないですけど」とも話した。
◆直近2試合でベンチ外で、この日はファームの試合に出場していた安田尚憲内野手(25)について、吉井理人監督(59)は「メンバー構成上1人野手が多いので、どうしても1人あがりになっちゃって。安田はスタメンでなかったら、代走もできないし、バントもできないし、代打もあんまりうまくないので。だったら2軍でちょっと打席立った方がいいかなと思って、今日2軍で試合でてもらいました。明日からまた戻ってきます」と説明した。
◆楽天早川隆久投手(26)が地元の庭で「Ten Wins Carnival」を開演した。千葉生まれで木更津総合出身の左腕が、3位ロッテとの直接対決で8回2/3を1失点と力投。球団20周年の節目の年に、球団左腕では初の10勝に到達。プロ4年目で初の規定投球回もクリアした。チームは3位ロッテとの4連戦第2ラウンドを制して1勝1敗の五分に戻し、Aクラス圏内まで2・5ゲーム差とし、勝率も5割に復帰した。早川は守護神・則本からぽんと頭をたたかれると、控えめに笑みを浮かべた。2年ぶりのZOZOマリン。あと1アウトまで行きながら完封は逃したが、9回途中1失点と力投。地元千葉で球団左腕初の10勝に到達し、楽天の歴史を塗り替えた。「うれしいですけど、あくまでも通過点ではあると思う。うれしいという気持ちは今日までしっかりかみしめて、CSに向けて自分ももう一段階引き締めてやっていければと思います」と淡々と振り返った。懐かしさと親しみのある、球場特有の風を利用しながらロッテ打線を手玉に取った。2回から8回までは二塁を踏ませない投球。しかし9回に乱れた。先頭に四球を与え、2死一塁からソトの適時二塁打で1点差に迫られた。「10勝もそうですけど、この大事なCS争いというところでの力みの方が強かった」。2死二塁として降板し、幕切れをベンチから見届けた。ZOZOマリンは特別な場所だ。小さい頃は地元ロッテのファン。当時の主力だった今江敏晃(現楽天監督)、岡田幸文(現楽天1軍外野守備走塁コーチ)らは憧れの存在だった。「今江さんもそうですし、岡田さんもライトスタンドで応援させてもらっていました」。右翼席から「い~ま~え」と今江コールなどで盛り上がったのも思い出だ。木更津総合時代には、3年夏の千葉大会決勝で甲子園出場を決めた。「自分の中でもいろいろ思い出の詰まった球場です」。早大をへてプロ4年目で迎えた、千葉の夜。楽天のユニホームをまとい、右翼席ではなく左翼席の楽天ファンを沸かせる力投で、球団史にも自分史にも残る、新たな思い出を刻んだ。試合前には、氣志團の歌声が耳に届いた。「自分がブルペンで投げているときも『One Night Carnival』を聴けたので、テンション上がりながらもしっかり落ち着かせてマウンドに入ることできたかなと」。10勝で満足しない。チームも自身ももっとアゲアゲに、球団最強左腕の道を突き進む。【山田愛斗】▽楽天今江監督(早川の球団初の10勝に)「もう本当に自分のことのようにうれしい。彼にとっては通過点ですけども、10勝という球団初のことができて、チームみんながうれしいことだと思うので、これは1つ大きな価値だと思う」
◆楽天早川隆久投手(26)が3位ロッテとの直接対決で8回2/3を1失点と力投。球団20周年の節目の年に、球団左腕では初の10勝に到達。プロ4年目で初の規定投球回もクリアした。チームは3位ロッテとの4連戦第2ラウンドを制して1勝1敗の五分に戻し、Aクラス圏内まで2・5ゲーム差とし、勝率も5割に復帰した。早川は愛犬といつも一緒だ。千葉の実家で飼っているウェルシュ・コーギーのピッチャーちゃんのシルエットが入ったグラブをプロ入り後から使用。「自分はずっと仙台にいますけど、一緒に戦おうってことで入れています」。名前は早川のポジションが投手で、木更津総合2年時の15年センバツに出場したことを記念して名付けられたという。8月24日は、ピッチャーちゃんの9歳の誕生日だった。同27、28日の北海道遠征後に実家に立ち寄り「誕生日のお祝いをしてきました」と至福の時間を過ごした。ただ、プレゼントが不評だったという。「バナナ味のケーキをあげたんですけど、あんまり好みじゃなかったみたいで...。その後、梨をあげました」と笑った。心を癒やしてくれる愛犬が、球団歴代ナンバー"ワン"左腕を支えている。【楽天担当=山田愛斗】
◆楽天安田悠馬捕手(24)が、3位ロッテとのCS争い直接対決で輝いた。「6番DH」で出場。0-0の4回2死二塁、ロッテ西野の4球目フォークを逆方向へすくい上げた。打球は左翼山口の頭上を越える先制適時二塁打。「まずヒットが出た時点で結構、ホッとしましたし、打点も稼げて良かったですね」。1日オリックス戦以来9打席ぶりの安打で今季初打点をマーク。先発早川を援護した。8月6日に初昇格した安田の本職は捕手だが、長打力を期待されてDHでの出場機会も増えてきた。「もうほんま、試合に出してもらったら、ほんとに勝利できるように、頑張っていきたいです」とアピールしていく。今江監督は「DHで安田が、ああいう若い力が、っていうところが何とか重い空気を打破してくれた。よく打ってくれたと思います」と評価した。3位ロッテとのゲーム差は再び2・5。今カードの残り2試合でも、安田が存在感を示す。【山田愛斗】
◆「JRA中山競馬場ナイター」として開催され、横山武史騎手(25)がファーストピッチセレモニーに登場した。背番号70のロッテのユニホームで登場。セットポジションから投げた一球はノーバウンドで捕手役の小川のミットに収まった。見事、大役を務めあげると、球場は拍手に包まれた。
◆右肘手術からの復帰を目指す楽天・田中将の1軍昇格について、今江監督は「リハビリ期間を終えた次の登板を見て精査していきたい」と明かした。日米通算200勝まで3勝に迫る右腕は昨オフに右肘手術を受けた影響もあり、今季は1軍登板がない。4日のイースタン・リーグ、DeNA戦では今年の実戦で最多の102球を投げ、六回途中2失点だった。
◆楽天は早川が8回?を4安打1点に抑え、自己最多の10勝目を挙げた。2―0の九回2死から失点し完封を逃したが、続くピンチを則本がしのいだ。打線は四回に安田の二塁打で先制し、六回に浅村がソロ。ロッテは反撃が及ばなかった。
◆ロッテの西野が7回2失点で早川との投手戦に敗れ、3連敗の8敗目。四回2死からの連続二塁打で先制され、六回は浅村に甘い変化球を左翼席に運ばれた。1―2で負けただけに「あの本塁打の一球はもったいなかった」と悔やんだ。吉井監督はねぎらった上で、先制二塁打を許した投球に苦言。同じ球種を続けて最後に甘くなったとあって「目も慣れているところで、あそこに投げちゃうのはベテランらしくない」と指摘した。(共同)
◆3位のロッテは敗れて4位・楽天とのゲーム差が再び2・5となった。打線が楽天・早川の前に九回途中まで1点に抑えられ攻略できず。左腕に対して今季は3戦全敗となった。九回はソトの適時二塁打で1点差には詰め寄ったが追いつけず。打線について吉井監督は「最後は(早川が)かなりへばっていたので、打てましたけど遅かったですね。早川だけではなく(今季は)同じ投手に同じようにやられる傾向が打線はある。今日もそのパターンになりましたね」と頭を抱えた。
◆リーグ4位の楽天は6日、ロッテ18回戦(ZOZOマリン)に2―1で勝利。早川隆久投手(26)が九回途中まで4安打1失点と好投し、左投手としては球団最多のシーズン10勝目をマークした。4年目で初めて規定投球回にも達し、木更津総合高時代に慣れ親しんだ球場で節目を刻んだ。クライマックスシリーズ進出を狙うチームは3位ロッテとのゲーム差を2・5差に縮めた。栄光を刻んだ千葉のマウンドで再び輝きを放った。千葉県横芝光町出身の早川が、126球の力投で8回?を1失点。創設20年目を迎えた楽天の左投手では初の10勝目に到達した。「最後は力を振り絞りたくても、駄目だった。長いイニングを投げることができたが、完封を目指すのであればもう少しだったかなと思います」一回に2死三塁のピンチを迎えたが、4番ソトを見逃し三振に仕留めて脱出。二~八回は二塁すら踏ませない快投を見せた。しかし、2―0で迎えた九回は先頭の藤岡に四球を与え、2死からソトに左中間への適時二塁打を浴びた。両膝に手をつき、則本の救援を仰いだ。
◆ロッテは敗れて、4位・楽天とのゲーム差が1・5となった。打線が楽天・岸の前に六回1死まで無安打。七回になんとか1点を取ったが、追いつくことはできなかった。なかなか振るわない打線について吉井理人監督(59)は「ちょっと残念ですよね。(岸は)フライピッチャーなので、マリンの向かい風で伸びる真っすぐが出るのでそれに負けないように行きましょうという対策だったんですけど、まんまと向こうの術中にハマりましたね」と厳しい表情だった。5番・角中、6番・荻野を起用するなど打線を入れ替えはしたが、それも上手くはいかなかった。指揮官は「(岸との)相性もよかったので、出塁率の高い人から前において、そこ(5、6番)で返したいと思ってああいう打順にしました」と説明した。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
74 | 44 | 3 | 0.627 (↓0.005) | M15 (-) |
22 | 508 (-) | 341 (+1) | 100 (-) | 80 (-) |
0.255 (-) | 2.610 (↑0.02) |
2 (-) |
日本ハム |
64 | 50 | 8 | 0.561 (↑0.003) | 8 (↑1) |
21 | 470 (+3) | 417 (+2) | 92 (-) | 77 (+1) |
0.248 (↓0.001) | 2.930 (↑0.01) |
3 (-) |
ロッテ |
61 | 56 | 6 | 0.521 (↓0.005) | 12.5 (-) |
20 | 424 (+1) | 434 (+2) | 62 (-) | 55 (-) |
0.249 (↓0.001) | 3.230 (↑0.01) |
4 (-) |
楽天 |
58 | 58 | 3 | 0.500 (↑0.004) | 15 (↑1) |
24 | 413 (+2) | 477 (+1) | 62 (+1) | 73 (-) |
0.243 (-) | 3.710 (↑0.02) |
5 (-) |
ORIX |
57 | 63 | 3 | 0.475 (↓0.004) | 18 (-) |
20 | 346 (+2) | 357 (+3) | 57 (+1) | 49 (-) |
0.238 (-) | 2.620 (↑0.01) |
6 (-) |
西武 |
39 | 81 | 2 | 0.325 (↑0.006) | 36 (↑1) |
21 | 286 (+1) | 427 (-) | 49 (+1) | 62 (-) |
0.210 (↑0.001) | 3.180 (↑0.03) |
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