広島(★0対3☆)中日 =リーグ戦20回戦(2024.09.06)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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中日
30000000031102
広島
0000000000800
勝利投手:松葉 貴大(5勝5敗0S)
(セーブ:マルティネス(1勝3敗36S))
敗戦投手:大瀬良 大地(6勝4敗0S)

本塁打
【中日】細川 成也(19号・1回表2ラン),宇佐見 真吾(3号・1回表ソロ)

  DAZN
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◆中日は初回、細川と宇佐見の2者連続本塁打で3点を先制する。投げては、先発・松葉が6回無失点の好投。その後は継投で完封リレーを展開し、松葉は今季5勝目、守護神・マルティネスはリーグトップタイの36セーブ目を挙げた。敗れた広島は、打線がつながりを欠いた。

◆広島が苦手中日に屈し、今季4度目となる4連敗を喫した。試合のない首位巨人との差は1ゲームに拡大。今季チームが唯一負け越しを許している中日相手に、5試合を残して7勝12敗1分けとなり、3年連続でシーズン勝ち越しの可能性がなくなった。先発した大瀬良大地投手(33)が踏ん張れなかった。初回2死からカリステに左前打を許すと、細川に外角低め143キロ直球を左中間スタンドまで運ばれる先制の2ランを被弾。続く宇佐見にも内角の変化球を右翼席まで放り込まれた。新人の14年5月8日敵地ヤクルト戦(バレンティン、雄平)以来、10年ぶり2度目の2者連続アーチを献上。2回以降は追加点を許さなかったが、5回3失点で今季4敗目となった。打線も中日の継投を前に反撃の糸口をつかめず、今季19度目のゼロ封負け。投打ともに振るわず、優勝争いの終盤戦で痛い敗戦となった。

◆中日が連敗を「3」で止めた。今季甲子園で全敗を喫した後、敵地マツダスタジアムに乗り込んだ。初回に細川成也外野手(26)、宇佐見真吾捕手(31)の連続本塁打で先制。先発松葉ら4投手による継投の完封勝利で逃げ切った。今季広島戦は12勝目(7敗1分け)で負け越しはなくなった。試合後の立浪監督のコメントは以下の通り。-初回の攻防で逃げ切った「(初回)だけでしたけどね。やっぱり今日は投手陣、松葉がよく踏ん張ってくれた。守りでも再三、初回のカリステの送球とか、いいところあったから勝てた。宇佐見が本塁打を打ったあと(3回1死一、三塁で投ゴロ併殺)で、ああいうところが(試合が)もつれる原因。チャンスで積極的に大いにいってくれていいけど、力んでいたら結果は良くない。その(初回)あとに1点も取れなかった。結果、8回に松山のピンチを迎えた。絶対にそういうピンチを迎えることもある。今日は大瀬良投手もあんまり良くなかった。もう少し点が取れれば最高でした」-細川の19号で先制できた「先制ホームランを2アウトから。宇佐見のホームランも大きかった。それは最高の形で先制はできたんけど。もうちょっとつないで1点取れるように、残り試合やっていけるように頑張ります」-大島、高橋周に代えて、鵜飼、ロドリゲスを入れ替えた「若い選手にもチャンスということで入れ替えをした」-鵜飼も今季初安打「そうですね。はい。どんどんきっかけをつかんでほしい」

◆中日細川成也外野手(26)が先制19号2ランを含むマルチ安打で今季通算139安打に伸ばした。この日1安打の阪神近本と、139安打でトップタイ。本塁打も2年連続20本にリーチをかけた。「いい形で先制点を取れた。(20本塁打は)なんとか達成したい。頑張りたい」。昨季24本塁打を放っている和製大砲は、残り19試合でキャリアハイにも挑む。チームは連敗を「3」で止めた。

◆2位広島が苦手の5位中日に屈し、7月5~9日以来、約2カ月ぶり今季4度目の4連敗を喫した。9回2死一塁、代打大盛が三塁線への打球を放って一塁まで全力で駆け抜けるもアウト。新井貴浩監督(47)は諦めずにリプレー検証を要求したが判定は覆らず、マツダスタジアムはため息に包まれた。中日戦はこれで7勝12敗1分け。5試合を残し、3年連続で勝ち越しの可能性がなくなった。勝てば首位奪還だったが、今季初の中5日で先発した大瀬良が出ばなをくじかれた。初回2死一塁から細川に外角低めいっぱいの直球を左中間スタンドまで運ばれる先制2ランを献上。続く宇佐見にも内角の変化球を引っ張られ右翼席へ。ルーキーの14年5月8日、神宮でのヤクルト戦(バレンティン、雄平)以来、10年ぶり2度目の2者連続アーチを許し、5回3失点で降板。指揮官は「2本とも打った相手をほめるしかない」と責めなかった。打線も流れを呼び込めなかった。やや調子を落としつつあった末包に代え、堂林を5月4日DeNA戦以来の4番に抜てき。しかし3打数無安打と振るわず。得点圏に4度走者を進めながらもつながりを欠き、0行進のまま試合終了。セ界最多となる今季19度目のゼロ封負けに沈んだが、指揮官は「今が底と思えばどうってことないでしょ。勝負は先にあると思っているから」と意に介さなかった。巨人とは1ゲーム差に開き、3位阪神は1・5差まで接近。新井監督は「もう終わったことだから今日は。自分が反省するところは反省して。また明日は新しい日だから」と前を向いた。【古財稜明】

◆中日が連敗を3で止めた。一回に細川、宇佐見の2者連続本塁打で3点を挙げ、4投手の無失点リレーで逃げ切った。6回無失点の松葉が5勝目、マルティネスが36セーブ目。広島は4連敗。大瀬良が打たれ、打線もつながらなかった。

◆中日の松葉が6回無失点と好投し、5勝目を挙げた。3安打、1四球の一回を無失点でしのぐと、以降は持ち味を発揮。直球にカットボールで球速差をつけ、二~六回で許したのは2安打だけ。「(捕手の)宇佐見がいい球を選択してくれた」と汗を拭った。プロ12年目の今季は屋外のナゴヤ球場での調整を増やしたことで、試合中に疲れにくくなったという。「チームに勝ちを持ってくることができて良かった」と安堵の表情を浮かべた。(共同)

◆横浜から地元に帰ってきたが、悪い流れは止まらなかった。広島は5位の中日に零封負けし、4連敗。先発の大瀬良は静かな口調の奥に悔しさをにじませた。「打たれるつもりで投げたわけでないですし、なんとかしたかった。勝負した中でやられてしまった」一回の3点が重かった。今季初の中5日での登板で8安打を浴びながら5回まで粘ったが、今季4敗目(6勝)を喫した。一回2死からカリステに左前打を浴びると細川、宇佐見に2者連続本塁打を食らって3失点。特に細川の先制2ランは外角低めのぎりぎりの速球を左中間席まで運ばれ「ボール自体も、高さもコースとあまり反省するボールではなかった」と脱帽するしかなかった。打線は一回1死満塁で無得点に終わると、8安打を放ちながら相手を攻略できなかった。3日のDeNA戦から4試合で計5点どまり。新井監督は「今が底と思えば、どうってことない。あとはもう上がっていくだけ」と必死に前を向いた。チームは中日に対しては今季7勝12敗1分けとなり、2022年から3シーズン連続で勝ち越しなしとなった。セ5球団で唯一の負け越しとなっている同カードは残り24試合のうち5試合あり、対策は不可欠となっている。試合がなかった首位巨人との差が1ゲームに広がり、3位阪神が1・5ゲーム差で迫ってきている。6年ぶりのリーグ優勝を目指す中、まさに正念場。2016-18年のリーグ3連覇に貢献している大瀬良は「優勝を争うしびれる場面はなかなか経験できない」と強調した。(柏村翔)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
64526 0.552
(-)
-
(-)
21371
(-)
329
(-)
66
(-)
50
(-)
0.242
(-)
2.560
(-)
2
(-)
広島
62525 0.544
(↓0.005)
1
(↓0.5)
24352
(-)
311
(+3)
48
(-)
52
(-)
0.237
(-)
2.320
(↓0.01)
3
(-)
阪神
63566 0.529
(↑0.004)
2.5
(↑0.5)
18415
(+9)
365
(+1)
55
(+1)
34
(-)
0.240
(↑0.001)
2.460
(↑0.02)
4
(-)
DeNA
60572 0.513
(-)
4.5
(-)
24434
(-)
413
(-)
88
(-)
54
(-)
0.256
(-)
3.030
(-)
5
(-)
中日
51658 0.440
(↑0.005)
13
(↑0.5)
19320
(+3)
400
(-)
55
(+2)
35
(-)
0.239
(-)
2.860
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
49684 0.419
(↓0.003)
15.5
(↓0.5)
22413
(+1)
481
(+9)
80
(-)
56
(+1)
0.236
(↓0.001)
3.740
(↓0.05)