オリックス(☆4対0★)西武 =リーグ戦23回戦(2024.09.04)・ほっともっとフィールド神戸=
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西武
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ORIX
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勝利投手:山下 舜平大(3勝4敗0S)
敗戦投手:隅田 知一郎(8勝9敗0S)

本塁打
【オリックス】杉本 裕太郎(9号・2回裏ソロ)

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◆オリックスは2回裏、杉本のソロで先制に成功する。そのまま迎えた5回には、廣岡の犠飛と杉本の適時打で3点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・山下が7回無失点9奪三振の力投で今季3勝目。敗れた西武は、先発・隅田が試合をつくれず、打線も再三の好機を生かせなかった。

◆オリックス森友哉捕手(29)が4日、出場選手登録を抹消された。球団は3日に兵庫・神戸市内の病院を受診し、「左肩腱板(けんばん)損傷」と診断を受けたと発表。6月上旬の右足の故障以来、今季2度目の離脱となった。上半身のコンディション不良のため前日3日の西武22回戦(ほっともっと神戸)のベンチ入りを外れて欠場。中嶋聡監督(55)は「古傷らしい。ちょっとの間、いないのかな」と明かしていた。大事には至ってないもようで、最短10日での復帰を目指す。

◆5位オリックスが最下位西武相手に2連勝を飾り、逆転CSへ望みをつないだ。投打がかみ合ってほっともっと神戸での今季最終戦を快勝で飾り、2カード連続の勝ち越しに成功。21試合を残して3位ロッテまで5ゲーム差に接近した。先発の山下舜平大投手(22)がゲームメークに徹した。最速157キロの直球とカーブ、フォークを駆使し、西武打線を翻弄(ほんろう)。今季自己最多タイ9三振を奪い、今季最長タイの7回を投げ5安打無失点と快投。自身3連勝で今季3勝目を挙げた。打線は「5番DH」に入ったラオウこと杉本裕太郎外野手(33)の打棒が火を吹いた。両軍無得点の2回1死から西武隅田の内寄りチェンジアップを振り抜き、左翼ポール際へチームトップに並ぶ先制の9号ソロ。2点リードの5回には2死から西野、太田、西川が3連打でつなぎ、満塁で杉本が左前への中押し2点適時打。決勝弾を含む2安打3打点の活躍で勝利に貢献した。この日は攻守の要の森友哉捕手(29)が「左肩腱板(けんばん)損傷」で出場選手登録を抹消され離脱。ショックを振り払うかのように、チーム一丸で勝利をつかみ取った。

◆西武は投打に力で押され、渡辺GM兼監督代行は「今日はちょっと完敗かなというところです」と淡々と話した。「競り合いに持ち込みたかった」という中で5回に先頭元山が安打するも、山野辺のバント失敗でチャンスが広がらず、逆にその裏に先発隅田が3失点し離された。シーズンは残り22試合で、5位オリックスとのゲーム差は今季最大の19に広がった。▽西武隅田(5回に失点を重ねて負け投手に)「調子は良かったのですが、要所で真ん中に入ってしまったところをしっかり打たれてしまいました。打たれても気持ちを切り替えて投げることができなかったことは反省点です」

◆オリックス山下舜平大投手が今季最長タイの7回を投げ5安打無失点と快投し、自身3連勝で今季3勝目を手にした。最速157キロの直球とフォーク、カーブに加え、2回先頭の平沼には1軍戦初解禁のチェンジアップで空振り三振を奪うなど、今季最多タイ9奪三振で西武打線を寄せ付けなかった。世界を舞台に活躍する盟友の快挙に刺激を受けた。パリ・パラリンピックのバドミントン男子シングルス(車いすWH2)で2連覇を達成した梶原大暉(22=ダイハツ)は地元福岡の小、中学校と同じ野球チームに所属していた。決勝を映像で見届け「鳥肌立ちました。いい刺激になりました」と笑った。「自分には考えられないくらいのメンタル力があると思う。年末に直接話して聞きたい」。この日は女房役の森が左肩の故障で離脱。「チームにとってもかなり大きい穴だと思う。カバーできれば」と気合十分。ほっともっと神戸での最終戦を白星で飾り、2連勝で3位ロッテに5ゲーム差に接近。逆転CSへ望みをつないだ。▽オリックス中嶋監督(7回無失点の山下について)「非常に価値のある、これからにつながる投球だった」▽オリックス杉本(2回の決勝9号ソロを含む2安打3打点と奮闘)「(西川)龍馬が最近すごく調子がいいので、試合前に体を触りまくったら打てました」

◆ラオウことオリックス杉本裕太郎外野手(33)が、決勝アーチ含む2安打3打点の活躍で2連勝に大きく貢献した。「5番DH」で出場。両軍無得点の2回1死から「完璧でした」と西武隅田の内寄りチェンジアップを引っ張り、左翼ポール際までかっ飛ばした。ほっともっと神戸では出場2戦連発に「神戸での(今季)最終戦で打つことができてよかったです!!」。さらに2点リードの5回2死満塁からは左前への中押し2点適時打をマークした。試合前には絶好調打者から"御利益"を得た。セカンドアップのタイミングで直近4試合で18打数13安打と当たりまくっていた西川龍馬外野手(29)の体を、広岡大志内野手(27)とともに触ってパワーを吸収した。「龍馬が最近すごく調子がいいので、試合前に体を触りまくったら打てました。龍馬はベンチで『俺のおかげや~』と言ってましたね」と笑顔で明かした。

◆オリックス・杉本裕太郎外野手(33)が豪快な先制弾を放った。二回1死で先発・隅田の4球目、低めのチェンジアップを拾い上げて9号ソロを左翼席に運んだ。8月23日のロッテ戦(京セラ)以来、出場7試合ぶりの一発で先発の山下をまたも援護した。右腕が先発した8月18日の日本ハム戦(京セラ)では今季初の1試合2発と活躍しており、この日も勝負強い打撃で先制点をもたらした。

◆オリックス打線が中盤に奮起した。1-0で迎えた五回に先頭の若月が左翼線二塁打で出塁し、渡部が犠打で1死三塁。ここで広岡が飛距離十分の左翼への犠飛で追加点を挙げると、そこから西野、太田、西川の3連打で満塁機を作り、ここで二回に先制ソロを放っている杉本が打席へ。先発・隅田の外角のチェンジアップに食らいついて三遊間を破る2点打とした。球団を通じ、「みんなでつないだチャンスでしたし、なんとか打つことができてよかったです!」と振り返った。杉本はこれで1試合3打点。複数打点をマークするのは8月18日の日本ハム戦(京セラ)以来だ。

◆オリックス・山下舜平大投手(22)が7回5安打無失点9奪三振の好投で3勝目の権利を保持して降板した。二回に2本の安打で2死一、二塁とされたが、古賀をフォークで遊ゴロに仕留めて危機を脱した。球数が90球を超えた六回には2死から安打と四球で一、二塁のピンチを招くも、最後は元山をフォークで空振り三振に斬ってガッツポーズした。この試合で勝利投手となれば、8月18日の日本ハム戦(京セラ)で初白星を挙げてから登板3連勝となる。最速は157キロを計測し、ファームで調整していた期間に取り組んでいたチェンジアップを試すなど、前回登板から進化を見せた。今季最多の109球を投げてきっちりゲームメークした。

◆オリックスは剛腕とラオウの活躍で連勝。ほっともっとフィールド神戸での今季最終戦を勝利で締めくくった。二回に杉本が左翼へ先制の9号ソロ。五回には広岡の犠飛で加点し、満塁機で再び杉本が2点打を放って4点差に広げた。先発の山下は今季最多の109球を投げ、7回5安打無失点と好投。157キロの直球を軸にカーブ、フォークを織り交ぜて9個の三振を奪った。これで8月18日の日本ハム戦(京セラ)から登板3連勝を飾った。

◆雄たけびを上げ、グラブを力強くたたいた。ほっともっとフィールド神戸での今季最終戦となる8試合目。オリックス・山下が今季最多の109球の熱投でチームを勝利に導いた。「ほっともっとで勝ててよかった。フォークやカーブがいいところに決まったのでよかった」山場は六回。2死から二塁打と四球で一、二塁のピンチを迎えたが、元山をフォークで空振り三振に仕留めて乗り切った。最速は157キロを計測し、7回5安打無失点、9奪三振で8月18日の日本ハム戦(京セラ)から3連勝を飾った。登板を重ねるたびに安定感が増す右腕に、中嶋監督は「非常に価値のある、これからにつながる投球だった」と目を細めた。またひとつ進化した姿を見せた。7月29日に4度目の登録抹消されてからファームで取り組んでいたチェンジアップを1軍で解禁。二回先頭で平沼を空振り三振に斬り、「今までないような変化だと思うので、磨いていきながらモノにしたい」と手応えを得た。くしくも、この日投げ合った隅田からも3月の侍ジャパンでチームメートになったときにウイニングショットの極意を教わっていた。「昨日の試合前にも聞きたかったけど、なかなかタイミング合わなかった」と苦笑いしたが、この試合で打者の反応を確認できたことは大きな一歩だ。クライマックスシリーズ(CS)進出を目指すチームは、試合がなかった3位ロッテとの差を5ゲームに縮めた。試合前に発表された森の離脱は痛手だが、今まで以上に一丸で戦うしかない。「かなり大きい穴だと思うけど、しようがない。カバーできれば」。復調した剛腕・山下が逆転でのCSを信じて腕を振り続ける。(織原祥平)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
74433 0.632
(↓0.006)
M15
(-)
23508
(+5)
340
(+8)
100
(+3)
80
(+1)
0.255
(↓0.001)
2.630
(↓0.05)
2
(-)
日本ハム
63508 0.558
(↑0.004)
9
(↑1)
22467
(+8)
415
(+5)
92
(+2)
76
(-)
0.249
(-)
2.940
(↓0.02)
3
(-)
ロッテ
60556 0.522
(-)
13
(↑0.5)
22420
(-)
431
(-)
61
(-)
54
(-)
0.249
(-)
3.260
(-)
4
(-)
楽天
57573 0.500
(-)
15.5
(↑0.5)
26410
(-)
473
(-)
61
(-)
72
(-)
0.243
(-)
3.740
(-)
5
(-)
ORIX
57623 0.479
(↑0.004)
18
(↑1)
21344
(+4)
354
(-)
56
(+1)
49
(-)
0.238
(↑0.001
2.630
(↑0.02)
6
(-)
西武
38812 0.319
(↓0.003)
37
(-)
22285
(-)
427
(+4)
48
(-)
62
(+1)
0.209
(-)
3.210
(↓0.01)