楽天(☆5対2★)オリックス =リーグ戦22回戦(2024.09.02)・楽天モバイルパーク宮城=
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ORIX
1010000002701
楽天
01004000X5800
勝利投手:瀧中 瞭太(3勝4敗0S)
(セーブ:則本 昂大(3勝2敗27S))
敗戦投手:髙島 泰都(1勝2敗0S)

本塁打
【オリックス】太田 椋(3号・3回表ソロ)

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◆楽天は1点を追う2回裏、村林の犠飛で同点とする。その後再びリードを許すも、5回に辰己の適時三塁打などで4点を挙げ、試合をひっくり返した。投げては、先発・瀧中が6回2失点の好投で今季3勝目。敗れたオリックスは、先発・高島が試合をつくれなかった。

◆オリックスのルーキー高島泰都はここまで46回2/3を投げて被打率2割2分9厘。打順別では1~5番に103打数22安打の被打率2割1分4厘も、6~9番には61打数15安打の被打率2割6分2厘。下位打線の方によく打たれており、特に9番には打順別ワーストの15打数6安打、被打率4割を記録。今日は下位打線に安打を許さず白星を挙げられるか。

◆オリックスは5回、バッテリーによる守備の乱れもあり逆転を許した。先発のルーキー高島泰都投手(24)は2-1の1点リードを追いつかれ、さらに1死一、三塁から小深田のセーフティースクイズを狙ったバントの打球を捕手の森友哉が追いかけ、ボールを拾った。ただ突っ込んで来た高島が避けられずに2人が激突。結果的に内野安打となり、勝ち越しを許した。この時に、森がつかんだボールを放り投げ、怒ったような態度を見せた。高島は精神的に動揺したのか、続く辰己への初球が甘く入った。これを痛打され、右中間を破る適時三塁打。2人が生還し、楽天のリードは5-2と3点に広がった。高島は次の浅村にストレートの四球。立て直すことができず、ここで降板を命じられた。5失点はプロ入り後ワーストとなった。

◆5位オリックスは手痛い逆転負けで連勝が4で止まった。打線は1回に森が先制犠飛。再び3回には太田の3号ソロで勝ち越した。だが先発のルーキー高島が1点リードの5回に大量4点を奪われ、ひっくり返された。自己ワーストとなる5失点で2敗目。チームはこの楽天4連戦に4連勝はならず。勝って上位とのゲーム差を詰めたいところだったが3位ロッテと6差、4位楽天とは2・5差に広がった。

◆動画は下記Xロゴをクリックすると見られます/采配ズバリ的中\2球続けてバントの構え#小深田大翔 スクイズで勝ち越し???プロ野球(2024/9/2)??楽天×オリックス??Live on DAZN #DAZNプロ野球#RakutenEagles pic.twitter.com/Vv4a6zgnrL

◆オリックスが守備のミスも絡んだ逆転負けで、5連勝を逃した。先発のルーキー高島泰都は5回途中、プロ最多5失点で2敗目。「ピッチング以前に守備でミスが多かった試合だった」と悔しそうに振り返った。中でも5回だ。2-2に追いつかれ、勝ち越しを狙った楽天小深田のセーフティースクイズの処理でバッテリーが交錯。捕手の森が本塁を空けてゴロを捕球したが、そこに突っ込んだ高島が激突してオールセーフとなってしまった(記録は適時捕安打)。「動揺というか、ちょっと投げ急いでいる感じになってしまった」。続く辰己への甘く入った初球を痛打され、右中間への2点三塁打で3点差に広げられた。中嶋監督も「ベースカバーの遅れとか、さばけるピッチャーゴロもあった。そのへんが改善点」と右腕の今後に期待した。勝てば3位ロッテに5ゲーム差に詰め寄るところだったが、痛すぎる黒星となった。▽オリックス森(5回に高島と交錯した場面に)「声の掛け合い。もう一声かけてればってところですね」▽オリックス太田(3回、約2カ月ぶりとなる3号ソロ)「しっかり初球から自分のスイングをしようと思っていた。感覚はいい。また明日につながったら」

◆逆転負けで5連勝を逃した5位オリックスの中嶋聡監督(55)は、2敗目を喫した先発のルーキー高島泰都について「ボール自体はしっかりしてるけど、今日はちょっと逆球が多かった」と振り返った。逆転された5回には小深田のセーフティースクイズ処理を巡って、高島が捕手の森と交錯。指揮官は「(1回の)ベースカバーの遅れとか、そういうのも含めて、さばけるピッチャーゴロもあったでしょうし。そのへんが改善点かなと。そういう細かい部分をやっていかなきゃいけない」と右腕に求めた。斎藤バッテリーコーチはこの交錯した場面について「あそこに(バントを)決められた時点で(本塁アウトは)無理な状況だから、連携プレーというか、そこのミス。高島のその辺の確認不足というか。あれはあってはならないこと。今後ないように指導します」と語った。森が少し怒ったような態度を示したことに、同コーチは「いや、ベンチに帰ってきて話してても、そんな感じはなかった。ああいうこともあると分かったことだし、どうカバーし合って今後につなげていくか」と話した。

◆楽天辰己涼介外野手(27)が自身の中の"CS消滅危機"を乗り越え、CS進出を高らかに約束した。5回に逆転し、なお1死一、二塁で右中間突破の2点適時三塁打で突き放した。3連敗中の一戦に「今日負けたら(CS進出を)諦めようと思っていました」と白旗寸前? での貴重な一打だった。お立ち台では「僕がCSに連れて行きます」と淡々とした表情で公約を掲げた辰己節でスタンドを沸かせた。

◆私をCSに連れてって-。楽天滝中瞭太投手(29)がチームの危機を救う白星を挙げた。2年ぶりにオリックス戦に先発。通算対戦防御率1・80と好相性の相手に、粘投を見せた。6回7安打2失点にまとめて、4連戦で組まれた今カードの全敗を回避する今季3勝目(4敗)をつかんだ。チームも勝率を5割に戻し、CS圏内まで2・5ゲーム差とした。滝中の粘りの投球でCS射程圏に踏みとどまった。初回1死一、三塁から4番森に犠飛を浴びて早々に先制を許した。2死一、三塁とさらにピンチを広げたが、6番頓宮を空振り三振に仕留めて切り抜けた。「(先発として)あまり褒められるものではない」としながらも「全体的に、操れた球も多かったと思います」と及第点の投球だった。2回、5回と3者凡退で終えた直後に援護をもらった。勝利の流れをつくった勝利投手に今江監督も「粘り強く投げてくれた。先発の役割をしっかり果たしてくれた」と評価した。大きな1勝だった。3位ロッテの背中を追いかける中、5位オリックスとの4連戦でここまで3連敗を喫し、2・5ゲーム差に迫られていた。今江監督も「今日、勝つと負けるとでは大違いな1戦だった」。その中で勝ち切った。滝中にとっては、ここ2シーズンの2勝を超える3勝目。さらに「『今の打ち取り方はよかったな』と思える収穫もありました」と、今後につながる白星だった。5日からは2・5ゲーム差に迫ったロッテとの直接対決に臨む。お立ち台では「辰己に(CSへ)連れて行ってもらいましょう」と、CS進出を約束して球場を沸かせる打のヒーローの横で1歩引いた。だが、この日をはじめ今季8試合で6試合のクオリティースタートを決めている、滝中のゲームメークは今後も欠かせない。「食らい付いていきます」。粘って粘って、ファンの期待に応えるCS進出を引き寄せる。【浜本神威】

◆楽天辰己涼介外野手(27)の一打が、単打続きの打線の中でひときわ輝いた。5回、逆転直後の1死一、二塁、右中間を突き破る2点適時三塁打。チームとしては8月28日の日本ハム戦以来、同試合の9回先頭から139打席ぶりの長打だった。得点圏打率3割4分9厘でリーグトップ。チャンスに強い秘訣(ひけつ)を聞かれ「普通にしているだけで勝手に打ってしまうというか。神様がそうさせてくれる。抗えないという感じです。いやマジで」と"辰己節"全開で答えた。今季12本目の三塁打を放ち、リーグ2位の日本ハム水野に4本の差をつける独走状態。今江監督も「辰己が軸になっていると言っても過言ではないような打線になっている」とたたえたが、本人はリーダーズはあまり気にしていない。「最終的には見ることにはなると思うので、その時に、そういったところにいられたらうれしいです」と話す。5日からは3位ロッテとの直接対決に臨む。お立ち台では「僕がCSに連れて行きます」と、いつもの調子でファンに宣言した。チームは勝率を5割に戻し、CS圏内まで2・5ゲーム差。3年ぶりのCSが見えてきた。【浜本神威】

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】オリックス捕手森友哉と投手高島泰都が相手スクイズの打球処理でお互いがボールを捕りにいって交錯。三塁走者生還で失点、さらにアウトも奪うことができませんでした。

◆楽天が逆転勝ちで連敗を3で止め、勝率5割復帰。1―2の五回に小郷の内野安打で同点とし、小深田のスクイズと辰己の2点三塁打で3点を勝ち越した。滝中が粘って6回2失点で3勝目。高島が崩れたオリックスは4連勝でストップ。

◆滝中は2度リードを許す投球ながらも6回2失点。楽天の連敗ストップに貢献する3勝目を挙げ、「先制点や、追い付いてもらった後に点を許したのは褒められるものではないが、粘れたと思う」と息をついた。相手打線が3回り目に入った五回にカーブを増やして三者凡退とし、直後の逆転を呼んだ。六回は走者を出しても無失点と流れを渡さなかった。先発ローテーションの谷間で役割を果たし「投げたい投手はかなりの数、手が挙がると思う。その中で選んでもらっている」と責任感を口にした。

◆逆転でのクライマックスシリーズ(CS)進出を目指す楽天が連敗を3で食い止めた。3位ロッテとのゲーム差を2・5に縮め、今江敏晃監督(41)は「投打ともに非常によかった。きょう勝つのと、負けるとでは大違いの一戦だった」と肩の荷を下ろした。1点ビハインドで迎えた五回の攻撃前に川島打撃コーチを中心に円陣を組むと、5本の長短打で4点を奪って逆転した。まず小郷の内野安打で同点。小深田が試みたセーフティースクイズは勝ち越しの内野安打となり「ヒットになってくれてよかった」。続く辰己は初球の変化球を強振して右中間に運び、2点三塁打。「僕がCSに連れていきます」と力強かった。3、4日は試合がなく、5日からはロッテ4連戦(ZOZOマリン)に臨む。ロッテとの対戦は残り9試合。指揮官は「しっかりと一戦一戦、戦っていく」と決意を口にした。(広岡浩二)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
74413 0.643
(-)
M15
(-)
25500
(-)
326
(-)
97
(-)
79
(-)
0.256
(-)
2.550
(-)
2
(-)
日本ハム
61508 0.550
(-)
11
(-)
24453
(-)
407
(-)
88
(-)
76
(-)
0.248
(-)
2.920
(-)
3
(-)
ロッテ
60556 0.522
(-)
14
(-)
22420
(-)
431
(-)
61
(-)
54
(-)
0.249
(-)
3.260
(-)
4
(-)
楽天
57573 0.500
(↑0.004)
16.5
(↑0.5)
26410
(+5)
473
(+2)
61
(-)
72
(+1)
0.243
(-)
3.740
(↑0.01)
5
(-)
ORIX
55623 0.470
(↓0.004)
20
(↓0.5)
23337
(+2)
352
(+5)
54
(+1)
49
(-)
0.237
(-)
2.650
(↓0.02)
6
(-)
西武
38792 0.325
(-)
37
(-)
24283
(-)
420
(-)
48
(-)
61
(-)
0.208
(-)
3.200
(-)