ロッテ(★2対10☆)ソフトバンク =リーグ戦24回戦(2024.09.01)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
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ロッテ
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勝利投手:石川 柊太(4勝2敗0S)
敗戦投手:種市 篤暉(7勝8敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】近藤 健介(19号・5回表ソロ),正木 智也(5号・7回表2ラン)

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◆ソフトバンクは3回表、近藤の適時二塁打と正木の適時打で4点を先制する。その後は5回に近藤のソロで加点すると、7回には正木の2ランなどで一挙5点を追加し、相手を突き放した。投げては、先発・石川が6回無失点の好投で今季4勝目。敗れたロッテは、投打ともに振るわなかった。

◆ソフトバンクが4カードぶりの勝ち越しを決めた。優勝マジックは1つ減って16。2位の日本ハムが敗れれば、さらに1減でM15になる。0-0の3回2死満塁、近藤健介外野手(31)が走者一掃の適時二塁打を放った。5回には2戦連発となる19号ソロ。1試合4打点以上は23年8月5日の日本ハム戦(5打点)以来で今季最多。パ・リーグ唯一の3割打者が地元千葉で暴れた。投げては先発の石川柊太投手(32)が6回無失点。今季4勝目、通算では53勝目となり、育成出身投手では巨人山口鉄也を抜いて歴代単独2位となった。1位は千賀滉大(米メッツ)の87勝。2日の移動日をはさみ、3日からは日本ハムとの2連戦。4年ぶりのリーグ優勝に向け、目下の敵を本拠地に迎える。

◆ロッテは今季7度目の2桁失点で、ソフトバンクに完敗した。先発の種市篤暉投手(25)が今季最短の3回でKOされた。0-0の3回に2死満塁のピンチで近藤に先制の適時二塁打を打たれ、直後の正木にも適時打を浴び4失点4四死球。右内転筋の張りを訴えたため降板した。吉井理人監督(59)は「体に違和感が出たんで、無理させなかったです。(状態は)明日にならないと分からない」と説明した。

◆ロッテは今季7度目の2桁失点でソフトバンクに連敗した。先発の種市篤暉投手(25)が3回4失点で右内転筋の張りを訴え降板。2番手の東妻勇輔投手(28)は2回1/3を1失点、3番手の坂本光士郎投手(29)は1回5失点。吉井監督は「東妻は頑張りました。坂本は回またぎ出来る子だと思っていたんですけど、前もダメだったので回またぎさせるとだめな投手なのかなと思いました」と話した。その後2人もイニングをまたいでの継投だったことについては「他に投げられるピッチャーがいなかったので、2人で残りのイニング終わらせたかったんですけど、菊地が連投だったんで2イニングいかせるのはちょっと心配だったので、あの球数で切って。横山も4アウトならそんなに負担がないと思ったので。回またぎというよりもアウトの数でやりました」と説明した。チームは3日間試合がなく、5日からの楽天4連戦に備える。指揮官は「まずシーズン中に3日も空くスケジュール組むのがちょっとどうなのって思ってて、本当に調整難しいと思うんですけど」と本音を吐露し、「調子悪いってわけではないんで、気持ち切らさずにやることやってほしい」と話した。

◆ソフトバンク近藤健介外野手(31)が今季最多1試合4打点の活躍で4カードぶりの勝ち越しを呼び込んだ。0-0の3回2死満塁で走者一掃の決勝二塁打を放ち、5回には2戦連発の19号ソロ。7、8月は打率2割前半と苦しんだが、パ・リーグ唯一の3割打者が復活の大暴れだ。打線は今季9度目の2桁得点で12球団最速500得点に到達。2位の日本ハムも敗れ、優勝マジックは2つ減って15となった。ホークス不動の5番が目覚めた。両軍無得点の3回2死満塁。近藤が種市の154キロを鋭いライナーで右中間に運んだ。「チャンスを絶対に生かそうと」。フルカウントでの真っ向勝負に勝った。走者3人がホーム生還。近藤は中継プレーが乱れる間に三塁も陥れた。「いい集中力が出せたと思います」。12球団最強クリーンアップの最後のとりでが最高の仕事をした。7、8月は苦しんだ。「根本的に何かがずれている」。2カ月で151打数35安打で打率2割3分2厘。通算打率3割超の男にとっては不調だった。「タイミングの取り方ですかね。映像を見返すとタイミングが取れていない部分が多かった」。今カードは悪天候により、3日間とも試合前練習は室内。黙々とフリー打撃を繰り返して修正に成功した。「初戦からある程度は見え方も良かったですし、スイングも悪くなかった」5回は2戦連発となる19号ソロを放ち、今季最多の1試合4打点。4打点以上は23年8月5日の日本ハム戦(5打点)以来で移籍後2度目だ。7回は左翼への二塁打で15試合ぶりの猛打賞というおまけつき。「復活? それはこの後の結果次第じゃないですか。それは自分でも分からないです」。パ・リーグ唯一の3割打者が地元千葉で大暴れ。今季9度目の2桁得点を呼び、12球団最速500得点にも到達。4カードぶりの勝ち越しを決めた。ZOZOマリンの試合終了から約1時間後、所沢で2位の日本ハムが西武にサヨナラ負けした。優勝マジックは2つ減少。M15となり、3日からは本拠地で日本ハムとの直接対決2連戦を迎える。「主力が打たないと苦しい。過ぎたことはしょうがないので、しっかり9月は貢献できるように」。古巣日本ハムにはパの球団別で最高の対戦打率3割4分3厘。よみがえった男が優勝戦線を引っ張る。【只松憲】

◆ソフトバンク近藤健介外野手(31)が今季最多1試合4打点の活躍で4カードぶりの勝ち越しを呼び込んだ。0-0の3回2死満塁で走者一掃の決勝二塁打を放ち、5回には2戦連発の19号ソロ。打線は今季9度目の2桁得点で12球団最速500得点に到達。2位の日本ハムも敗れ、優勝マジックは2つ減って15となった。小久保監督の一問一答は以下の通り。-今季9度目の2桁得点で勝利小久保監督 (3回2死一、三塁での)山川のフォアボールが大きかった。(周東の)三塁打から(今宮の)サードゴロで点が入らず、チャンスがつぶれたかな、という中でのフォアボールやったんでね。あの3点は大きかった。石川もよく投げましたね。-石川は2回のピンチを抑えてから流れがきた小久保監督 1死一、三塁を抑えたんでね。野球でよく言われる「ピンチの後にチャンスあり」という形で得点ができた。前回の西武戦より球も良かった。-正木は前夜の小久保監督の厳しい指摘で発奮。3打点の活躍を見せた小久保監督 欲を出して。今は柳田がいない中で来年に向けても大チャンスなわけなんで。現状で満足することなくどんどんやってほしい。-最終回は大雨の中で又吉が2失点小久保監督 まあまあ。雨もあるんでね。風邪ひきますんで帰ります。

◆納得のマウンドに、頬をぬらす雨も心地よかった。ソフトバンク石川柊太投手(32)が得意の敵地ZOZOマリンでロッテ打線を6回無失点に封じ込み、チームを9月初勝利に導いた。グラウンドに舞う風速10メートルのマリン風も気にならない。「風に強いというところも加味しての期待とかもあった。何とか結果を出したいと思って投げました」。0-0の2回にピンチを招いた。2本のヒットで1死一、三塁。7番中村奨を140キロのカットボール、続く8番安田には150キロの直球で押し込んで連続空振り三振に仕留めた。窮地を切り抜けると味方打線が奮起。3回に大量4得点で気分も乗った。「早い回に(打線に)援護してもらったので、比較的、自分のペースで投げられた。点を取られないように必死で投げました」。6回にも1死一、三塁とされたが、角中、山口をフォークボールで凡打に仕留めた。「フォークボールも落ちたし、いい真っすぐも投げられた」と胸を張った。育成選手出身としては元ソフトバンクの千賀(現大リーグ・メッツ)に次いで歴代単独2位となる53勝目。節目の白星はさらに自らを鼓舞する1勝ともなったはずだ。勝負の9月戦線。先陣を切った右腕は小久保監督の言葉にも背中を押された。「監督も『ここからが1戦必勝』とおっしゃっていた。前だけを見て頑張るだけです」。春先には先発ローテから外れ、中継ぎも経験。この時期の4勝目は胸を張れる数字ではない。悔しさはこれからしっかり晴らしていく。【佐竹英治】

◆ソフトバンクが大勝。三回に近藤の3点二塁打と正木の適時打で先行し、五回に近藤のソロ、七回は正木の2ランや栗原の2点二塁打などで5点を加えた。石川は6回を6安打無失点で4勝目。ロッテは種市ら投手陣が崩れた。

◆ロッテは大敗となった。先発した種市が、右内転筋の張りを訴えて今季最短の3回4安打4失点で降板し、8敗目。種市について吉井理人監督(59)は「体に違和感が出たので交代でした。(状態は)明日になってみないとわからない」と明かした。種市は三回が誤算だった。2つの四球などで2死満塁とすると、近藤に走者一掃の二塁打。その間に右翼手・山口の悪送球もあって、三塁まで進められると、続く正木にも中前適時打を許して4失点した。真っすぐが高めに浮き、フォークボールもうまく見極められた。指揮官は「ちょっと打たれるのを怖がった感じでしたね。それで変化球が多くなってああいう感じになった」と話した。

◆ソフトバンクの石川は4度も先頭打者に安打を許しながら、6回無失点で昨季に並ぶ4勝目を挙げた。ZOZOマリンスタジアムでは今季計12回無失点と好相性ぶりを発揮。雨と風の悪天候でも「それのおかげでいい方向に働いてくれたかな」と得意の大きく曲がるカーブが生きた。0―0の二回は1死一、三塁から2者連続空振り三振でピンチを脱し、直後に4点の援護を引き出した。「前だけを見て頑張る」とさらなる活躍を期した。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
74413 0.643
(↑0.003)
M15
(↑2)
25500
(+10)
326
(+2)
97
(+2)
79
(-)
0.256
(↑0.001
2.550
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
61508 0.550
(↓0.005)
11
(↓1)
24453
(+5)
407
(+6)
88
(+1)
76
(+1)
0.248
(-)
2.920
(↓0.02)
3
(-)
ロッテ
60556 0.522
(↓0.004)
14
(↓1)
22420
(+2)
431
(+10)
61
(-)
54
(-)
0.249
(-)
3.260
(↓0.05)
4
(-)
楽天
56573 0.496
(↓0.004)
17
(↓1)
27405
(+2)
471
(+6)
61
(-)
71
(+2)
0.243
(-)
3.750
(↓0.02)
5
(-)
ORIX
55613 0.474
(↑0.004)
19.5
(-)
24335
(+6)
347
(+2)
53
(-)
49
(+1)
0.237
(↑0.001)
2.630
(↑0.01)
6
(-)
西武
38792 0.325
(↑0.006)
37
(-)
24283
(+6)
420
(+5)
48
(+1)
61
(+1)
0.208
(↑0.001)
3.200
(-)