楽天(★2対6☆)オリックス =リーグ戦21回戦(2024.09.01)・楽天モバイルパーク宮城=
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ORIX
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楽天
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勝利投手:鈴木 博志(1勝0敗0S)
敗戦投手:渡辺 翔太(6勝2敗0S)
  DAZN
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◆投打のかみ合ったオリックスが4連勝。オリックスは2点を追う6回表、頓宮と若月の適時打で3点を奪い、逆転に成功する。そのまま迎えた9回には、森の適時二塁打などで3点を加え、リードを広げた。投げては、2番手・鈴木が移籍後初勝利。敗れた楽天は、救援陣が振るわなかった。

◆体調不良で出遅れていた楽天山崎剛内野手(28)が1日、今季初昇格した。前夜に1軍行きを伝えられたといい、この日の試合前練習から合流。「まずファームで手伝ってくれたスタッフの皆さん、コーチ、監督に感謝したいです。うれしく思ってます」と復帰を支えてくれた周囲に感謝した。昨季は遊撃を主戦場に自己最多の117試合に出場し、飛躍のシーズンを送った。今季は春季キャンプで1軍スタートが決まっていたものの、体調不良により不参加。その後、1歩1歩ステップアップし、8月に実戦復帰すると、ここまで2軍戦11試合に出場した。「まさかこのタイミングとは思ってなかったですけど、それは必要とされているというか、ありがたく、今持っている自分の出せるプレーをしたいなと思います」と意気込んだ。今季は村林が遊撃レギュラーに定着しているが、そこに割って入る存在としても期待されている。「プロとしてそこはありますし、でもまずは野球をやれることを楽しんで、うれしいと思ってやりたいなと思います」と力を込めた。昇格した山崎について、今江監督は「遊撃の刺激ってより彼は足を使えるのとショートも守れるし、スタメンでもいける選手なので。チームにとっても選択肢の幅が広がるので、チームにとっては大きな戦力になると思ってます」と期待した。

◆俳優の箭内夢菜(やない・ゆめな、24)が始球式を行った。「やない」を数字で表した背番号「871」の楽天ユニホームを着用して登場。楽天の捕手安田にワンバウンド投球し、笑顔を見せた。箭内は「貴重な場に立たせていただけることになり、緊張もありますが、とても楽しみです。当日のために投げる練習をしていますので、盛り上がる始球式にできるよう頑張ります!」と意気込んでいたとおり、あとわずかでノーバウンドの投球でスタンドから拍手を送られた。

◆5位オリックスが4位楽天に集中打で鮮やかな逆転勝ち。今季4度目の4連勝を飾った。2点を追う6回に3連打でまず同点。森と西川が無死二、三塁として、頓宮が中前に2点適時打を放った。さらに2死二塁として、今度は若月が左前に勝ち越し打を放って3-2とした。9回にも森と西川の適時打でリードを広げた。西川は2戦連続の4安打をマークした。先発エスピノーザは自己ワースト6四球と制球が定まらず、初めて5回持たずにKO。2番手の鈴木が1回を無失点に抑え、現役ドラフトで移籍後初勝利となった。上位とのゲーム差が少しずつ縮まり、楽天とは2・5差。3位ロッテもソフトバンクに敗れたため5・5差となった。

◆楽天が5位オリックスに痛恨の3連敗を喫し、2・5ゲーム差に詰め寄られた。1回、浅村の先制打で22イニングぶりに得点。ドラフト1位古謝は5回無失点の力投も、2点リードから2番手渡辺翔が逆転され、5番手鈴木翔も3失点した。今江監督は「重い試合になって、なかなかかみ合わなかった。何とか打破できるようにやっていきたい」。8月20日以来の借金1となった。

◆楽天高卒5年目の武藤敦貴外野手(23)が、2年ぶりにスタメン出場した。「9番左翼」で先発。6回2死一塁から今季初安打となる右前打を放ったが、9回の守備で目測を誤り、失点につながるミスが出た。「課題が見つかったというか、守備であんまり良くない部分があったんで、そこをもっと隙のないようにできていれば、もう少しいい結果で終わったと思う」と振り返った。

◆オリックス打線は6回に4本の長短打で逆転した。決勝打は若月健矢捕手(28)。頓宮の適時打で追いつき、なお2死二塁で楽天渡辺翔の直球を左前に運んだ。7月21日楽天戦以来の打点に「高橋信二打撃コーチがつきっきりでやってくれている。僕に合った体の使い方とか、シーズン中だけど本当に一から」と感謝した。▽オリックス西川(プロ初の2戦連続4安打)「たまたま。球は見えているので割といい方。CSはあきらめていない。ここ数試合のようにつながり持ってやれれば、可能性は全然ある」

◆今季4度目の4連勝を飾った5位オリックスの中嶋聡監督(55)が、リリーフ投手陣の働きに感謝した。「問題点はいっぱいありましたけど、それを全部、中継ぎのメンバーが締まったゲームに持っていってくれた」。先発エスピノーザがピリッとせず、5回途中2失点で降板。その後を鈴木、吉田、山田、古田島、マチャドが無失点でつないだ。2番手の鈴木に、移籍後初勝利がついた。現役ドラフトで中日から加入した右腕は、今季25試合目。さまざまな役割をこなし、防御率1点台と奮闘している。指揮官は「あそこのノーアウト一、二塁というのは難しい場面だと思うんですけど、本当によく抑えてくれた。ロングもやってもらってるし、早めに準備したり、本当にいい仕事をしてくれていると思います」と評価した。打線は2戦連続2桁安打となる13安打6得点。6回に2点ビハインドを逆転した。ただ5回は無死満塁で無得点など、序盤は重い空気が漂った。指揮官は「最初の方でポンポンと取ってくれたら。どうしてもその辺でダメで、という感じ。もうちょっと楽な展開というか、早めにというのはもちろんありますけど」と反省も忘れなかった。▽オリックス西川(プロ初の2戦連続4安打)「たまたま。球は見えているので割といい方。CSはあきらめていない。ここ数試合のようにつながり持ってやれれば、可能性は全然ある」

◆楽天ドラフト1位の古謝樹投手(23)の6勝目はならなかった。プロ初のオリックス戦。走者を出しながらも粘った。3回1死から9番若月に中越え三塁打を打たれたが、続く広岡を二飛、西野を遊ゴロに抑えた。5回は無死満塁のピンチを背負ったが、遊撃村林の好守で併殺。なおも2死満塁では高めスライダーで3番太田を空振り三振に仕留め、ほっとした表情を浮かべ、ベンチに引き揚げた。5回86球、5安打無失点できっちりゲームメークした。「結構、球数も多くなってバラついていた部分はあったんですけど、自分の中で要所要所抑えられたので、次につながるいい投球だったかなと思ってます」と前を向いた。勝利投手の権利を持って降板も、中継ぎ陣が打ち込まれて白星を手にできなかった。「野球はチームスポーツなので、いいピッチングをしても負けたら勝ちがつかない。自分が勝ってきた時はいつも野手の皆さん、リリーフの人たちに助けられてこれまで勝ってきた」と強調。「自分が勝ちに導けるようなピッチングをすればいい話なんで。次に切り替えて投げたいなと思います」と力を込めた。

◆オリックス鈴木博志投手(27)が、移籍後初勝利を挙げた。昨年の現役ドラフトで中日から加入。新天地の25戦目は、楽天戦の2点ビハインドの5回。無死一、二塁の難局でクリーンアップを3人で抑え、直後の逆転を呼んだ。「1人ずつアウトを取っていこうと。それしかなかった」と喜びをかみしめた。2月キャンプ最終日、中嶋監督の言葉に目からうろこが落ちた。「『低めばかり意識せず、ストライクゾーンの高めも使っていけ』と。今までは低め低めで高めを打たれると『だからダメなんだ』と言われ続けた。腕もフォームも縮こまってましたから」。5月に1軍昇格。イニングまたぎやロング救援など、多彩でタフな仕事ぶりが目立つ。趣味の絵画は玄人はだし。遠征先の部屋などで集中。「時には5時間くらいずっと。リフレッシュというより、やりたいからやってるだけです」。iPadのイラストレーターで描くのが主流だが、時には鉛筆画も。同僚らに頼まれ、似顔絵などを描いている。チームは4度目4連勝で3位ロッテに5・5ゲーム差。大逆転CSへ視界が少しずつ広がった。鈴木は「チーム中継ぎ、ワンチームで頑張ります」と終盤戦へ意気込んだ。【大池和幸】▽オリックス中嶋監督(移籍初勝利の鈴木に)「難しい場面を本当によく抑えてくれた。本当にいい仕事をしてくれている」

◆オリックスが4連勝。0―2の六回に頓宮の2点打と若月の適時打で逆転し、九回にも3得点と突き放した。五回無死一、二塁から好救援した2番手の鈴木が移籍後初勝利。四回以降無得点の楽天は継投が決まらず、勝率5割を切った。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
74413 0.643
(↑0.003)
M15
(↑2)
25500
(+10)
326
(+2)
97
(+2)
79
(-)
0.256
(↑0.001)
2.550
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
61508 0.550
(↓0.005)
11
(↓1)
24453
(+5)
407
(+6)
88
(+1)
76
(+1)
0.248
(-)
2.920
(↓0.02)
3
(-)
ロッテ
60556 0.522
(↓0.004)
14
(↓1)
22420
(+2)
431
(+10)
61
(-)
54
(-)
0.249
(-)
3.260
(↓0.05)
4
(-)
楽天
56573 0.496
(↓0.004)
17
(↓1)
27405
(+2)
471
(+6)
61
(-)
71
(+2)
0.243
(-)
3.750
(↓0.02)
5
(-)
ORIX
55613 0.474
(↑0.004)
19.5
(-)
24335
(+6)
347
(+2)
53
(-)
49
(+1)
0.237
(↑0.001
2.630
(↑0.01)
6
(-)
西武
38792 0.325
(↑0.006)
37
(-)
24283
(+6)
420
(+5)
48
(+1)
61
(+1)
0.208
(↑0.001)
3.200
(-)