中日(☆5対1★)広島 =リーグ戦19回戦(2024.08.29)・バンテリンドーム=
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広島
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中日
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勝利投手:松葉 貴大(4勝5敗0S)
敗戦投手:九里 亜蓮(6勝8敗0S)

本塁打
【中日】宇佐見 真吾(2号・4回裏2ラン),細川 成也(17号・8回裏2ラン)

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◆中日は4回裏、宇佐見の2ランで先制する。その後1点差とされて迎えた6回に宇佐見の犠飛で加点すると、8回には細川の2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・松葉が5回1失点で今季4勝目。敗れた広島は、打線が5安打1得点と振るわなかった。

◆/最後の達成者となる可能性も\NPB史上5人目#菊池涼介 通算350犠打達成?プロ野球(2024/8/29)??中日×広島??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #carp pic.twitter.com/Ot0jOSbNaJ

◆広島菊池涼介内野手(34)が29日の中日戦で送りバントを決め、350犠打を達成した。通算350犠打=菊池(広島) 29日の中日19回戦(バンテリンドーム)の5回、投手前へ送りバントを決めて達成。プロ野球5人目で、広島の選手では初めて。初犠打は12年7月4日の阪神10回戦(松山)。

◆セ・リーグ首位だった広島が敗れ、ゲーム差なしで2位だった巨人が、7月31日以来29日ぶりに首位に立った。この日予定されていたヤクルト戦(神宮)は台風10号の影響で中止になり、チームは30日の阪神戦(甲子園)に向けて大阪に向かった

◆中日は宇佐見真吾捕手(31)の3打点の活躍で広島との3連戦に勝ち越し、首位から陥落させた。4回、九里から先制の2号2ランを右翼席にたたき込む。1点差に迫られた6回1死二、三塁は中犠飛で3点目。「(本塁打は)ボールが飛んでいってくれました。(犠飛はボールが)前に飛んでいってくれてよかったです」と笑みを浮かべた。5位に低迷する中日だが、優勝争いの渦中にある広島にはこれで11勝7敗1分けと相性がいい。立浪和義監督(55)は「対戦相手は関係なく、我々はしっかりとした野球ができるようにやっていくしかない」と最後まで戦い抜く覚悟だ。観客動員 中日は広島19回戦(バンテリンドーム)で今季主催試合の観客動員数が202万2840人になったと発表した。62試合目(地方2試合含む)での200万人突破で、昨季は67試合目だった。

◆広島が2カード連続負け越しで首位から陥落した。4回に先発九里が宇佐見に先制2ランを浴びると、5回からは継投策に出た。だが、中継ぎ陣が失点を重ねてリードを広げられた。バンテリンドームでは3カード連続負け越し。7月31日以来の2位転落にも、新井監督は「追いかける、追いかけられるとか思っていない。今までと変わらずですね」と泰然自若。今後も一戦必勝の姿勢を貫く。▽広島菊池(史上5人目となる通算350犠打を達成)「(元監督の野村)謙二郎さんの時から2番で送りバントをいっぱい練習してきた。できるようになって、ここにいる。練習あってこそだと思う」

◆広島が中日に敗れて2カード連続負け越しとなり、8月1日から守ってきた首位から陥落した。先発九里が4回、宇佐見に先制2ランを浴びると、5回からは継投策。だが、3番手森浦、5番手コルニエルが失点してリードを広げられた。打線は2点を先制された直後に坂倉、堂林の連続長打で1点を返すも、追いつくことはできなかった。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-先発九里投手はあの1発だけ新井監督 宇佐見のあの1球だけだったね。いいピッチングだったと思います。(5回以降も)行かしてあげたかったけど、向こうは絶対的なクローザーがいるので、あの回を終えるとあと3回しかないと考えた。6、7、8回とね。明日がもう休みと出ていたから、(九里を)行かしてやりたかったけど、あそこは得点圏なので、代打という形にしました。-直前にはスクイズを仕掛けた新井監督 点を取れるときというのはどんどんやっていこうと思っている。-菊池選手が通算350犠打を達成新井監督 すごいよね。それだけチームのために自分を犠牲にしてきたわけだからね、本当に素晴らしい記録だと思います。-今日の敗戦で首位から陥落。追いかける立場に新井監督 追いかける、追いかけられるとか、そもそも思っていない。ほとんど変わっていないでしょう。どうってことない。今までと変わらずですね。-台風の影響で明日の試合は中止新井監督 こればっかりはどうしようもない。他のチームも大変なので、特にどうってことはない。

◆優勝争いを展開している広島と下位の中日とのバンテリンドームでの一戦。1勝1敗で迎えた第3戦のマウンドに上がったのは九里だったが、4回3安打2失点で降板した。「チームを勝たせる投球がしたい。ストライク先行で、自分のボールをゾーンに投げ込むだけです」常々そう語る右腕は前回登板の18日のヤクルト戦(神宮)は6回4安打1失点で自身2試合ぶりの白星を挙げた。プロ11年目で初の開幕投手を務めた今季は試合前時点で6勝7敗、防御率3・15。中日に対しては4試合1勝2敗、防御率1・67と相性は悪くなかったが、この日は一発に泣いた。一回を三者凡退に抑えると、三回2死で松葉に中前打を浴びるまで一人の走者も許さない完ぺきな立ち上がり。だが、四回先頭で福永に左前打を許して走者を背負うと2死一塁で宇佐見に右翼へ先制2ランを被弾。松葉との序盤の投手戦で先に失点した。打線は2点を追う五回に先頭の坂倉が右中間三塁を放って好機をつくると、堂林の左中間適時二塁打で1点を返した。なお無死二塁では菊池が投前犠打を決め、通算350犠打を達成したが、1死三塁で矢野は投ゴロに倒れ、三走・堂林は三本間で挟まれてタッチアウト。2死二塁で新井監督は九里に代打を送る積極采配を試みたが、上本が左飛に打ち取られて1点どまり。チームはこの日の試合前に30日の午後6時に予定されていたヤクルト戦(マツダ)の中止を発表した。1日の休養日ができるため、新井監督は自慢のリリーフ陣の一角を担う黒原を投入した。

◆中日・松葉貴大投手はストライク先行の投球で打たせて取り、5回1失点で4勝目を挙げた。2―0の五回に2者連続で長打を許して1点を失った後、1死三塁から矢野を投ゴロ、代打上本は緩い球で左飛に仕留めて踏ん張った。「何とか粘れた。どんな形でも勝ちが付いたのは良かった」とほっとした表情を浮かべた。4回を5失点と精彩を欠いた前回22日のDeNA戦から中6日でのマウンド。代打を送られて交代し「次回はもっと長い回を投げられるように頑張る」と汗を拭った。

◆中日が快勝した。宇佐見は四回に先制の2ラン、2―1の六回に犠飛と3打点の活躍。八回は細川の2ランで突き放した。松葉は5回を1失点で4勝目。広島は投打がかみ合わずに首位陥落。2カード連続で3連戦負け越しとなった。

◆広島は救援陣が粘れなかった。1―2の六回は3番手の森浦が連打でピンチを招き犠飛で失点。八回はコルニエルが細川に2ランを浴び、試合の大勢が決まった。新井監督は、森浦について「毎回、抑えられるわけではない。よく1点で抑えた」と話した。自身22試合ぶりに失点した森浦は「あまり考えすぎずに、変わらず投げていきたい」と切り替えに努めた。

◆〝竜&バンテリンドームアレルギー〟に苦しんでいる。広島が下位の中日との3連戦を1勝2敗で負け越し、8月1日から守ってきた首位の座を29日ぶりに巨人に明け渡した。それでも新井監督はまったく動じることなく笑い飛ばした。「(首位を)追いかける(2位に)追いかけられるとか、そもそもそういうことを思っていない。ほとんど変わっていない。どうってことない」1勝1敗で迎えた第3戦は自慢の投手陣が打ち崩された。0─0の四回に先発・九里が宇佐見に2ランを浴び先制点を献上。五回に堂林の適時二塁打で1点差に詰め寄ったが、六回に3番手・森浦が宇佐見の犠飛で追加点を奪われ自身22試合ぶりの失点。八回には5番手・コルニエルが細川にトドメの2ランを食らった。これでセ・リーグ5球団で唯一負け越している中日と、対戦成績7勝11敗1分けとなった。バンテリンドームでは3勝7敗1分けで3年連続、新井政権では2年連続の負け越しが決定。残り30試合の内、同カードは6試合、同ドームでは2試合残されており、なんとしても対策が必要だ。2位に転落したチームは、23~25日の阪神3連戦(マツダ)に続いて2カード連続の負け越しとなり貯金は12に減った。台風10号の接近にともない30日のヤクルト戦(マツダ)は中止に。31日から再スタートを切るコイが、6年ぶりのリーグ優勝に向けて踏ん張りどころを迎えている。(柏村翔)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
巨人
62496 0.559
(-)
-
(-)
26360
(-)
317
(-)
64
(-)
49
(-)
0.242
(-)
2.570
(-)
2
(1↓)
広島
60485 0.556
(↓0.005)
0.5
(↑0.5)
30335
(+1)
292
(+5)
45
(-)
49
(-)
0.238
(↓0.001)
2.270
(↓0.03)
3
(-)
阪神
58556 0.513
(-)
5
(-)
24386
(-)
353
(-)
52
(-)
34
(-)
0.237
(-)
2.510
(-)
4
(-)
DeNA
57572 0.500
(-)
6.5
(-)
27419
(-)
408
(-)
85
(-)
53
(-)
0.256
(-)
3.080
(-)
5
(-)
中日
50628 0.446
(↑0.005)
12.5
(↑0.5)
23311
(+5)
385
(+1)
52
(+2)
35
(-)
0.239
(↑0.001
2.830
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
47644 0.423
(-)
15
(-)
28404
(-)
454
(-)
79
(-)
53
(-)
0.240
(-)
3.740
(-)