中日(★1対2☆)広島 =リーグ戦18回戦(2024.08.28)・バンテリンドーム=
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広島
00020000021010
中日
0100000001801
勝利投手:床田 寛樹(11勝5敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(0勝4敗35S))
敗戦投手:小笠原 慎之介(5勝9敗0S)

本塁打
【中日】カリステ(7号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆広島は1点を追う4回表、坂倉の2点適時打が飛び出し、逆転に成功する。投げては、先発・床田が8回途中1失点の好投。その後はハーン、栗林とつないでリードを守り、床田は今季11勝目を挙げた。敗れた中日は先発・小笠原が力投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆女優川口春奈(29)が始球式を行った。場内アナウンスとともにグラウンドに姿を見せると、スタンドからは大きなどよめきと歓声が起きる中、ダイナミックなフォームから62キロのワンバウンド投球を決めた。「最近、暑い日が続いていたので少し心配だったのですが、ドーム球場なので涼しく投げることができました。久しぶりの始球式だったのですが、マウンドに立てる経験はなかなか出来ないので、ワクワクしたし、とても楽しかったです」とコメントした。

◆中日は逆転負けで借金は最多タイの13に戻った。1点を追う6回1死一、三塁は、2戦連続4番起用の川越が遊ゴロ併殺打。8回1死一、三塁では山本がセーフティースクイズを試みたが、本塁憤死でチャンスがついえた。立浪監督は「2度のチャンスを生かせなかった。(スクイズ失敗で)追いつけなかったのはサインを出している自分の責任」と言葉少な。上位浮上へ残されたチャンスと時間は減るばかりだ。カリステ(右脇腹痛から復帰2戦目。6月21日に6号を放った床田から先制7号ソロ)「強く打ち返すことができたよ」

◆広島床田寛樹投手(29)が痛みをこらえて8回途中まで1失点に抑え、チームの連敗を止めた。2回に先制ソロを浴びるも、その後は踏ん張った。6回1死一、三塁は4番川越を二併殺。8回は1死一塁でこの日2安打されていた岡林を迎えたところで降板も、救援のハーンが1死一、三塁を無失点で切り抜けた。昨季の自己最多に並ぶ11勝目にも「勝てる試合は全部勝ちたいと思っている。今(優勝争いが)もつれてもいるので、自分に勝ちが付かなくても、チームが勝てるようにできればいい」とチームの勝利を喜んだ。敵地バンテリンドームではチームが5連敗中で、自身も今季2戦2敗だった。1回、いきなりアクシデントに見舞われた。先頭岡林のライナー性の打球が左ひざ上を直撃。「自分の集中力不足だった。痛くなくて良かった」。菊地原投手コーチとトレーナーが駆け寄るも、無事をアピールして投球を再開。思わぬアクシデントで目が覚めた。低めを意識した丁寧な投球を徹底し、無四球投球。投球テンポの良さが、好守も呼んだ。新井監督は「痛みがある中、よく粘って投げたと思います」と連敗を止めた左腕の奮闘をたたえた。連敗を止め、カープが首位をキープした。【前原淳】広島坂倉(決勝の逆転2点打含む猛打賞)「ちょっと詰まったんですけど、いいところに落ちてくれたので良かった。まだまだ全然なので、1試合1試合やるだけです」○...広島は最短で9月1日にマジック21が初点灯する。条件は広島4連勝、巨人4連敗の場合。巨人が3日以降の残り22試合に全勝しても最終成績は84勝53敗6分けで勝率6割1分3厘。広島は巨人との残り6試合に全敗しても、他球団との21試合に全勝すれば85勝53敗5分けで勝率6割1分6厘となり、巨人を上回るため。

◆勢いが止まらない。バンテリンドームでの下位中日との3連戦の第2戦。広島・坂倉が逆転の2点打を放つと一塁上でガッツポーズをした。「打ったのはストレート。トコ(床田)さんが頑張っているので。間に落ちてくれて良かったです」二回に先発の床田がカリステに中越えにソロを浴び先制を許したが、四回に打線が反撃した。先頭の秋山、続く中村奨の連打で一、二塁とし、小園の犠打で1死二、三塁と好機拡大。末包は浅い中飛に倒れて走者をかえすことはできなかったが、坂倉が小笠原の低めの速球を中前へはじき返した。坂倉は7月は打率・333、8月は試合前時点で・357と夏場に好調を維持している。転機は監督推薦で出場した7月の球宴期間で元広島の丸(巨人)、長岡(ヤクルト)ら同じ左打者と交流し「吸収できることがあった」と感謝。6月頃まで極度の打撃不振に苦しんでいたが、シーズン終盤に入り、2021年から3年連続で100安打以上の打力を発揮している。6年ぶりのリーグ優勝を目指すチームは試練を迎えている。27日は犠打失敗や失策が絡み、1─2で逆転負け。試合後に新井監督は自ら「ちょっと全体的に動きが硬いかな」と切り出し「今まで通り球際を勇気を持って攻めていってもらいたい」と注文を付けた。試合前の時点で5連敗中のバンテリンドームでナインは白球に食らい付いた。(柏村翔)

◆広島の床田は安定した制球力で八回途中まで1失点とし、自己最多に並ぶ11勝目を挙げた。九回を締めた栗林が35セーブ目。打線は四回に坂倉の2点適時打で逆転した。中日は2併殺打の拙攻が響いた。小笠原は力投が報われず9敗目。

◆広島は新井監督の継投策と堅実な守備が光った。2―1の八回1死一塁。2安打していた岡林を迎えると「走者が出たらスイッチしようと思っていた」と、好投の床田からハーンに交代。1死一、三塁となってから、スクイズを一塁手の堂林が前に出てさばいて本塁でアウトとし同点を許さない。ハーンは続くピンチで強打者の細川を見逃し三振に仕留めた。新井監督は「ハーンはナイスピッチング。堂林のチャージも良かった」と奮闘をたたえた。

◆中日の小笠原は四回に乱れた。2安打などで2死二、三塁とされると、好調の坂倉に直球を中前に運ばれる2点打を浴びて逆転を許した。「反省をしなくてはいけない」と残念がった。左肘付近に打球が当たり、1回だけで降板した16日の阪神戦以来の登板だった。8回を2失点の力投も報われずに9敗目。「守備もそうだし、安打も」と次回登板に向けて課題を挙げた。

◆〝投魂〟で首位陥落の危機を救った。広島・床田が7回?を7安打1失点で約1カ月ぶりの白星をつかみ、昨季に続く自己最多タイの11勝目。2位巨人とのゲーム差なしのまま、首位を守った。「勝てる試合は全部勝ちたい。一生懸命、戦ってチームが勝てるように頑張りたい」いきなりアクシデントに襲われた。0─0の一回先頭で岡林のライナーが左膝付近を直撃。トレーナーが駆け寄るも「問題ない。自分の集中力不足。痛みはない」とベンチに戻ることなく続投を志願した。二回先頭でカリステに先制のソロを浴びたが、四回に坂倉の2点打で形勢は逆転した。投打がかみ合いバンテリンドームでの連敗を5で止めた。27日の第1戦は犠打失敗や失策が絡み1─2の逆転負け。試合後に「ちょっと全体的に動きが硬かった」と指摘していた新井監督は「きょうは普段通りのプレーだったと思う。(バンテリンドームで)久しぶりに勝ち試合をお見せできて良かった」と胸をなでおろした。先発陣の柱としてフル回転する床田の遠征中のチーム宿舎の癒しの一つがテレビやインターネットで格闘技の動画を見ること。お気に入りは日本を代表するキックボクサーの野杁(のいり)正明。リングで勇ましく戦う姿に刺激を受け、自身もマウンドで男気あふれる投球を披露している。チームは連敗を2で止め貯金13に戻した。中日に対しては依然セ・リーグ5球団で唯一負け越しているものの、7勝10敗1分け。6年ぶりのリーグ優勝に向けて〝鬼門〟を突破した。(柏村翔)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
60475 0.561
(↑0.004)
-
(-)
31334
(+2)
287
(+1)
45
(-)
49
(-)
0.239
(↑0.001
2.240
(↑0.02)
2
(-)
巨人
62496 0.559
(↑0.004)
0
(-)
26360
(+3)
317
(+2)
64
(+1)
49
(-)
0.242
(↑0.001)
2.570
(↑0.01)
3
(-)
阪神
58556 0.513
(↓0.005)
5
(↓1)
24386
(+2)
353
(+3)
52
(+1)
34
(-)
0.237
(-)
2.510
(↓0.01)
4
(-)
DeNA
57572 0.500
(↑0.004)
6.5
(-)
27419
(+3)
408
(+2)
85
(+1)
53
(+1)
0.256
(-)
3.080
(-)
5
(-)
中日
49628 0.441
(↓0.004)
13
(↓1)
24306
(+1)
384
(+2)
50
(+1)
35
(+1)
0.238
(-)
2.850
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
47644 0.423
(↓0.004)
15
(↓1)
28404
(+2)
454
(+3)
79
(-)
53
(-)
0.240
(-)
3.740
(↑0.01)