ソフトバンク(☆3対1★)オリックス =リーグ戦16回戦(2024.08.27)・みずほPayPayドーム福岡=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ORIX
1000000001400
ソフトバンク
03000000X3801
勝利投手:モイネロ(10勝4敗0S)
(セーブ:松本 裕樹(2勝2敗13S))
敗戦投手:田嶋 大樹(6勝6敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】正木 智也(4号・2回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ソフトバンク戦チケット予約 ORIX戦チケット予約
◆ソフトバンクは1点を追う2回裏、正木がソロを放ち、試合を振り出しに戻す。さらに佐藤直の適時三塁打と今宮の犠飛で2点を奪い、勝ち越しに成功した。投げては、先発・モイネロが6回3安打1失点の好投で今季10勝目。敗れたオリックスは、打線が4安打1得点と振るわなかった。

◆<ソフトバンク-オリックス>27日みずほペイペイドーム2連敗中のソフトバンクが、ベースコーチを入れ替えた。開幕から三塁ベースコーチを開幕から務めていた井出竜也外野守備走塁兼作戦コーチ(53)が、体調不良で欠場。試合前はグラウンドに姿を見せていたが、球団によると練習後に帰宅したという。この日は、村松有人打撃コーチ(51)が一塁ベースコーチに入り、一塁ベースコーチだった本多雄一内野守備走塁コーチ(39)が三塁ベースコーチに入った。前カードの25日日本ハム戦(エスコンフィールド)。3点を追った3回1死一、二塁で、牧原大の左前打で二塁からホームを狙った周東が憤死。井出コーチは腕を回していた。試合後、小久保裕紀監督(52)は「めちゃくちゃ痛かった。あとは井出コーチに聞いてください」と語っていた。

◆5位オリックスが首位ソフトバンクに逆転負けを喫し、借金は再び2桁に逆戻りとなった。最短9月1日にも優勝が完全消滅する。初回に相手先発のリバン・モイネロ投手(28)が制球を乱し、2死満塁から紅林弘太郎内野手(22)が押し出し四球を選んで先制点を奪った。しかし先発の田嶋大樹投手(28)が2回先頭の正木智也外野手(24)に左中間への同点ソロを浴び、なおも1死一塁から佐藤直樹外野手(25)に左中間越えの適時三塁打を浴び勝ち越し点を献上。今宮健太内野手(33)に中犠飛を許し3点目を失った。田嶋は3回以降は踏ん張り、6回7安打3失点で降板。8試合連続クオリティースタート(6回以上、自責3以下)を達成するも、打線の援護なく今季6敗目を喫した。7回からは右肩の不調などで今季出遅れていた宇田川優希投手(25)が、5月15日ロッテ戦以来約3カ月半ぶりの1軍戦登板。最速153キロの直球を軸に2三振を奪うなど、1回3人斬りで復帰登板を飾った。

◆ソフトバンクが連敗を2で止めた。1点を追う2回。先頭の正木が同点の4号ソロを放った。なおも1死一塁から、7試合ぶりにスタメン起用された佐藤直が勝ち越しの適時三塁打。続く今宮は中犠飛と、この回3点を奪って逆転に成功した。先発したモイネロは6回3安打1失点の好投で今季10勝目。助っ人で通算100ホールド&2桁勝利はNPB史上初の快挙となった。また、外国人左腕で10勝到達は球団初となった。モイネロが来日8年目で初のシーズン10勝。初の2桁勝利に年数を要したのは92年鹿取(西武)の14年目があるが、外国人投手では10年チェン(中日)の7年目を上回り、最も遅い2桁勝利となった。また、モイネロは昨季まで通算135ホールド。100ホールドを記録した後に、シーズン10勝したのは16年増井(日本ハム)に次ぎ2人目。

◆オリックス宇田川優希投手(25)が、約3カ月半ぶりの1軍戦登板で1回3人斬りと好投した。26日には「1試合でも早くいいところを見せたい」と話していた右腕は、2点ビハインドの7回から2番手で登場。最速153キロの直球と落ち球を武器に、ソフトバンク佐藤直、野村から三振を奪った。右肩の不調で開幕から出遅れ、肉体改造を経て1軍の舞台に返り咲いた右腕が、チームの苦境を救う。

◆ソフトバンク佐藤直樹外野手(25)が殊勲の勝ち越し打を放った。正木の1発で同点に追いついた後の2回1死一塁。オリックス田嶋から左翼フェンス直撃の適時三塁打だ。「無心で思い切って自分のスイングをしようと思いました。先発起用に応えることができてよった」。三塁ベース上で右手を突き上げ、ガッツポーズ。6月25日のオリックス戦(京セラドーム大阪)以来の打点に喜びいっぱいだった。

◆タカの怪腕が金字塔を打ち立てた。ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(28)が、オリックス打線を相手に6回3安打1失点の好投。パで唯一白星のなかった天敵を封じ、シーズン10勝目を手にした。助っ人で通算100ホールド以上&2桁勝利はNPB史上初の快挙。さらに外国人左腕で10勝到達は球団初となった。記録ずくめの1勝を挙げ、チームの連敗を2でストップ。3戦ぶりに優勝マジックを減らし、20とした。記録ずくめの1勝を手にしたモイネロは、いつも以上に上機嫌だった。「先発で10勝できたことはうれしい。ビールパーティでもしてみよっかな」。6回3安打1失点で、オリックスから今季初白星をマーク。本拠地マウンドも8戦無敗とし、外国人左腕で10勝は球団初。助っ人で100ホールド以上&2桁勝利はNPB史上初の大快挙となった。見事な修正能力だった。初回は制球に苦しみ、押し出しを含む3四球で1失点。2回は無失点に抑えたが、2安打を浴びる不安定な立ち上がりだった。「3回からしっかりゾーンに投げていこうと」と意識を変えた。3回以降は1人の走者も出さない。本来の姿を取り戻し、打者12人を打ち取った。シーズン10勝もさることながら、防御率はリーグ1位の1・64。143投球回で、シーズンの規定投球回にも到達した。背景には、先発仕様への入念な準備があった。昨年の7月下旬に左肘を手術。リハビリ期間を経て、今年1月から母国のキューバリーグで実戦経験を積んだ。春季キャンプ中は30分完走とランメニューを取り入れた。「走るのは好きじゃない」と苦笑いも、セットアッパー時代よりも持久力を高めてきた。「しっかりトレーニングできたことが今につながっている」。1年間先発ローテで回るスタミナを手に入れた。後半戦から「火曜日の男」を託され、チームの首位独走を支え続ける。2カード連続負け越し中だったチームの連敗を2でストップ。3戦ぶりに優勝マジックを減らし、20とした。「残りのシーズンもしっかり投げていきたい」と気持ちを引き締めた。衰え知らずのタカの怪腕が、チームを4年ぶりのVへ導く。【佐藤究】モイネロが来日8年目で初のシーズン10勝。初の2桁勝利に年数を要したのは92年鹿取(西武)の14年目があるが、外国人投手では10年チェン(中日)の7年目を上回り、最も遅い2桁勝利となった。また、モイネロは昨季まで通算135ホールド。100ホールドを記録した後に、シーズン10勝したのは16年増井(日本ハム)に次ぎ2人目。

◆ソフトバンクが連敗を2で止めた。1点を追う2回。先頭の正木が同点の4号ソロを放った。なおも1死一塁から、7試合ぶりにスタメン起用された佐藤直が勝ち越しの適時三塁打。続く今宮は中犠飛と、この回3点を奪って逆転に成功した。先発したモイネロは6回3安打1失点の好投で今季10勝目。助っ人で通算100ホールド&2桁勝利はNPB史上初の快挙となった。また、外国人左腕で10勝到達は球団初となった。以下は小久保監督の一問一答。-モイネロは6回1失点小久保監督 初回、何点取られるのかなと思ったんですけど、トータル1点で抑えるところがモイネロやなと。本人は「ごめんなさい、ごめんなさい」ばかり言っていましたけど。-救援陣も好投した小久保監督 これでやられたらしょうがないピッチャーを最後は並べている。もう1点取れる展開で取れなかった展開で、ピッチャーに苦しい思いをさせたなという印象です。-明日は長崎開催小久保監督 長崎にこれから移動しないといけない。台風が来ますし、天候が不安定なんですけど、目の前の試合に集中したい。-井出コーチが体調不良で欠場小久保監督 ちょっと体調があんまり良くないということで。とりあえず明日(28日)はこの体制でいくことになっています。

◆オリックスは首位ソフトバンクに逆転負けで借金は再び2桁に逆戻りとなった。初回に先制するも、先発田嶋が2回に先頭正木に左中間への同点ソロを浴びるなどで、チームとして11試合ぶりの3失点を喫した。田嶋は3回以降は踏ん張り、8試合連続QSとなる6回3失点の力投も、打線が7戦連続2得点以下と援護なく6敗目。中嶋監督は「俺が、俺がでもいい。引かないように、攻めていけるようにやってほしい」と奮起を促した。最短で9月1日にも優勝が完全消滅する。

◆オリックスは課題の貧打を解消できず、敗れた。打線は2死満塁の好機で紅林が四球を選んで先制したが、追加点を奪うことができなかった。先発の田嶋は二回に正木に同点ソロを浴び、その後も佐藤直に勝ち越し打、今宮には犠飛を浴びて逆転を許した。それでも三回以降は立て直して6回3失点で8試合連続クオリティスタート(6回以上を投げ、自責3以内)をクリア。降板後には「先発としてなんとか粘り強く6回まで投げ切ることはできた。ただ、二回に最少失点で抑えることができなかったところを反省しないといけない」とコメントした。力投する左腕に打線が応えたいところだったが、八回1死一、二塁で太田、福田が凡退するなど好機を生かせず、二回以降は無得点。首位・ソフトバンクに完敗した。

◆ソフトバンクが逆転勝ち。モイネロは序盤、制球に苦しんだが立て直し、6回3安打1失点で10勝目を挙げた。打線は0―1の二回に正木のソロ本塁打、佐藤直の適時三塁打などで3点を奪った。オリックスは一回の1点にとどまった。

◆オリックスは立ち上がりが不安定だったモイネロを崩せなかった。一回の押し出し四球で得た1点にとどまり、中嶋監督は「ここぞでの一本を誰が打つか、どうやって打つかが毎回の課題」と悩ましげだった。7試合連続で2得点以下と打線が不振から抜け出せない。監督は「俺が、俺がでもいい。引かないように、攻めていけるようにやってほしい」と奮起を促した。

◆史上最強の助っ人であることを本拠地で証明した。ソフトバンクのモイネロが修正力を見せて10勝目。通算100ホールド以上かつ、先発転向したシーズンに2桁勝利という、外国人投手でNPB史上初の偉業を達成した。「10勝までいくとは思っていなかったのですごくうれしい。大きな一歩だと感じている」制球力が売りの左腕らしからぬ立ち上がりだった。2四球などで満塁のピンチを招き、紅林にも押し出し四球で先制点を献上。それでも最少失点で切り抜けると、三回以降は無安打無四球と立て直した。6回1失点で球団の助っ人左腕では史上初の10勝に到達。さらに今季の規定投球回である143イニングもクリアし、防御率1・64でリーグトップを維持した。小久保監督も「想像以上にやってくれている」とべた褒めした。〝先発仕様〟の体にする作業は2月の春季キャンプから始まった。救援を務めた昨季よりランニング量を増やし、スタミナを強化。「好きではない」というランメニューをシーズン中も継続し「いい試合の自分を思い出しながら」と自身を奮い立たせた。連敗を2で止めたチームは優勝のマジックナンバーを20に減らした。モイネロは10勝のご褒美に「チームで最近やれていないのでビールパーティーをやりたい。ゴーグルをつけてね」とニヤリ。残り29試合を全力で駆け抜けた先に、4年ぶりのビールかけが待っている。(織原祥平)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
72393 0.649
(↑0.004)
M20
(↑1)
29483
(+3)
313
(+1)
91
(+1)
77
(-)
0.257
(-)
2.530
(↑0.02)
2
(-)
日本ハム
60478 0.561
(-)
10
(↓0.5)
28437
(+3)
388
(+3)
83
(+1)
71
(-)
0.248
(-)
2.890
(↑0.02)
3
(-)
ロッテ
58526 0.527
(↑0.004)
13.5
(-)
27407
(+2)
404
(-)
61
(-)
54
(-)
0.249
(-)
3.180
(↑0.03)
4
(-)
楽天
55543 0.505
(-)
16
(↓0.5)
31394
(+3)
452
(+3)
58
(+1)
68
(-)
0.242
(↓0.001)
3.720
(↑0.01)
5
(-)
ORIX
51613 0.455
(↓0.004)
21.5
(↓1)
28317
(+1)
344
(+3)
52
(-)
46
(-)
0.234
(↓0.001)
2.700
(↓0.01)
6
(-)
西武
35772 0.313
(↓0.002)
37.5
(↓1)
29262
(-)
405
(+2)
44
(-)
58
(-)
0.205
(-)
3.240
(-)