DeNA(☆10対4★)阪神 =リーグ戦17回戦(2024.08.27)・横浜スタジアム=
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阪神
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DeNA
20201032X101400
勝利投手:大貫 晋一(5勝7敗0S)
敗戦投手:伊藤 将司(4勝5敗0S)
  DAZN
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◆DeNAは同点の3回裏、宮崎の適時打などで2点を挙げ、勝ち越しに成功する。5-4となって迎えた7回には、林と代打・筒香に適時打が飛び出し、相手を突き放した。投げては、先発・大貫が6回2失点の好投で今季5勝目。敗れた阪神は、投手陣が精彩を欠いた。

◆阪神島本浩也投手(31)が横浜スタジアムで1軍に合流した。ジェレミー・ビーズリー(28)がこの日予定された先発登板を、前日26日に緊急回避。代理先発が現在リリーフを務める伊藤将司(28)になったため、ブルペンの要員補充が必要だった。今季の島本は調子が上がらず、7月6日に今季2度目の出場選手登録抹消となっていた。

◆阪神は、この試合の先発を緊急回避し、出場選手登録を抹消されたジェレミー・ビーズリー投手(28)は体調不良と発表した。ビーズリーは前日26日の午前中に甲子園で行われた投手練習に参加し、キャッチボールや室内でのトレーニングなどを精力的にこなした。「いつも通り調整できた。いい準備ができたと思う」と翌日の登板に向けて意気込みを語っていた。だがその数時間後、予告先発投手が伊藤将司(28)と発表された。岡田彰布監督(66)は横浜スタジアムでビーズリーについて「熱や、発熱や」と話した。練習後に発熱したという。島本浩也投手(31)がブルペン要員で昇格する見込み。

◆阪神伊藤将司投手(28)が"スクランブル先発"でチームを救う。当初先発予定だったジェレミー・ビーズリー投手(28)が発熱のため、出場選手登録を抹消された。前日の予告先発発表の時点から伊藤将に変更されており、7月13日の中日戦以来、約1カ月半ぶりの1軍戦先発となる。8月上旬に中継ぎで1軍昇格後は5試合に登板し計5失点。24日広島戦から中2日となるが、週頭の火曜日に可能な限りイニングを稼ぎたい。24日の広島戦で右すねの外側付近に死球を受けて途中交代した前川右京外野手(21)は2試合連続でベンチ外。前日26日に病院で最終検査を受け、この日の試合前練習は通常通り打撃練習に参加していた。

◆阪神森下翔太外野手(23)が「森下シフト」を破って先制点をたたき出した。初回1死二塁で3番打者が打席に入ると、DeNAは二塁手の牧秀悟(26)が二塁ベースの真後ろ、一塁手のタイラー・オースティン(32)が一、二塁間へと、全体的に左側を詰めるシフトをしいた。森下は3球目を強打。本来のシフトなら遊ゴロかもしれない「二遊間」を速い球足で抜いた。阪神は前の試合まで得点圏打率のリーグ上位4傑を独占。そのトップ森下がさっそく勝負強さを発揮した。

◆阪神前川右京外野手(21)が27日のDeNA-阪神17回戦(横浜)で2戦連続のベンチ外となった。24日広島戦(マツダスタジアム)で、右すねの外側付近に死球を受けて途中交代。翌25日に帰阪し、26日に病院で最終検査を受け、この日の試合前練習は通常通り打撃練習に参加していた。

◆急きょ代役先発した阪神伊藤将司投手(28)は、3回5安打4失点で降板となった。当初先発予定だったジェレミー・ビーズリー投手(28)が体調不良により登板回避。前日26日に先発が決まった。1点の援護を受けた初回、2四球を出し2死一、二塁で、DeNA牧に遊撃への内野安打を許すと、続く宮崎に2点中前適時打を浴び勝ち越された。味方が追いつき2-2で迎えた2回は3者凡退に抑えるも、3回先頭の蝦名、オースティンの安打で1死一、二塁。牧の当たりは投ゴロとなり併殺を狙ったが、わずかに遅れて併殺崩れ。2死一、三塁で再び宮崎に中前適時打を許すと、続く山本への2球目が低めに外れる暴投に。ボールが後ろへそれた間に、二塁走者牧の生還を許し、この回2点を失った。その裏、味方が1死満塁の好機をつくったところで、代打渡辺を送られて降板。急きょ上がった先発マウンドで55球を投げた。

◆阪神近本光司外野手(29)が陽動作戦? に成功した。2-5と劣勢の7回にチャンス到来。無死一塁から打席に入った近本は制球が定まらないDeNAローワン・ウィック(31)に対して2ボールからの3球目に珍しくバントの構えをして、ボール球を誘発した。マウンド上の右腕はいらいらしたのか、続く4球目は捕手の上をいく大暴投(四球)。さらに中野拓夢(28)が左前打で無死満塁としたところで、DeNAベンチはウィックの続投をあきらめた。

◆DeNA三浦大輔監督(50)が感情をあらわにしながら投手交代を命じた。3点リードの7回、2番手ウィックが登板。しかし、制球が定まらない。先頭の糸原に四球、続く近本にはストレートの四球。最後の1球は高めに抜けて捕手の山本も捕球できない大暴投だった。続く中野に左前打を浴びて無死満塁。ここで三浦監督がボールを受け取り、マウンドに出て行った。これにウィックは「NO!」と叫びながら、不満をあらわにした。三浦監督は堂々とした表情で、珍しく感情をあらわに。力強く言葉をかけながら、左手でウィックのお尻をたたき、マウンドから降ろした。

◆DeNA筒香嘉智外野手(32)が、復帰後初安打となるダメ押しの適時打をマークした。2点リードの7回2死二、三塁、代打で登場。一塁は空いていたが申告敬遠はされず。阪神石井から3球目の高め151キロ直球をはじき返した。中前への2点適時打で、場内を盛り上げた。冷静に一塁ベースを回ると、右拳をグッと握ってガッツポーズした。左肋骨(ろっこつ)の疲労骨折から復帰後は8打席目で初安打。1軍での安打は6月14日の西武戦(ベルーナドーム)以来、2カ月半ぶり、30打席ぶりだった。

◆3位阪神が4位DeNAに敗れ、2・5ゲーム差に詰め寄られた。首位広島、2位巨人とは4ゲーム差だ。夏の「長期ロード」は9勝12敗1分けとなり、2試合を残して2年ぶりの負け越しが決定。序盤から点の取り合いで両チーム総力戦となったゲームを落とした。阪神は幸先良く先制した。初回1死二塁で森下翔太外野手(23)が中前適時打。持ち前の勝負強さをいきなり発揮した。直後、先発伊藤将司投手(28)がDeNA打線に捕まった。初回の守り。2四球で2死一、二塁とすると、DeNA牧に遊撃内野安打を許した。三遊間の打球を木浪聖也内野手(30)が捕球すると迷わず三塁へ送球。フォースアウトを狙ったものの、佐藤輝明内野手(25)はベースに触れることができなかった。記録は安打も、細部を詰め切ることができず2死満塁。6番宮崎に中前へ2点適時打を浴びた。阪神は反発力を見せた。1点ビハインドとなった2回1死二塁で、8番梅野隆太郎捕手(33)が同点の中前適時打。それでも伊藤将は流れをつかめない。2-2の3回は2本の安打で1死一、二塁。牧の当たりは投ゴロとなり併殺打を狙ったが、わずかに二塁送球が遅れて併殺崩れ。2死一、三塁で宮崎に再び適時打を許すと、続く7番山本への2球目が低めに外れる暴投に。ボールがそれる間に二塁走者牧が生還し、ビハインドは2点に広がった。当初先発予定だったジェレミー・ビーズリー投手(28)が発熱のため先発を回避。中継ぎからスクランブルでの先発起用となった伊藤将は、中2日と難しい調整の中で、3回4失点と結果を残すことができなかった。打線は意地を見せた。3点ビハインドとなった7回。無死満塁からDeNA3番手坂本の暴投で1点を返すと、森下の中犠飛で1点差に詰め寄った。ただ、直後の守りで石井大智投手(27)が3点を失い、8回裏にも2失点で万事休すとなった。阪神が今季長期ロードで9勝12敗1分けとなり、2戦を残して負け越しが決定した。矢野政権時代の22年10勝14敗以来、2年ぶりの負け越し。

◆頼みの中継ぎ陣が崩壊した。阪神石井大智投手(27)は1点差に詰め寄った直後の7回に登場。3安打を集められ2試合連続となる3失点を喫した。勝ちパターンの一角を担う右腕で流れをさらに引き寄せたいところだったが、逆に大量失点で突き放された。4点ビハインドの8回は漆原大晟投手(27)が起用された。オースティンの犠飛、牧の適時打で2失点。終盤2イニングで計5失点し、チーム今季4度目となる2桁失点となった。

◆みんなが戦い、みんなで喜んだ。DeNAが3位阪神との3連戦初戦を制し、2・5ゲーム差に迫った。宮崎敏郎内野手(35)が序盤に2安打3打点と打線を引っ張ると、2点リードの7回2死二、三塁では筒香嘉智外野手(32)が1軍復帰後初安打となる2点適時打でダメ押しに成功した。試合前には主将の牧秀悟内野手(26)がチーム全体を集めてミーティングを開催。残り約1カ月のスローガンが「勝ち切る覚悟」に決定。一丸となったナインが勝利をもぎ取った。牧が座り込むナインを見渡した。まなざしは真剣そのもの。全体ミーティングで三浦監督、コーチ、選手、スタッフへ、伝えたいことがあった。「SNSでは優勝は無理だろうと言われてますけど、自分は決してそんなことないと思います。全員がギアを上げて、みんなが同じ方向を向いて、今日の試合から戦っていきましょう」と呼びかけた。残り29試合で迎えた3位阪神との直接対決を前にシーズン最終盤のテーマを「勝ち切る覚悟」に決めた。「これは自分が選手、監督、コーチ、スタッフ、裏方のみんなと話し合って出てきた言葉を使わせてもらいました」。チームの思いを、短い言葉に込めた。主将の言葉にナインが呼応した。1点を追う1回2死満塁、宮崎が2球で追い込まれながらも中前へ逆転の2点適時打。同点の3回2死一、三塁には再び中前適時打で勝ち越した。2点リードの7回2死二、三塁では代打筒香が中前へ2点適時打。左肋骨(ろっこつ)の疲労骨折から復帰後初安打でベンチのムードも大盛り上がり。押せ押せムードがナインの背中をグッと押した。主将も自らの言葉に責任を持った。3回2死一、二塁、二塁走者として暴投の間に二塁から果敢に本塁を陥れた。7回無死二塁では「なんとか点が入るように」と狙い通り、右打ちの二ゴロで進塁打。その後に適時二塁打を放った林は「キャプテンの牧さんが自ら進塁打を打つ姿を見て、心にくるものがありました」と気持ちが通じ合った。牧は8回1死三塁、2ケタ10得点目のダメ押しの適時打で猛打賞。「勝ち切る覚悟」が面白いように連鎖した。「気持ちを新たに臨んだ結果、今日はすごくいい試合だったと思います」と牧。ナインが同じ方向を向いたDeNAは、強い。【小早川宗一郎】

◆頼みの中継ぎ陣まで...。3位阪神が4位DeNAとの乱戦に敗れ、2・5ゲーム差に詰め寄られた。前日26日に急きょ先発が決まった伊藤将司投手(28)が3回4失点と炎上。1点差に迫った直後の7回に3失点、8回に2失点とリリーフ陣も打ち込まれ、今季4度目の2ケタ失点で大敗した。これで夏の「長期ロード」は9勝12敗1分けとなり、2試合を残して2年ぶりの負け越しが決定。首位広島どころか2位巨人にも4ゲーム差をつけられ、崖っぷちから抜け出せない。ベンチの岡田監督は怒りの表情を浮かべていた。4-8とリードを広げられ、なおも7回2死一塁。ここで登板した5番手島本の初球は外角低めに大きく外れる暴投となり、一気に三塁進塁を許した。度重なる守備のほころびに、ついに我慢しきれなかった様子。試合後、指揮官は取材に応じず、報道陣の前も通らずに足早に球場を後にした。序盤からワンプレーが失点につながった。1点リードの初回2死一、二塁、DeNA牧の打球は三遊間深くへ。遊撃木浪が追いつき、三塁佐藤輝へ送球するも、後ろを向きながら伸ばした足は三塁ベースを踏めず。佐藤輝が「もうちょっと連係が取れたら良かったんですけど」と悔やんだプレーで満塁にピンチを広げ、宮崎の逆転2点打につなげてしまった。2-2で迎えた3回1死一、二塁では、伊藤将が牧を投ゴロに打ち取るも、わずかに送球が遅れて併殺崩れ。2死一、三塁と走者を残し、再び宮崎に勝ち越し適時打を献上。左腕は「早く投げても(ベースに)いなかったので、ワンステップ入れた。それは仕方ない」と受け止めたが、わずかな差が勝敗を分けた。さらに、続く山本への2球目が低めに外れる暴投。ボールが大きくはずんで後ろへそれた間に、一気に二塁走者牧の生還を許した。本来なら右腕ビーズリーが先発予定だった。しかし、前日26日に発熱したため先発を回避。中継ぎ待機していた伊藤将が急きょ代役を務めることが決まった。7月13日中日戦以来の先発で結果を残したいところだったが、初回に2四球を出すなど3回5安打4失点で降板。チームの窮地を救うことはできなかった。1点差に迫った直後の7回には4番手石井が痛恨の3失点。8回にも6番手漆原が2点を失い、今季4度目の2ケタ失点だ。前カードで首位広島に2勝1敗と勝ち越し、波に乗りたいところでの大敗は痛い。「長期ロード」は9勝12敗1分けとなり、2試合を残して2年ぶりの負け越しが決定。広島とのゲーム差を4のまま縮められなかったどころか、4位DeNAが2・5差に迫ってきた。なんとか連勝して、まずカード勝ち越しだけは死守したい。【磯綾乃】阪神が今季長期ロードで9勝12敗1分けとなり、2戦を残して負け越しが決定した。矢野政権時代の22年10勝14敗以来、2年ぶりの負け越し。

◆阪神のセットアッパー石井大智投手(27)が今季ワーストタイの3失点と打ち込まれた。1点ビハインドの7回に登板。先頭オースティンに10球目を二塁打にされると、林、筒香に適時打を浴び、島本にマウンドを譲った。「何とか0点で粘って次の攻撃に流れをもっていきたかったんですけど...。帰って反省をして、策を練って明日また」と口元を結んだ。絶対的な存在だが、1・31だった防御率が2点台に悪化した。

◆阪神梅野隆太郎捕手(33)がバットで存在感を見せた。1-2の2回に一時同点とする中前打。7月21日以来、1カ月以上ぶりの適時打だった。4回にも右前打。捕手としてはビーズリー緊急回避により、伊藤将から始まる継投試合に苦慮した。「みんなベストを尽くしてやっている。粘れるか粘れないかというところで戦っている以上、バッテリーとしてやり返す気持ちでやっていくしかない」と引き締めた。

◆DeNA三浦大輔監督(50)が珍しくグラウンドで感情を爆発させた。3点リードの7回、2番手ウィックの制球が定まらず、連続四球と左前打で無死満塁となった場面でマウンドへ。「NO!」と不満をあらわにするウィックに力強く言葉を叫んで降板を命じた。指揮官は「覚えてないです」と苦笑いしながらも「投手の気持ちも分かりますし、ただ全員で戦うというところだと思います」と話した。

◆阪神近本光司外野手(29)が2戦連続で「初回先頭安打」をマークした。大貫からいきなり左前打。中野の犠打をへて、森下の中前打でホームに帰ってくる阪神の得意な形が鮮やかに決まった。7回には制球に苦しむウィックをバントの構えなどで揺さぶって四球を奪い、2得点につなげた。12試合連続安打と勢いをキープする1番打者が、今後も逆襲のカギになる。

◆阪神佐藤輝明内野手(25)が詰めの甘さを反省した。初回2死一、二塁。牧の遊撃への当たりを木浪が捕球。ここで三塁フォースアウトを狙った木浪からの送球を受けたが、ベースに触れることができずオールセーフとしてしまった。直後に宮崎に適時打を許しただけに、仮にここでピンチを切り抜けていれば大きかったプレー。「連係がもう少しできたら。難しいですけど。またああいうプレーが起こると思うので良いプレーができるように」と前を向いた。

◆阪神森下翔太外野手(24)の勢いは止まらなかった。初回1死二塁。カウント1-1から先発大貫の外角142キロツーシームを振り抜いた。地をはうゴロは中前へ。7試合連続となるHランプをともした。1番近本が左前打、2番中野が投前犠打でつくった好機を生かし、試合開始後わずか6球での先制劇となった。「最初にヒットが出てバントして、という流れで点を取れた。チームとしてもああいう流れが理想的。継続的にやっていきたい」二塁手は二塁ベースよりもやや遊撃側にポジショニング。引っ張り警戒の特殊シフトを敷かれた中、関係なく二遊間を抜いた。この一打で得点圏打率はセ・リーグ1位の3割4分9厘に上昇。今季97本目の安打となり、自身初の3桁安打まであと3本に迫った。すでに本塁打数はキャリアハイの12本に到達。入団2年目以内の2桁本塁打&100安打となれば、虎の生え抜き右打者では新人時代の岡田彰布以来だ。指揮官が記録した大台にも差しかかる勢いだ。2点を追う7回無死二、三塁では左中間へライナーではじき返した。好捕に阻まれたが、中犠飛できっちり1点を追加。今季59打点は中大の先輩DeNA牧を抜いてセ・リーグ単独4位。自身通算100打点にも到達した。「点を取れる選手はバッテリーとしても怖いと思うので。チャンスで回ってきたら1点を取るという気持ちでいきたい」。継続して勝負強さを見せつける。昨季は打率1割5分8厘と苦しんだ地元横浜スタジアムだが、今季は球場別打率3割3分3厘をマーク。セ本拠地別ではトップの数字を残している。「切り替えて2戦勝たないと。カード勝ち越しは最低条件だと思うので、しっかり勝っていきたい」地元での躍動を次戦は勝利につなげたい。【波部俊之介】

◆DeNAローワン・ウィック投手(31)が、切り替えて前を向いた。3点リードの7回に登板も、制球が定まらず。阪神代打糸原に四球、続く近本にストレートの四球で最後の1球は大暴投になった。さらに続く中野に左前打を浴びて無死満塁のピンチを招いた。この時点で三浦大輔監督(50)がボールを持ってマウンドへ。ウィックは「NO!」と不満をあらわにするも、指揮官が感情をあらわにしながら「CHANGE!」と交代を命じられ、ベンチに下がっていった。来日1年目の右腕は試合後、取材に対応。「なかなか思うような投球にはなっていなかったと思いますけど、自分は三振取る能力は持っていると思ったので、もう1人打者と対戦したかったというのはありました」と胸中を説明。試合後には三浦監督と言葉を交わしたことも明かし「もっとやれる自分というのは自分でも期待していますし、必ずやれると思っています。試合後に監督ともお話をさせていただいたので、もう何もなく、次に向かっていけると僕は思っています」と前を向いた。三浦監督はこの場面について「覚えてないです」と苦笑いしながらも「投手の気持ちも分かりますし、ただ全員で戦うというところだと思います」と話していた。

◆【日刊スポーツ西日本写真映像チームのとっておき映像プレイバック】DeNA三浦大輔監督が投手交代で毅然(きぜん)とした態度!3位阪神との負けられない試合の7回、乱調の2番手ウィックが降板に不満をあらわにするも、三浦監督が一喝。珍しく感情を爆発させました。

◆阪神のジェレミー・ビーズリー投手(28)が発熱のため、27日のDeNA戦(横浜)の登板を回避したことが広報発表された。岡田彰布監督(66)も明かした。球場入りした指揮官は助っ人について「熱、発熱や。抹消や。(26日の練習は普通にやっていたが)その後や」と説明。ビーズリーは26日に甲子園で行われた投手指名練習に参加。登板前日のメニューをこなし、「体の動き自体もいいですし、ボールの感触もいいので、いい準備ができた」と話していたが、その後、発熱した。代わって27日のDeNA戦は伊藤将司投手(28)が務め、ビーズリーが抹消される。代わって島本浩也投手(31)が1軍本隊に合流した。

◆阪神は伊藤将司投手(28)が先発する。9日に1軍再昇格してから中継ぎ起用が続いていたが、先発予定だったビーズリーが発熱のため登板回避し、急遽白羽の矢が立った。前回先発は7月13日の中日戦(バンテリンドーム)。チームの緊急事態を救う。24日の広島戦(マツダ)で右膝付近に死球を受け、検査のためチームを離れていた前川右京外野手(21)は1軍本隊に合流も「6番・左翼」には島田海吏外野手(28)が入った。

◆28日の18回戦に先発する阪神・村上頌樹投手(26)は前回登板から中10日登板。試合前練習ではキャッチボールなどで調整した。五回途中3失点と振るわなかった17日の中日戦(バンテリンドーム)から一度抹消され、リフレッシュを経ての登板となる。この期間では「投げ急いでいたというのがあるので、前に倒れすぎないように、後ろで我慢できるようにというのを意識した」と修正。「いい球がいっているのかなと、自分では思っています」と手応えをにじませている。現在4位からAクラスを目指すDeNAの東克樹投手(28)との投げ合いとなるが、「(自分が)しっかりいいピッチングをすればうちの打線も点を取ってくれると思うので、粘り強く投げれば勝てるんじゃないかな」と意気込み、6勝目を目指す。

◆阪神が試合開始からわずか6球で先制した。一回先頭の近本光司外野手(29)が大貫の初球143キロを捉えて左前打を放った。近本はこれで12試合連続安打。続く中野が犠打で1死二塁の好機を作ると、試合前の時点でセ・リーグ2位の得点圏打率・343を誇る森下翔太外野手(24)が打席へ。3球目、142キロ直球をはじき返した。中前適時打で幸先よく先制。約4分での先制劇だった。

◆阪神が連係ミスからあっさりと逆転を許した。1-0と幸先よく先制した直後の一回。先発の伊藤将が2四球で2死一、二塁とピンチを背負った。牧への初球。三遊間深くで打球を捕球した遊撃手・木浪は三塁へ送球。送球を受けた佐藤輝は三塁ベースを踏むことができず、記録は遊撃への内野安打。満塁とピンチを広げると、宮崎に中前へ2点打を浴びて逆転された。17日の中日戦(バンテリンドーム)でも三遊間での連係ミスから失点。課題が再び浮き彫りとなった。

◆阪神が試合開始からわずか6球で先制した。一回先頭の近本光司外野手(29)が大貫の初球143キロを捉えて左前打を放った。近本はこれで12試合連続安打。続く中野が犠打で1死二塁の好機を作ると、試合前の時点でセ・リーグ2位の得点圏打率・343を誇る森下翔太外野手(24)が打席へ。3球目、142キロ直球をはじき返した。中前適時打で幸先よく先制。約4分での先制劇だった。「打ったのはツーシームかな。先制のチャンスだったので、思い切ってスイングしていく気持ちでした。次の打席もチームに貢献して、また逆転できるように頑張ります」とコメントした。

◆阪神・梅野隆太郎捕手(33)が二回に同点の中前適時打を放った。1-2と逆転された直後の二回。先頭の島田が四球を選ぶと、木浪のニゴロで二進。1死二塁と得点圏で梅野が打席に向かった。フルカウントから粘って7球目、大貫の128キロスライダーを捉えると打球は中前で弾む同点打。味方の連係ミスから失点し、逆転を許した先発の伊藤将を、女房役がバットで救った。

◆DeNA・東が11勝目を懸け、28日の阪神戦に先発する。クライマックス・シリーズ(CS)進出を争う3位阪神との3連戦の2戦目。ダッシュなどで登板に備え「チーム、自分の置かれている立場を理解して投げたい」と決意をにじませた。村上との投げ合いに「非常にいいピッチャー。僅差の展開に持ち込めるように先制点を与えない用意をしたい」と口元を引き締めた。

◆阪神・梅野隆太郎捕手(33)が二回に同点の中前適時打を放った。1-2と逆転された直後の二回。先頭の島田が四球を選ぶと、木浪のニゴロで二進。1死二塁と得点圏で梅野が打席に向かった。フルカウントから粘って7球目、大貫の128キロスライダーを捉えると打球は中前で弾む同点打。味方の連係ミスから失点し、逆転を許した先発の伊藤将を、女房役がバットで救った。「打ったのはスライダー。後ろのバッターが投手の(伊藤)将司だったので自分がなんとかしようと思っていました。上手くコンタクトすることができました。まずは試合を振り出しに戻すことができたのでここからも頑張ります」とコメントした。

◆阪神の先発・伊藤将司投手(28)が勝ち越しを許した。2-2で迎えた三回。1死一、二塁のピンチを背負った左腕は牧を投ゴロに打ち取る。併殺かと思われたプレー。しかし、伊藤将が二塁・中野のベースカバーを待ち、送球がワンテンポ遅れた。二塁封殺で1死しか奪えず、2死一、三塁。一回に2点打を浴びた宮崎に中前打を許し、再び勝ち越された。さらに暴投でさらに1失点。2-4とリードを2点差に広げられた。

◆阪神が犠打失敗から好機で得点できなかった。2-4と勝ち越しを許して迎えた四回だった。先頭の大山が四球、続く島田が中前打でつなぎ無死一、二塁の好機を作った。木浪はバントの構え。一塁線に転がすも、一塁手・オースティンの猛チャージで三塁封殺。1死一、二塁とされた。それでも、梅野が右前打で1死満塁。岡田監督は先発の伊藤将に代打・渡辺を送り込んだ。しかし、渡辺は空振り三振。近本もニゴロに倒れ、結局1点も奪えなかった。ビーズリーの代役として先発登板した伊藤将は3回5安打4失点と試合を作れず降板した。

◆阪神・岡留英貴投手(24)が痛恨の追加点を献上した。2―4とビハインドの五回。四回から2番手で登板していた富田が先頭を抑え、右打者が並ぶ場面で3番手として岡留がマウンドに上がった。オースティンは右飛に打ち取るも、2死からだった。牧に二塁打を浴び、続く宮崎を歩かせて2死一、二塁から山本との勝負。3球目を左前に運ばれ1点の追加点を許した。先発予定だったビーズリーが発熱により登板を回避し、先発した伊藤将も3回4失点で降板。救援陣で粘りたいところだったが、2―5とビハインドは3点差となってしまった。

◆阪神は七回、森下翔太外野手(24)の犠飛などで2点を返した。2―5と3点を追う七回、2番手ウィックから先頭の代打・糸原が四球をもぎ取ると、近本にも4球ボールで連続四球。中野も左前打で無死満塁と絶好のチャンスを作った。ここでDeNAは3番手坂本にスイッチするも、森下への3球目の暴投で阪神は1点を奪う。なおも二、三塁から森下が中犠飛を放ってこの回2点目を挙げて1点差とした。さらに2死一、二塁の好機で代打・小野寺が打席に立ったが、4番手佐々木の前に空振り三振。4-5と1点差で終盤に入った。

◆阪神は4-5の七回、4番手の石井大智投手(27)が3失点を喫した。詰め寄った直後に手痛い失点を喫した。先頭のオースティンに左翼フェンス直撃の二塁打を許し、2死一、三塁から林と代打の筒香に連続で適時打を浴びた。7月から8月にかけて19試合連続無失点を記録するなど、奮闘を続けてきたが25日の広島戦(マツダ)に続いて2戦連続失点となった。チームは七回の攻撃で2点を加えて追い上げムードを作ったが、再び点差を広げられた。

◆DeNA・筒香嘉智外野手(32)が七回に代打で登場し、中前2点打を放った。リードを2点に広げてなお2死二、三塁で外角高めの151キロの直球をはじき返した。17日に左肋骨(ろっこつ)の疲労骨折から戦列復帰。6月14日以来、30打席ぶりの安打となった。「前の打者の流れに乗ることができた。貴重な追加点を奪うことができてうれしい」と明るい表情を浮かべた。

◆阪神は投手陣が崩れ、DeNAに敗れた。先発予定だったビーズリーが発熱のため登板回避し、伊藤将が先発。一回は三遊間の連係ミスから2失点し、三回にも失点を喫して3回4失点だった。七回には4番手の石井が3失点で登板2試合連続失点を許すなど、踏ん張ることができなかった。打線は一回に森下が先制適時打。2-5の七回には暴投と森下の犠飛で2点を加えて1点差に詰め寄ったが、勝ち越すには至らなかった。四回の犠打失敗など攻撃にも課題を残し、逆転Vを目指すはずが4位のDeNAに2.5差に詰め寄られる結果となった。

◆三回、2点を失い、ベンチへ戻る阪神・伊藤将司=横浜スタジアム(撮影・水島啓輔)

◆DeNAが2試合連続の2桁得点。三回に宮崎の適時打と暴投で2点を勝ち越し。七回に代打筒香が2点打を放つなど終盤も加点した。6回2失点の大貫が5勝目。阪神は先発の伊藤将が粘れず、打線はあと一押しを欠いた。

◆阪神が痛い敗戦。ジェレミー・ビーズリー投手(28)の発熱抹消で、中継ぎから中2日登板の伊藤将司投手(28)が3回5安打4失点で降板。二回に宮崎敏郎内野手(35)に2点打を浴び、三回は自身の暴投で二走の生還を許すなど乱調だった。森下翔太外野手(24)の中犠飛などで追い上げた七回は同点機で佐藤輝明内野手(25)らが凡退。その裏、石井大智投手(27)が2試合連続失点で3点を奪われた。井上広大外野手(23)が八回、代打で登場し、空振り三振に倒れた。20試合ぶり2桁失点のチームは夏のロード成績が9勝12敗1分となり、2試合を残して、2年ぶり負け越しが決まった。首位広島にゲーム差なしに迫った2位巨人と4差。4位DeNAに2・5差に迫られた。岡田彰布監督(66)は会見に応じず、無言で球場を後にした(成績=58勝54敗6分、観衆=3万2505人)。

◆阪神が痛い敗戦。ジェレミー・ビーズリー投手(28)の発熱抹消で、中継ぎから中2日登板の伊藤将司投手(28)が3回5安打4失点で降板。二回に宮崎敏郎内野手(35)に2点打を浴び、三回には宮崎に勝ち越し打、自身の暴投で二走の生還を許す乱調だった。森下翔太外野手(24)の中犠飛などで追い上げた七回は同点機で佐藤輝明内野手(25)らが凡退。その裏、石井大智投手(27)が2試合連続失点で3点を奪われた。井上広大外野手(23)が八回、代打で登場し、空振り三振に倒れた。20試合ぶり2桁失点のチームは夏のロード成績が9勝12敗1分となり、2試合を残して、2年ぶり負け越しが決まった。首位広島にゲーム差なしに迫った2位巨人と4差。4位DeNAに2・5差に迫られた。主な選手とコーチのコメントは以下の通り(成績=58勝54敗6分、観衆=3万2505人)。一回2死一、二塁、DeNA・牧のゴロを捕球後、三塁に転送したが佐藤輝がベースを踏めず、封殺を逃したプレーに木浪聖也 「ああいう打球で自分は投げましたけど、その事前の確認ができてなかったんで、自分が悪いですね、あれは」一回のプレーに佐藤輝明 「もう少し連係が取れたら良かったですけど、ああいうプレーはまた起こると思うので確認していいプレーできるようにやりたい」一回のプレーについて馬場敏史内野守備走塁コーチ 「どれが正解っていう。それはないけど。(佐藤輝の守備位置が)深いっていうか。マニュアルにベースを踏めなかった感覚」四回からの1回?を無失点の富田蓮 「次の回も抑えてバトンタッチできたので、そこは良かったと思います」10失点に梅野隆太郎 「リリーフ陣も頑張っているので。粘れるか粘れないか、で戦っている以上、やり返す気持ちでバッテリーで臨んで行くしかないですね」2試合連続3失点の石井大智 「自分の中で策を練って、また明日臨みたい」2打点を加え、通算100打点に到達した森下翔太 「点を取れる選手はバッテリーとしても怖いと思うので、チャンスで回って来たら、点を取る気持ちでは行きたい」

◆阪神で1994年に新人王に輝き、米大リーグのアスレチックス、ジャイアンツ、楽天と渡り歩き、日米通算91勝をマークしたサンケイスポーツ専属評論家の藪恵壹氏(55)は一回の木浪聖也内野手(30)、佐藤輝明内野手(25)の連係ミスや、三回の併殺崩れからの失点など、主力選手の集中力の欠如を指摘した。痛すぎる敗戦だ。DeNA3連戦は絶対に落としてはいけない戦いだった。負け方が良くない。一回2死一、二塁からの牧の遊ゴロで、木浪の送球を受けた佐藤輝が走者にタッチもできず、封殺もできずに満塁にピンチに。「まさか自分のところに来るとは」と思っていたとしか見えないプレー。準備不足だった。三回1死一、二塁から牧の投ゴロ。伊藤将は打球処理した後、すぐに二塁送球をしようとしたが、ベースカバーが間に合っておらず、ツーステップで送球。結果、併殺が奪えなかった。この2つのプレーの直後に宮崎に適時打を浴びてしまう。打たれなければ、問題視されないのかもしれないが、すべて失点につながった。集中力を欠いていたと指摘されても仕方がない。何度も言うが、大切ではない試合が1つもない時期に、主力に集中力が欠けたプレーが出てしまうというのは、どうしたことか。一回に近本が出て、すぐに中野が送りバント。恒例の作戦ではあるが、この試合はブルペンデーで、相手がDeNA打線だから、点の取り合いは必至。一回から1点を取りに行く作戦も、どうだったのか。梅野の盗塁阻止の二塁送球がすべて届いていないのも寂しい。すべてに、残念なプレーが多すぎる。岡田監督が言うように、追う立場の強みを出すには、ミスをしないこと。総力戦、集大成のつもりで、最後まで戦い抜いて欲しい。

◆阪神は夏の長期ロード負け越しが決まった。守備やバッテリーのミスが重なり、痛恨の敗戦となったが、森下翔太外野手(24)が先制打など2打点を挙げ、プロ2年目で通算100打点に到達。得点圏打率・349でリーグトップに躍り出て、8月はリーグトップタイの19打点となった。勝負の残り25試合。森下が燃え尽きるまで打線を引っ張っていく。背番号1が虎の希望だ。夏の長期ロード最終カードの初戦で手痛い敗戦も、森下の勝負強さは健在。2度のチャンスで先制打を含む2打点と結果を残し、次戦につながる姿勢を示した。「ああいう展開で最初にヒットが出て、バントしてという流れで点を取れたのは、チームとしても流れが理想的だと思うので継続的にやっていきたい」一回、先頭の近本が安打で出塁し、中野が送りバントを決めて1死二塁。カウント1―1から、大貫の142キロツーシームを振りぬいた。7試合連続安打となる中前適時打で先制点を刻み、阪神勢が上位を独占する得点圏打率は・349とリーグトップに浮上した。しかし、その勢いも、この日は守備のミスから手放してしまった。一回2死一、二塁から三遊間の打球を木浪が処理して三塁へ送球するも、佐藤輝はベースに入り切れずに3つ目のアウトが取れず。直後、宮崎の2点打で逆転を許すと、同点に追い付いた後の三回にも、1死一、二塁からの投ゴロで併殺を奪えず。残った走者を再び宮崎に返され、これが決勝点。2つの暴投も響いて14安打10失点と投壊してしまった。

◆阪神・近本が一回先頭で左前打を放ち、森下の適時打で生還。リードオフマンの役割を果たし、12試合連続安打とした。今季130安打目で、この日2安打を放った長岡(ヤクルト)に1本差。月間打率も・387(93打数36安打)と好調をキープしている。

◆ビーズリーの発熱で先発となった阪神・伊藤将は3回4失点だった。先制した直後の一回に宮崎に2点打を浴びると、2―2の三回は2死一、三塁から再び宮崎に中前適時打を許し、暴投で失点を重ねた。7月13日の中日戦以来の先発で、「感覚的には悪くはなかった」という登板だったが、5敗目を喫した。

◆阪神・佐藤輝は連係不足を悔やんだ。一回2死一、二塁での三塁守備。三遊間深くを襲った牧の打球を遊撃・木浪が捕球し、三塁で送球を受けるも、ベースを踏むことができず。「もう少し連係がとれたらよかった。ああいうプレーはまた起こると思うのでしっかり確認していいプレーができるようにやりたい」。1点差に迫った七回1死二塁の好機では遊飛に倒れるなど、4打数無安打と打棒も影を潜めた。

◆先発マスクをかぶった阪神・梅野は「ピンチを作られたところで抑えたかった。抑えられなかったことが悔しい」と唇をかんだ。三回と七回は暴投による進塁を許すなど、得意のブロッキングも精彩を欠く結果に。出場7試合ぶりの複数安打を放ちながら、八回に代打を送られ途中交代した。「もう、やるしかない。切り替えてやり返す気持ちでまたバッテリーで臨んでいくしかない」と力を込めた。

◆阪神・馬場1軍内野守備走塁コーチが逆転につながった一回の三遊間の連係ミスを振り返った。「捕り方が、やっぱり二塁(送球)に見えたんでね。そこ、一つアウト取ればチェンジだった」。それでも、「どれが正解というのはない」とし、「サード投げっていうのは全然まずくはないと思う」と木浪の判断をとがめることはなかった。

◆またも頼みの阪神・石井大智投手(27)が打たれた。2点を返して1点差に追い上げた直後の七回に登板したが、1回をもたず、0回?を3安打3失点でKO。2戦連続で今季ワーストの3失点となってしまった。「別に自分の中でもどこが悪いとか...。今から(宿舎に)帰って、いろいろ映像をみながら反省していきたい」自慢の150キロ超の直球をことごとくはじき返された。先頭のオースティンにフルカウントから150キロ台の直球を3球連続ファウルで粘られ、最後はスライダーを痛打。左翼フェンス直撃の二塁打とされた。2死一、三塁からは林に152キロを左翼線に運ばれて1失点。なおも2死二、三塁。代打・筒香に151キロを中前にはじき返され、さらに2点を献上。島本にマウンドを譲った。「前の回(七回表)に点をとってくれたんで。1点負けている状態でしたけど。なんとかゼロで粘って、攻撃に流れをもっていきたかった」25日の広島戦(マツダ)。7-2の七回に登板し、味方守備の失策から連打で1点を失い、なおも無死一、二塁で降板。桐敷にリリーフを仰いだ。左腕は内野ゴロと適時打を許し、石井は記録上1アウトもとれず、3失点(自責0)。連続無失点は19試合で途切れた。この日は自責3。今季41試合登板で、防御率は1点台から2・06まで下がった。チーム最多の55試合に登板している左腕の桐敷とともにブルペンの屋台骨を背負い、岡田監督の信頼も厚い。「(疲れは)もちろん(ある)。でも、その中でどうやって抑えていくか。また、自分の中で策を練って、明日(の試合に)臨みたい」逆転V実現のためには絶対に欠かせない戦力だ。石井なら立ち直ってくれる、と信じたい。(三木建次)

◆阪神・木浪は一回2死一、二塁での遊撃守備で、牧のゴロを三遊間深くで捕球。三塁へ送球したが、佐藤輝が三塁ベースを踏むことができず、内野安打となった。直後の2点打につながるプレーを「(佐藤)輝が下がっている状態も正直、自分でも確認できなかった部分もある」と振り返り「自分が悪いですね」と語った。打撃では四回無死一、二塁の好機で犠打を試み、一塁線に転がすも一塁手・オースティンの猛チャージで三塁封殺。攻守に課題を残した。

◆点の取り合いになった試合で阪神・富田の投球が光った。四回から登板し先頭の林に左前打を浴びるも、その後3人を抑えて無失点。五回も続投し佐野を遊ゴロに打ち取ったところで岡留にマウンドを託した。「しっかり抑えてバトンタッチできたのでよかった」。これで登板10試合連続無失点と安定した投球を続けている。

◆セ・リーグ4位のDeNAは27日、阪神17回戦(横浜)に10-4で大勝し、クライマックス・シリーズ(CS)進出を争う3位阪神とのゲーム差を2.5に縮めた。三浦大輔監督(50)は3点リードで迎えた七回の継投で珍しく感情をむき出しにし、勝利への執念を示した。打線は2試合連続の2桁得点と機能し、投手は6人でリレー。指揮官の思いに応え、大事な一戦をものにした。もう、負けられない。だからこそ、三浦監督は感情をむき出しにした。5-2の七回。2番手で登板したウィックは制球がままならず、先頭から2者連続四球を与え、3人目の左前打で満塁のピンチを招いた。たまらずベンチを飛び出した指揮官が降板を告げようとマウンドに向かったところ、不満げな態度を見せた助っ人に対し、険しい表情で一喝した。三浦監督は「そうですか? 覚えていないです」と笑顔で振り返りつつ「投手の気持ちも分かる。全員で戦う気持ちだった」と説明した。

◆ウギャ~! アレンパどころかCS進出の3位にも尻に火がついてきた4-10の大敗...。やる気あるんか阪神!! と激怒の夜となったのだ。先発予定だったビーズリーが発熱で回避って...。この大事な時期に自己管理もできない段階でプロ失格ちゃ~うか? てか、俺の子供の頃なんて、頭が痛いなんて言ったら「額に唾つけとけば治るわー!!」とむちゃくちゃな時代だったけど、それで案外、痛みを忘れて走りまわってたんだから、ビーズリー、唾つけて放ったれや!!(時代錯誤な不謹慎な発言でスミマセン)阪神ベンチもそんな窮地に心底『一球入魂』してましたかァ!? 1点リードの一回、代役先発の伊藤将が2死満塁で打者・宮崎のピンチ。そこでいきなり岡留をぶち込んでもええやん!! あそこで抑えられるくらいなら、今季ここまでふがいない投球をしていなかったろうし、本日も立ち上がりから本来のボールにはほど遠かったのだ...。で、結果的にカウント0-2から高めの甘い球で逆転タイムリーをくらう...。他にも言いたいことは山ほどあるけど、全てが魂の抜けた野球にしか見えへんかったわ!!

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
59475 0.557
(↓0.005)
-
(-)
32332
(+1)
286
(+2)
45
(-)
49
(+1)
0.238
(↓0.001)
2.260
(↑0.01)
2
(-)
巨人
61496 0.555
(↑0.005)
0
(↓1)
27357
(+5)
315
(+2)
63
(+1)
49
(-)
0.241
(-)
2.580
(-)
3
(-)
阪神
58546 0.518
(↓0.005)
4
(-)
25384
(+4)
350
(+10)
51
(-)
34
(-)
0.237
(-)
2.500
(↓0.06)
4
(-)
DeNA
56572 0.496
(↑0.005)
6.5
(↑1)
28416
(+10)
406
(+4)
84
(-)
52
(+2)
0.256
(↑0.001
3.080
(-)
5
(-)
中日
49618 0.445
(↑0.005)
12
(↑1)
25305
(+2)
382
(+1)
49
(-)
34
(-)
0.238
(↓0.001)
2.860
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
47634 0.427
(↓0.004)
14
(-)
29402
(+2)
451
(+5)
79
(-)
53
(-)
0.240
(-)
3.750
(↓0.01)