ヤクルト(★4対10☆)DeNA =リーグ戦23回戦(2024.08.25)・明治神宮野球場=
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DeNA
203041000101502
ヤクルト
01012000041111
勝利投手:ウィック(4勝1敗1S)
敗戦投手:山野 太一(1勝2敗0S)

本塁打
【DeNA】佐野 恵太(8号・1回表2ラン),宮﨑 敏郎(10号・3回表3ラン)
【ヤクルト】山田 哲人(10号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆DeNAは初回、佐野の2ランで先制に成功する。その後は、3回表に宮崎の3ラン、5回には山本の適時二塁打と梶原の適時三塁打が飛び出すなど、終わってみれば15安打で10得点を挙げた。投げては、4番手・ウィックが今季4勝目。敗れたヤクルトは、投手陣が振るわなかった。

◆DeNA宮崎敏郎内野手(35)が9年連続2ケタ本塁打となる10号3ランを放った。1点リードの3回2死一、二塁、ヤクルト山野のフォークを捉えた。勢いよく左翼席に飛び込む10号3ラン。16年シーズンから9年連続での2ケタ本塁打を達成し「ランナーをためてチャンスでまわしてくれたので、何とかくらいつきました。良い結果になって良かったです!」と冷静に振り返った。この試合では2回にヤクルト山田が球団新記録となる11年連続2ケタ本塁打を記録していた。

◆DeNA中川颯投手(25)がアクシデントで緊急降板した。5回2死一、二塁、ケイの後を受けて2番手で登板。ヤクルト山田を二飛に仕留めて火消しに成功。そのまま回をまたいだ6点リードの6回先頭だった。増田の強い打球が右足外側部分を直撃。軌道が変わった打球は一、二塁間を抜けて右前へと転がっていった。心配そうに大原チーフ投手コーチやトレーナーが駆けつけた。右足を気にするしぐさを見せながら、歩いてベンチ裏へ。治療するも、そのまま3番手伊勢と交代して降板となった。試合後には神宮最終戦に際して、チーム全体での観客席へのあいさつに歩いて参加。球団からは「右足の打撲」と発表された。中川颯は「大丈夫です。問題ないです」と話し、グラウンドを後にした。

◆ヤクルトの自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅した。巨人、阪神が勝利したため。高津臣吾監督(55)は「可能性を信じてやるしかないですね。諦めること大嫌いなので。信じて頑張りますよ」とあくまで先を見据えた。この日は、先発山野が試合をつくれなかった。初回に佐野に先制の2ランを許し、1点ビハインドの3回には宮崎に3ランを献上。3回7安打5失点(自責2)でマウンドを降りた。高津監督は「どう評価していいのか、ちょっと難しいですけど。もう少しできるんじゃないかなとは思いますけど」と渋い表情だった。2番手・石山も踏ん張れなかった。4点を追う4回は3者凡退に退けたが、3点を追う5回は4本の長短打などで4点を失った。高津監督は「序盤は(山田)哲人のホームランとかね、タイムリーもあって、何とかくらいついていける感じはあったんですけれども。5回以降ですね、5回のところの失点がやっぱり大きかったですね。やはり打線にも影響するのかなと思って見てましたけど」と試合の分岐点を挙げた。

◆ヤクルト山田哲人内野手(32)が、球団新記録となる11年連続2桁本塁打を達成した。2点を追う2回先頭。DeNA先発ケイの初球、149キロの真ん中高め直球をたたいた。節目の10号ソロを左翼スタンドへ運んだ。「ストレートがくると信じて思い切って打ちにいきました。1発で仕留めれました」と会心の当たりで新たな歴史を打ち立てた。10年ドラフト1位の山田はプロ4年目の14年に29本塁打を記録し、昨季まで10年連続2桁本塁打をマーク。昨年8月13日の阪神戦(京セラドーム大阪)での10号2ランで、広沢克実氏が1985年(昭60)年から94年に記録した球団史上最長の10年連続2桁本塁打に並んでいた。

◆背番号1が一段と輝いた。ヤクルト山田哲人内野手(32)が10号ソロを放ち、球団新記録となる11年連続2桁本塁打に到達した。2点を追う2回先頭の第1打席。「初球からいくと決めて力強く振れたかなと思います」。DeNA先発ケイの真ん中高め149キロ直球を完璧に捉えた。「1発で仕留められました」。会心の当たりを左翼スタンドへ放り込んだ。履正社(大阪)から10年ドラフト1位で入団。プロ4年目の14年に29本塁打を記録すると、昨季までコンスタントに2桁をクリアしてきた。これで広沢克実が1985年から94年に記録した球団史上最長の10年連続2桁本塁打の記録を抜き、球団史に名を刻んだ。ただ、「記録」には興味がない。試合前練習後も、王手としていることについて「全く気にしていない」と意に介さなかった。15、16、18年に打率3割、30本塁打、30盗塁のトリプルスリーを達成。早くしてチームの顔となり、今や主将の肩書も付く。自身ではなく、チームのためにバットを振り続けた結果が今ある。「チームが勝てれば」と口癖のように言う。記録より記憶に残る選手へ、キャリアと年を重ねている。【栗田尚樹】

◆DeNA山本祐大捕手(25)が固め打ちで打率をグンと伸ばした。5回1死一、二塁から左中間への適時二塁打を放つなど、自己最多タイの4安打を記録。「チャンスで1球で仕留められたので。良いスイングができたと思います」と、16安打10得点で今季6度目の2ケタ得点を挙げた打線をけん引した。出場した直近3試合で12打数8安打2本塁打7打点と勢いが止まらない。ギリギリ規定打席に到達し、打率はリーグ2位の2割9分9厘。三浦監督は「マークが厳しくなる中でも、配球を読みながら広角に打ったりと、うまくやってくれてます」と称賛した。残り29試合で87打席、単純計算で1試合で3打席立てば規定に到達する。史上5人目の捕手での首位打者を視界に捉えるが、「打率は変動しますし、あまりそこにはこだわっていないです」と山本。チームの勝利を最優先に、扇の要の仕事と打席を両立していく。▽DeNA宮崎(1点リードの3回2死一、二塁、宮崎が左翼席へ10号3ランで9年連続の2ケタ本塁打)「何とか食らいつきました。打ててよかったです」

◆ヤクルト・長岡秀樹内野手(22)が14試合連続安打をマークした。「2番・遊撃」で先発出場。一回1死で打席に入ると、カウント2ー2からDeNAの先発左腕、ケイが投じた5球目をはじき返し、中前へ運んだ。これで17試合連続で出塁。前日24日の試合後には「いい準備をして、安定していいスイングができている証拠かなと。あんまり意識はしていないんですけど」と好調の要因を話していた。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(32)が二回、今季10号となるソロを放ち、11年連続の2桁本塁打を達成。1985-94年(10年連続)の広沢克己を超えて球団最長記録を更新した。「6番・二塁」で先発出場。2点を追う二回先頭で打席に入ると、DeNAの先発左腕、ケイが投じた初球の直球を引っ張り、左翼席に運んだ。山田は球団を通じて「ストレートがくると信じて思い切って打ちにいきました。一発で仕留めれました」とコメントした。

◆豪快に引っ張り、スタンドへと突き刺した。DeNA・宮崎敏郎内野手(35)が2―1の三回、ベイスターズファンで青く染まった左翼席へ10号3ラン。二回にヤクルト新記録となる11年連続2桁本塁打をマークした山田に負けじと、背番号51も9年連続2桁弾を記録した。「走者をためてチャンスで回してくれたので、何とか食らいついた。良い結果になって良かった」1点差に迫られた直後の三回。2死から敵失と牧の中前打で一、二塁と好機が広がり、6番宮崎が第2打席に立った。ヤクルト先発の山野に対し1ボールからの2球目、ストライクゾーンに残った落ちる変化球を逃さず振り抜いた。快音を残した打球は左翼席へと一直線。リードを広げる貴重な3得点をスコアボードに刻んだ。神宮では昨季、12試合で打率・390、9打点。球場別では61試合で8本塁打の本拠地横浜スタジアムに次ぐ、6本塁打を量産した。今季もここまで49試合で5本塁打のハマスタに次いで、これが神宮3発目。好相性の敵地今季最終戦でも、しっかりとアーチを運んだ。プロ12年目の35歳。毎年ハイアベレージを残しながら、9年続けて2桁本塁打を記録する長打力も併せ持つ。その打撃技術はチームにとって不可欠だ。

◆DeNAのアンソニー・ケイ投手(29)が先発。五回までに9点の援護を受けたが、五回途中10安打4失点で降板を告げられた。勝利投手の権利まであと1死およばず、7月14日以来、1カ月ぶりの6勝目を手にすることはできなかった。味方が序盤から大量得点する中で、二回に山田にソロ、四回も再び山田に適時打を許した。9―2の五回は長岡の内野ゴロの間に1失点、さらにサンタナにも適時打を浴び、なお2死一、三塁とされ、山田を迎えたところで三浦監督が降板を告げ、ケイは悔しさをあらわにしながらベンチへと下がった。

◆DeNA・中川颯投手(25)が六回、右足に打球が直撃し緊急降板した。五回2死一、三塁のピンチに2番手で登板し、山田を二飛に打ち取る火消しに成功。回を跨いだ六回、先頭の増田の痛烈な打球が投球後の右足を直撃した。トレーナーとともにベンチへと下がり、その後に交代が告げられた。昨オフにオリックスを自由契約となり、新加入した今季は先発でもプロ初勝利を挙げた下手投げ右腕。6月初旬に右肩の炎症で戦線離脱し、今月8月7日に1軍復帰したばかりだった。

◆強烈な打球音が響くと同時に大歓声が沸き上がる。高々と上がった白球は、美しい放物線を描いて左翼席へと消えていった。2点を追う二回、ヤクルト・山田哲人内野手(32)が今季10号となるソロ。11年連続2桁本塁打に到達し、1985-94年(10年連続)の広沢克己を超えて球団最長記録を更新した。「ストレートがくると信じて思い切って打ちにいきました。一発で仕留められました」。「6番・二塁」で先発出場。二回先頭で右打席に入ると、DeNAの先発左腕、ケイが投じた初球を迷いなく振り抜いた。高めの直球を引っ張り、8月6日の阪神戦(神宮)以来となる一発で反撃した。1-5の四回1死二塁でも、初球の直球をはじき返し、2試合連続の複数安打となる中前への適時打。「チャンスだったので強引にいかず、コンパクトに打ちました」。試合前時点で来日1年目のケイとの対戦成績は打率・111(9打数1安打)。苦しんでいたが、攻略した。今季は下半身を痛めて2度の離脱。3度もトリプルスリー(同一シーズン打率3割、30本塁打、30盗塁)を経験した実力者が、試合前時点で打率・208と納得のいく数字は残せていない。この日の試合前にはチームメートより早くグラウンドに出てきて特打を行う姿があった。背番号1をつける主将が、もがきながらも、背中でチームを引っ張る。しかし、投手陣がふがいなかった。先発の山野が3回を2被弾含む7安打5失点(自責点2)、2番手の石山が1回?を3安打4失点など15被安打10失点...。重すぎる大量失点だった。

◆DeNA・山本祐大捕手(25)が「7番・捕手」で出場。7月9日の中日戦以来、今季2度目の4安打をマークした。打率・299に上昇し、試合前のセ・リーグ5位から一気に2位に浮上した。先発の山野から2安打をマークすると、五回1死一、二塁の好機では、3番手長谷川から左中間へ適時二塁打を放ち「自分のミスで1点を取られたが、取り返すチャンスをもらい、何とかここで打ってやろうと積極的に食らいつき打つことができた」と語った。六回も中前打で4打席連続安打を記録した。

◆DeNAが15安打10得点で打ち勝った。一回に佐野の8号2ランで先制し、三回に宮崎が10号3ラン。五回には梶原の3点三塁打などで4点を奪い、突き放した。2番手の中川颯が4勝目。ヤクルトは得点した直後に失点を重ねた。

◆DeNA・中川颯投手(25)が五回のピンチに2番手で登板。無失点で切り抜けるも、六回先頭の増田の打球が右足を直撃し緊急降板した。右肩の炎症から8月7日に1軍復帰したばかりの下手投げ右腕は試合後、左翼席へ向かって全員が整列する神宮最終戦のあいさつには参加し、「大丈夫です、問題ないです」と話してグラウンドを後にした。

◆DeNAは25日、ヤクルトに10-4で大勝した。マウンドに集まり握手を交わすナイン=神宮球場(撮影・長尾みなみ)

◆ヤクルトは被安打15、8四球で10失点と投手陣が崩れて大敗。2位の巨人、3位の阪神が勝ったため、30試合を残して自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅した。高津臣吾監督(55)の主な一問一答は以下の通り。--一回に佐野の2ランで先制されるなど序盤から投手陣が安定しなかった「今日は継投の日だと思ってスタートしたんですけどね。順番もタイミングも非常に難しかったですね。うまくいかなかったです」--先発の山野は3回5失点で降板した「どう評価していいのか、ちょっと難しいですけど。もう少しできるんじゃないかなとは思いますけどね」--DeNA打線に被安打15、8四球を許した「フォアボールもそうですけど、やっぱり長打力ですね。昨日は奎二(高橋)があれ(7回無失点)ですけど、初戦もそうだし、今日もそう。長打にやられた感じがします。あと、(DeNA打線は)つながるのでね。単発で一本一本っていうふうになっていけば、まだなんとか少ない失点で抑えられるんですけども、非常につながりがあるので、そういうとこで大きな失点になってしまいましたね」--宮崎、山本ら同じ打者にやられている「いいバッターであることは間違いないですけどね。そこをなんとかくぐり抜けていかないと勝ち目はないので」--打線は小刻みに点は取った「序盤は哲人(山田)のホームランとか、タイムリーもあって、何とか食らいついていける感じはあったんですけれども。五回以降ですね。五回のところの失点がやっぱり大きかったですね。打線にも影響するのかなと思って見ていましたけど」--自力でのCS進出の可能性が消えた「可能性を信じてやるしかないですね。諦めること大嫌いなので。信じて頑張りますよ」

◆神宮のファンの前で球団史に残る記録を打ち立てた。ヤクルト・山田哲人内野手(32)が二回、今季10号となるソロ。高卒4年目の2014年から11年連続2桁本塁打に到達し、1985-94年(10年連続)の広沢克己を超えて球団最長記録を更新した。「あまりそこは意識していなかった。もっと打てるようにと思っています」。先頭でDeNA先発のケイが投じた初球の直球を迷いなく振り抜いた。「初球からいくと決めて力強く振れた」と8月6日の阪神戦(神宮)以来の一発。引っ張った打球は美しい放物線を描いて左翼席へ消えた。四回には2試合連続の複数安打となる中前適時打。試合前時点でケイとの対戦成績は打率・111と苦しんでいたが、攻略した。主将の反撃アーチも実らず、チームは投手陣が10失点と崩れて大敗。2位巨人、3位阪神が勝ったため、30試合を残して自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅した。高津監督は「可能性を信じてやるしかない。諦めることが大嫌いなので、信じて頑張ります」と前を向いた。(武田千怜)

◆DeNAは25日、ヤクルト23回戦(神宮)に10―4で大勝した。宮崎敏郎内野手(35)が9年連続2桁本塁打となる10号3ランを放つなど3安打4打点。神宮での今季最終戦で、好相性を誇る〝神宮男〟たちが躍動し、乱打戦を制した。3年連続のクライマックスシリーズ(CS)出場圏内となる3位阪神とは3・5ゲーム差で、27日から本拠地で3連戦に臨む。球界随一の打撃技術が光り輝いた。好相性を誇る神宮の今季最終戦で、宮崎が3安打4打点の大暴れ。9年続けて2桁本塁打に到達する10号3ランを放ち「個人のことはあまり考えていない。好機で回してくれたので、何とか食らいつき、いい結果になってよかった」とうなずいた。1点差に迫られた直後の三回2死一、二塁。山野の2球目、ストライクゾーンに入った落ちる変化球を逃さず振り抜いた。快音を響かせた打球は左翼席へと一直線。貴重な3得点をスコアボードに刻んだ。宮崎は昨季、打率・390、6本塁打を記録した神宮で今季も・357、3本塁打をマークした。同・333の佐野が一回、神宮4発目の先制2ラン。同・419の梶原も五回に16試合連続安打となる3点三塁打を放つなど〝神宮男〟たちが躍動し、両軍合わせて26安打の乱打戦に打ち勝った。この日は、石井琢朗チーフ打撃兼走塁兼一塁コーチの54歳の誕生日。試合前にはサプライズケーキで祝福され、打線爆発で勝利球も受け取り「勝つのが最高のプレゼント」と相好を崩した。2カード連続勝ち越しで、3・5ゲーム差の3位阪神と27日からハマスタで3連戦。3年連続のCS出場へ、強力打線で立ち向かう。(浜浦日向)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
59465 0.562
(↓0.005)
-
(-)
33331
(+5)
284
(+7)
45
(-)
48
(-)
0.239
(-)
2.270
(↓0.03)
2
(-)
巨人
60496 0.550
(↑0.004)
1
(↑1)
28352
(+2)
313
(-)
62
(+1)
49
(-)
0.241
(↓0.001)
2.580
(↑0.03)
3
(-)
阪神
58536 0.523
(↑0.005)
4
(↑1)
26380
(+7)
340
(+5)
51
(+1)
34
(-)
0.237
(-)
2.440
(-)
4
(-)
DeNA
55572 0.491
(↑0.005)
7.5
(↑1)
29406
(+10)
402
(+4)
84
(+2)
50
(-)
0.255
(↑0.001
3.080
(-)
5
(-)
中日
48618 0.440
(↓0.004)
13
(-)
26303
(-)
381
(+2)
49
(-)
34
(+1)
0.239
(-)
2.870
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
47624 0.431
(↓0.004)
14
(-)
30400
(+4)
446
(+10)
79
(+1)
53
(-)
0.240
(-)
3.740
(↓0.03)