1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 |
巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | X | 2 | 2 | 0 | 1 |
勝利投手:菅野 智之(12勝2敗0S) (セーブ:大勢(1勝1敗21S)) 敗戦投手:大野 雄大(2勝5敗0S) 本塁打 |
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◆巨人が投手戦を制した。巨人は両軍無得点で迎えた7回裏、1死一塁から坂本の2ランが飛び出し、試合の均衡を破る。投げては、先発・菅野が8回途中5安打無失点の好投で今季12勝目。敗れた中日は、6回まで無安打投球を続けた先発・大野を打線が援護できなかった。
◆巨人阿部慎之助監督(45)が、パリオリンピック(五輪)体操男子団体総合で金メダルを獲得した岡慎之助(20)と杉野正尭(25=ともに徳洲会)と対面した。始球式を務める岡と杉野は試合前練習を見学。阿部が歩み寄り、金メダルを見せてもらいながら談笑を交わした。個人総合と種目別鉄棒も含め3冠に輝いた岡は、巨人ファンの父から「スーパースターになってくれ」との思いを込められ、阿部監督と同じ慎之助と名づけられた。
◆体操男子団体総合で金メダルを獲得した岡慎之助(20=徳洲会)が始球式を行った。ワインドアップのフォームから捕手役の同金メダリスト杉野正尭(25=徳洲会)にノーバウンドのストライク投球を見せた。満員の東京ドームを目に焼き付け「緊張がすごかったです。足が震えました。体操も野球のように、このぐらい満席になってほしい。オリンピックで体操を好きになってくださった人もいると思う。ぜひ会場に足を運んで体操を見てほしい」と思いを語った。試合前は練習を見学し、阿部監督とも談笑。金メダルを手に野球と体操の競技の垣根を越えた会話を交わした。個人総合と種目別鉄棒も含め3冠を達成した岡は、巨人ファンの父から「スーパースターになってくれ」との思いを込められ、阿部監督と同じ慎之助と名づけられた。岡は「もっと超えていけるように」とさらなる活躍を誓った。はこちら
◆巨人坂本勇人内野手(35)が決勝5号2ランを放った。7回1死一塁、中日大野の142キロ直球を左翼席に運んだ。チームは6回まで同世代の左腕に無安打に封じられていた。先頭モンテスが中前打で初安打で突破口を切り開き、頼れるベテランが一振りで仕留めた。坂本の1発は6月14日の日本ハム戦、約2カ月ぶり。打撃不振でファーム調整も経験した。再昇格後の初アーチを最高の場面で生み出した。
◆中日大野雄大投手(35)が1発に泣かされた。6回まで無安打2四球。19年9月14日阪神戦以来となる自身2度目のノーヒットノーランも垣間見えた。しかし、7回先頭でモンテスに中前打を許すと事態は急変。1死から坂本に投じた初球142キロストレートを仕留められると打球は左翼席へ吸い込まれた。「菅野投手が相手ですから、先に点はやらんとこう、と。結局、先に点を取られてチームを勝たせられなかった」。7回93球2安打2失点。前回阪神戦勝利に続く好内容で次戦でのリベンジに切り替えた。チームは2連敗で借金は今季最多タイ13に逆戻り。試合後の立浪和義監督のコメントは以下の通り。(自ら切り出し)「大野は6回までノーヒットで、当然いいピッチングはしてくれてたけど。7回は、なんとか踏ん張ってほしかった。痛い1発を食らった。100球近くいくと、若干、逆球とか球の勢いが...という課題があるけど、今日はよく投げてくれた。それより打線が...。(大野が)良い形で、いいリズムで抑えてくれていたので、そこで2点でも取れたら違った。そこだけ。4度ぐらい先頭も出したし、得点圏に何度かいったけどね。(菅野は)球界を代表するピッチャーですけど、勝負どころでいいところ取られました」-菅野には5戦5敗「今年、状態がいいのは分かってはいるけど、フルカウントとか、バッター有利のカウントでコースのいいところに投げられる。そういう強みがあるし、ボール球を見極めないといけないところ。まあそのへんですね」
◆巨人坂本勇人内野手(35)が72日ぶりの決勝2ランで、勝利をたぐり寄せた。無得点に抑えられていた中日大野から、7回に左翼席へ、6月14日日本ハム戦(エスコン)以来の5号2点本塁打を描いた。6月から7月にかけて打撃不振で16日間のファーム再調整後、初アーチだった。先発した菅野智之投手(34)は7回1/3 5安打無失点え、両リーグ単独トップの12勝目を挙げ、チームは3カードぶりに勝ち越した。巨人の安打は7回のモンテスと坂本の先制2ランの2本だけ。巨人が2安打以下で勝つのは4月25日中日戦に次いで今季2度目。前回は6回に出た吉川の二塁打と坂本の逆転3ランの2本で菅野が勝利投手。勝利投手とV打が今回と同じ2人だった。巨人の2安打以下の勝利は通算25度目だが、シーズンに2度以上は1リーグ時代の42年(5月17日朝日戦、9月13日朝日戦、11月3日大洋戦)以来、82年ぶり2度目。42年も9月と11月は勝利投手須田(スタルヒン)V打呉波の同じコンビで勝っている。
◆巨人高梨雄平投手(32)がプロ1年目から8年連続40試合登板となった。プロ野球史上10人目となる隠れた記録。8回1死から2番手で登板し、岡林を三邪飛、村松を二ゴロに封じた。左打者2人を5球で片付けた。「1軍で投げ続けるのは一番大事にしていること。試合数、ホールドなど下がらない数字が積み重なっているのはいいこと」と勝利に結び付く働きを続けていく。
◆巨人先発の菅野智之投手(34)が7回1/3 5安打無失点で、両リーグ単独トップの12勝目を挙げ、チームは3カードぶりに勝ち越した。その声はつぶれていた。菅野がお立ち台でかすれた声で言った。「本当に今日は負けられない一戦だった。この勝利は本当に大きいと思う」。坂本の決勝2ランをキャッチボールをしながら見届け、雄たけびを上げた。8回途中無失点と役目を果たし、ベンチに戻ると声は出なくなっていた。中日戦は今季5戦5勝となった。5回まで先頭打者に4度の出塁を許すも、要所を締めた。2回2死二、三塁、大野に直球、スライダー、フォーク、カーブと多彩な球種で勝負した。試合前まで通算21打数7安打と投手にしては打たれている相手に「あそこで四球とか安打だとチームの士気も下がる。全力で」と遊直で脱した。走者なしでもクイックを駆使した。6回1死は細川を遊飛、続く石川昂は空振り三振。ともにクイックの直球が結果球。「中日は足を上げる打者が多い」と効果的にタイミングを外した。苦しい試合でベテランが頼もしかった。「優勝を知らない選手は、それを強みに頑張ってくれればいい。優勝を知っているメンバーがやるべきことをやって、浅野だったり若い子が気持ちよくプレーをしてもらえれば」とガラガラ声を振り絞った。【上田悠太】菅野が今季12勝目、通算133勝目を挙げた。巨人投手の通算勝利は別所の221勝が最多で、133勝は11位の内海に並んだ(内海は巨人で133勝、西武で2勝)。また、本拠地の東京ドームでは通算65勝目。東京ドームでの勝利数上位は(1)斎藤雅78勝(2)桑田70勝(3)内海、菅野65勝で、こちらも内海に並び3位となった。
◆巨人坂本勇人内野手(35)が72日ぶりの決勝2ランで、勝利をたぐり寄せた。無得点に抑えられていた中日大野から、7回に左翼席へ、6月14日日本ハム戦(エスコンフィールド)以来の5号2点本塁打を描いた。6月から7月にかけて打撃不振で16日間のファーム再調整後、初アーチだった。先発した菅野智之投手(34)は7回1/3 5安打無失点で、両リーグ単独トップの12勝目を挙げ、チームは3カードぶりに勝ち越した。大合唱の坂本コールに耳を傾け、三塁の守備に就いた。7回に均衡を破った先制2ランが決勝弾に。8回の守備、スタンドからの歓喜の声に帽子を取って一礼した。1死から中日岡林の邪飛をスライディングキャッチ。攻守で際立つ存在感。相手に反撃ムードすら漂わせることなく勝利し、ハイタッチを交わす顔には自然と笑みがこぼれた。「今年は特に、フェンス手前で失速することが多いので、なんとかいってくれと思いながら。フェンス越えてくれてよかった」。0行進を続ける菅野と中日大野。7回に先頭モンテスがチーム初安打で突破口を開き、1死一塁で迎えた初球だった。「ランナーが出て代走も出ましたし、思い切っていく要素しかなかった。1、2、3で」。真ん中に入ってきた直球を左翼席へ運んだ飛距離107メートル弾の着弾を見届けると、ベンチに向け右拳。6月14日以来72日ぶりのアーチは、やっぱりうれしかった。試合前練習では、1人左翼ポールめがけてロングティーを敢行。打球をスタンドへ飛ばす感覚を植え付けた。練習を終えると、ベンチで愛用のノックバットを磨き上げるルーティンは今も変わらない。7月に16日間のファーム再調整を経て「体のラインが変わらない意識付けをしてきた」。再昇格後もノーアーチが続いていた。だが同い年で昨年手術を経て好投を演じる相手投手の大野に「ケガして苦しんでいる姿を見てますし、ピッチングを目の前で見て何も感じないことはない」。その気概に奮い立った坂本が、ようやくアーチを描いた。前日4安打の19歳浅野の活躍から一転、35歳の坂本が勝利をもたらした。「(浅野)翔吾の活躍も周りの選手は刺激になると思いますし、グラウンドに出れば年齢は関係ない。いい刺激になってます」。若手、ベテランが融合しながら残り28試合。スパートを掛ける。【栗田成芳】▽巨人阿部監督(7回坂本の決勝2ランに)「勇人のホームランは素晴らしかった。0点のああいう展開ってどっちかの一発で決まるんだろうなと思いながら見ていたんだけど。突破口を開いたモンテスのヒットも大きかった」巨人の安打は7回のモンテスと坂本の先制2ランの2本だけ。巨人が2安打以下で勝つのは4月25日中日戦に次いで今季2度目。前回は6回に出た吉川の二塁打と坂本の逆転3ランの2本で菅野が勝利投手。勝利投手とV打が今回と同じ2人だった。巨人の2安打以下の勝利は通算25度目だが、シーズンに2度以上は1リーグ時代の42年(5月17日朝日戦、9月13日朝日戦、11月3日大洋戦)以来、82年ぶり2度目。42年も9月と11月は勝利投手須田(スタルヒン)V打呉波の同じコンビで勝っている。
◆巨人坂本勇人内野手(35)が72日ぶりの決勝2ランで、勝利をたぐり寄せた。無得点に抑えられていた中日大野から、7回に左翼席へ、6月14日日本ハム戦(エスコンフィールド)以来の5号2点本塁打を描いた。6月から7月にかけて打撃不振で16日間のファーム再調整後、初アーチだった。先発した菅野智之投手(34)は7回1/3 5安打無失点え、両リーグ単独トップの12勝目を挙げ、チームは3カードぶりに勝ち越した。首位広島が敗れたため、1ゲーム差に再接近した。懐かしい顔に2軍施設の窓からヒョッコリ顔を出して手を振った。「今、終わったよー」とリカバリー中の坂本が声をかけたのは、2軍戦を終えたばかりの元同僚・陽岱鋼だった。7月のファーム再調整期間中、イースタン・リーグのオイシックスで現役を続ける陽とジャイアンツ球場で再会。陽は「野球人である以上、プレーしたいなと思ってプロ、独立関係なくグラウンド立ったら感謝の気持ち忘れずにプレーしている。それは昔からずっと一緒」と古巣相手に汗を拭った。試合前には近況報告と、野球談議で話が弾んだ。「技術は勇人はあるんで体だけ。こういう年齢になってくると体の変化もあるんじゃないかな。僕も経験しているので」と、1歳年上で現役を続けるからこそ互いに共感もできる。「かわいいよね。さっきも僕の名前呼んできて。それが勇人」と変わらぬ関係。ユニホームを着続ける陽の姿は、坂本にとって何よりも刺激的だった。【巨人担当=栗田成芳】
◆巨人・浅野翔吾外野手(19)が2試合連続で「2番・右翼」に入った。リーグトップの11勝を挙げている菅野智之投手(34)が12勝目を懸けて先発マウンドに上がる。
◆パリ五輪の体操男子団体総合で金メダルに輝いた岡慎之助(20)と杉野正尭(25)=ともに徳洲会=が試合前のセレモニアルピッチに登場した。ピッチャーを務めた岡が、バッターの杉野に対してノーバウンドのストライク投球を披露。「(点数は)9割くらい。緊張やばいっすね。足がめちゃくちゃ震えてます。普段やったことないことをしたので、不安でしょうがなかった」と振り返った。〝2人の慎之助〟の対面が実現した。試合前の練習中、五輪で獲得した金メダルを手にグラウンドで阿部慎之助監督(45)にあいさつ。「すごい圧で、緊張でしゃべれなかったです」と笑ったが、「『流れを作ることがすごく大事』と言われてた。この始球式で僕が流れを作りたいなと思いました」と指揮官からのアドバイスをマウンドでの投球につなげた。名前の由来は、巨人ファンの父・泰正さんが岡が生まれた2003年に正捕手だった阿部監督からだった。両親も談笑の輪に加わり、記念撮影。岡は「お父さんも喋れてなかったですね。スーパースターになってほしいと名前つけられて、阿部監督を超えていきたい」と語った。五輪の団体戦では大逆転勝利で金メダルを獲得した2人。首位・広島を追うチームへ向け「諦めないことです」と声を合わせてエールを送った。
◆巨人・坂本勇人内野手(35)が七回1死一塁で左翼席へ先制の5号2ランを放ち、0-0の均衡を破った。六回までチームは中日・大野の前に無安打無得点だったが、七回先頭のモンテスがチーム初安打となる中前打で出塁。岡本和が右飛に倒れて打席に入った坂本は、初球の142キロを豪快に引っ張った。場内の大歓声が弾ける中、悠然とダイヤモンドを一周した。菅野に待望の援護点をプレゼントした一発は、6月14日の日本ハム戦(エスコン)以来72日ぶりのアーチ。持ち前の勝負強さが光った。
◆巨人の菅野が7回?を無失点の好投。多彩な変化球を駆使して8三振を奪った。自身5連勝でリーグトップの勝ち数を12に伸ばした。打線は七回に坂本の2ランで均衡を破った。中日の大野は六回まで無安打投球。七回の一発に泣いた。
◆巨人・坂本勇人内野手(35)が6月14日の日本ハム戦(エスコン)以来となる5号2ランを放ちチームを連勝に導いた。先発の菅野智之投手(34)は8回無失点の好投で自身5連勝。両リーグ単独トップの12勝目(2敗)を挙げた。六回までノーヒットと中日・大野に完璧に抑えられていた巨人打線だが、0-0で迎えた七回、先頭のモンテスが中前打を放ちチーム初安打を記録すると、1死一塁の場面で打席に立った坂本は初球142キロ真っすぐをフルスイング。打球は左翼席に飛び込み、試合の均衡を破った。決勝2ランを放った坂本は「大野投手は同じ年で、昔から何度も対戦があるんで、ああいうピッチングを目の前で見せらて本当に思うところがありました。今年は特にフェンス手前で失速することが多いんで、フェンスを越えてよかったです」と笑顔。続けてお立ち台に立った菅野はガラガラの声で「(坂本)勇人さんの(本塁打の)時に叫びすぎて声が潰れました」と明かしドームを沸かせると、「チームにとっても大きいホームランでしたし、本当に今日は負けられない一戦だったので、この勝利は本当に大きいと思います」と勝利を喜んだ。
◆巨人はベテラン2人の活躍で2連勝。坂本勇人内野手(35)が0-0の七回に決勝の5号2ランを放った。阿部慎之助監督(45)はベテランの一振りを「本当に大きなホームラン」と絶賛した。坂本は七回1死一塁で、大野の初球、142キロを豪快に左翼席へ運んだ。指揮官は「開き直って1、2の3でいったからね(笑)。そういうのができるからこそ、ああいう場面で打てるんだろうし。しっかり割り切って〝オオヤマ〟を張っていったんだろうから」と大胆に仕留めた一発をたたえた。今季は打率2割3分台の坂本へ「状態は悪くないんだけど、相手も研究して配球もガラッと変わってきた。またインコースを使われて来たなというのは、ずっと見ていて思っている。そこでおかしくなんなきゃいいなと思って見ていたんだけど、昨日の柳の時は若干おかしくなっていた。そこは僕もされたことあるんですけど、やっぱり体に近いところって脅威なんだと改めて感じましたね」と、悩める坂本の要因を推察した。わずか2安打での勝利を振り返った阿部監督は「ずっと『0』のああいう展開って、どっちかの一発で決まるんだろうなと思いながらみていた。そういうのはたくさん経験させてもらっているから、なんとなくだけど。こっちも全然打てる気しなかったんだけど。突破口を開いたモンテスのヒットも大きかった」と七回にチーム初安打を放った助っ人の口火打にも賛辞を送った。また、中日・大野との投手戦を演じ、八回途中5安打無失点で12勝目の菅野には「本当の投手戦。うちもずっとヒット0本に抑えられていたので、なんか1本出れば多少は変わるかなと思ってみていたぐらい、大野君もよかった。その中で智之もヒットは打たれましたけど、我慢して、あとをしっかり押さえてよく頑張ったなと思います」とほめた。
◆セ・リーグ2位の巨人は25日、中日22回戦(東京ドーム)に2-0で勝利し、2連勝。敗れた首位広島に1ゲーム差と迫った。「5番・三塁」で出場した坂本勇人内野手(35)が0-0の七回、左翼席へ決勝の5号2ランを放った。6、7月には打撃不振によるファーム調整も課されたベテランが、持ち前の勝負強さを発揮した。菅野智之投手(34)は八回途中5安打無失点で、両リーグ単独トップの12勝目(2敗)を挙げた。左翼席へ伸びる打球へ、バットを手放した坂本が叫んだ。「行け!」。投手戦に終止符を打つ5号2ラン。ここ一番で輝く男が、ひと振りで試合を決めた。「智之(菅野)が本当に頑張っていたので、何とか打ちたかった。こういう時期、あんまり慎重に打ちにいくといい結果が出ない。思い切っていった方が後悔なく打席を終えられる」先頭打者のモンテスがチーム初安打を放った七回1死一塁だ。狙い打ちの裏にプロ18年の経験があった。チームが六回まで無安打に封じられていた同学年、大野が投じた142キロの直球を強振。投打の両輪としてチームを支えてきた相棒の菅野へ、勝利をプレゼントした。本塁打は6月14日の日本ハム戦(エスコン)以来72日ぶり。その間には打撃不振で6月26日から約2週間のファーム調整を経験した。故障以外では2007年にレギュラーをつかんでから初めてのことだった。
◆セ・リーグ2位の巨人は25日、中日22回戦(東京ドーム)に2-0で勝利し、2連勝。敗れた首位広島に1ゲーム差と迫った。菅野智之投手(34)が八回途中5安打無失点で、両リーグ単独トップの12勝目(2敗)を挙げた。いつもと違うハスキーボイスに、しびれる投手戦を制した喜びが詰まっていた。菅野が八回途中5安打無失点、8奪三振の好投でリーグトップの12勝目。自身5連勝で2位との差を2に広げ、お立ち台で笑みを浮かべた。「(坂本)勇人さんのホームランの時に叫びすぎて喉が潰れました。聞きづらいと思うんですけど頑張ります」三回まで毎回安打を浴びたが「最後まで投げてやろうという気持ちだった」と粘りの投球。「中日は足を上げるバッターが多い。今年一番使った」と無走者時でもクイックを織り交ぜて打者のタイミングを外した。投打で長年チームを支えてきた坂本が七回に値千金の決勝2ラン。「勝負が決まるなら本塁打。打ちそうな気がしていた」と興奮した右腕は両腕でガッツポーズを作って出迎えた。直後の八回、先頭のブライトから見逃し三振を奪ってお役御免。大歓声を浴びてベンチへ戻ると、声が出ないことに気が付いた。「声を治して来週も頑張ります」とおどけてみせた菅野。ベテランの奮闘で、チームをリーグ優勝へと導く。(原田優介)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 |
59 | 46 | 5 | 0.562 (↓0.005) | - (-) |
33 | 331 (+5) | 284 (+7) | 45 (-) | 48 (-) |
0.239 (-) | 2.270 (↓0.03) |
2 (-) |
巨人 |
60 | 49 | 6 | 0.550 (↑0.004) | 1 (↑1) |
28 | 352 (+2) | 313 (-) | 62 (+1) | 49 (-) |
0.241 (↓0.001) | 2.580 (↑0.03) |
3 (-) |
阪神 |
58 | 53 | 6 | 0.523 (↑0.005) | 4 (↑1) |
26 | 380 (+7) | 340 (+5) | 51 (+1) | 34 (-) |
0.237 (-) | 2.440 (-) |
4 (-) |
DeNA |
55 | 57 | 2 | 0.491 (↑0.005) | 7.5 (↑1) |
29 | 406 (+10) | 402 (+4) | 84 (+2) | 50 (-) |
0.255 (↑0.001) | 3.080 (-) |
5 (-) |
中日 |
48 | 61 | 8 | 0.440 (↓0.004) | 13 (-) |
26 | 303 (-) | 381 (+2) | 49 (-) | 34 (+1) |
0.239 (-) | 2.870 (↑0.01) |
6 (-) |
ヤクルト |
47 | 62 | 4 | 0.431 (↓0.004) | 14 (-) |
30 | 400 (+4) | 446 (+10) | 79 (+1) | 53 (-) |
0.240 (-) | 3.740 (↓0.03) |
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