オリックス(☆2対0★)ロッテ =リーグ戦22回戦(2024.08.25)・京セラドーム大阪=
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ロッテ
0000000000410
ORIX
00000020X21200
勝利投手:吉田 輝星(3勝0敗0S)
(セーブ:マチャド(4勝2敗20S))
敗戦投手:種市 篤暉(7勝7敗0S)
  DAZN
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◆オリックスは0-0で迎えた7回裏、太田と西野の連続適時打で2点を先制する。投げては、先発・エスピノーザが6回無失点の好投。その後は吉田、山田とつなぎ、最後を締めた4番手・マチャドが今季20セーブ目をマークした。敗れたロッテは、打線が中盤の好機を生かせなかった。

◆オリックスは15日楽天戦から9試合続けて2失点以下。10試合連続2失点以下をマークすれば、39年4~5月の10試合、41年7~8月の13試合に次いで83年ぶり球団3度目の快記録となる。逆に打線は不調で20日西武戦から0→0→1→1→0得点。6試合連続1得点以下だと球団初の屈辱記録となってしまう。

◆オリックスが6試合ぶりに2得点以上をマークした。7回に2死三塁から1番太田が適時二塁打。さらに西野も中前に適時打を放った。極度の得点力不足が続いており、20日の西武戦から0→0→1→1→0得点。もしこの試合で6試合連続1得点以下なら球団初の屈辱記録となるところだった。先発エスピノーザは6回無失点、7回も吉田が無失点でしのいだ。投手陣の踏ん張りに、打線が何とか応えた。

◆オリックスが競り勝ってカード勝ち越しを決めた。毎回安打を放ちながら、得点が奪えないジリジリする展開。7回にようやく先制した。2死三塁から太田が中堅へ適時二塁打。さらに西野も中前適時打で続き、2点を奪った。先発エスピノーザは6回4安打無失点。2番手の吉田が1回無失点に抑え、3勝目を挙げた。8回から山田、マチャドとつないで逃げ切った。マチャドは20セーブ目を挙げた。打線は6試合ぶりに2得点以上。踏ん張りが続く投手陣を、何とか援護した格好となった。

◆ロッテは今季初めてオリックスに負け越した。5、6回にチャンスを作るも得点を奪えなかった。このカード3日間で、前日の押し出しの1得点しか奪えず。村田修一1軍打撃コーチ(43)は「今季、波が結構激しくある。向かっていく姿勢を前面に出して、『俺が引っ張るぞ』っていう人が欲しい」と奮起に期待する。「技術うんぬんはここから1日2日で良くなるわけないから、気持ちを変えていくしかない。苦しいのはみんな苦しいと思う。そこで下がっていくのか、いや、そうじゃないってまた自分を奮い立たせていくのかは彼ら次第。休み明けの彼らの顔に期待してます」とZOZOマリンに戻る次週から、切り替えていく。

◆オリックスがロッテに競り勝ってカード勝ち越しを決めた。オリックスは2-0で勝利し、15日楽天戦からの連続2失点以下を10試合に伸ばした。39年4~5月の10試合、41年7~8月の13試合に続き球団3度目。いずれも前身の阪急時代のもので、2リーグ分立後及びオリックスとなってからは初の2桁となった。一方、20日西武戦からの連続1得点以下は5試合で止め、球団初の6試合連続は免れた。

◆ロッテは今季初めてオリックスに負け越した。チャンスを作ったが、ホームが遠かった。5回に2死から満塁のチャンスを作るが、藤原恭大外野手(24)は空振り三振に倒れた。6回にも今度は無死から2連打でチャンスを作ったが、3者凡退で得点できず。吉井監督は「今日は4、5、6番が全然打てなかったんで。また並べ方が下手くそだったということで。次はうまくいくように考えます」と週明けに仕切り直す。先発の種市篤暉投手(25)は10安打と毎回走者を出すも7回2失点と粘った。「ランナーは出す投球だったんですけど、7回以外は粘れたのは良かった」と振り返った。指揮官は「6回のピッチングが30球近く投げたんで、代えるタイミングだったんですけど、いかせてしまったのでそこはこっちの責任。今日は頑張りました」とたたえた。

◆オリックスが投手陣の記録的な踏ん張りで3位ロッテに競り勝ち、大逆転CSへ望みをつないだ。4投手による完封勝ち。15日楽天戦から10試合連続で2失点以下に抑えた。球団では39年4~5月の10試合、41年7~8月の13試合に次いで83年ぶり3度目。2リーグ分立後では初の記録となった。2番手吉田輝星投手(23)が勝利の流れを呼び込んだ。7回に登場し「ランナーいない場面。先発くらい大胆に」と攻めの投球で3者凡退。直後に味方の2点先制が生まれた。右腕はこれで3勝目。日本ハム時代を含めシーズン自己最多となった。8回は左腕山田修義投手(32)も3者凡退。6月以降30試合でわずか1失点と絶大の信頼感を誇る。そして最後はアンドレス・マチャド投手(31)だ。86年アニマルを抜き外国人投手では球団最多の20セーブに達した。「素晴らしい数字。ブルペン陣は本当にいいつながりでやれている」と一丸を強調した。今月の遠征先ではブルペン食事会を呼びかけ。締めは全員でテキーラを飲み、結束を強めていた。ロッテには8カード目で初めて勝ち越し。7ゲーム差と少し縮まった。「1つずつ最後まで勝っていってというのをやるしかない」と中嶋監督。この投手の粘りに、貧打が目立つ打線が応えたい。【大池和幸】▽オリックス山田(10試合連続無失点)「1発に気をつけながら投げた。良い調子を続けられている。中継ぎみんなで支え合っていけている」▽オリックス西野(7回にチーム2点目の適時打)「(投手を)援護できなくて苦しい気持ちがあった。本当は先発投手の時に取りたい」オリックスは2-0で勝利し、15日楽天戦からの連続2失点以下を10試合に伸ばした。39年4~5月の10試合、41年7~8月の13試合に続き球団3度目。いずれも前身の阪急時代のもので、2リーグ分立後及びオリックスとなってからは初の2桁となった。一方、20日西武戦からの連続1得点以下は5試合で止め、球団初の6試合連続は免れた。

◆オリックス・太田諒内野手(23)がチーム待望の得点を挙げた。七回1死で若月が右中間二塁打でチャンスメーク。代打・森は一ゴロに倒れて2死三塁となったが、23日に1軍に復帰したばかりの太田が勝負強い打撃を見せた。先発・種市の変化球を捉えて中前へ。打球は中堅手・高部のグラブに収まったかに思われたが、捕球した勢いで白球がグラブから落ちてヒットの判定に。ロッテベンチはリクエストを要求したが、完全捕球とはみなされず、太田の安打としてプレーが再開された。直後に西野にもタイムリーが飛び出してこの回2得点。試合前時点で5試合48イニングで2得点と貧打に悩まされていた打線にようやく得点が生まれた。

◆オリックスは太田の決勝打で勝利し、カード勝ち越しに成功した。先発のエスピノーザは4四死球を出しながらも6回無失点と力投。右腕の頑張りに応えたい打線だったが、六回まで2度の得点圏のチャンスを作りながらも無得点。それでも七回に均衡を破った。若月の二塁打で好機を迎えると、太田が中前へ先制打。チーム30イニングぶりのタイムリーで勢いづくと、西野も適時打で続いてリードを広げた。 チームはこれで10試合連続2失点以下に抑え、2リーグ分立後では球団初の快挙を達成。投手陣の頑張りが勝利に結びついた。

◆オリックスは0―0の七回に太田の適時二塁打で均衡を破り、西野が適時打で続いた。2番手で1回無失点の吉田が自己最多の3勝目を挙げ、マチャドが20セーブ目。ロッテ打線は中盤の好機を生かせず、種市の粘りに応えられなかった。

◆ロッテは今季12度目の零封負けとなった。打線が四回まで無安打に抑えられ、五、六回はチャンスを作るもあと1本が出ず。吉井理人監督(59)は「今日は4、5、6番が全然打てなかったので、(打線の)並び方がヘタクソだった。うまくいかないですね...」と頭を抱えた。0-0の五回は2死から山口が初安打を放つと満塁のチャンスを作ったが、藤原がカウント3-1から2球続けてワンバウンドのスライダーを空振りして三振に。指揮官は「あそこは藤原がボール球を振っちゃった。チャンスで思いっきり行くのはいいんですが、これから彼が本当に一流になるには、ああいうところでね」と振り返った。さらに「勇気あると言えば勇気あるんですけど、まだ『えいやー』っていう野蛮な勇気で野球をやっていると思う。そこはちょっと状況を考えた中で、自分の引き出してきた作戦を実行できる勇気に変えてくれたら、もっともっと成長するんじゃないかなって思う」と語った。これで23日から始まったオリックス3連戦の得点は、2戦目の押し出し四球の1点のみ。村田打撃コーチは「チーム全体としていい時はみんなでダーっていってるけど、悪くなるとみんなでチーンってなっちゃう。『おれが引っ張るぞ』っていう人がやっぱり欲しいかな」と指摘。続けて「前向きに、ちょっと前のめりになって向かっていく姿勢を前面に出して。技術うんぬんはここから1日2日で良くなるわけないから、なにか変えるっていったらもう気持ちを変えていくしかない。そこは1日2日で変えられるところだから、自分たちが変えられるところを変えていこうっていう気持ちになってほしい」と期待した。

◆オリックスの吉田が好救援で自己最多の3勝目を挙げた。0―0の七回に登板。三者凡退に仕留めて直後の先制を呼び込み「流れを引き戻すのがリリーフの役目だと思っている」と誇った。競った試合の終盤での起用が増えている中で、9試合連続無失点と安定した投球を見せている。「いつも以上に気合が入るし、こういう場所でゼロを続けられるように頑張りたい」と決意を口にした。

◆ロッテは種市が力投が実らずに7敗目。悔やまれたのが七回、2死三塁で太田に浮いた変化球を捉えられた。鋭い打球を中堅手の高部が飛び込んで好捕したかに見えたが、グラブからこぼれて適時二塁打に。均衡を破られ「変化球の高さをコントロールできたら良かった」と唇をかんだ。直球に球威があり、落差のあるフォークボールを絡めて無四球、8三振を奪った。援護を引き出せなかったものの「粘れたことは良かった」と思い返した。

◆スコアボードにゼロを並べ続けた投手陣の奮投が勝利を呼び込んだ。オリックス・中嶋聡監督(55)は辛抱強くマウンドで腕を振った選手たちに最敬礼した。「(先発の)後からいった3人がしっかり放ってくれた。本当にそのピッチングに感謝します」先発のエスピノーザは4四死球を出しながらも6回無得点に抑えてゲームメークすると、リリーフ陣も続いた。吉田、山田、守護神のマチャドが無失点リレーでつないで零封リレー。チームはこれで2リーグ分立後では球団初の「10試合連続2失点以下」の記録を打ち立てた。リーグ2位のチーム防御率2・69を誇る投手陣に、指揮官は「そこ(援護が少ないこと)を気にしないで自分の仕事をしてくれたら」と言葉をかけていたことを明かした。3勝目を挙げた吉田は「めちゃくちゃ打ってくれるときもあれば、少ない点数で僕らが抑えなきゃいけないときもある。流れを引き戻すのがリリーフの役目なので、みんな気合いが入っている」と胸を張った。必死に歯を食いしばる投手陣の気迫が野手にも乗り移り、七回に均衡を破った。2死二塁で太田がチーム30イニングぶりのタイムリーとなる二塁打で先制点を挙げ、西野にも適時打が出てリードを広げた。貧打に苦しむ打線は試合前時点で5試合連続1得点以下と元気がなく、この試合で6試合に伸びていれば球団初の不名誉となっていたが、そんな負のデータも打破。中嶋監督は「打ったことをとりあえずヨシとしようかな」と胸をなで下ろした。チームはクライマックスシリーズ進出圏内の3位ロッテとの3連戦でカード勝ち越しに成功。その背中はまだ遠く7ゲーム差の5位にいるが、鉄壁の投手たちのマウンドでの姿が全員を勇気づける。(織原祥平)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
71393 0.645
(↓0.006)
M21
(-)
30480
(+3)
312
(+5)
90
(-)
77
(-)
0.257
(-)
2.550
(↓0.02)
2
(-)
日本ハム
60477 0.561
(↑0.004)
9.5
(↑1)
29434
(+5)
385
(+3)
82
(+1)
71
(-)
0.248
(-)
2.910
(-)
3
(-)
ロッテ
57526 0.523
(↓0.005)
13.5
(-)
28405
(-)
404
(+2)
61
(-)
54
(-)
0.249
(↓0.001)
3.210
(↑0.01)
4
(-)
楽天
55542 0.505
(↑0.005)
15.5
(↑1)
32391
(+2)
449
(-)
57
(+1)
68
(-)
0.243
(-)
3.730
(↑0.04)
5
(-)
ORIX
51603 0.459
(↑0.004)
20.5
(↑1)
29316
(+2)
341
(-)
52
(-)
46
(+1)
0.235
(↑0.001
2.690
(↑0.03)
6
(-)
西武
35762 0.315
(↓0.003)
36.5
(-)
30262
(-)
403
(+2)
44
(-)
58
(-)
0.205
(↓0.001)
3.240
(↑0.01)