日本ハム(☆5対3★)ソフトバンク =リーグ戦19回戦(2024.08.25)・エスコンフィールド北海道=
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ソフトバンク
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日本ハム
30010100X5901
勝利投手:伊藤 大海(10勝4敗0S)
(セーブ:柳川 大晟(0勝1敗7S))
敗戦投手:松本 晴(1勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】レイエス(14号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆日本ハムは初回、清宮と上川畑の適時打で3点を先制する。その後は、4回裏にレイエスのソロが飛び出すと、1点差とされて迎えた6回には相手の失策の間に貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・伊藤が5回3失点で今季10勝目。敗れたソフトバンクは、先発・松本晴が試合をつくれなかった。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が、メンバー表交換の際、ソフトバンク小久保裕紀監督(52)、審判団と"グータッチ"した。通常はハイタッチが基本ルーティンだが、この日は同学年の小久保監督と"変化球"でのあいさつとなった。首位ソフトバンクとの3連戦3戦目。初戦は5点差を逆転されての悔しい敗戦も、前夜は6-1と完勝。対ソフトバンク2カードぶりの勝ち越しへ、気合の入ったメンバー表交換となった。

◆かわいらしい「黒いきつね」と、ムキムキの「黒い大男」がコラボした。2回表終了後、恒例のファイターズガールのきつねダンスに、新日本プロレスの棚橋弘至(47)と真壁刀義(51)が参加。「きつねのポーズで上腕筋を見てほしい」と話していた棚橋と真壁のダンス姿が大型ビジョンに映し出されると、スタンドからは笑いが起こった。SNS上でも「たくましいきつねダンス」「ずいぶんゴツイガールだと思ったら...」などと盛り上がった。

◆新日本プロレスの"社長"棚橋弘至(47)と真壁刀義(51)が、日本ハム新庄剛志監督(52)にプロレス参戦をオファーした。ファーストピッチセレモニーに登場。2人ともにワンバウンドの投球となり、真壁は「今日も反省会です」と苦笑いした。新日本プロレスは9月18日に、エスコンフィールドのコンコースで「Road to DESTRUCTION~NJPW BATTLE LINE HOKKAIDO~」を開催予定。当日はシーズン中で日本ハムは遠征中だが、今後の展開に向け真壁が「(新庄監督に)出てもらったら最高でしょ。言うことないでしょ。決定だな」と身を乗り出すと、隣の棚橋も「体格的には申し分ないです」とノリノリ。真壁は「ピッチングをさせてもらったし、交流もこれからあればありがたい。最高だよね」と期待していた。

◆ソフトバンクのプロ2年目左腕、松本晴投手(23)が4失点で4回途中降板となった。初回の立ち上がり。1死から3連打でいきなり1点を先制された。なおも2死二、三塁で日本ハム上川畑に右前2点適時打でこの回3点を失った。2回、3回はともに3者凡退に打ち取るも、4回は先頭の5番レイエスにソロ被弾。真ん中高めに投じた直球をバックスクリーンに運ばれた。3回1/3を6安打4失点。前回登板の18日ロッテ戦(みずほペイペイドーム)は5回無失点でプロ初勝利をマークしていた。中6日のマウンドで自身2連勝を狙うも、北の大地で無念の途中降板に終わった。

◆首位独走のソフトバンクが北の大地で連敗を喫し、2位日本ハムにカード負け越しとなった。先発した松本晴が3回1/3を投げ6安打4失点で無念の降板。初回に3点を失い、4回にレイエスにソロを被弾した。打線は5回に一挙3得点で反撃した。1死一塁から9番周東、続く川瀬の2者連続の適時三塁打などで1点差に迫った。ただ、3-4の6回に3番手杉山が1失点。先頭を二塁打で出塁を許し、次打者のバント処理を一塁へ悪送球とミスが手痛い追加点につながった。優勝マジックは21で2日連続で足踏みとなった。

◆日本ハムが首位ソフトバンクに連勝し、貯金を18年8月8日以来2209日ぶりに「13」とした。初回に清宮幸太郎内野手(25)の6試合連続安打となる右越え適時二塁打で先制。「いい感触でとらえられました。チャンスの場面だったので、一発で仕留めることができてよかったです」。さらに上川畑大悟内野手(27)も右前2点適時打で続いた。4回にはフランミル・レイエス外野手(29)の18試合連続安打となる14号ソロで追加点。6回には相手のミスでリードを広げた。先発の伊藤大海投手(26)は5回5安打9奪三振3失点で、2年ぶりの2桁勝利となる10勝目(4敗)。首位ソフトバンクとのゲーム差は、6月22日以来の1桁となる9・5となった。

◆ソフトバンク松本晴投手(23)が自身2連勝を逃した。前回登板のロッテ戦でプロ初勝利をマークし、中6日で臨んだ敵地日本ハム戦。初回に3連打などで3点を失い、4回は先頭の5番レイエスにソロを被弾した。3回1/3を投げ6安打4失点で今季初黒星。「もう少し慎重に攻めるべきだった。簡単に先制されてしまったところが反省点です」と肩を落とした。

◆ソフトバンクがミス連発に泣いた。2点を追う最終回。最後は柳町が二ゴロに倒れ、あっさり3者凡退に終わった。見せ場もなく、小久保裕紀監督(52)は足早に球場を後にした。「今日は負けるべくして(負けた)みたいな。この先、後半にあたってやれるべきプレーをきっちり高めていかないと」もどかしさの残る1敗となった。0-3の3回。1死から連打で一、二塁の好機をつくった。2番牧原大は三遊間を破る左前打を放つ。二塁走者の周東は迷わずホームへ突っ込んだ。三塁コーチャーの井出外野守備走塁コーチも腕をぶんぶん回していた。だが、結果はホーム憤死。球界一のスピードスターでも悠々のタッチアウトだった。指揮官は「あの走塁死はめちゃくちゃ痛かった。3点差なんでね。あとは井出コーチに聞いてください」と厳しい表情だ。3点ビハインドを踏まえれば、無理する場面ではなかった。3-4の6回は3番手で杉山を投入。無死二塁からバント処理を一塁へ悪送球し、リードを2点に広げられた。7回無死一、二塁では川瀬が送りバント失敗し、反撃ムードがしぼんだ。続く代打今宮は空振り三振、3番栗原は二ゴロに打ち取られてしまった。一時は1点差まで追い上げるも、攻守で手痛いミスが響いた。北の大地でオールスター明けのカード3連戦を初めて負け越し。23日に5点差をひっくり返す大逆転を見せたが、連敗。優勝マジックは21で2日連続の足踏みとなった。次カードは本拠地と長崎でオリックスとの2連戦に臨む。手綱を締め、今季39勝13敗2分けと大きく勝ち越すホームで仕切り直す。【佐藤究】

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が、新庄監督就任後最多タイの60勝となる白星に攻守で貢献した。初回1死一、二塁、4番清宮の右翼線適時二塁打などで幸先よく3点を先制。5回に1点差まで追い詰められたが、救援陣が踏ん張り逃げ切った。打って、守って勝利を呼び込んだ。初回の決勝打に加え一塁の守備でも魅せた。2点リードで迎えた7回無死一、二塁で川瀬のバントに猛チャージ。捕球後、三塁へ矢のような送球で二塁走者を刺した。「二、三塁になったら同点のピンチになる。宮さん(宮西)の前にボールが飛んだら絶対自分が捕ってやると思って。ずっと(内野守備走塁コーチの)谷内さんとこのプレーは練習していた。練習通りいいプレーができた」と振り返った。前日24日から父克幸さんが北海道旅行を兼ね観戦。試合前の激励メールなどは特になかったが「北海道、っていうような楽しそうな写真がラインに入ってました。ゴルフとかも行くんじゃないですか」。北の大地を満喫する父の前で6試合連続安打となる貴重な一打を披露し、しっかり"おもてなし"。お立ち台では「両親が見にきていたので絶対打ってやろうと思っていました。やったぜー!」と叫び、さらに喜ばせた。この1勝で、29試合を残して新庄体制最多タイの60勝に到達。貯金を18年8月8日以来2209日ぶりに「13」に増やし、6月22日以来約2カ月ぶりに首位ソフトバンクとのゲーム差を1ケタの9・5に縮めた。選手の奮闘を最優先に考える指揮官は「BOSSもいいけど選手の声が聞きたいというメッセージが多数寄せられてます。選手が乗るような質問、よろしゅーたのみます」とコメント対応。清宮らの活躍で、遠かった鷹の背中が、少しだけ見えて来た。【永野高輔】

◆1点差の6回から継投に入った日本ハムが、救援陣による無失点リレーでつなぎソフトバンクに連勝した。抑えの柳川大晟投手(21)は、9回を3者凡退で仕留めて7セーブ目。初めて本拠地エスコンフィールドのお立ち台に上がった。チームは18年8月8日以来の貯金「13」。首位ソフトバンクとのゲーム差は、6月22日以来の1桁となる9・5となった。表情ひとつ変えずに7セーブ目を挙げた柳川が、初めての本拠地お立ち台で初々しい姿を見せた。21歳とは思えない自信に満ちたマウンドさばきを問われ「...いや、でもいつか打たれると思うんで」。試合とのギャップに、スタンドからは笑いが起こった。ベンチ裏に引き上げると「めっちゃ緊張したっす」。強力打線を相手に仁王立ちした若き守護神は、穏やかな好青年に戻っていた。先発の伊藤が5回で降板。6回から生田目、宮西、池田とバトンがつながった。「先輩たちが0点でつないでくれたので、先頭だけ集中して」。柳町には2ボールとカウントを悪くしたが、上川畑の好捕もあって二ゴロでしのいだ。「ボールが先行したんですけど、しっかり(アウトが)取れたので流れよくいけた」。続く甲斐は、縦に落ちるカットボールで空振り三振。「空振りが欲しい時は、なるべく曲がりを小さくして、ストレートの軌道に合わせるようにしています」と、投球術が光った。首位ソフトバンクからは初セーブ。大分出身で、今宮に憧れて野球を始めた。「ずっと見ていた人が結構いる。応援とか行ってたんで。ホークスには負けたくないです」。カード勝ち越しを決め、2カ月ぶりにゲーム差を1桁となる9・5に縮めた。シーズン終盤、ポストシーズンを見据えても、価値ある勝利となった。16セーブを挙げている田中正は、勝負どころでの復帰を目指して2軍調整中。柳川は「任せられている以上はしっかり期待に応えて、正義さんが帰ってきても、競い合ってというか、刺激し合っていけたらいいなと思います」。今季の快進撃を支えてきたブルペン陣は、さらに厚みが増している。【本間翼】

◆ソフトバンク川瀬晃内野手(26)が2安打1打点で気を吐いた。6試合ぶりに「1番遊撃」でスタメン出場。3回1死一塁で日本ハム伊藤から中前打を放った。1-4の5回1死三塁は中越え適時三塁打をマーク。真ん中150キロ直球を仕留め「自分を信じて自分のバッティングをしようと思いました」と振り返った。伊藤との今季対戦成績はこれで12打数6安打。打率5割と好相性を誇っている。

◆日本ハムフランミル・レイエス外野手(29)が出場18試合連続安打と、好調ぶりをアピールした。3点リードの4回先頭で、バックスクリーンへ14号ソロ。結果的にこの1点が勝利につながった。伊藤が先発した試合は5発目。「毎回(伊藤)ヒロミさんが投げるときは打っていると気付いていた。試合前も『今日は絶対やるぞ』とヒロミさんに伝えた。打った後も、後ろでハグしました」と振り返った。

◆日本ハム先発の伊藤大海投手(26)が5回5安打9奪三振3失点で、2年ぶり2桁勝利となる10勝目(4敗)を挙げた。節目の勝利も、連打と暴投で1点差に詰め寄られ5回を投げ終えたところで、降板。「勝たせてもらっている試合ばかり。最終的にチームが勝っているので、そこはすごくうれしい。後ろにあれだけ強力なリリーフ陣がいることに、感謝しています」と話した。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)のインスタグラムへの投稿がファンをざわつかせている。25日、自身のインスタグラムを更新。フランミル・レイエス外野手(29)がカブス時代に登板した動画とともに、「明後日の楽天戦 先発 レイエス 『モーレ』で行かせてもらいます 皆さん 期待して下さい 彼はやります」と投稿。真相は不明だが、野手のレイエスがマウンドに上がるともとれる投稿に、ネット上では「まさかの二刀流見れるかも!?」「新庄さんのやることは本当読めない」「相手チームに神経使わせる采配さすがです バッターもプライド賭けて打たないとって思って打ち損じが多くなる気がします」とコメントが相次ぎ、X(旧ツイッター)では「レイエス先発」がトレンドワード入りした。

◆日本ハムが貯金を今季最多の13とした。一回に清宮の適時二塁打と上川畑の2点打で3点を先行し、四回にはレイエスのソロで加点。伊藤は5回3失点で10勝目を挙げた。ソフトバンクは攻守でミスが出て、競り負けた。

◆首位ソフトバンクは攻守でのミスが響き、2カード連続の負け越しとなった。2位とのゲーム差は後半戦最少の9・5に。小久保監督は「負けるべくしてだった。この先はやれるプレーをきっちり高めていかないと」と厳しい表情だった。0―3の三回1死一、二塁では牧原大の左前打で二塁走者の俊足周東が本塁生還を狙ったが、タッチアウト。三塁コーチの井出外野守備走塁兼作戦コーチは「周東の足だったらいけると思った」と説明した。1点差まで追い上げるも六回は杉山の犠打失策で突き放される。日本ハムとの3連戦は計16失点と相手の勢いに押される格好となってしまった。

◆日本ハムの伊藤は自身3度目で2年ぶりの2桁勝利となる10勝目を挙げたが、5回5安打3失点と後味の悪い結果に終わった。四回までは要所を締めて無得点に抑えていたが、五回1死から四球を与え、2者連続の三塁打と暴投で3点を失い「粘り切れなかった」と唇をかんだ。それでも落ちる球やスライダーを自在に操り、今季最多に並ぶ9奪三振をマーク。「三振を多く取れて調子が良かっただけに悔やまれる。次に生かしたい」と話した。(共同)

◆日本ハム・伊藤大海投手(26)が5回を5安打3失点にまとめ10勝目(4敗)を挙げた。四回まで無失点投球も五回に周東、川瀬に連続適時三塁打を浴びるなど3失点。2年ぶり3度目の2桁勝利をマークしたが「自分で勝ったという感じが全然ない」と満足する様子は一切なし。4年目の今季、初の開幕投手も務めた右腕は「四球から連打を許してしまったことを反省して次に生かしていきます」を次戦を見据えた。

◆「4番・一塁」で先発出場した日本ハム・清宮幸太郎内野手(25)が攻守で存在感を発揮した。一回1死一、二塁で先制の適時二塁打を放つなど打線を牽引(けんいん)。首位ソフトバンクに勝ち越し、3年目を迎えた新庄政権で最多の貯金13に導いた。「今日は両親が見にきていたので絶対に打ってやろうと思っていました」初対戦の松本晴に対して「受け身にならないように」と積極的な打撃を心掛けた。初球、147キロの直球を捉えた。右翼フェンス直撃の弾丸ライナーを放ち「一発で仕留めることができてよかった」とうなずいた。七回無死一、二塁の一塁守備ではバントを素早く処理し、三塁で二走を封殺。同点機を阻止し「練習通りいいプレーができた」と胸を張った。前日24日は左翼で先発出場するなどさまざまな守備位置にも対応し、チームを支えている。前日からラグビー元日本代表の父、克幸氏(57)が北海道に応援に駆けつけていた。親の前ではめったに活躍できないという清宮だが、ジンクスを覆し「今日こうやってヒーローになれたので、よかった」。お立ち台で両親に向けて「やったぜー」と力強く報告した。チームは2カード連続の勝ち越しを決め、8月は両リーグトップの15勝7敗。8試合連続で4番に座る清宮は8月、打率・317(82打数26安打)、5本塁打、20打点で、好調なチームを後押しする。キャンプ直前のけがで今季は出遅れたが勝負の夏場に入り、本来の豪快な打撃を取り戻した。頼りになる左打者は「最善の準備をして最善の戦いをする。本当にそれに尽きる。絶対、ホークスを倒したい」と力を込めた。(加藤次郎)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
71393 0.645
(↓0.006)
M21
(-)
30480
(+3)
312
(+5)
90
(-)
77
(-)
0.257
(-)
2.550
(↓0.02)
2
(-)
日本ハム
60477 0.561
(↑0.004)
9.5
(↑1)
29434
(+5)
385
(+3)
82
(+1)
71
(-)
0.248
(-)
2.910
(-)
3
(-)
ロッテ
57526 0.523
(↓0.005)
13.5
(-)
28405
(-)
404
(+2)
61
(-)
54
(-)
0.249
(↓0.001)
3.210
(↑0.01)
4
(-)
楽天
55542 0.505
(↑0.005)
15.5
(↑1)
32391
(+2)
449
(-)
57
(+1)
68
(-)
0.243
(-)
3.730
(↑0.04)
5
(-)
ORIX
51603 0.459
(↑0.004)
20.5
(↑1)
29316
(+2)
341
(-)
52
(-)
46
(+1)
0.235
(↑0.001)
2.690
(↑0.03)
6
(-)
西武
35762 0.315
(↓0.003)
36.5
(-)
30262
(-)
403
(+2)
44
(-)
58
(-)
0.205
(↓0.001)
3.240
(↑0.01)