1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 9 | 0 | 1 |
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 |
勝利投手:古謝 樹(5勝5敗0S) (セーブ:則本 昂大(3勝2敗26S)) 敗戦投手:武内 夏暉(7勝5敗0S) 本塁打 |
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◆楽天は4回表、阿部のソロで先制に成功する。続く5回には、村林の適時打で1点を加え、リードを広げた。投げては、先発・古謝が5回1安打無失点の好投。その後は4人の継投で完封リレーを展開し、古謝は今季5勝目を挙げた。敗れた西武は、先発・武内が力投を見せるも、打線が沈黙した。
◆楽天中島大輔外野手(23)が、右肩の違和感で出場選手登録を抹消された。ドラフト6位ルーキーの中島は前日24日の同戦に「2番左翼」でスタメン出場。6回に二塁打を放ったが、8回の第4打席で一邪飛に倒れると、その裏の守備からベンチに退いた。試合後には「右肩です。明日になってみないとわかりません」と話していた。代わって伊藤裕季也内野手(27)が出場選手登録された。今江敏晃監督(40)は「脱臼というのか分からないですけど、抜けるという表現で。アマチュアの時もあったみたいなので。1年目でね、ここまで非常によくやってくれていたので。彼の野球人生に関わってくることだし。そこは、精査して見極めていかないと。彼の野球人生のことがあるので。チームとしてはもちろん痛いですけど、その判断に至った」と説明した。今季は打率2割4分5厘、1本塁打、10打点、1盗塁の成績だった。
◆楽天古謝樹投手(23)が、苦しみながら5勝目の権利を手にマウンドを譲った。立ち上がりからボール先行の投球。1回は2死から連続四球を与えるなど、33球を要しながらホームを踏ませず。1-0の4回は先頭佐藤龍に四球を許したが、1死一塁からの三振ゲッツーで難を逃れた。リードを2点に広げた5回は、先頭ガルシアにこの試合初ヒットを浴びるも1死から古賀を遊ゴロ併殺で切り抜けた。この回まで89球を投じており、6回から2番手の宋が送られた。古謝は5回を1安打3四球で無失点投球。打線の援護も受けて5勝目の権利も手にした。この日の西武先発は同じドラフト1位ルーキー左腕の武内。大学時代は共に日本代表に選出され、練習試合では対戦経験がある。前日24日には「いつも以上に気合が入る」と対抗心を燃やしていた。
◆ヒップホップアーティストのKREVAが、西武-楽天23回戦のセレモニアルピッチを務めた。やや高めに浮いたが、捕手役を務めた奥村のミットに収まるノーバウンド投球を披露。「ボールが少し高めに浮いちゃったんですけど、届いた時に『おお!』という西武ファンからのいい歓声をいただけて、すごくうれしかったです」と話し、「これからの躍進を期待してます」とエールを送った。
◆1週間前の姿がそこにはなかった。西武先発の武内夏暉投手(23)が同じドラフト1位左腕の楽天古謝との投げ合いに挑み、7回105球を投げ2失点に抑えたが敗戦投手となった。4回に阿部に先制ソロ。5回にも連打が絡んで1点を追加されるも、決して大崩れはしない。課題だったコントロールがよみがえり、武内がいつもの武内に戻った。前回登板した18日の楽天戦は2回に6連打を浴びるなど一挙6点を奪われた。11日の日本ハム戦に続き、2試合連続で自己ワーストとなる6失点。「流れを切ることができませんでした」と悔しさが募った。この試合で原因として挙がったのが、コントロールの不調だった。今登板に向けて「コントロールとかそういう技術的な部分が足りなかったので、もう1回体力面から切れを出して」と、走る量を増やすなど地道な練習に取り組んだ。「やってきたことを出すだけ」と臨んだ一戦は古謝の好投もあってリードを許してマウンドを降りたが、「毎イニングの先頭をしっかりと抑え、7回を最少失点で終えることができたことはよかったです」と手応えを得るには十分な内容だった。【平山連】
◆楽天が西武に競り勝ち、3位ロッテとのゲーム差を2に詰めた。西武先発のルーキー武内から4回に阿部が8号ソロ。5回は相手野手のミスに乗じて1点を追加した。守っては先発古謝樹投手(23)が5回1安打3四球で無失点の粘投。6回からは宋、渡辺翔、鈴木翔、則本のリレーで逃げ切った。古謝は5勝目、則本は26セーブ目をマークした。
◆楽天古謝樹投手(23)が"らしく"ドラ1左腕対決を制した。西武先発は大学時代から日本代表などで親交のある武内。プロ初のマッチアップで、5回を1安打3四球無失点で5勝目をマークした。武内は7回8安打無四球2失点。安定感ではライバルの方が勝ったが、「四球自体悪いことだと思ってない。0点に抑えれば良い」と自分を見失うことはなかった。苦しい立ち上がりで割り切った。1回2死から連続四球を与え「下半身とかうまく動かないところがあった」と、ベストにはほど遠い出だし。それでも西武外崎をフルカウントから134キロのツーシームで二ゴロに打ち取った。初回に要した球数は33球。難所を乗り切ると安定感を取り戻し「2回以降は力感なくピッチングができた。高望みはせず、1回1回ゼロを積み重ねた結果」と、5回89球でリリーフ陣に後を託した。武内はライバルでもあり仲間でもある。勝ち星もうれしい。だが、プロの舞台で共演したことが喜びだった。「一緒に投げていて楽しかったですし。これでお互い切磋琢磨(せっさたくま)して、プロ野球全体を盛り上げていければいいかな」。胸を張りながら、古謝は頬を緩めた。【黒須亮】
◆右肘違和感で登録を外れていた西武の甲斐野央投手(27)が、約4カ月ぶりに1軍に帰ってきた。8回に2番手として登板。2死で阿部にスライダーを左前に運ばれたが、浅村を右飛に抑えて1回無失点。最速159キロをマークするなどらしさ全開で復帰登板を終え「0で帰ってこられて良かった」と振り返った。FA移籍した山川の人的補償としてソフトバンクから加入した今季。試合前まで8試合に登板し、0勝1敗、防御率は5・63。4月19日の楽天戦を最後に登板機会がなく、同24日に右肘の違和感を訴え登録を抹消した。「離脱した時はショックでしたし、大げさな話ですけど投げれないんじゃないかっていうぐらい落ち込んだ時期もあった」が、それを乗り越えて前を向いた。早期の復帰へ「あらゆる手を使うというか病院も2つほど行かせていただきましたし、福岡の時にお世話になっていたトレーナーさんを東京に呼ばせていただいた」と手を尽くした。目標としていた「6月交流戦途中ぐらい」に1軍へ戻ることはかなわなかったが、伸びた期間を利用してトレーニングから食事にいたるまで見直した。4カ月間の離脱は決してマイナスではなかった。支えてくれる周囲の存在への感謝をかみしめながらマウンドに上がり、この日を待ちわびたファンの声援に応えた。「うれしかった。この人たちが見てくださっている中でのパフォーマンスなので自分を出せて良かった」と話した。
◆楽天阿部寿樹内野手(34)が試合を決める一打を放った。4回2死、西武武内の146キロ直球を低い弾道で左翼席へ運んだ。先発のドラフト1位ルーキー古謝を援護するこの1点が決勝点となった。3位ロッテとのゲーム差を2に縮める価値ある8号ソロだった。楽天ファンが「マスター!」と一斉に叫んだ次の瞬間に白球が左翼席へ舞い、阿部のバットフリップが決まった。「ちょっと弾道が低かったので。入らないかなと思ったんですけど」といまひとつな手応えも飛距離は十分だった。ベテランのアーチに一塁側ベンチはお祭り騒ぎ。照れ笑いを浮かべながらハイタッチを交わした。これで8月の本塁打は4本目。夏場でも好調な理由は「わかりません! 絞り出してもわからないですね。なんなんですかね」とおどけてみせた。今江監督も「ここで1本という時に長打を打ってくれる」と、試合を動かすパンチ力にうなずいた。貴重な存在となっている阿部は「なるべくゴロを打たないように。ゴロを打っても僕の足だとヒットにならないので」と最後までのらりくらりだった。つかみどころのない勝負人が、CS争いのポイントゲッターとして結果で応え続ける。【黒須亮】
◆楽天のドラフト6位ルーキー、中島大輔外野手(23)=青学大=が25日、出場選手登録を外れた。24日の西武戦でスイングした際に右肩に違和感を訴え、八回の守備から途中交代していた。今江監督は「今日はプレーできないだろうというところで。彼は過去にも右肩に関しては持っているものがあるので、チームとしてはもちろん痛いですけど、彼の野球人生に関わってくることなので」と説明した。青学大時代から脱臼癖があったもようだ。中島は今季、31試合に出場し、打率・245、1本塁打、10打点。24日まで8試合連続スタメン出場中だった。
◆ドラフト1位左腕同士の投げ合い。楽天・古謝樹投手(23)=桐蔭横浜大=が5回89球、1安打無失点で5勝目の権利を持って降板した。「(西武・武内)夏暉のすごさは分かっているし、いつも以上に気合が入る。楽しみもあるし、いい試合が作れれば...」。そう臨んだマウンド。7回8安打2失点で降板した武内とは大学日本代表ではチームメートで、昨年7月には日米大学野球選手権大会(米国)をともに戦った。前回登板となった17日の西武戦(コボスタ宮城)では自己ワーストとなる1回0/3を7失点でKOされた中、雪辱を期すマウンドでもあった。前日24日には西武・佐藤龍の死球を巡って乱闘寸前の騒動が起きたが、今江監督は「勝たないといけない中でインサイドというのは必要になってくる」と力を込めた。古謝は降板後、「初のベルーナドームでしたが、自分の投球はできたかなと思います。0で来られましたし、チームに流れを呼び込めるピッチングができてよかったです」とコメントした。
◆楽天が3年ぶりの西武戦勝ち越しを決めた。5投手による無失点リレーで、古謝が5回を1安打に抑えて5勝目。四回に阿部が先制ソロ本塁打の打線は五回に村林が適時内野安打。西武の武内は7回2失点と好投しても3連敗の5敗目。
◆西武の武内は8安打を浴びても7回2失点にまとめたが、打線の援護がなく3連敗で5敗目を喫した。同じドラフト1位ルーキー左腕、古謝との投げ合いで、0―0の四回2死から阿部への速球が甘く入って先制ソロを許し「失投により得点を与えてしまい、本当に悔しい」と唇をかんだ。過去2登板はともに6失点だったが、安定感は取り戻した。新人王候補は「毎イニングの先頭をしっかりと抑えた」と収穫も挙げた。(共同)
◆西武は打線が散発2安打に終り今季15度目の零敗。先発したドラフト1位・武内夏暉投手(23)は8安打を浴びながらも7回を2失点にまとめたが、打線の援護なく自身3連敗で5敗目(7勝)を喫した。試合後の渡辺久信ゼネラルマネジャー兼監督代行(59)の主な一問一答は、以下の通り。--打線は一回と八回に四球でもらったチャンスで1本でなかった「ちょっとつながらなかったところだと思うけど、ここ数試合ずっと同じような展開が続いている。何とか点につながるようにとは思っているんですけど」--武内は7回8安打2失点で5敗目「前回に比べたらだいぶ修正できていい投球だったと思う。1点はホームランなんだけど、2点目はちょっとミスが出てピンチを作ってしまった中での失点。あそこ踏ん張れれば良かったけど、2点だったらしょうがない」--甲斐野は4カ月ぶりの復帰登板で1回1安打無失点「真っすぐは戻ってきてるし、今日はスライダーがちょっと抜けたの一本打たれたんが、ボール自体はいい時のボールに戻ってきている。あとは出るシチュエーションとか、そういうところによってどうなるかというところだと思います」--27日から敵地でロッテ3連戦「しっかり打線が援護できるように。(今季)1回も勝っていない相手(14戦14敗)なので何とか勝てればなと思います」
◆西武・甲斐野央投手(27)が右肘の違和感から約4カ月ぶりの復帰登板。0ー2の八回にマウンドに上がり、村林を右飛、辰己を左飛、阿部に左前打を許したが、浅村を右飛に打ち取った。1回を打者4人に11球で1安打無失点。「ゼロで帰ってこられてよかったです」とひと息ついていた。
◆苦しみながらも試合を作った。西武のドラフト1位・武内夏暉投手(23)=国学院大=は7回8安打2失点で降板。8勝目はならず5敗目を喫した。「自分の失投により得点を与えてしまい本当に悔しい。次回の登板に向けてしっかりと修正していきたい」前回18日の登板(楽天モバイルパーク)で5回6失点と打ち込まれて黒星を喫した楽天と本拠地に戻っての再戦。立ち上がりから三回までは無失点で切り抜けたが、四回2死から阿部に左中間スタンド前段に運ばれる先制ソロを浴びた。さらに五回にも村林の適時内野安打で2点目を失うと、7回105球でマウンドを降りた。1年目の今季はこの日まで15試合に先発し7勝4敗、防御率2・36。デビューから無傷の5連勝をマークし5月にはパ・リーグ投手部門の月間MVPを初受賞したが、ここ最近は苦しい投球が続き、8月3日の楽天戦の7勝目を最後に白星がない。粘り強く投げたが、これで3連敗。「毎イニングの先頭をしっかりと抑えられたことがよかった」と手応えはつかんだが...。楽天・古謝(桐蔭横浜大)とはドライチ左腕対決となったが、その古謝は5回1安打無失点で5勝目(5敗)をマークした。
◆ドラフト1位左腕同士のプロ初対決は、楽天・古謝樹投手(23)=桐蔭横浜大=が5回89球、1安打無失点で5勝目を挙げた。「(武内)夏暉のすごさは分かっているし、いつも以上に気合が入った。一緒に投げていて楽しかったし、お互い切磋琢磨(せっさたくま)して、どんどん勝ち星を挙げて、プロ野球界全体を盛り上げていけたらと思います」西武・武内とは大学日本代表でチームメートで、昨年7月には日米大学野球選手権大会をともに戦った。神奈川・湘南学院高時代までは全くの無名で、卒業後は接客と制服に憧れてホテルマンとして就職することも考えていた。それだけに、ファンには神対応。24日も登板前日にかかわらず、練習後も一人居残り、「子供の頃、ハマスタでベイスターズの選手に手を振ってもらえただけでもうれしかった。今日だけしか来られない方もいるので」とサイン色紙に筆を走らせた。古謝の好投でチームは3年ぶりの西武戦勝ち越しを決め、3位・ロッテに再び2ゲーム差に接近した。(東山貴実)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
71 | 39 | 3 | 0.645 (↓0.006) | M21 (-) |
30 | 480 (+3) | 312 (+5) | 90 (-) | 77 (-) |
0.257 (-) | 2.550 (↓0.02) |
2 (-) |
日本ハム |
60 | 47 | 7 | 0.561 (↑0.004) | 9.5 (↑1) |
29 | 434 (+5) | 385 (+3) | 82 (+1) | 71 (-) |
0.248 (-) | 2.910 (-) |
3 (-) |
ロッテ |
57 | 52 | 6 | 0.523 (↓0.005) | 13.5 (-) |
28 | 405 (-) | 404 (+2) | 61 (-) | 54 (-) |
0.249 (↓0.001) | 3.210 (↑0.01) |
4 (-) |
楽天 |
55 | 54 | 2 | 0.505 (↑0.005) | 15.5 (↑1) |
32 | 391 (+2) | 449 (-) | 57 (+1) | 68 (-) |
0.243 (-) | 3.730 (↑0.04) |
5 (-) |
ORIX |
51 | 60 | 3 | 0.459 (↑0.004) | 20.5 (↑1) |
29 | 316 (+2) | 341 (-) | 52 (-) | 46 (+1) |
0.235 (↑0.001) | 2.690 (↑0.03) |
6 (-) |
西武 |
35 | 76 | 2 | 0.315 (↓0.003) | 36.5 (-) |
30 | 262 (-) | 403 (+2) | 44 (-) | 58 (-) |
0.205 (↓0.001) | 3.240 (↑0.01) |
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