オリックス(★0対1☆)ロッテ =リーグ戦21回戦(2024.08.24)・京セラドーム大阪=
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ロッテ
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ORIX
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勝利投手:鈴木 昭汰(2勝1敗4S)
(セーブ:益田 直也(1勝4敗20S))
敗戦投手:古田島 成龍(2勝1敗0S)
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◆ロッテは両軍無得点で迎えた9回表、2死満塁の場面で代打・角中が押し出し四球を選び、試合の均衡を破る。投げては、先発・西野が6回無失点。その後は3投手の継投で完封リレーを展開した。敗れたオリックスは、先発・宮城が好投を見せるも、打線が13残塁とつながりを欠いた。

◆オリックス宮城大弥はプロ1年目から1勝→13勝→11勝→10勝→4勝で、通算では39勝をマーク。今日のロッテ戦で白星を挙げれば通算40勝に到達する。誕生日前日の登板で、現在は22歳11カ月。40勝到達時の年少記録を調べると、オリックス投手の上位は<1>58年米田哲也20歳3カ月<2>56年梶本隆夫20歳11カ月<3>47年天保義夫23歳3カ月。昨年オフにドジャースへ移籍した山本由伸は22年に23歳7カ月で到達しており、先輩を超えて球団3位の年少記録を目指す。

◆オリックスが今季20度目の完封負けを喫した。奮闘が続く投手陣を、打線がまたも援護できなかった。先発の宮城大弥投手(22)はピンチを迎えながらも8回を5安打無失点の力投。だが得点が生まれない。1回は敵失で野選で無死一、二塁から先制できず。8回は1死満塁から、1軍復帰2戦目の頓宮が遊ゴロ併殺打に倒れ、スタンドにため息が漏れた。宮城が降板した9回、2番手のルーキー古田島が2死満塁から代打角中に押し出し四球。これが決勝点となり、プロ初黒星を喫した。勝って3位とのゲーム差を詰めたいところだったが、痛い星を落とす結果となった。

◆オリックスが両リーグ最多20度目の完封負けを喫した。13残塁の拙攻で好投の宮城を見殺し。「0-1負け」は今季8度目で、2リーグ分立後では球団ワースト記録となった。8、9回ともに1死満塁を生かせず。ここ5試合48イニングでわずか2得点の惨状だ。中嶋監督はホームが遠い状況に「俺が聞きたいわ。いい感じでファウル打っていると思ったら...。そのファウルをしっかりとらえていたら、また違う形になっていたのかな」と、さすがに元気がなかった。▽オリックス古田島(9回に決勝の押し出し四球でプロ初黒星)「完全に僕の技術不足。前を向かないといけないですし、チームのためにもこの経験を無駄にしたくない。ありがたく感じてやっていきたい」

◆オリックス宮城大弥投手(22)は8回無失点の力投も報われなかった。最大のピンチとなった7回無死一、二塁も素早いバント処理などでしのいだ。「早めに勝負できるようにと心がけた。チームとして空回りしている途中。もっともっと上にいける球団だと思う」。23歳の誕生日前日の登板。勝てばプロ40勝目で山本由伸を抜く球団3位の年少記録だったが、お預けとなった。

◆ロッテは連敗を脱した。投手陣が流れを作った。先発の西野は11日以来、中12日での登板。初回に味方の失策もあり、1死一、三塁のピンチを背負うも、森を空振り三振。前日サヨナラ本塁打を放っている杉本を三飛に抑えた。その後も流れを渡さず6回3安打無失点。吉井監督は「初回からほんとに全力で行ってくれて、今日は絶対に点やらないという強い気持ちが見えました」とたたえた。0-0の8回、鈴木が3番手でマウンドに上がった。1死満塁のピンチを背負ったが「できることは変わらないと思って、あのピンチでも冷静にいけた」とホームゲッツーで得点を許さなかった。直後の9回の攻撃で2死満塁から代打角中が四球を選び、23イニングぶりの得点で試合を決めた。連敗を「5」でストップさせた。吉井監督は「打線は水ものっていうんで、誰か打てば多分みんな一緒に上がってくると思う。我々ができることは、ゲームで結果を恐れずにトライすることなので、みんなでしっかり前向きに挑戦的な態度にやっていきたい」と話した。

◆ロッテの守護神・益田直也投手(34)が記録を打ち立てた。1点リードの9回に登板。1死満塁のピンチを招くも無失点に抑え、史上5人目の6年連続20セーブを達成した。9回の攻撃、野手陣は打線がつながり押し出しで、23イニングぶりの1点をもぎ取った。その裏、投手陣が0でつないできたバトンを益田が受け取った。「昨日もやられてしまっていたんで、今日は必ず成功しないといけないなと思ってマウンドに上がりました」。前日サヨナラ弾をあびた悪夢を吹き飛ばした。1死から安打と連続四球で満塁のピンチを招くも「どちらも負けてられないっていう、そういうのがぶつかり合った試合だなと感じた。自分も気迫で負けないようにしっかりいきました」と気持ちを強く持った。遊ゴロと遊飛で打ち取ると、マウンドで捕手の佐藤と抱き合い、勝利を喜んだ。チームの5連敗もストップさせた。自身の調子も好調ではない中で、ホームは踏ませなかった。「今日はああいう展開になってしまったんですけど、ボール自体はいいと思うので、継続してこれができるように。内容っていうのは運もありますし、なんとかよくできるようにしたい」と前を向いた。パ・リーグ記録でもあるOBの小林雅英の7年連続にあと1年に迫り「あんまり達成している人もいないかなと思うので、今日はできてよかった」。終盤戦へ勢いをつける。

◆ロッテが連敗を5で止めた。0―0の九回2死満塁から代打角中の押し出し四球で唯一の得点を奪った。益田が6年連続の20セーブをマークした。オリックスは八回1死満塁を逃すなど、8回無失点の宮城を援護できなかった。

◆オリックスは貧打に泣き、今季20度目の零封負けを喫した。先発の宮城は8回無失点と好投も、打線がそれに応えることができなかった。4度も得点圏に走者を進めながらも無得点。八回には1死満塁の絶好を迎えるも頓宮が痛恨の遊ゴロ併殺に凡退した。 九回に登板したルーキー古田島が2死満塁のピンチで押し出し四球を許して先制点を献上した。その裏の攻撃で紅林の中前打から1死満塁の好機を迎えるも、太田、森のクリーンアップ2人が快音を響かせることができず、万事休す。5試合48イニングで2得点と低調な打線が深刻だ。

◆今月2敗を喫しているオリックス戦に登板したロッテの西野は、走者を出しながらも要所を締め、6回3安打無失点と好投した。打線の援護がなく、自己最多に並ぶ9勝目はならなかったが「粘って抑えることができた」と振り返った。2四球で1死一、二塁とした三回は、太田を一邪飛、森を二ゴロに仕留めた。吉井監督は「強い気持ちが見えた」と話した。(共同)

◆ロッテは連敗を5で止めた。0―0の九回2死満塁から代打・角中の押し出し四球で23イニングぶりの得点を奪って、守り切った。吉井理人監督(59)は「調子が悪い中でもみんな自分のできることをしっかりやってくれた。できなかった選手もいますけども、投手の頑張りでなんとか勝つことができてよかった」と安堵(あんど)した。先発した西野は中11日で6回3安打無失点と力投。1点リードの九回は前日23日に杉本にサヨナラ本塁打を浴びた益田がマウンドに上がり、1死満塁のピンチを背負ったが何とか切り抜けた。これで6年連続の20セーブを達成した益田は「投球の内容はめちゃくちゃ悪かったなと思いますが、でも勝って終わればいい。連敗が続いているときは簡単には勝てない試合がやっぱり来ると思うので、今日の1勝というのは本当に大きい。チーム、ファンのみんなで勝ち取ったら1勝かなと思います」と振り返った。 なんとか勝利したが、打線はこの日も押し出し四球の1点のみ。吉井監督は「打線は水ものっていうんでね。誰か打てばみんな一緒に上がってくると思う。われわれにできることは、ゲームで結果を恐れずにトライするってこと。みんなでしっかり前向きに挑戦的な態度でやっていきたい」と上向き調子になることを願った。

◆ロッテ・西野勇士投手(33)が中11日で先発マウンドに上がり、6回100球を投げて3安打無失点。打線の援護がなく9勝目とはならなかったが、粘りの投球をみせた。二回以外は毎回走者を許す展開。それでも四回は2死一、三塁となったが紅林を右飛に抑えるなど要所では直球やスライダー、フォークボールと丁寧にコースに制球を集めて切り抜けた。右腕は「ランナーを出してピンチなどもありましたが、粘って無失点で抑えることができました」とうなずいた。西野の力投もあって、最後は九回に押し出し四球で1点を取って連敗を5で脱出。吉井監督は「ピッチャーの頑張りでなんとか勝つことができてよかった。西野も初回から本当に全力で行ってくれて、最後ちょっとへばっていましたけど、今日は絶対に点をやらないという強い気持ちが見えました」と評価した。

◆オリックスの宮城は8回5安打無失点と好投し「やるべきことを体現できた」と静かに語った。援護がなく5勝目はならなかったものの「みんな何とかしようと必死だし、それを待つだけ」と受け止めた。ピンチで踏ん張り切れない時期もあったが、7回無失点だった前回登板に続いて改善を示した。「間合いや、時間を使って自分なりに考えた結果」と手応えを口にした。(共同)

◆誰もが均衡を破る瞬間を予想した。0-0で迎えた八回1死満塁。オリックス・頓宮の打球は前進守備を敷いていた遊撃手の前に転がった。最悪の6-2-3の併殺打。そして、九回に失点。今季20度目の零封負けを喫した中嶋監督はあきれ気味に語るしかなかった。「(点が取れない理由を)俺が聞きたいわ」七回まで4度も得点圏に走者を進めた。0―1の九回も益田の乱調にも助けられて1死満塁を作ったが、頼みの太田、森のクリーンアップコンビが仕留めきれなかった。25日に23歳を迎える宮城は8回零封。野球にタラレバは禁物だが、八回に1点でももぎとっていれば白星をプレゼントできていた可能性は高い。チームは直近の48イニングでわずか2得点と貧打に泣く。この日は13残塁の現状に指揮官は「ファウルの仕方も悪くないし、タイミングも悪くないけど...。力み過ぎてファウルになっているのか」と表情を曇らせた。3位ロッテとは8ゲーム差。打線の奮起がなければ、逆転でのクライマックスシリーズ進出もさらに険しい道のりになる。(織原祥平)

◆8回無失点のオリックス・宮城大弥投手(22)は「いい流れを持っていきたかったので。僕としてはベスト」と前を向いた。七回無死一、二塁のピンチをしのぎ、八回も三者凡退で終わらせて援護を待ち続けたが、報われず。今季はロッテ戦5試合で防御率1・89ながら0勝4敗。苦しいチーム状況を受け止め「みんな、なんとかしようと必死。もっと上にいける球団だと思うので、ただそれを待つだけ」と語った。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
71383 0.651
(↓0.006)
M21
(-)
31477
(+1)
307
(+6)
90
(+1)
77
(-)
0.257
(↓0.001)
2.530
(↓0.02)
2
(-)
日本ハム
59477 0.557
(↑0.005)
10.5
(↑1)
30429
(+6)
382
(+1)
81
(-)
71
(-)
0.248
(-)
2.910
(↑0.01)
3
(-)
ロッテ
57516 0.528
(↑0.005)
13.5
(↑1)
29405
(+1)
402
(-)
61
(-)
54
(-)
0.250
(-)
3.220
(↑0.03)
4
(-)
楽天
54542 0.500
(↓0.005)
16.5
(-)
33389
(+2)
449
(+3)
56
(-)
68
(-)
0.243
(-)
3.770
(-)
5
(-)
ORIX
50603 0.455
(↓0.004)
21.5
(-)
30314
(-)
341
(+1)
52
(-)
45
(-)
0.234
(-)
2.720
(↑0.01)
6
(-)
西武
35752 0.318
(↑0.006)
36.5
(↑1)
31262
(+3)
401
(+2)
44
(+1)
58
(+1)
0.206
(-)
3.250
(↑0.02)