西武(☆3対2★)楽天 =リーグ戦22回戦(2024.08.24)・ベルーナドーム=
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楽天
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西武
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勝利投手:今井 達也(6勝8敗0S)
(セーブ:アブレイユ(1勝5敗21S))
敗戦投手:岸 孝之(3勝9敗0S)

本塁打
【西武】佐藤 龍世(3号・7回裏ソロ)

  DAZN
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◆西武は2点を追う7回裏、佐藤龍のソロで1点差に迫る。その後2死一二塁の好機をつくると、古賀と西川の連続適時打が飛び出し、逆転に成功した。投げては、先発・今井が7回4安打2失点の粘投で今季6勝目。敗れた楽天は、打線が4安打2得点と振るわなかった。

◆連日の死球に両軍が入り乱れる事態となった。3-2で西武がリードして迎えた8回無死、楽天酒居が西武佐藤龍の左手首付近に死球を与えた。佐藤龍は6月12日の広島戦(ベルーナドーム)で死球を受け手左手首を骨折しており、前日23日も左膝に死球を受けていた。すぐさま三塁側の西武ベンチから渡辺久信GM兼監督代行(59)が飛び出すと、両軍がベンチとブルペンから走ってホームベース付近へ集結。西武ファンが詰めかけたレフトスタンドからは大ブーイングが起こった。佐藤龍には代走滝沢が送られた。

◆楽天岸孝之投手(39)が、要所で踏ん張りきれずに4勝目を逃した。6回まで1安打で二塁を踏ませない快投。西武打線を寄せ付けなったが、2-0の7回無死、佐藤龍にソロを浴びた。その後、安打と四球で2死一、二塁となり、8番古賀にフルカウントから低めの126キロチェンジアップを中前に拾われ同点。2番手藤平が送られた。藤平も2死一、三塁から西川に右前適時打を許し、この回一気に逆転を許した。岸は6回2/3を97球、4安打2四死球3失点6奪三振。7月13日西武戦(楽天モバイル)以来の白星を逃した。

◆4位楽天が最下位西武に逆転負けを喫した。2-0の7回に先発岸が西武佐藤龍のソロや古賀の適時打で同点に追いつかれると、代わった藤平が西川に勝ち越しの右前適時打を浴びた。反撃したい打線は西武の救援陣の前に無得点。3位ロッテが勝利したため、ゲーム差は3に広がった。翌25日の同戦は古謝が西武武内と投げ合う。

◆楽天中島大輔外野手(23)が、右肩の違和感を訴えて途中交代した。「2番左翼」でスタメン出場し、6回に西武今井から先制の足掛かりとなる二塁打を放った。8回の第4打席で一邪飛に倒れると、その裏の守備からベンチに退いた。今江敏晃監督(40)は「打ったときにちょっと肩の方が、ちょっと違和感が出たっていう話だったので。それならやめておこうって話で」と説明。中島も「右肩です。明日になってみないと分かりません」と話した。中島は青学大から23年ドラフト6位で入団。ルーキーイヤーの今季は打率2割4分5厘、1本塁打、10打点、1盗塁としている。

◆西武が7回に打者9人の猛攻で一挙3点を奪い、楽天に逆転勝ちを収めた。2点を追って先頭の佐藤龍世内野手(27)が3号ソロを放ち「重苦しい空気だったので、空気変えたくて仕留めました」と反撃ののろしを上げた。決勝適時打を放った西川愛也外野手(25)は「(佐藤)龍世さんがいい流れを作ってくれたので、自信を持って打席に立てました。大事な場面で1本打てて良かった」と喜んだ。

◆西武佐藤龍世内野手(27)が2夜連続死球を受け、両軍が入り乱れる事態に発展した。1点リードの8回無死。酒居の直球が佐藤龍の左手首付近に当たったことで、渡辺GM兼監督代行がすぐさまグラウンドへ飛び出して怒りを見せた。試合後は冷静な口調に戻り「ホームラン打った次の打席に死球というのはちょっと。当てちゃダメなシチュエーションですよね。もし逆の立場だったらどうですかという話」と問いただした。

◆西武が逆転勝ち。0―2の七回に先頭の佐藤龍がソロを放ち、2死後に古賀と西川の連続適時打で試合をひっくり返した。今井が7回2失点で6勝目。楽天は岸がリードを守れず9敗目を喫し、チームの連勝が4で止まった。

◆球場のボルテージが最高潮に達したのは、七回の西武の逆転劇ではなく、八回の乱闘寸前の騒動だった。「ホームランを打った後の次の打席というのはね...。狙っているわけじゃないと思うけど、当ててはいけないシチュエーション。逆の立場だったら、どうですか?という話。乱闘騒ぎ?真剣に戦っている上ではあり得ること」渡辺久信ゼネラルマネジャー(GM)兼監督代行(59)はそう振り返った。七回に先頭で反撃ののろしとなる3号ソロを放った佐藤龍世内野手(27)が、八回に楽天3番手・酒居から左腕に死球を受けた。この瞬間、渡辺監督代行が怒声を発しながら真っ先にベンチを飛び出すと、両軍の首脳陣、ナインがグラウンドに入り乱れる。最後は楽天・今江監督、後藤打撃コーチの必死の制止に指揮官は怒りの矛先を収めた。西武は22日のオリックス戦でも来日1号を放ったガルシアが次打席で死球を受けていた。佐藤龍は死球後に代走を送られたが、大事には至らず、試合後にはお立ち台に上がった。「今までないぐらいにインコースに来ているのは確か」としながらも、渡辺監督代行の怒りの行動には「守ってくれているじゃないですけど、うれしかったです」と話していた。(東山貴実)

◆楽天の岸は2―0の七回につかまり、リーグワーストタイの9敗目を喫した。無死から佐藤龍にソロを左越えに運ばれ、2死一、二塁で古賀に粘られた末に同点打を許して降板。救援が勝ち越し打を浴びて3失点となり「勝ちきりたいところだった」と悔やんだ。直球と変化球がともにさえ、六回まで69球でわずか1安打に封じる快投だったが「負けてしまえば、意味がなくなっちゃう。連勝で来ていた流れを切ってしまったので申し訳ない」と責任を口にした。(共同)

◆西武の今井は0―0の六回に先頭からの3連打などで2失点したが、七回を三者凡退とした後に味方が試合をひっくり返し、6勝目を手にした。「絶対に逆転してくれると信じて、七回を三振で終われて良かった」と話した。リーグトップの奪三振数は6個伸ばして149とし、2位の早川(楽天)に16個差をつけた。「古賀のリードもあってここまで積み重ねている。古賀のために取りたい」と初のタイトルへ意欲を見せた。(共同)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
71383 0.651
(↓0.006)
M21
(-)
31477
(+1)
307
(+6)
90
(+1)
77
(-)
0.257
(↓0.001)
2.530
(↓0.02)
2
(-)
日本ハム
59477 0.557
(↑0.005)
10.5
(↑1)
30429
(+6)
382
(+1)
81
(-)
71
(-)
0.248
(-)
2.910
(↑0.01)
3
(-)
ロッテ
57516 0.528
(↑0.005)
13.5
(↑1)
29405
(+1)
402
(-)
61
(-)
54
(-)
0.250
(-)
3.220
(↑0.03)
4
(-)
楽天
54542 0.500
(↓0.005)
16.5
(-)
33389
(+2)
449
(+3)
56
(-)
68
(-)
0.243
(-)
3.770
(-)
5
(-)
ORIX
50603 0.455
(↓0.004)
21.5
(-)
30314
(-)
341
(+1)
52
(-)
45
(-)
0.234
(-)
2.720
(↑0.01)
6
(-)
西武
35752 0.318
(↑0.006)
36.5
(↑1)
31262
(+3)
401
(+2)
44
(+1)
58
(+1)
0.206
(-)
3.250
(↑0.02)