ヤクルト(★2対5☆)DeNA =リーグ戦21回戦(2024.08.23)・明治神宮野球場=
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DeNA
0000212005913
ヤクルト
0110000002801
勝利投手:吉野 光樹(1勝1敗0S)
(セーブ:森原 康平(2勝6敗22S))
敗戦投手:木澤 尚文(3勝3敗5S)

本塁打
【DeNA】山本 祐大(5号・5回表2ラン),佐野 恵太(7号・6回表ソロ),桑原 将志(3号・7回表2ラン)
【ヤクルト】オスナ(15号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆DeNAが一発攻勢で逆転勝ち。DeNAは0-2で迎えた5回表、山本の2ランで試合を振り出しに戻す。続く6回に佐野のソロで勝ち越すと、7回には桑原の2ランでリードを広げた。投げては、先発・吉野が5回2失点でプロ初勝利。敗れたヤクルトは、投打ともに振るわなかった。

◆DeNAオースティンはヤクルト戦と好相性。今季はこのカードで11試合出場して43打数18安打、5本塁打、13打点の打率4割1分9厘。特に敵地でよく打っており、横浜スタジアムで17打数6安打の打率3割5分3厘に対し、神宮球場では26打数12安打の打率4割6分2厘。12安打の内訳は単打5本、二塁打3本、本塁打4本の合計27塁打で、神宮球場での長打率は10割3分8厘をマークする。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(24)が「先輩打ち」も、勝利にはつながらなかった。1点リードの3回2死二塁。九州学院の1年先輩・吉野のカーブを左前へはじき返し、追加点となる適時打をマーク。「打ってやるぞという思いで立っていました」と気合は入りながら、特別な意識は「ないです」と冷静だった。チームは逆転負け。「切り替えて頑張りたいなと思います」と先を見据えた。

◆ヤクルトが逆転負けを喫し、今季の対DeNA戦の負け越しが決まった。高津監督は「ベイスターズにはもうなんかずっと負けてるような気がしますね。なんて言ったらいいですかね。難しいですね。残念ですね。悔しいですね」と渋い表情だった。試合は2回にオスナの15号ソロで先制。1点リードの3回には村上の適時打でリードを広げたが、その後、打線はつながりを欠いた。高津監督は「スコアリング行くと打てなくなるのでそういうところでしょうね。ランナーを置いて1本出るかどうかっていうところでしょうね」と言った。投手陣は先発高梨が4回まで散発1安打も5回に山本に同点弾を献上。2番手・木沢、3番手・長谷川も1発を許すなど、失点は全て本塁打によるものだった。高津監督は「3発はもう全部意味があるんで、ホームラン全て意味あるんでしょうけども、どのホームランとってもやっぱり痛い1発だったりですね。同点、勝ち越しでダメ押しホームランですから、非常にこたえましたね」とため息をついた。

◆"偉大な後輩"に先輩の威厳を示した。DeNA吉野光樹投手(26)が、プロ3試合目の先発でプロ初勝利。ヒーローインタビューで言った。「マウンドから見たムネ(村上)の姿はかなりでかくて、すげーなーって思ってました」。待ちわびた時間だった。ヤクルト村上は九州学院(熊本)の1学年後輩でバッテリーを組んだことも。後輩が3冠王になった22年、まだプロ入りすらしていなかったオールドルーキーがようやくたどり着いた初対戦だった。1回1死一、二塁、直球で押し、147キロ直球で一ゴロに仕留めた。それでも3回2死二塁の2打席目、追い込んでからのカーブを左前に運ばれ適時打とされた。「あそこを打たれたならしょうがない。スイングもすごかったですし、さすがジャパンの4番だなと思いました」と堪能した。1年目の昨季は、腰の疲労骨折でリハビリ生活。投球はもちろん、汗をかくこともできない。「動けないと疲れられなくて。どうやって体を疲れさせようかと考えて、毎日寝る前に寮のサウナに3セット入って疲れさせてました。それがないと寝られなかったですね」。同時期にリハビリしていた森敬と寝る前のサウナが日課だった。特製ドリンクを作ったり、洋服の話をしたり「1軍で一緒に頑張ろう」と誓い合ったり。もどかしい日々を耐え抜き、初勝利に楽しみにしていた後輩との対決というおまけがついた。「いろいろな方の支えがあってここまで来られた。まずはお礼を言いたいです」。じんわりにじむ汗と疲労感。最高の気分でぐっすり眠れそうだ。【小早川宗一郎】▽DeNA三浦監督(初勝利の吉野に)「立ち上がりは甘くなったボールを打たれてましたけど、そのままズルズルいかなかったのがプロ初勝利につながったと思います」吉野光樹(よしの・てるき)1998年(平10)7月19日、熊本県生まれ。九州学院-上武大-トヨタ自動車。高校時代は1学年上に伊勢(DeNA)、1学年下に村上(ヤクルト)が在籍。上武大では2年秋からエース。社会人野球を経て、22年ドラフト2位でDeNA入り。24年7月13日巨人戦でプロ初登板初先発。176センチ、80キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1200万円。

◆24日のDeNA戦(神宮)に先発するヤクルト・高橋は、短距離ダッシュなどで調整した。前回17日の広島戦では7回2失点と好投し4勝目(7敗)。「バッターと(ストライク)ゾーンで勝負というのは継続してやっているし、徐々にストライク率も上がっているところはいい」とうなずいた。夏の甲子園大会は京都国際高が初優勝。京都・龍谷大平安出身の左腕は「京都勢が優勝ができたことはうれしい」と笑みを浮かべた。

◆24日のヤクルト戦に先発するDeNAのドラフト5位・石田裕(中大)がキャッチボールなどで調整し「自分のピッチングに集中したい」と表情を引き締めた。前回17日の巨人戦は3回9安打6失点と崩れ、8度目の登板でプロ初黒星を喫した。6月のデビューから4連勝を飾った新人は「もちろん対策はされる。そのための準備は毎回している」と冷静に語った。

◆ヤクルトのプロ11年目右腕、高梨裕稔投手(33)が今季2度目の先発。5回4安打2失点と力投したが、同点で降板し7勝を挙げた2022年以来、2年ぶりの白星を挙げることはできなかった。DeNAの強力打線を相手に、四回まで許した走者は桑原の中前打と林の四球のみ。二、四回は三者凡退に抑えるなど好投していたが、勝利投手の権利がかかる五回に先頭の宮崎に遊撃内野安打を許すと、続く山本に左翼席へ痛恨の同点2ランを浴びた。その裏の打席で代打が送られ、81球でマウンドを降りた。

◆DeNAがヤクルト戦の2年連続勝ち越しを決めた。五回に山本の2ランで追い付き、六回に佐野のソロで勝ち越し。七回は桑原の2ランで加点した。2年目の吉野が5回2失点でプロ初勝利。ヤクルトは投手陣に失投が目立った。

◆DeNAの吉野光樹投手(26)が3度目の先発で5回5安打2失点の力投。プロ2年目で待望の初勝利を挙げた。トヨタ自動車からドラフト2位で入団した昨季は春季キャンプは1軍で過ごしたが、その後は2度の腰の疲労骨折に見舞われ1軍登板なしに終わった。リハビリを乗り越え、今季7月13日の巨人戦に先発で1軍デビュー。3戦目で白星をつかんだ。

◆三回、岩田の打球にグラブを出すDeNA先発の吉野光樹。捕れずに中安打に=神宮球場(撮影・荒木孝雄)

◆ヤクルトは逆転負けを喫し、借金が再び今季最多の15に。2年連続でDeNA戦のシーズン負け越しが決まった。先発の高梨裕稔投手(33)は5回2失点と力投。ただ、六回に木沢尚文投手(26)が佐野にソロ、七回に長谷川宙輝投手(26)が桑原に2ランを浴びるなど失点全てが被本塁打だった。高津臣吾監督(55)の主なコメントは以下の通り。――高梨は5回2失点だった「そうですね。(五回、山本に浴びた)2ランは痛かったですけど、よく投げたのかなと思います」――やはり一発というところ「うん、そうですね。この打線なので、やっぱり長打力もあるし、つながりもあるし。一発の2点だけで抑えたのでよくできた方だとは思います」――降板のタイミングの決定打は「あそこまで行ったらもう十分だと思っていたので。リリーフ勝負だと思っていたので、リリーフ勝負に負けましたね」――失点が全部被本塁打だった「3発はもう全部意味があるので。ホームランも全て意味あるんでしょうけども、どのホームランをとってもやっぱり痛い一発だった。同点、勝ち越しでダメ押しホームランですから、非常に堪えましたね」――神宮という球場の性質、風もすごく強かった「それはあんまり関係ないですよ」――打線が二回にオスナの15号ソロで先制し、三回に村上の左前適時打で加点しただけにもったいない「そうですね。ただね、スコアリング行くと打てなくなるので。ヒット1本しか打ってないので、そういうところでしょうね。ランナーを置いて一本出るかどうかっていうとこでしょうね。向こうも、投げる方もいつも言っていますけど、ランナーが溜まってくるとやっぱり厳しいところとかね、低いところに投げてくるのがあるところですけど、あそこでなんとか一本打たないとつながらないですからね」――2軍戦で中村が実戦復帰。順調に回復しているか「順調かどうかはちょっとなんとも言えないですね」――少しずつ「そうですね、状態見ながらですね」――ベイスターズ戦の負け越しが決まった「ベイスターズにはもうなんかずっと負けてるような気がしますね。なんて言ったらいいですかね。難しいですね。残念ですね。悔しいですね」――打線が強いチームというのもあった「うん、それだけじゃないですね」

◆DeNAの伊勢大夢投手(26)が3点リードの七回に3番手で登板。1回無失点で12ホールドを挙げた。前日の中日戦では、山崎、ウェンデルケン、森原が相次いで失点し大逆転負け。「昨日七回からやられているので、その気持ちもあって(珍しく)ガッツポーズも出てしまったけど、気持ちとしてはやっぱり、ここ抑えるか抑えないかで終わる可能性あるので、シーズンが。JB、ヤスさん、森原さんも、きょう切り替えて来られたかって僕だったら難しいと思う。マウンド行ったら不安だし、それは見せないけど。いろいろ思うことがありながら投げられたのでよかった」と明かした。熊本・九州学院高の1学年後輩、吉野光樹投手(26)のプロ初勝利をアシストし「節目の勝利、セーブ、ホールド。1回目で僕は変わったので、これでローテーション守っていける投手になれるように頑張ってほしい。1個下ですけど、まだまだなので、ここから頑張ってほしいですね」とエールを送った。

◆DeNA・吉野光樹投手(26)が23日、ヤクルト21回戦(神宮)で5回5安打2失点と粘投し、プロ初勝利を挙げた。昨年に社会人のトヨタ自動車からドラフト2位で入団した右腕。腰の疲労骨折を乗り越え、3度目の登板で待望の白星をつかんだ。4位のチームは5-2で逆転勝ちし、今季のヤクルトとの対戦成績を13勝8敗として勝ち越しを決めた。クライマックスシリーズ進出圏内の3位阪神を3・5ゲーム差で追う。勝利の女神に見初められた吉野の表情は、充実感に満ちていた。初登板の神宮で闘志を前面に出し、アウトを奪っては雄たけびを上げる。けがを乗り越えた26歳は、強く、たくましかった。「うれしいの一言。初勝利を挙げることができてホッとしています」一回からピンチを招き、二回に先制ソロを被弾。三回には熊本・九州学院高の1年後輩にあたる村上に外角低めの変化球を捉えられ、三遊間を破る適時打を許した。それでも、大崩れしなかった。四、五回はともに三者凡退で攻撃への流れをつくり、六回に味方が勝ち越して勝利投手の権利が舞い込んだ。

◆DeNA・吉野光樹投手(26)が23日、ヤクルト21回戦(神宮)で5回5安打2失点と粘投し、プロ初勝利を挙げた。昨年に社会人のトヨタ自動車からドラフト2位で入団した右腕。腰の疲労骨折を乗り越え、3度目の登板で待望の白星をつかんだ。4位のチームは5-2で逆転勝ちし、今季のヤクルトとの対戦成績を13勝8敗として勝ち越しを決めた。失意のどん底にいた右腕を救ったのは、頼もしい先輩の存在だった。吉野は期待されたプロ1年目、腰が2度も疲労骨折を起こした。運動は制限され、体力が消耗せずに寝付けない。「それでも寝ないと治癒力も上がらないので。どうやったら疲れるかを考えた」と就寝前にサウナに3セット入る日々を過ごした。仲間がグラウンドで練習する姿も直視できなかった。そんな右腕を、熊本・九州学院高の1学年先輩の伊勢大夢投手(26)が「ファームでの生活も絶対に糧になるから、今やるべきことを大事に」と励ましてくれた。オフには焼き肉店に連れられ「『お前を元気づけるためだよ』『たらふく食え』って。伊勢さんがすごい助けになった」と吉野は感謝する。頼れる先輩はこの日、七回に登板し1回無失点で12ホールド。マウンドでも吉野の初勝利を支え「節目の勝利、セーブ、ホールドで僕も変わった。後輩で面倒を見なきゃいけないと思っているし、ここからローテーションを守っていける投手になれるように、チームのために頑張れよって」と背中で語りかけた。(浜浦日向)

◆痛い3発だった。リーグ最下位のヤクルトは逆転負けを喫し、借金が再び今季最多タイの15に。DeNA戦は8勝13敗で2年連続のシーズン負け越しが決まり、高津臣吾監督(55)は悔しさをにじませた。「ベイスターズにはずっと負けているような気がしますね。難しいですね。残念ですね。悔しいですね」先発の高梨は上々の立ち上がりを見せたが、五回に山本に同点2ランを浴びて降板。2番手・木沢が佐野にソロを浴びると、3番手・長谷川も桑原に2ランを被弾。失点全てが被本塁打によるもので、指揮官は「どのホームランをとってもやっぱり痛い一発だった。同点、勝ち越し、駄目押しですから、非常に堪えましたね」と頭を抱えた。序盤にオスナのソロ本塁打、村上の適時打でリードを奪ったが、一発攻勢を食らい流れを渡した。(赤尾裕希)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
58455 0.563
(↓0.006)
-
(-)
35324
(+1)
276
(+3)
45
(-)
48
(+1)
0.238
(↓0.001)
2.250
(↓0.01)
2
(-)
巨人
58496 0.542
(↓0.005)
2
(-)
30344
(+2)
311
(+8)
60
(-)
49
(-)
0.241
(-)
2.610
(↓0.04)
3
(-)
阪神
57526 0.523
(↑0.004)
4
(↑1)
28372
(+3)
333
(+1)
50
(-)
34
(-)
0.237
(-)
2.440
(↑0.01)
4
(-)
DeNA
54562 0.491
(↑0.005)
7.5
(↑1)
31396
(+5)
395
(+2)
82
(+3)
50
(-)
0.255
(-)
3.070
(↑0.01)
5
(-)
中日
48598 0.449
(↑0.006)
12
(↑1)
28301
(+8)
373
(+2)
48
(+1)
33
(-)
0.240
(↑0.002)
2.850
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
46614 0.430
(↓0.004)
14
(-)
32393
(+2)
436
(+5)
77
(+1)
52
(+2)
0.239
(-)
3.740
(↓0.01)