楽天(☆2対1★)ソフトバンク =リーグ戦20回戦(2024.08.21)・楽天モバイルパーク宮城=
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ソフトバンク
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楽天
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勝利投手:弓削 隼人(2勝0敗0S)
敗戦投手:松本 裕樹(2勝2敗11S)

本塁打
【ソフトバンク】石塚 綜一郎(1号・5回表ソロ)

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◆楽天が劇的なサヨナラ勝利。楽天は1点ビハインドで迎えた9回裏、辰己が適時三塁打を放ち、土壇場で試合を振り出しに戻す。なおも続く好機で阿部の適時打が飛び出し、試合を決めた。投げては、4番手・弓削が今季2勝目。敗れたソフトバンクは、4番手・松本裕が踏ん張りきれなかった。

◆ソフトバンクは大関友久が先発。今季は15試合登板して328打数66安打、被打率2割1厘だが、走者を置いた場面で113打数20安打、被打率1割7分7厘。特に得点圏では57打数9安打、被打率1割5分8厘の好成績だ。今日もピンチに動じない投球を見せて白星を挙げるか。

◆ソフトバンク石塚綜一郎捕手(23)がプロ初安打、初本塁打を放った。「7番DH」でスタメン出場。2回2死の第1打席で楽天内のスライダーを捉えて中前に運んだ。プロ8打席目で初の「Hランプ」をともし、初安打ボールもベンチに返還された。さらに5回の第2打席は左翼ポール際に1号ソロ。貴重な先制点を呼び、満面の笑みでダイヤモンドを一周した。プロ5年目の石塚は、7月末に育成から支配下に昇格。昨季はファームの非公式戦で22本塁打を放った右の大砲候補だ。

◆/これからの飛躍に注目??\育成出身 #石塚綜一郎プロ通算4試合目でプロ初安打??プロ野球(2024/8/21)??楽天×ソフトバンク??Live on DAZN#DAZNプロ野球#sbhawks pic.twitter.com/zOzSQLi60c

◆ソフトバンクが今季5度目のサヨナラ負け。10カードぶりに負け越した。1-0の9回に松本裕樹投手(28)がセーブ失敗。5年目の石塚綜一郎捕手(23)はプロ初安打、初打点、初本塁打を放った。試合後の小久保裕紀監督(52)の一問一答は以下の通り。-松本裕は責められない小久保監督 松本でやられたらしょうがないです。-石塚が初安打と初本塁打を記録小久保監督 チーム事情的に明日から2軍なんですけど、今日最後にね。勝負できる自信にもつながってほしいし、ファームに行ってからもまた今いるメンバーが全然駄目ならすぐ呼べる状態を維持してほしい。今日はどれだけ打っても入れ替えは決まっていたので。-石塚の成長は小久保監督 吉田にしてもそうなんですけど、1軍は守れないと長くいられない。DH枠だけでずっといくのは難しくて、(中村)晃が戻ってくるので、晃と入れ替えにはなるんですけど、ただファームにいってもキャッチャーの子ですけど、今は外野とファーストやっていますので。ファーストでも十分土のグラウンドでも(試合に)出せるというぐらいになれば活躍の場が広がると思う。落ちる前にしっかりホームランも打って、初ヒットも打って、秋田出身で東北で活躍できて良かったんじゃないですか。-育成からはい上がってきた苦労人小久保監督 彼はホークスのアイピッチを使った検定を一番真面目にやっている子。それを彼だけクリアしている中でこういう風に結果が出ると、今後その練習の必要性が。若い選手にとっても大事だなとなると思うので、働きは大きいと思います。

◆ソフトバンク松本裕樹投手(28)が1点リードを守れなかった。1-0の9回に登板。1死二塁で3番辰己に同点の右翼越え適時三塁打を浴び、なおも1死三塁で阿部に左翼越えサヨナラ打を許した。小久保監督は「松本でやられたらしょうがない」と右腕を責めず。2敗目となった松本裕は「うまく打たれてしまった。抑えるのが仕事なので」と淡々と振り返った。

◆楽天が今季6度目のサヨナラ勝ちで勝率5割に復帰した。1点を追う9回1死二塁、3番辰己がソフトバンク松本裕から右越え三塁打を放ち同点。なおも1死三塁で4番阿部がプロ初のサヨナラ打を左越えに運んだ。阿部は「もう前に飛ばして、あとは(三塁走者の)辰己任せでいこうと思ったんで。とりあえずヒットになってくれて良かった」と安堵(あんど)。首位相手に連夜の勝利を収め、今江監督は「我々もAクラスを狙う中でこの2つの勝ちは大きい」。後半戦初の3連勝で3位ロッテに3・5ゲーム差に迫った。

◆ホークスにまた、育成の星が誕生した。5年目のソフトバンク石塚綜一郎捕手(23)がプロ初安打、初打点、初本塁打を放った。「7番DH」でスタメン出場。第1打席で中前打を放つと、第2打席は左翼ポール際に1号ソロをかっ飛ばした。19年育成ドラフト1位の右の大砲候補。チーム事情により22日から2軍へ合流するが、降格前に爪痕を残した。チームは今季5度目のサヨナラ負けで、優勝マジックは23のまま2日連続で足踏みとなった。石塚が爪痕を残した。プロ通算8打席目。楽天内のスライダーを中前に運んだ。7月末に支配下昇格を勝ち取った苦労人。「スタメン発表のたびに打率が・000だったので。本当に恥ずかしい数字だった」と初々しく語った。勢いは止まらず、第2打席は左翼ポール際に先制ソロ。今度は直球をスタンドにたたき込んだ。秋田県出身で、高校は岩手の黒沢尻工。「東北で打てたっていうことは僕の中で一番大きいですし、まずは1本出たのでホッとしているのが一番です」。地元の東北で初安打、初本塁打の記念球を受け取った。幼い頃から母子家庭で育った。女手一つで育ててくれたのは母順子さん。働きながら野球を続ける環境を整えてくれた。「早く東北でプレー出来る選手になって家族にも地域の方々にも喜んでほしいです」。その言葉は現実になった。この日も母への感謝を忘れない。「もちろん記念球は渡します」。初安打、初本塁打を生んだバットも「家に送ろうかなと思います」。19年育成ドラフト1位で入団。プロ5年目、1軍の舞台で最高の恩返しができた。今季は開幕前に支配下昇格した仲田、川村、緒方に加え、笹川、吉田、広瀬にもプロ初安打が出ている。小久保ホークスは首位独走中。無類の強さを誇りながら、この日は7人目のプロ初安打が生まれた。4年ぶりのリーグ優勝を目指す中、若鷹たちが異例ともいえる飛躍を見せている。石塚はチーム事情により22日から2軍合流。小久保監督は「今日最後にね。勝負できるという自信につながってほしい」と話した。代わって、背部痛を抱えていた中村晃が1軍復帰する。今季9度目のサヨナラ負けで、決勝弾になるはずだった石塚のプロ1号は空砲に。10カードぶりの負け越しで、優勝マジックは23のまま2日連続で足踏み。23日からは2位の日本ハムとの敵地3連戦に臨む。【只松憲】石塚綜一郎(いしづか・そういちろう)2001年(平13)6月7日生まれ、秋田県出身。黒沢尻工(岩手)から19年育成ドラフト1位で入団。高校通算39本塁打で、投手としても最速143キロをマーク。3年夏は岩手大会で36年ぶりの4強進出に貢献。今季はファームの非公式戦で打率2割8分、22本塁打、79打点を記録した。7月24日に支配下昇格。今季の推定年俸は500万円。181センチ、87キロ。右投げ右打ち。

◆ホークスにまた、育成の星が誕生した。5年目のソフトバンク石塚綜一郎捕手(23)がプロ初安打、初打点、初本塁打を放った。「7番DH」でスタメン出場。第1打席で中前打を放つと、第2打席は左翼ポール際に1号ソロをかっ飛ばした。19年育成ドラフト1位の右の大砲候補。チーム事情により22日から2軍へ合流するが、降格前に爪痕を残した。すがすがしい男だ。2年半前の22年1月。「成人式出てきました! これからもよろしくお願いします!」。筑後で寒さに凍える報道陣に頭を下げてきた。熱くて明るくて、ハキハキしている。そんな印象を持った。大卒1年目とおない年になる高卒5年目の23歳。今季、ドラフト3位の広瀬が交流戦でプロ初安打、初打点、初本塁打を記録した。「今年の大卒ルーキーはおない年なんで。とにかく広瀬には負けられんですね」。捕手登録だが、プロ入り後は一塁にも挑戦中。今季は外野守備にも挑んだ。「だんだん慣れてきたんで。出るためならどこでも守りたい」。情熱は人一倍。「筑後でもドームでも、よろしくお願いします」。礼儀正しい男でもある。【ソフトバンク担当=只松憲】

◆"マスター"こと楽天阿部寿樹内野手(34)が、プロ9年目で初のサヨナラ打を決めた。3番辰己が同点三塁打を放った直後の9回1死三塁。カウント1-1からソフトバンク松本裕の低めフォークをすくい上げる。「打った瞬間、芯にも当たってたし、角度的にも最悪外野フライはいくなと。あんなに飛んでたのはちょっとびっくりしましたけど、良かったです」と笑顔で話した。犠飛を狙い、無欲で打席に立った。「ランナー三塁でちょっと楽な気持ちでは立てたんですかね? どうなんすかね? わかんないっす。とりあえず外野フライを打ちにいこうと思いながらやってました」。本拠地の大歓声に後押しされ、左翼フェンス直撃の一打となった。チームは後半戦初の3連勝で勝率5割に復帰。3位ロッテとのゲーム差も3・5に縮めた。阿部はお立ち台で「もう本当に負けられない戦いが続くと思いますので、これからも応援よろしくお願いします」とファンに呼びかけた。勝負強い打撃でチームを上位進出へ導く。

◆楽天が逆転サヨナラ勝ちで3連勝。0―1の九回1死二塁から辰己の適時三塁打で追い付き、続く阿部が左越えにタイムリーを放って試合を決めた。ソフトバンクは五回に石塚のプロ1号のソロで先行したが、抑えの松本裕が打たれた。

◆高く舞いがった飛球を目で追うと肩を落とした。楽天・内星龍投手(22)が、0-0の五回先頭の石塚にプロ初本塁打となる左越えソロを被弾し先制を許した。22歳右腕は今季ソフトバンク戦に初登板。「初めて戦う分、相手打者にとって僕の情報は少ないと思う。ストライクゾーンで攻めていって仕留めたい」と臨んでいた。四回まで散発2安打。そのあとで許した先制点だったが、七回1死で降板するまで4安打1失点。山川、近藤との対戦は全6打席でわずか1安打に封じた。ベンチから見守った青山投手コーチは「いろいろな球種を使いながら、縦横の変化をうまくいかせている。カウント負けすることなく、リズムよく投げている」と評価した。内は7勝目はならなかったが、打線の奮起を促すには十分なピッチングだった。今江監督は試合前に「内はまだ若いが、さまざまな経験を積んできた。それを披露する一番いい相手だと思う」と背中を押していた。0-1の九回にドラマ。1死二塁から辰己の三塁打で同点、さらに阿部の適時打で逆転サヨナラ勝ち。3連勝で借金返済に成功した。

◆楽天は劇的な逆転サヨナラ勝ちを果たし、約2週間ぶりに勝率を5割に戻した。今江監督は「Aクラスを狙う中で(首位ソフトバンクからの)この二つの勝ちは大きい」とかみしめた。0―1の九回に抑えの松本裕を1死二塁と攻め、3番辰己が右中間に三塁打を放って同点。続く阿部が「とりあえず外野フライを」と低めの変化球をすくい上げ、打球は左翼フェンスに直撃した。プロ9年目で初のサヨナラ打となった阿部は、主砲浅村の不振をカバーする形でここのところは4番に座っており「全員で頑張りたい」とチーム一体の姿勢を強調した。

◆ソフトバンクは痛恨の逆転サヨナラ負けを喫し、7月13~15日の3連敗以来となる連敗となった。抑えの松本裕が崩れ、小久保監督は「松本でやられたらしょうがない」と淡々。10カードぶりの負け越しとなった。松本裕は1―0の九回に登板。1死二塁で辰己に適時三塁打を許して同点となり、次の阿部に左越えの適時打を浴び「うまく打たれてしまった。抑えるのが仕事」と悔しさを募らせた。優勝へのマジックナンバーは23から減らせず、2日連続の足踏みとなった。

◆楽天は劇的な逆転サヨナラ勝ちを飾り、3連勝で勝率5割に復帰。阿部寿樹内野手(34)がプロ9年目で初のサヨナラ打となる左越え適時打を放った。「打った瞬間、芯に当たって角度的にも最悪外野フライになると思った。だけど、あんなに飛んでびっくりした」九回に辰己の適時三塁打で同点としてなお1死三塁。松本裕の135キロの落ちる球をすくい上げ、打球は左翼フェンスに直撃。ヒーローは手荒い祝福を受け、二塁ベースまで到達できなかった。満員御礼の観衆2万4364人で埋まったスタンドはお祭り騒ぎ。打撃不振の浅村に代わり、「4番・DH」で先発出場。二ゴロ、投前犠打、中飛で迎えた最終打席で大仕事をやってのけた。阿部は仲の良い浅村と早出でロングティー打撃を行うのが日課。「日頃から強い打球を打とうと思いながらやっている。体勢を崩されたが、あそこまで飛んでくれた」と結果につなげた。首位ソフトバンクに連勝し、今江監督は「阿部らしく思い切って、少々ボール気味だけど決めてくれた」。3位ロッテを3・5ゲーム差で追う。Aクラス入りに向けて、負けられない戦いが続く。(広岡浩二)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
70373 0.654
(↓0.006)
M23
(-)
33470
(+1)
296
(+2)
86
(+1)
77
(+1)
0.259
(-)
2.490
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
57467 0.553
(↑0.004)
11
(↑1)
33414
(+7)
372
(+1)
81
(+1)
70
(-)
0.248
(↑0.001)
2.900
(↑0.02)
3
(-)
ロッテ
56496 0.533
(↓0.005)
13
(-)
32401
(+1)
397
(+7)
60
(-)
51
(+1)
0.251
(-)
3.260
(↓0.02)
4
(-)
楽天
53532 0.500
(↑0.005)
16.5
(↑1)
35385
(+2)
445
(+1)
55
(-)
68
(-)
0.244
(-)
3.800
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
49583 0.458
(↓0.004)
21
(-)
33312
(-)
338
(+1)
51
(-)
44
(-)
0.236
(↓0.001)
2.770
(↑0.01)
6
(-)
西武
33742 0.308
(↑0.006)
37
(↑1)
34256
(+1)
396
(-)
42
(-)
57
(+1)
0.207
(↑0.001)
3.310
(↑0.03)