楽天(☆3対0★)ソフトバンク =リーグ戦19回戦(2024.08.20)・楽天モバイルパーク宮城=
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ソフトバンク
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楽天
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勝利投手:早川 隆久(9勝4敗0S)
(セーブ:則本 昂大(3勝2敗24S))
敗戦投手:モイネロ(9勝4敗0S)

本塁打
【楽天】フランコ(7号・2回裏2ラン)

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◆楽天は2回裏、フランコの2ランで先制に成功する。そのまま迎えた4回には、1死二塁から中島の適時二塁打で1点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・早川が6回無失点の好投で今季9勝目。敗れたソフトバンクは、打線が8安打無得点とつながりを欠いた。

◆パ・リーグ首位のソフトバンクが敵地楽天2連戦の初戦を落とし、優勝マジックは23で足踏みとなった。完封負けは7月9日のオリックス戦(京セラドーム大阪)以来、約1カ月半ぶりで今季9度目。8安打を放ちながらホームベースが遠かった。痛恨だったのは初回の走塁死。2死一塁で4番山川が左翼線に二塁打を放った。鋭い打球だっただけに一塁走者の今宮は三塁で止まるかと思われたが、三塁コーチャーの井出外野守備走塁コーチは腕を回した。今宮はホームでクロスプレーにもならず憤死。三塁で止まっていれば二、三塁でリーグ首位打者の近藤を迎えるという状況だった。小久保裕紀監督(52)は試合直後の取材で「(まだ)井出コーチとは話をしてないですけど」と話した上で「責任を持ってあのポジションを任せているでね。ただ、(後ろに)日本でトップのバッターの近藤がいるという点ではもったいないなとは思いましたけどね」と淡々と振り返った。防御率リーグトップだったモイネロは2回、フランコに決勝2ランを献上。指揮官は「負ける時はこんなもんやね。モイネロがあんなに簡単に点を取られると思ってない中であと1本が出ないという。典型的な負けるパターンですね」と潔く脱帽した。0-2の3回2死満塁では頼みの山川が空振り三振に倒れた。今カードは2連戦のため、10カード連続勝ち越しはなくなった。2戦目に勝利すれば負け越しはなくなり、シーズンの勝ち越しが決まる。一夜で切り替えたい。【只松憲】

◆ソフトバンク三浦瑞樹投手(24)が第2の故郷で凱旋(がいせん)登板した。東北福祉大出身の左腕は8回から4番手でマウンドへ。2四死球を出したが無失点で切り抜けた。「特に意識はなかったけど、いつかは投げたいと思っていた球場。2回もフルカウントになったので、もっと早いカウントから打ち取れるようにしたい」。7月末に支配下昇格を勝ち取り、1軍デビューから3試合連続無失点となった。

◆楽天早川隆久投手が新人時代の21年以来となる自己最多タイの9勝目を飾った。2-0の3回2死満塁でソフトバンク4番山川と対戦。カウント2-2からの7球目、外角低めフォークで空を切らせると、腹の底から雄たけびを上げた。「どれを投げるにしろ高めには浮かないようにっていうところで、低めに丁寧に投げられたのがああいう結果になった」。6回7安打無失点の好投で、完封勝利した13日オリックス戦から15イニング連続無失点とした。チーム創設から球団左腕の勝利数は11年塩見、19年辛島、21年早川の9勝が最多。2ケタ勝利に王手をかけたが、10勝はあくまでも通過点という認識だ。「則本さんにはずっと15勝、15勝って言われてるんで、あと全部勝たないと15勝は厳しいんじゃないかなと思いながら聞いてましたけど、目指すところは高くやっていければ」と力を込めた。

◆楽天早川隆久投手(26)が、球団左腕初の2ケタ勝利に王手をかけた。6回7安打無失点で6奪三振。ルーキーだった21年以来、自己最多タイの9勝目を挙げた。首位ソフトバンクを破り、借金を1に減らした。ヒーローインタビューでは「まだまだ自分たちは上位を狙えると思うので、これからもブーストをかけてやっていければと思います」と満員のファンに誓った。クールな左腕が、腹の底から雄たけびを上げた。2-0の3回2死満塁で4番山川と対戦。カウント2-2からの7球目、外角低めフォークで空振り三振に仕留めた。「どれを投げるにしろ高めには浮かないようにっていうところで、低めに丁寧に投げられたのがああいう結果になった」。7月30日の前回対戦で1発を浴び、今季は通算4割1分7厘と打ち込まれている相手。それでも「対策方法はないっす。もう気持ちでぶち当たるだけかなって」と思い切り腕を振った。チーム創設から球団左腕の勝利数は11年塩見、19年辛島、21年早川の9勝が最多。10勝に王手をかけたが「達成できればいいですけど、そこはあくまでも通過点」という認識だ。「則本さんにはずっと15勝、15勝って言われてるんで、あと全部勝たないと15勝は厳しいんじゃないかなと思いながら聞いてましたけど、目指すところは高くやっていければ」。チームのエースになるために妥協はしない。

◆楽天ドラフト6位の中島大輔外野手(23)が、3戦連続適時打で首位ソフトバンク撃破に貢献した。「9番左翼」でフル出場。2-0の4回1死二塁、モイネロのカーブに空振りした直後の2球目、外角147キロ直球に力負けせず、打球は右中間を破った。「初球から中途半端なスイングで入った1打席目だったんで、思いきっていくだけかなというか、初心に戻ったというか、その結果が良かった」。2回は空振り三振に倒れたが、雪辱した。守備でも先制点を阻止した。1回2死一塁から4番山川に左翼線二塁打を打たれ、一塁走者の今宮が一気に本塁を狙う。中島は捕球後、素早く遊撃村林に返球し、中継プレーでタッチアウトに仕留めた。今宮が三塁でストップしなかったのは「ラッキーだな」と振り返りつつ「投げた瞬間、自分の中でもいい球がいったなと思ったんで。あとは村林さんお願いしますみたいな感じでした」と笑顔で話した。現在5試合連続スタメン出場中で、その間は17打数7安打で打率4割1分2厘と好調だ。9番が定位置になりつつあるが「どこの打順を任されても、自分は全力でやるだけなんで」。チームのために打ち続け、レギュラー奪取へ猛アピールする。

◆楽天が逃げ切った。二回にフランコの2ランで先制し、四回は中島の適時二塁打で加点。早川は要所で踏ん張り、6回無失点で9勝目を挙げた。ソフトバンクはモイネロが本来の安定感を欠き、打線も振るわずに零敗を喫した。

◆楽天の早川は要所を締めて6回7安打無失点で新人時代と並ぶ自己最多の9勝目をマークした。2―0の三回は2死満塁から、8月絶好調の4番山川を「対策はない。気持ちでぶち当たるだけ」とフォークボールで空振り三振に仕留め、雄たけびを上げた。先発として誇れる2桁勝利が視野に入った。それでも「(10勝目は)通過点でないといけない。則本さんにはずっと15勝と言われているので、目指すところは高くやっていければ」と意気込んだ。

◆楽天・早川隆久投手(26)が先発し、6回7安打無失点、6奪三振で、新人だった2021年の自己最多に並ぶ9勝目を挙げた。「勝利数はまだ通過点なので、自分の役割をしっかり果たしてチームの勝利に貢献したい」最大のピンチは、2-0の三回2死満塁。4番・山川を134キロのチェンジアップで空振り三振に。くしくも、7月30日に山川に被弾した決め球で借りを返し、グラブをたたいてほえた。完封勝利を収めた13日のオリックス戦から計15イニング無失点。最速147キロ、82球。「直球を相手にいいイメージで印象づけられて、後半は変化球も生きた」。満員御礼の観衆2万5872人の前で、好投手・モイネロに投げ勝った。酷暑の正念場を迎え、体重は7キロ減り77キロ台後半で何とか踏みとどまっている。「練習量を考えなくてはいけない。本当に太りたい」と吐露していた。左腕の好投でチームは2連勝。今江監督は「まだまだ全然エースではない」とさらなる奮起を促した。チームの勝ち頭が、未体験ゾーンの2桁勝利に王手をかけた。(広岡浩二)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
70363 0.660
(↓0.007)
M23
(-)
34469
(-)
294
(+3)
85
(-)
76
(-)
0.259
(↓0.001)
2.500
(↓0.01)
2
(-)
日本ハム
56467 0.549
(↑0.004)
12
(↑1)
34407
(+5)
371
(+3)
80
(+2)
70
(-)
0.247
(-)
2.920
(-)
3
(-)
ロッテ
56486 0.538
(↓0.006)
13
(-)
33400
(+3)
390
(+5)
60
(-)
50
(-)
0.251
(-)
3.240
(↓0.01)
4
(-)
楽天
52532 0.495
(↑0.005)
17.5
(↑1)
36383
(+3)
444
(-)
55
(+1)
68
(-)
0.244
(-)
3.820
(↑0.04)
5
(-)
ORIX
49573 0.462
(↓0.005)
21
(-)
34312
(-)
337
(+1)
51
(-)
44
(-)
0.237
(↑0.001)
2.780
(↑0.03)
6
(-)
西武
32742 0.302
(↑0.007)
38
(↑1)
35255
(+1)
396
(-)
42
(-)
56
(-)
0.206
(-)
3.340
(↑0.03)