ソフトバンク(☆2対1★)ロッテ =リーグ戦21回戦(2024.08.18)・みずほPayPayドーム福岡=
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ロッテ
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ソフトバンク
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勝利投手:松本 晴(1勝0敗0S)
(セーブ:松本 裕樹(2勝1敗11S))
敗戦投手:種市 篤暉(7勝6敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】牧原 大成(1号・5回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは0-0で迎えた5回裏、牧原大の1号ソロで先制する。そのまま迎えた7回には、1死三塁から甲斐の適時打が飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・松本晴が5回無失点の好投でプロ初勝利。敗れたロッテは、打線が中盤以降の好機を生かせなかった。

◆8月のソフトバンク山川穂高は15試合に出場して63打数23安打の打率3割6分5厘で9本塁打。西武時代の18年4月10本、同年9月10本、19年5月11本に次いで4度目の月間2桁本塁打へあと1本に迫っている。月間10本目を打ったのは18年4月が21試合目、同年9月が21試合目、19年5月は23試合目。5年ぶりの月間2桁本塁打を自身最速ペースで決められるか。

◆ソフトバンク松本晴投手(23)が5回2安打無失点の好投を見せ、プロ初勝利の権利を持って降板した。今季初めて先発マウンドを託され、ロッテ打線に二塁すら踏ませなかった。初回から先頭打者を一度も出さず、テンポの良さが際立った。5回を3者凡退に打ち取り、直後の5回裏に9番牧原大成内野手(31)が先制の1号ソロを放った。松本晴に代わって、杉山一樹投手(26)が2番手でマウンドに上がった。

◆ソフトバンクがロッテに競り勝ち、9カード連続の勝ち越しを決めた。12球団一番乗りでシーズン70勝に到達し、今シーズンの負け越しがなくなった。0-0の5回1死。9番牧原大成内野手(26)が、右翼ホームランテラス席へ今季1号の先制&決勝ソロを放った。7回は1死三塁から甲斐拓也捕手(31)の左前適時打で貴重な追加点を挙げた。今季初先発の松本晴投手(23)が記念すべきプロ初勝利をマーク。5回を投げ2安打無失点の好投だった。対ロッテ戦はこれで13勝7敗1分けとし、2年ぶりのシーズン勝ち越しを決めた。さらに8月10日の楽天戦からスタートした真夏の9連戦を6勝3敗で終えた。

◆ソフトバンク牧原大成内野手(31)が雪辱の決勝弾を放った。0-0の5回1死走者なし。ロッテ先発種市の初球フォークを迷いなく振り切った。「いい投手なので、とにかく甘いボールを積極的にスイングを仕掛けようと打席に入りました。一振りで仕留めることができた」。打球は右中間テラス席に飛び込む先制の1号ソロ。今季初先発となった松本晴にプロ初勝利をプレゼントする大きな1発となった。悔しかった。前日17日は終盤8回に自らのエラーがきっかけとなって3失点。チームは逆転負けを喫していた。「昨日は僕のエラーから負けてしまったので。何とか取り返すことができてよかった」。6試合ぶりの打点を挙げると、7回にも左前に運びマルチ安打。打率も3割2厘に引き上げた。試合は愛犬と観戦を楽しむ「いざゆけワンワンデー」として開催され、お立ち台では「おこげ」と「あずき」と名付けた愛犬2匹を抱え、笑顔を見せた。悔しい失敗を一夜で取り戻した。

◆再三のチャンスで1本が出なかった。序盤はソフトバンクの先発松本晴に抑えられ、得点圏に走者を進められず5回まで2安打に抑えられた。吉井理人監督(59)は「まずうちの子たちが調子が悪い。(松本晴は)割と強い真っすぐをしっかり投げ込んできた印象でした」と振り返った。6回にソフトバンクの投手が杉山に変わり、2死満塁のチャンスも佐藤が空振り三振に倒れた。続く7回にも2死一、三塁のチャンスが訪れたが、代打・石川慎が空振り三振を喫し得点を奪えなかった。2点ビハインドの9回には先頭佐藤の二塁打から2者連続四球で無死満塁のチャンスが訪れた。右飛、一邪飛で2死に追い込まれてから四球で1点差に迫ったが、追いつくことはできなかった。吉井監督は「向こうがくれたチャンスだったんで、なんとかものにしなきゃいけなかった。ノーアウト満塁の1人目のバッターが結構大事で、そこで浅めのフライだったんで。だけどバッターも一生懸命やってくれてる」と9連戦を戦った野手陣をねぎらった。先発種市は5回、牧原大に初球フォークを右翼スタンドに運ばれ先制を許す。7回には正木に初球フォークを二塁打にされこの日初めて先頭打者に出塁を許すと、1死三塁から甲斐に左前適時打を打たれ追加点を許した。「調子自体は悪くなかったですが、牧原選手と正木選手に対して初球の不用意なボールが一番悔やまれます。次の登板に向けて改善できるようにまた頑張っていきたいと思います」と切り替えた。吉井監督は「強いまっすぐ狙いのバッターで、彼は多分変化球投げとけばいいと思って投げてると思うんですけども、そうではなくて。何を投げるかじゃなくて、どこに投げるかっていうのはピッチャーは大事。それを1試合集中してやるっていうのはなかなか難しいので、ああいうことは起こるんですけど、そこはまた教訓にして、大事なところはそういう失敗しないようにやってもらいたい」と話した。

◆ソフトバンク甲斐拓也捕手(31)が貴重な追加点を挙げた。1-0の7回1死三塁。カウント2-2と追い込まれながら8球目のスライダーにバットを放り投げるようにして三遊間を割った。「ランナー三塁のチャンスを絶対に生かそうと思いました。食らいついて打つことができました」。曲芸のような一打で勝利に貢献した。

◆プロ2年目のソフトバンク松本晴投手(23)がプロ初勝利を挙げた。ロッテ戦で今季初登板。初回から「しゃかりきで投げた」と先頭打者を1度も出さず、打たせて取った。二塁すら踏ませず、5回を2安打無失点と完璧な内容だった。「一生懸命に腕を振った結果。1勝目を飾ることができました」。初のお立ち台では思わず破顔した。今季は3月下旬に右太ももの故障で戦列を離れたが、復帰後は2軍戦で3試合に投げ計16回を無失点。結果、内容でつかみ取った1年ぶりの1軍マウンドで"一発快投"を見せた。「心の部分で落ち着けるようにもなった」。プロ2年目で気持ちの余裕も生まれ、堂々と左腕を振った。亜大時代は3年春に左肘のトミー・ジョン手術を受けた。長いリハビリ期間も腐ることはなかった。常に前を向き、トレーニングの本を読みあさるなど、今できることに専念した。「投げられる喜びは常に感じている」。困難を経て、フラッシュライトを浴びた。9連戦の最終日を白星で締めくくり、9カード連続の勝ち越しに貢献。12球団最速で70勝に到達し、優勝マジックは2つ減って23とした。「後半戦、絶対にやってやると思っていた。もっともっと頑張っていきたい」と夏場からの巻き返しを誓った。【佐藤究】

◆ソフトバンクが逃げ切り、今季のロッテ戦勝ち越し。今季初登板の松本晴が5回2安打無失点でプロ初勝利。五回に牧原大の1号ソロ、七回に甲斐の適時打で得点した。ロッテは種市が7回2失点も打線が精彩を欠いた。

◆ロッテの種市は7回2失点と好投したが援護に恵まれず、6敗目を喫した。0―0の五回に牧原大への初球のフォークボールを先制ソロとされると、七回も先頭打者の正木に初球を二塁打とされたのを起点に1失点。「不用意なボールが一番悔やまれる」と肩を落とした。打線は2点を追う九回に無死満塁の絶好機を得たが、押し出し四球の1点しか奪えず。吉井監督は「向こうがくれたチャンスだったんで、何とかものにしないといけなかった」と嘆いた。

◆私には経験がないし、マネもできない。ソフトバンク・甲斐の〝バット放り投げタイムリー〟には正直、驚かされた。七回1死三塁。内野は前進守備。三走・緒方は投球がバットに当たった瞬間、ホームへ突入する「ギャンブル・スタート」の構え。その状況で甲斐は、カウント2-2から、外角低めのボールになろうかという種市のスライダーに、バットを放り投げた。そして打球は、三遊間を破った。バットに当てて、フェアゾーンへ転がしさえすれば、得点は見込める。ファウルになっても、打てるチャンスは残る。見送れば判定はボールかもしれないが、コースは際どい。スイングも止まらないし、普通に振ったらバットは届かない-。それらを瞬時に判断し、放り投げたのだろう。すごい〝芸〟だ。今季は打率が・267と向上。徹底したセンター返しを心がけているという。ボールをよく見て素直に打ち返す姿勢が、粘り腰のタイムリーを呼んだ、ともいえる。なによりこれが、勝利にこだわるチームのどん欲さと、執念の象徴か。胴上げシーンは、すんなり迎えると思う。(サンケイスポーツ専属評論家)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
70353 0.667
(↑0.004)
M23
(↑2)
35469
(+2)
291
(+1)
85
(+1)
76
(+1)
0.260
(-)
2.490
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
55467 0.545
(↓0.005)
13
(↓1)
35402
(+2)
368
(+5)
78
(-)
70
(-)
0.247
(↓0.001)
2.920
(↓0.03)
3
(-)
ロッテ
56476 0.544
(↓0.005)
13
(↓1)
34397
(+1)
385
(+2)
60
(-)
50
(-)
0.251
(-)
3.230
(↑0.01)
4
(-)
楽天
51532 0.490
(↑0.005)
18.5
(-)
37380
(+6)
444
(+1)
54
(-)
68
(-)
0.244
(↑0.001)
3.860
(↑0.03)
5
(-)
ORIX
49563 0.467
(↑0.005)
21
(-)
35312
(+5)
336
(+2)
51
(+3)
44
(-)
0.236
(↓0.001)
2.810
(↑0.01)
6
(-)
西武
31742 0.295
(↓0.003)
39
(↓1)
36254
(+1)
396
(+6)
42
(-)
56
(-)
0.206
(-)
3.370
(↓0.03)