DeNA(☆2対1★)巨人 =リーグ戦18回戦(2024.08.18)・横浜スタジアム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 1234567891011
巨人
000000010001610
DeNA
00000100001X2702
勝利投手:ウィック(3勝1敗1S)
敗戦投手:平内 龍太(1勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】梶原 昂希(2号・6回裏ソロ),オースティン(20号・11回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ DeNA戦チケット予約 巨人戦チケット予約
◆DeNAがサヨナラ勝利。DeNAは両軍無得点で迎えた6回裏、梶原のソロで先制する。その後同点とされて迎えた延長11回に、オースティンがソロを放ち、試合を決めた。投げては、6番手・ウィックが今季3勝目。敗れた巨人は、7番手・平内が痛恨の一発を浴びた。

◆巨人菅野智之は通算132勝73敗。巨人投手の勝利数は別所の221勝が最多で、10位が江川135勝、11位が内海133勝、12位が菅野132勝。今日のDeNA戦に勝てば内海コーチが巨人時代に記録した勝利数に並ぶ(内海は巨人で133勝、西武で2勝)。また、今季の菅野はビジターで8連勝中。52年のフランチャイズ制以降、巨人投手が同一シーズンにビジターで9連勝すれば球団史上初めてになる。

◆警告試合から一夜明け、DeNAタイラー・オースティン内野手(32)が巨人大城卓の様子を気にかけて声かけを行った。試合前練習で自ら出向き、死球を受けた患部の状態を気遣った。時折笑顔も交えながら、お尻をポンポンとたたいて別れた。大城卓からも肩をポンポンとたたかれて"和解"した。オースティンは「誰にでも死球は当たってほしくないと思ってる。彼は素晴らしい選手でプレースタイルも大好き。状態が気になって声をかけました」と気遣った。また大城卓に死球を与えた坂本も練習後に自ら出向いて大城卓に謝罪。頭を下げて、握手を交わし、大城卓からはサムズアップポーズを受け取った。前日17日の同戦では9回2死一、二塁、坂本が投じた直球がすっぽ抜けて大城卓の右肩付近への死球を与えていた。さらに9回2死には、左肋骨(ろっこつ)の疲労骨折から代打で復帰後初打席だった筒香が、初球に右肘付近を直撃する死球を受けた。オースティンがベンチから激怒しながら飛び出し、牧や小池外野守備コーチら羽交い締めにされた。両軍入り乱れる事態となり、場内はブーイングで騒然としたムードに。審判団からは警告試合が宣告されていた。オースティンは前夜の試合後、「状況が状況だったのでいきました。チームメートを守ろうと。巨人側と投手(巨人伊藤)の気持ちも理解はできるんですけど、筒香選手はチームメートで、彼のことは絶対最後までサポートするつもりです」と話していた。

◆横浜スタジアムが一斉に大ブーイングする異様な光景に包まれた。同点の9回1死二塁、DeNAのサヨナラのチャンスで三浦監督が代打筒香を宣告。背番号25の登場に大歓声が沸き起こるも、一塁が空いていたために申告敬遠となった。代走柴田が送られて筒香は交代。左肋骨(ろっこつ)の疲労骨折から復帰初戦となった前夜は代打で初球に死球を受けており、復帰後初安打とはならなかった。球場は猛烈な大ブーイングで異様なムードとなった。

◆DeNA牧秀悟内野手(26)が右胸付近に死球を受けて、場内は騒然とした。同点の9回先頭、巨人船迫の146キロ直球が抜けた。これにスイングしかけた牧の右胸に直撃。その場に座り込んで痛がった。トレーナーや石井琢朗コーチも心配そうに駆け寄ったが、牧は自らの足で立ち上がって一塁ベースへ。そのまま一塁走者として出場を続けた。前日にはDeNA坂本が巨人大城卓へ、巨人伊藤がDeNA筒香に死球を与えて、オースティンが激怒しながらベンチから飛び出し、両軍入り乱れて警告試合が宣告されていた。

◆DeNAタイラー・オースティン内野手(32)が劇的サヨナラ弾を放った。同点の延長11回先頭、巨人平内の初球153キロ直球を捉え、左中間席に運ぶ20号ソロ。一振りで試合を決め、ウオーターシャワーに出迎えられた。序盤は投手戦だった。DeNA先発のケイは4四死球を与えながらも6回3安打無失点と粘投。巨人菅野も好投を続けていたが、絶好調のリードオフマン・梶原が一振りで決めた。6回先頭、初球スライダーを捉え、打球速度177キロの弾丸ライナーで右翼ポール際へ運ぶ先制の2号ソロ。2試合連続猛打賞で8月は4度目の猛打賞と固め打ちが止まらない。試合前時点で8月の打率は4割2分9厘。三浦監督が「春先に比べたら結果も付いてきていますし、打席内容も良くなってきている」と話すリードオフマンが存在感を示し、「ケイが踏ん張って無失点に抑えてくれていたので、チャンスメークするため思い切っていきました。ケイのおかげです!」と喜んだ。しかしこの1点のリードを守り切れない。7回はウェンデルケンが無失点に抑えるも、8回に登板した伊勢が先頭吉川に四球。1死一塁として山崎にマウンドを託した。山崎は4番岡本和を渾身(こんしん)の150キロ外角直球で見逃し三振に仕留めるも、2死一塁、フルカウントで一走・吉川がスタートしたところで坂本に左翼線への二塁打を浴びた。中継プレーもやや乱れている間に同点のホームインを許した。延長戦に突入し、重たいムードを4番が一振りで振り払った。

◆巨人菅野智之投手(34)が6回4安打1失点と安定感ある投球を見せた。直球を制球よくコースに投げ分け、変化球も効果的に駆使。6回先頭、梶原の先制ソロによる1点のみに封じた。打線の援護に恵まれず、12勝目はお預けに。「欲を言えば、もう少し投げたかったが、悪くはなかった。しっかりリフレッシュして、またいい状態でマウンドに上がれるように」と今季12戦8勝0敗と敵地での無敗を継続させ、次回登板を見据えた。

◆巨人が6度先頭が出塁しながらも1得点でサヨナラ負けした。0-1の8回2死一塁、坂本の同点適時二塁打で追いつく展開に、阿部監督は「大きな収穫。あそこで追いついたというのがね」とベテランの一打にうなずいた。一方、残塁10とチャンスを生かせず決め手を欠いた。「ピッチャーが頑張った」とソロ2発に泣きながら踏ん張った投手陣をねぎらった。次カードは再び1ゲーム差に広がった首位広島3連戦に臨む。1球敗戦=平内(巨人) 18日のDeNA戦で記録。14年4月4日広島戦の菊地(DeNA)以来、プロ野球27人、28度目。巨人では48年5月29日中日戦の川崎、99年8月5日ヤクルト戦の河野、07年8月11日中日戦の野口に次いで4人目。サヨナラ弾での1球敗戦は川崎以来、球団76年ぶり。

◆仲間たちは俺が助ける。DeNAタイラー・オースティン内野手(32)が、一振りで劇的アーチを決めた。延長11回先頭、巨人平内の初球153キロ直球を仕留めた。左翼席へ今季2度目のサヨナラ本塁打。歓喜のウオーターシャワーを浴びながらゴツい胸を張った。「投手陣の素晴らしい粘りがあって、なんとか点をとってやろうと打席に入りました」と、1失点でつないだ投手陣の奮闘に報いた。前日17日の巨人戦。死球の応酬で9回裏2死、代打筒香が死球を受けるとベンチを飛び出した。仲間たちに止められながらも感情を爆発。「巨人側の気持ちは理解できますけど、チームメートを守る意味で前に出ました」とどうしても許せなかった。それでもこの日の試合前には、巨人側で9回表に死球を受けた大城卓を気にかけて声かけ。「状態が心配だったので」とリスペクトの心を忘れない。仲間のため、チームのため、が何よりの優先事項。3年ぶりの20号到達も意に介さない。「試合に勝つことの方が大事。健康であればある程度の数字を残せる自信はあります」。健康体オースティンが仲間を救い続ける。【小早川宗一郎】

◆巨人の新外国人、ココ・モンテス内野手(27)=前ロッキーズ傘下3A=が2試合連続で「3番・左翼」に入った。坂本勇人内野手(35)が「5番・三塁」に座った。

◆DeNA・梶原昂希外野手(24)が六回に先制の右越え2号ソロを放ち、2試合連続の猛打賞(1試合3安打以上)を記録した。先発で6回無失点と粘投した助っ人を立て「ケイが踏ん張って無失点に抑えてくれていたので、チャンスメークするために思い切っていきました」と振り返った。甘く入った初球のスライダーを引っ張り、ポール際へ突き刺した。8月は試合前時点で打率・429(56打数24安打)をマークしており、これで4度目の猛打賞となった。

◆巨人・坂本勇人内野手(35)が同点打を放った。0-1の八回2死一塁。カウント3-2からDeNA・山崎のスプリットをはじき返し、打球は左翼線へ。投球と同時にスタートしていた一塁走者の吉川が本塁に生還した。

◆九回、死球を受けるDeNA・牧秀悟=横浜スタジアム(撮影・佐藤徳昭)

◆DeNAが1―1の延長十一回、先頭のオースティンが左中間に20号ソロを放ってサヨナラ勝ちした。十回から登板のウィックが2回無失点と力投して3勝目。巨人は八回に坂本の二塁打で追い付いたが、勝ち越せなかった。

◆DeNAは18日、巨人18回戦(横浜)に延長十一回の末、2-1で今季4度目のサヨナラ勝ちを収めた。タイラー・オースティン内野手(32)が、3年ぶり3度目の20号となるソロで試合を決めた。前夜は死球を受けたチームメートのために闘志をむき出しにした助っ人が、今季2度目のサヨナラ本塁打でチームを救った。高々と舞い上がった白球とともに沸き起こった歓声を浴び、ゆっくりと走り出した。延長十一回に決着をつけたのは、4番に座るオースティンの一発だった。歓喜するナインの雄たけびが響いた取材エリアで、汗にまみれた表情をほころばせた。「全てのチームメート、ファンのために何とかしてやろうと打席に入った。最高の気分」代わったばかりの平内が投じた初球だった。甘く入った153キロの直球を逃さず、3年ぶり3度目の20号となるソロを左中間席へ。三浦監督が「完璧。全員が助かった」とうなる鮮やかなアーチだった。熱き心の持ち主だ。前夜は左肋骨(ろっこつ)の疲労骨折から九回に代打で戦列復帰した筒香が死球を受け、思わずベンチを飛び出した。直前に巨人の大城卓が死球で途中交代しており、不穏な空気が漂う中、チームメートを守るために闘志をむき出しにした。この日は試合前に大城卓のもとへ歩み寄り、状態を案じた。「巨人というチームにも大城選手にもリスペクトを持っている。体調が心配だったので声を掛けに行った」と理由を明かした。近年は度重なる故障に泣かされてきたが、変わらず気迫を前面に出す。原動力の一つが甲子園で激闘を繰り広げる高校球児の姿だ。「プロの世界も一緒。自分たちが全力プレーを出さずに負けて、それがシーズンの結果を左右する試合になるかもしれない」。長丁場の1年をトーナメントのように戦っている。そんな助っ人が、上位浮上を諦められるはずがない。「最大の目標は優勝。もちろんホームランをたくさん打てたらかっこいいけど、試合に勝つことの方が大事」。闘志と打棒でベイスターズを導く。(鈴木智紘)

◆2位・巨人は終盤に同点に追いついたが、延長十一回の末にサヨナラ負けを喫した。0-1の八回2死一塁、坂本勇人内野手(35)が「(菅野)智之が頑張っていたので、同点に追いつくことができてよかった」と左翼線へ一時同点の適時二塁打。通算長打数は770(456二塁打、22三塁打、292本塁打)となり、巨人では阿部慎之助(355二塁打、9三塁打、406本塁打)と並ぶ3位に浮上した。今季は打撃不振による2軍調整も経験したベテランの一打は、打線にとって明るい材料。指揮官も「大きな収穫ですよ。あそこで追いつけたというのは」とうなずいた。試合前時点でゲーム差なしだった首位・広島との差は1ゲームに広がった。チームは休養日を挟み、20日からは本拠地東京ドームで広島との首位攻防3連戦が待ち構える。今季の対戦成績は7勝6敗3分けで勝ち越している。「ここからはどこが相手でも大事なので、勝てるように頑張ります」と坂本。4年ぶりのリーグ優勝へ、夏の大一番に臨む。(原田優介)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
56435 0.566
(↑0.005)
-
(-)
39312
(+8)
265
(+2)
44
(+2)
47
(-)
0.238
(↑0.002)
2.230
(-)
2
(-)
巨人
57466 0.553
(↓0.006)
1
(↓1)
34334
(+1)
292
(+2)
58
(-)
49
(-)
0.240
(↓0.001)
2.550
(-)
3
(-)
阪神
54516 0.514
(↓0.005)
5
(↓1)
32349
(+4)
320
(+8)
47
(+1)
34
(-)
0.234
(↑0.001)
2.420
(↓0.05)
4
(-)
DeNA
51552 0.481
(↑0.005)
8.5
(-)
35372
(+2)
381
(+1)
75
(+2)
50
(+1)
0.253
(-)
3.070
(↑0.02)
5
(-)
中日
46578 0.447
(↑0.006)
12
(-)
32281
(+8)
352
(+4)
47
(-)
31
(-)
0.237
(↑0.002)
2.760
(↓0.01)
6
(1↓)
ヤクルト
45584 0.437
(↓0.004)
13
(↓1)
36379
(+2)
411
(+8)
76
(+1)
48
(-)
0.239
(-)
3.640
(↓0.04)