ソフトバンク(★2対5☆)ロッテ =リーグ戦20回戦(2024.08.17)・みずほPayPayドーム福岡=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ロッテ
0200000305201
ソフトバンク
2000000002510
勝利投手:澤村 拓一(1勝1敗1S)
(セーブ:益田 直也(1勝3敗19S))
敗戦投手:藤井 皓哉(2勝1敗1S)

本塁打
【ロッテ】中村 奨吾(3号・2回表2ラン)

  DAZN
チケットぴあ ソフトバンク戦チケット予約 ロッテ戦チケット予約
◆ロッテは2点を追う2回表、中村奨の2ランで同点とする。そのまま迎えた8回には、ポランコの走者一掃となる適時二塁打が飛び出し、リードを奪った。投げては、先発・カイケルが5回2失点。3番手・澤村が今季初勝利を挙げた。敗れたソフトバンクは、打線が中盤以降の好機を生かせなかった。

◆ロッテは元サイ・ヤング賞のダラス・カイケル投手(36=ブルワーズ)が来日初登板で73球を投げ、5回3安打2失点だった。初回は長打2本を含む3連打を浴び2点を先制される。「日本でのデビュー戦だったので、初回は少し緊張があったのかなと思います。ホークスの打線は状態が良いのでしっかりと低めに集めなければいけなかったのですが、高めに浮いたところを打たれて2点取られてしまいました」と明かした。だが、2回以降は変化球中心に打たせて取る投球で、要所は三振で締めた。2回以降は無安打と尻上がりに調子を上げていった。登板後は「2回以降はボールを低めにちゃんとコントロールもできましたし、自分の持ち味を出すことができたかなと思います。マリーンズファンの応援のすごさに驚かされましたし、なによりそれが僕のエネルギーになりました。次回はもっと長いイニングを投げて勝利に貢献したいと思います」とファンに感謝した。

◆ソフトバンクは、今季主催試合の観客動員数が200万人を突破したと発表した。53試合目での到達は19年の55試合目を上回り、05年以降で史上最速となった。 また、今季ここまでみずほペイペイドーム開催の全47試合が満員御礼となった。

◆ソフトバンクはYYコンビの先制パンチも勝利に結びつかなかった。ロッテ・カイケルに対し、初回1死二塁から3番柳町が中前へ先制打。「初対戦のピッチャーですが、イメージ通りの打撃ができた」と柳町が笑顔で4番山川につなげば、山川が中堅越えの適時二塁打で続いた。「いい流れに乗って、いい打撃ができた」といきなりの2得点に山川も笑顔。今カード初戦に続き2戦連続して2人のバットが初回に得点をたたき出したが、終わってみれば悔しい逆転負けとなった。

◆ソフトバンク松本晴(23)が18日ロッテ戦(みずほペイペイドーム)でプロ初勝利を狙う。今季初先発を翌日に控え、この日は本拠地で最終調整した。「自分の力を最大限に発揮できるように」。今季は3月下旬に右太ももの故障で戦列を離れ、復帰後は2軍戦で3試合に登板。計16回を無失点に抑え、2勝を挙げた。1軍での先発は23年8月27日の敵地・楽天戦以来2度目となる。

◆被安打2本で負けた。首位独走のソフトバンクがミスに泣き、ロッテに逆転負けした。2-2の同点で迎えた8回だった。この回から3番手で藤井を投入。先頭の1番高部をゴロに抑えたが、二塁の牧原大がファンブル。その後、四球、挟殺プレーのミスなどで2死満塁のピンチを招く。最後はポランコに走者一掃の適時二塁打を浴びた。真ん中直球を痛打され、中堅手の川村の頭上を越えていった。小久保裕紀監督(52)は終盤に凡ミスが出ての敗戦に「そりゃあ、その通りですね。あと1人まではいきましたけど」と淡々と振り返った。中5日で先発したスチュワートも、四球から自滅した。2-0の2回1死からポランコに四球を与え、続く中村奨に同点2ランを被弾。四球後の初球、真ん中高め直球を左翼席へ運ばれた。6回を1安打に封じるも、計5四死球に手痛い1発を浴び「四死球が多くなってしまい、良い流れをチームに持ってこれなかったことは反省点です」と肩を落とした。打線も初回に幸先良く2点を先制するも、2回以降は2安打に抑え込まれた。来日初先発で15年のサイ・ヤング賞左腕、ロッテ・カイケルを前に沈黙した。小久保監督は「初回はうまく対応してね。2回からやっぱり修正して、丁寧に低めに集めるスタイルは途中から感じましたね」と脱帽した。勝てば対ロッテのシーズン勝ち越しが決まる試合だったが、お預けに。それでも2位の日本ハムが敗れ、優勝マジックは1減ってM25となった。「まあまあ、明日頑張ります」と指揮官。Vロードを突っ走る小久保ホークスに、気落ちムードはない。気持ちを切り替え、9連戦の最終日を白星で締めくくる。【佐藤究】

◆被安打2本で負けた。首位独走のソフトバンクがミスに泣き、ロッテに逆転負けした。2-2の同点で迎えた8回だった。この回から3番手で藤井を投入。先頭の1番高部を二ゴロに抑えるも、二塁の牧原大がファンブル。その後、四球、挟殺プレーのミス、申告敬遠と2死満塁のピンチを招く。最後はポランコに走者一掃の適時二塁打を浴びた。真ん中直球を痛打され、中堅手の川村の頭上を越えていった。小久保裕紀監督(52)は終盤に凡ミスが出ての敗戦に「そりゃあ、その通りですね。あと1人まではいきましたけど」と淡々と振り返った。小久保監督の一問一答は以下の通り。-来日初先発のロッテ・カイケルは小久保監督 目つけを高くっていう指示だったんですけど、高めに来なかったですね。しっかりきっちり低めに丁寧に投げて。サイ・ヤング賞を取った時とは全く違うでしょうけど、低めに集めるスタイルは途中から感じましたね。-スチュワートは中5日で先発した小久保監督 四球はある程度出すのは想定内なので。ボールに力があるかをいつも見ているので。中5日の今日も良かったんで。中5日でも十分な球を投げていた印象です。-左臀部(でんぶ)痛の栗原が代打で出場小久保監督 (スタメンでも)いけそうな感じで。今日まで様子を見てたんですけど、動きを見たらいけるかなっていう感じです。(栗原が試合に出たくて)うずうずしてるでしょうから。

◆ロッテは逆転勝ちでこのカードを1勝1敗とした。先発の元サイ・ヤング賞のダラス・カイケル投手(36=ブルワーズ)が来日初登板で73球を投げ、5回3安打2失点だった。初回こそ「ちょっと球がうわずってしまった」と3連打で2点の先制を許すも、その後は修正。2回以降無安打投球で尻上がりに調子を上げ、NPB初登板を終えた。吉井理人監督(59)は「2回からはしっかり彼のピッチングをしてくれて良かった」と話し、今後の起用については「他のピッチャーのローテーションが崩れないんだったらなるべく短い間隔で。中6は、我々の時代も長くってぼやーっとしちゃうんで、慣れてない人にはきついと思う。日本の野球に慣れるまではできればそうしてあげたいと思っているけど、なるとは限らない」と明かした。打線は0-2の2回に中村奨吾内野手(32)の2ランで同点に追いついたが、その後は両者無得点が続いた。均衡が破れたのは8回。2死満塁からグレゴリー・ポランコ外野手(32)が走者一掃の中越え二塁打を話すと塁上で雄たけびをあげ喜びを表現した。結果的に2安打5得点での勝利に吉井監督は「みんなが一気に調子悪くなってしまった。今日はたまたまホークスが四死球7個くれて、そこでうまい具合に2本ヒットが出たんで良かったですけど、何とかみんなの調子が上がるようにやっていきたい」と立て直していく。

◆ロッテの実績抜群の新助っ人左腕は来日初登板の立ち上がりで苦しんだが、適応力の高さで試合をつくった。15年にサイ・ヤング賞を獲得したダラス・カイケル投手(36=ブルワーズ)が73球を投げ、5回3安打2失点でNPBデビューを果たした。初回、長打2本を含む3連打を浴びて2点を先制された。「ちょっと球がうわずって連打を浴びてしまった」と緊張もあったが、ベンチに戻るまでの間で捕手の田村とすぐに確認。2回以降は球を低めに集めることを意識し、無安打投球を続けた。吉井監督は「サイ・ヤング賞投手も緊張するんだなと。初回は球が高くてどうなるかと思ったけど、2回からはしっかり彼のピッチングをしてくれて良かった」と目を細めた。マウンド、ボール、ルーティンと米国との違いに最初は戸惑った。大物左腕はマウンドに「高いかなっていうのは他の選手から聞いていた。でも、アメリカでもこういう似た球場で投げてきた」とすぐに慣れ、NPB球も「しっかりとしたスピンがかかって、しっかり動いた」とすぐにアジャストした。初めての経験は意外なところにもあった。「ツーアウトからベンチ前でキャッチボールができるのは初めて。不安ではないけれども、ちょっと心の中でどういう感じになるのかな」と少々戸惑いながら、マウンドに向かっていたことを明かした。左翼スタンドからの「ダラス!」と初めての大声援も「熱い応援で本当に後押しされた」と感謝した。来日して1週間。「今日はおいしい食事を福岡でいただいて、満喫しようと思います」。初の博多飯で充実の1日を締めくくった。【星夏穂】ダラス・カイケル 1988年1月1日生まれ、米オクラホマ州出身。アーカンソー大から09年ドラフト7巡目でアストロズ入り。15年に20勝を挙げ最多勝、サイ・ヤング賞。17年ワールドシリーズ優勝。19年にブレーブス移籍後は6球団をわたり、今季はブルワーズ、マリナーズ傘下3Aでプレー。通算282試合(先発267試合)、103勝92敗、防御率4・04。190センチ、93キロ。左投げ左打ち。ロッテ吉井監督(カイケルの来日初登板に)「サイ・ヤング賞投手も緊張するんだなと。初回は球が高くてどうなるかと思ったけど、2回からはしっかり彼のピッチングをしてくれて良かった」

◆ロッテが連敗を3で止めた。来日初先発のカイケルは5回3安打2失点にまとめ、同点の八回にポランコの3点二塁打で勝ち越した。3番手の沢村が今季初勝利。ソフトバンクは八回に守備が乱れ、3番手の藤井も粘れなかった。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
69353 0.663
(↓0.007)
M25
(↑1)
36467
(+2)
290
(+5)
84
(-)
75
(-)
0.260
(↓0.001)
2.500
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
55457 0.550
(↓0.006)
12
(-)
36400
(-)
363
(+3)
78
(-)
70
(-)
0.248
(↓0.001)
2.890
(-)
3
(-)
ロッテ
56466 0.549
(↑0.004)
12
(↑1)
35396
(+5)
383
(+2)
60
(+1)
50
(+1)
0.251
(↓0.002)
3.240
(↑0.01)
4
(-)
楽天
50532 0.485
(↓0.005)
18.5
(-)
38374
(+4)
443
(+11)
54
(+1)
68
(-)
0.243
(-)
3.890
(↓0.04)
5
(-)
ORIX
48563 0.462
(↑0.006)
21
(↑1)
36307
(+3)
334
(-)
48
(+1)
44
(-)
0.237
(↑0.001)
2.820
(↑0.02)
6
(-)
西武
31732 0.298
(↑0.007)
38
(↑1)
37253
(+11)
390
(+4)
42
(-)
56
(-)
0.206
(↑0.002)
3.340
(-)