日本ハム(☆6対1★)ロッテ =リーグ戦21回戦(2024.08.15)・エスコンフィールド北海道=
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ロッテ
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日本ハム
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勝利投手:加藤 貴之(6勝7敗0S)
敗戦投手:坂本 光士郎(1勝2敗0S)

本塁打
【日本ハム】水野 達稀(4号・3回裏2ラン),レイエス(12号・3回裏3ラン)

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◆投打のかみ合った日本ハムが快勝。日本ハムは3回裏、水野の2ランとレイエスの3ランなどで一挙6点を先制する。投げては、先発・加藤貴が8回1失点の快投で今季6勝目。敗れたロッテは2番手・坂本が振るわず、打線も9安打を放ちながら1得点とつながりを欠いた。

◆日本ハム加藤貴之が得意のロッテ戦に先発する。加藤貴はプロ通算53勝56敗だが、ロッテ戦は18勝6敗で全白星の約3分の1を稼いでいる。特に北海道でのロッテ戦に強く、札幌ドームで7勝1敗、エスコンフィールドで4勝0敗の11勝1敗。エスコンフィールドでは23年5月13日完封、同8月15日先発勝利、24年4月21日完封、同5月11日先発勝利の4戦4勝、防御率0・29と、ロッテ相手に完璧な投球を続けている。

◆サッカー元日本代表の小野伸二氏(44)が試合前のファーストピッチを行う。小野氏は日本が初めてW杯に出場した98年フランス大会に、わずか18歳で出場。卓越した技術と、天才的なパスセンスを武器に、99年ワールドユースでは主将として準優勝に貢献し、所属クラブでは、J1浦和を皮切りに、オランダ、ドイツ、オーストラリアなどで活躍した。14~19年、21~23年まではJ1コンサドーレ札幌でプレーし、昨季限りで現役を引退。現在は札幌のアンバサダー「One Hokkaido Nexus Organizer(O・N・O)」として北海道がより楽しく、1つになるよう、ファン・サポーターとパートナー企業、クラブの絆を深める活動を行っている。"ベルベットパス"と呼ばれる柔らかいタッチのパスは世界的にも有名で、マウンドで、どのような投球を披露するのか、はたまた得意の足を使ったパフォーマンスも見られるのか、注目だ。この日のロッテ先発は佐々木朗希投手(22)で、"令和の怪物"の登板前に、日本が誇るサッカー界の至宝がマウンドに立つことになる。

◆ロッテの先発佐々木朗希投手(22)はアクシデントで緊急降板となった。0-0で迎えた2回、日本ハム浅間のピッチャー強襲の打球がワンバウンドして左足首の内側に直撃。左足を気にするしぐさを見せ、ベンチに下がり手当てを受けた。いったんはマウンドに戻り、軽く2球、投球練習を行ったものの、小野1軍投手コーチ、トレーナーとマウンド上で話し合い、再びベンチに下がり、そのまま降板となった。わずか16球、打者5人で交代となった。

◆サッカー界の至宝が、マウンド上から異例の"ファーストキック"に臨んだ。元日本代表の小野伸二氏(44)が試合前の「ファーストピッチ」に、サッカーボールを携えて登場した。J1札幌時代と同じ背番号44の日本ハムのユニホームを着て登板すると"キャッチャー役"としてアナウンスされたのは4日のソフトバンク戦で前人未到の400ホールドを達成した鉄腕、宮西尚生投手(39)。小野氏は右インサイドキックで優しく宮西へ、パスを通した。日本ハムの始球式は16年に1度、札幌ドーム(現大和ハウスプレミストドーム)で経験しているが、マウンドからサッカーボールでキックするのは当然、初体験。「前回は投げたんですけど、今は四十肩なんで。年齢にはちょっとかないません」と苦笑い。初めてのエスコンフィールドには「いろんなものが充実していて、サッカーもこうなりたいなと思いました」と感想を口にした。小野氏は昨季限りで現役を引退。現在は札幌のアンバサダー「One Hokkaido Nexus Organizer(O・N・O)」として北海道がより楽しく、1つになるよう、ファン・サポーターとパートナー企業、クラブの絆を深める活動を行っている。現在、チームはJ1最下位の20位で、16日には残留を争う19位鳥栖とホームで対戦する。残り12試合で残留圏17位磐田との勝ち点差は12。大事な一戦を前に「1試合も落とせない戦いが待っているわけですけれども、選手が心に決めて頑張ってくれると思う。僕らはしっかりサポートして選手達が気持ち良くいいパフォーマンスが出せるような環境をつくってあげることしかできないので、選手達を信じて、サポーターもみんなで、奇跡を起こしてくれたらなと思います」。逆境からの反撃を期待した。

◆"連続スクイズコンビ"が、またも貴重な2点をたたき出した。0-0の3回先頭で8番伏見寅威捕手(34)が中前打で出塁すると、続く9番水野達稀内野手(24)が右越えに右足負傷後初となる先制4号2ランを放った。前夜の14日ロッテ戦では、1点勝ち越した直後の2回無死二、三塁、伏見が初球スクイズを決め、1死三塁から水野も連続初球スクイズを成功させ、この回一挙3点を奪い、勝利への流れをつくっていた。2日連続8、9番コンビでの得点に水野は「(伏見)寅威さんと自慢のバッティングをしました!」とコメントした。

◆日本ハム加藤貴之投手(32)が8回8安打1失点と好投し、6勝目を挙げた。前回登板した8日楽天戦は左膝に打球が当たった影響もあり5回で降板。チームは9連戦の6戦目で、「最近長いイニングを投げられていなかった。ここから巻き返せるように」と気を引き締めた。本拠地エスコンフィールドでのロッテ戦は、昨季から5戦全勝となった。

◆日本ハム細川凌平内野手(22)が1軍昇格し、いきなり「2番・左翼」でスタメン出場した。3回無死二塁では犠打を決め、続くマルティネスの中前適時打につなげた。6月30日ソフトバンク戦以来46日ぶりの1軍出場。相性の良い佐々木とは1打席のみの対戦だったが「1打席1打席、チームの勝ちにつながるように自分ができる仕事を心がけた。1勝に関われたのは、すごくうれしいです」と振り返った。

◆日本ハムの連続初球スクイズコンビ「とらたつ」が自慢のバッティングを披露した。3回先頭で伏見寅威捕手(34)が中前打で出塁し、続く水野達稀内野手(24)が決勝の先制4号2ランを放った。前夜は新庄監督の小技による奇策に応えた2人が、一夜明けてフルスイングで先制の2点をたたき出して3位ロッテに連勝。チームは18年9月14日以来、2162日ぶりに貯金を「12」とした。新庄監督のトラウマを解消した「とらたつ」が、この日も試合を決めた。口火を切ったのは「とら」こと8番伏見。3回先頭で中前打で出塁すると「たつ」こと9番水野は「バントだと思った」。ただ、サインは出ず。ならば、フルスイングで「行ったろう」。右翼へ先制4号2ランだ。右足首故障から復帰後の初アーチに「寅威さんが自慢のバッティングを見せてくれたので僕も頑張りました」。14日ロッテ戦は2回無死二、三塁で「とらたつ」が指揮官のリベンジ采配に応えていた。この日と同じく8、9番で並んだ2人が連続で初球スクイズを成功。昨年6月はロッテ相手に失敗した奇策を見事に決めた2人は、前夜のお立ち台で冗談交じりに言っていた。伏見 自慢のバッティングを見せてやろうと思って打席に入ったけど、初球からまさかのスクイズということで...緊張しました。水野 寅威さんが自慢のバッティングを見せられなかったので僕が代わりに見せてやろうと思ったけど、僕もスクイズのサインが出て...とても緊張しました。悔しかった光景を最高の景色に塗り替えてくれた「とらたつ」が、今度はしっかりと打って前夜と同じく2点をもたらした。新庄監督も「2人は昨日、納得いってなかったみたいで...打たせろや、ボケ!みたいな(笑い)。でも、昨日があったから今日の結果。水野君は若い時の赤井英和さんに似てますね。(浪速のロッキー?)はい、先制パンチ」と笑顔。水野は「ビッグマウスにならなくてよかった」とホッとした。振り返れば、昨年6月の連続スクイズ失敗からチームは勢いを失って最下位に沈んだ。そんな呪縛から、解放された新庄監督らしさ満点の奇策成功から、さらに上昇気流に乗った日本ハム。これで貯金は「12」。過去2年の悔しさも伏線回収しながら、上だけを見て突き進む。【木下大輔】

◆日本ハム新庄剛志監督(52)がアクシデントに見舞われた相手選手のことをおもんぱかりながら、試合を振り返った。2回の攻撃で5番スタメンで起用した浅間の打球がロッテ佐々木の右足に直撃して緊急降板。2番手で登板した坂本を3回に捉えて6得点し、そのまま逃げ切った。新庄監督は試合後の第一声で「アクシデントは怖いですね」と自ら切り出した。「あそこで浅間君を5番(スタメン)にしていなかったら(佐々木の右足に)当たっていないわけだし...。あれは佐々木君の当たりどころがちょっと悪くて痛かったでしょうけど。急に投げろって言われた坂本君も心の準備ができていなかっただろうし、そこでウチが点数を取れたっていう勝ちでしたね」と冷静に話した。

◆ロッテ佐々木朗希投手(22)が日本ハム戦に先発したがアクシデントでまさかの緊急降板となった。0-0で迎えた2回1死、浅間のピッチャー強襲の打球がワンバウンドして左足首の内側アキレス腱(けん)付近に直撃。左足を気にするしぐさを見せ、ベンチに下がり手当てを受けた。いったんはマウンドに戻り、軽く2球、投球練習を行ったものの、小野1軍投手コーチ、トレーナーとマウンド上で話し合い、再びベンチに下がり、そのまま降板。わずか16球、打者5人で交代となった。剛腕の早期降板が響いた。緊急リリーフした坂本がイニングをまたいだ3回に6失点。勢いが出てきた2位日本ハムとの直接対決に負け越した。佐々木は「投球はなんとかいけそうだったんですけど、それ以外のプレーができなさそうだったので、総合的な判断です」と話した。吉井監督は「本人は行けると言ったんですけど、当たっている箇所がアキレス腱(けん)だったので。投げられるは投げられるけれど、もし走った時に大けがになる可能性がある」と大事をとっての降板だったことを明かした。降板後はチームドクターがチェックし、状態について指揮官は「今のところ、そんなに大きなけがにはなってない」と説明した。佐々木は5月28日に上半身の疲労回復遅れで今季初めて出場選手登録を抹消。1度登板をはさみ6月13日に「右上肢のコンディション不良」で再び出場選手登録を抹消された。8月1日に1カ月半ぶりの1軍登板を果たした後は中6日で回ってステップを踏んでいただけに、不運な結果となった。今後の登板について吉井監督は「跛行(はこう)しているので、次の登板はもうちょっと様子を見ないと」と佐々木が足を引きずっている状態だとした。予想外のアクシデントに見舞われ、痛い敗戦も重なった。【星夏穂】

◆日本ハム新庄監督が15日、夏の甲子園で3回戦に進出した母校の西日本短大付(福岡)の応援に駆けつけることを明言した。快勝したロッテ戦(エスコンフィールド)の試合後、17日の第2試合で京都国際と戦う後輩たちの応援に「行きます、行きます」と前のめりで明かした。チームは16日から京セラドーム大阪でオリックスと3連戦に臨む。16日は移動ゲームでナイターを戦い、17日は午後2時からのデーゲーム。母校は午前10時35分に試合開始予定で、オリックス戦の前に甲子園へ立ち寄るつもり。「ちょっとだけでも見て。僕が行って顔を見せるだけでも。選手もグラウンドから(見てもらって)。一応、大先輩なので」。まずは準々決勝進出を目指す後輩たちや同級生の西村監督に、聖地で直接パワーを与える。

◆日本ハム・アリエル・マルティネス捕手が出場4試合、10打席ぶりの快音に笑顔を見せた。3回1死三塁で中前適時打。リードを3点に広げ、この回6得点のビッグイニングにつなげる大きな一打となった。「久しぶりにプレーできたのがうれしい」と5試合ぶりのスタメン出場に燃えていた助っ人は「まだまだチームに貢献したい」と力強く言った。

◆夏だ祭りだレイエス弾だ! 日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が3回、2試合連発となる右翼越え12号3ランを放ち、3カード連続の勝ち越しに貢献した。8月は月間打率3割8分5厘と絶好調で、ここ5試合で4発と量産。日本球界に順応してきた大砲の調子とともに、チームも貯金を18年9月14日以来2162日ぶりに「12」とした。盆踊りならぬレイ踊りが止まらない。3点リードの3回2死一、二塁。カウント1-1からロッテ坂本の外角スライダーを、力まず右へ打ち返した。「今日も冷静に、頭を整理して打席に入りました。コースに逆らわず、しっかり逆方向へ運ぶことができて良かったです」。ベンチに戻ると出迎えた清宮と向かい合い、両手を広げて恒例の"キヨダンス"で、喜びを分かちあった。11、12日の西武戦で2戦連発し2ケタ10号に乗せると14、15日ロッテ戦で再び2戦連発。連日3万人超が集まるエスコンフィールドのファンに、5戦4発とどっさりお土産を届けた。本拠地では12本中11本と量産中で「1番の要因はファンの声援。それが自分の力になっている、ホームですし、いつも以上に気持ちが入っている部分はあります」と感謝した。夏祭りや盆踊りと言えば紅白幕にちょうちんだが、レイエス祭りに欠かせないのは白とオレンジのバットだ。長めで約900グラムと重めの白バットは「そんなにボールが速くない投手に使っている」。約890グラムのオレンジバットは「速い球を投げるピッチャーに使う」。この日は、剛腕佐々木が対戦前に降板。白バットで、坂本の132キロスライダーを攻略した。日本野球に順応しようと努力を続ける真摯(しんし)な姿勢。新庄監督は「うちの選手の名前もすぐ覚えたし、佐々木君が降りたら『オッ、サカモト』って。セ・リーグの選手の名前も知ってますからね。ものすごく大事なこと」と言う。メジャー108発の大砲は「私はメジャーに戻る目的はまったくなくて、日本でやれるだけやりたいという気持ちが強いんです」。浴衣も似合う助っ人が、大好きな日本の夏をより熱く彩る。【永野高輔】

◆ロッテ・高部瑛斗外野手(26)が「2番・中堅」で先発出場するも一回裏の守備から交代となった。一回無死一塁から二ゴロの間に出塁すると、二塁に進塁し、ソトの空振り三振の際には三盗を決めたが、その間に三塁手・清宮と交錯するなどして足を気にするしぐさをみせてアクシデントがあったとみられる。高部は3日のオリックス戦前に右膝に痛みを訴えて欠場。その後は状態をみながら出場を続けており「ちょっと水がたまって、不安定な状況ではありますが、僕自身はいけるので大丈夫です」と明かしていた。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(22)が先発するも、緊急降板した。二回に浅間の放った打球が左足首を直撃するアクシデントがあった。二回は先頭の清宮を二飛に抑えた直後の浅間の打席で3球目の外角フォークボールが鋭いゴロで直撃。ベンチに戻って治療し、一度はマウンドで投球練習を再開させたが小野投手コーチ、トレーナーと話し合った上で投手交代が告げられた。

◆まさかの出来事だった。ロッテ・佐々木朗希投手(22)が二回途中で緊急降板。左足首のアキレス腱付近に打球が直撃するアクシデントがあり、わずか16球でベンチへと退いた。一回は最速158キロをマークし、3者凡退と好スタート。二回も先頭の清宮を二飛に抑えたが、浅間に対して投じた3球目の外角フォークボールをはじき返されると打球が鋭いゴロで左足首に直撃(記録は遊撃への内野安打)。治療のためにベンチに下がり、一度はマウンドで投球練習を再開したが、小野投手コーチ、トレーナーと状態を確認した結果、2番手・坂本との交代を告げられた。5年目の今季は右上肢のコンディション不良などで2度離脱。1日の西武戦で54日ぶりに復帰を果たし、5回1失点で6勝目を手にすると、前回8日のソフトバンク戦でも3敗目を喫したが5回3失点と粘りの投球をみせた。この日が復帰3戦目となったが、またも受難に見舞われた。チームでもアクシデントが続く。14日には正二塁手の藤岡が、体調不良で出場選手登録を抹消。高部も一回、三盗を決めた際に痛めていた右膝を気にするようなしぐさをみせて、その裏に途中交代と思いもよらぬ事態になっている。(森祥太郎)

◆日本ハムが快勝。三回に水野の先制2ラン、マルティネスの適時打、レイエスの3ランと一挙6点で主導権を握った。加藤貴は無四球とテンポ良く8回1失点で6勝目。ロッテは佐々木が打球を受けて二回途中降板したのが響いた。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(22)が先発するも、わずか16球で緊急降板となった。二回に浅間の放った打球が左アキレス腱付近に直撃するアクシデント。それでも大事には至らず試合後は歩いてバスに乗り込み「投球はなんとかいけそうでしたが、それ以外のプレーができなさそうだったので、総合的な判断です」と話した。二回は先頭の清宮を二飛に抑えた直後の浅間の打席で3球目の外角フォークボールが鋭いゴロで直撃。ベンチに戻って治療し、一度はマウンドで投球練習を再開させたが小野投手コーチ、トレーナーと話し合った上で投手交代が告げられた。吉井監督は「本人はいけると言ったんですけど、当たっている箇所がアキレス腱だった。投げられるは投げられるけれども、もし走った時に大けがになる可能性があるのでトレーナーの判断で降板になりました」と説明。今後については「まだちょっと詳しい状況は聞いていないですけど、跛行しているので、次の登板はもうちょっと様子を見ないと」と話した。

◆日本ハムの加藤貴は8安打を浴びながらも要所を締め、8回1失点で6勝目を挙げた。一回に2死二、三塁を招いたが、無得点に抑えて流れに乗った。涼しい表情で「野手に助けられながらいい試合ができた」と冷静に話した。9連戦の6試合目で、中継ぎの負担軽減に貢献する好投だった。「(伏見)寅威さんのおかげです」と控えめに喜んだ。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(22)が15日、日本ハム21回戦(エスコン)で二回途中に打球が左アキレス腱(けん)に直撃し、わずか16球で降板した。手当てのためベンチ裏に下がった後、投球練習を行って動きを確かめたものの、交代を告げられた。試合は1―6で敗れた。アクシデントに見舞われた。二回1死。佐々木が投じた3球目を浅間が真っすぐ打ち返すと、鋭い打球がマウンドを襲い、左アキレス腱(けん)にワンバウンドで直撃。わずか16球で緊急降板となった。「投球は何とかいけそうでしたが、それ以外のプレーができなさそうだった。総合的な判断です」試合後、足を気にしながら歩いてバスに乗り込んだ右腕は自ら状態を説明した。打球が当たった直後は治療のためベンチ裏に下がった。再びマウンドに戻り、投球練習を再開したが、小野投手コーチ、トレーナーと状態を確認した上で、交代を告げられた。緊急で救援した坂本は、イニングをまたいだ三回に6失点。2位を争う日本ハムとの直接対決で、後味の悪い2連敗となった。吉井監督は「予想通りとはいかなかった。朗希が二回でマウンドを降りるとは」と話し、降板の判断については「本人はいけると言ったんですが、当たっている箇所がアキレス腱。走ったときに大けがになる可能性があるので、トレーナーの判断で降板になった」と説明した。佐々木は今季、右上肢のコンディション不良で2度離脱。1日の西武戦で54日ぶりに復帰を果たし、5回1失点で6勝目を手にした。前回8日のソフトバンク戦は5回3失点で3敗目。この日が復帰3戦目だった。次回の登板について指揮官は「足を引きずっているので、もうちょっと様子を見ないと分からない」と述べるにとどめた。(森祥太郎)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
68343 0.667
(↑0.004)
M28
(↑1)
38461
(+9)
285
(+2)
82
(+4)
74
(+2)
0.261
(-)
2.530
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
55437 0.561
(↑0.004)
11
(-)
38399
(+6)
355
(+1)
78
(+2)
70
(+1)
0.249
(-)
2.880
(↑0.01)
3
(-)
ロッテ
55456 0.550
(↓0.006)
12
(↓1)
37391
(+1)
377
(+6)
59
(-)
49
(+2)
0.254
(-)
3.240
(↓0.03)
4
(-)
楽天
50522 0.490
(↓0.005)
18
(↓1)
39370
(+2)
432
(+3)
53
(-)
68
(-)
0.243
(↓0.001)
3.850
(-)
5
(-)
ORIX
46563 0.451
(↑0.005)
22
(-)
38299
(+3)
333
(+2)
47
(-)
43
(+2)
0.236
(-)
2.860
(↑0.01)
6
(-)
西武
30732 0.291
(↓0.003)
38.5
(↓1)
38242
(+2)
386
(+9)
42
(+1)
56
(-)
0.204
(↑0.001)
3.340
(↓0.06)