1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 0 | 0 | 6 | 12 | 0 | 1 |
ヤクルト | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1X | 7 | 12 | 0 | 2 |
勝利投手:ロドリゲス(1勝0敗0S) 敗戦投手:齋藤 綱記(3勝3敗0S) 本塁打 |
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◆ヤクルトは4-6で迎えた8回裏、岩田のプロ初本塁打となる2ランが飛び出し、試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた延長11回には、村上が適時打を放ち、サヨナラ勝利を収めた。投げては、6番手・ロドリゲスが今季初勝利。敗れた中日は、6番手・齋藤が踏ん張れなかった。
◆あわや乱闘から一夜明け、注目の一戦は、静かに試合が始まった。13日同カードの9回に左手首付近に死球を受けたヤクルト岩田幸宏外野手(27)は「8番・中堅」でスタメン出場。先発メンバーがコールされると、球場からは拍手が送られた。試合開始前に行われた、つば九郎、ドアラのデビュー30周年を祝うセレモニーでは、ヤクルト高津臣吾監督(55)、中日立浪和義監督(54)がホームベース付近に駆け寄り、それそれが球団のマスコットに花束を贈呈。直前には、両指揮官が互いに会釈するなど、笑顔もあった。その後は4人? で記念撮影。和やかなムードだった。そのまま審判陣を交えてメンバー表交換に移ったが、いつもと変わらない様子で互いに帽子を取り、一礼した。前日13日は、ヤクルトが2点を追う9回に先頭・岩田が、中日5番手・マルティネスから左手首付近に死球を受けた。その後、乱闘騒ぎに発展。中日ベンチから大西外野守備走塁コーチが怒りながら飛び出し、ヤクルト側も嶋ヘッド兼バッテリーコーチ、森岡内野守備走塁コーチらがベンチから出て言い合いとなった。両軍が入り乱れる中、ヤクルト高津監督も激高しながら、中日ベンチに詰め寄ったが、中日立浪監督がなだめる形となった。その後、審判から警告試合が告げられ、試合が再開。ヤクルトは9回2死から代打・増田が加入後初本塁打を放ち、1点差に詰め寄ったが、結果的に4-5で敗れていた。"因縁"の相手との再戦となる。ヤクルト-中日では、7月31日の同カード(バンテリンドーム)でヤクルト赤羽が、中日松木平から左手に死球を受け、2カ所の骨折していた。そのこともあり、前夜に騒ぎが大きくなっていた。この試合はその時の松木平が先発となっている。
◆あわや乱闘から一夜明け、静かに始まった試合に衝撃音が響いた。同点の5回2死一、二塁。ヤクルトのオスナが打った打球は、すぐにそれと分かった。マウンド上の中日先発・松木平がうなだれるのも無理はなかった。オスナは「先制してなかなか追加点が取れていない中で、サイスニードが粘って投げていたのでなんとか勝ち越してあげたかった。浮いてきたカットボールを完璧にとらえました」と球をつぶした。前日13日の同カードでは9回に先頭・岩田が、マルティネスから左手首付近に死球を受けた。その後、乱闘騒ぎに発展。両軍が入り乱れる中、ヤクルト高津監督も激高。その後、審判から警告試合が告げられ、試合が再開。1点差に詰め寄ったが、結果的に4-5で敗れていた。ただ、この日の試合前は両指揮官が笑顔でつば九郎、ドアラのデビュー30周年を祝うセレモニーに参加。前夜の騒動からは一転し、和やかな雰囲気に包まれていた。さかのぼれば、因縁もあった。7月31日の同カード(バンテリンドーム)で赤羽が、松木平から左手に死球を受け、2カ所の骨折していた。そのこともあり、前夜に騒ぎが大きくなっていた。まして、この日の相手先発は、その松木平。ただ、静かに闘志を燃やしたヤクルトは、プレーに集中した。【栗田尚樹】
◆あの日の針や、あの日の落下に比べたら-。21年育成ドラフト1位のヤクルト岩田が、痛みを乗り越えて値千金の一打をかました。2点を追う8回2死一塁。中日藤嶋のスプリットをファンの待つ右翼へ運んだ。3月31日に支配下登録され、69打席目でつかんだプロ1号2ランだった。自らのアーチで延長まで持ち込むと、同点の11回には先頭から左翼線への二塁打。プロ初の3安打猛打賞で、村上のサヨナラ打を引き寄せた。岩田は前夜13日の同カードで9回に左手首付近に死球を受け、あわや乱闘騒ぎが発生。ただ、元気にスタメン出場。6回の守備でもフェンスに左手首をぶつけながら、大飛球をキャッチ。骨太の男を証明した。幼少期から痛みと常に一緒だった。滑り台から落ちて、左ほおはえくぼみたいになった。小学校高学年の時には、地元のイトーヨーカドーで買い物した後、姉と駐車場まで競走になった。雨の中、何故か運動靴の姉に勝てると思ったサンダルの岩田。ぬれた地面に大きな針が落ちているとも知らず...。踏みつけた後、足の骨がむき出しになり、結果的にボルトを入れることになるとは...。「あと、何か忘れましたけど、けがで左の眉毛も一部生えてきませんもん」と豪快に笑う兵庫出身の27歳。体を張って、プロとしての1歩目を踏み出した。【栗田尚樹】
◆あわや乱闘から一夜明け、4時間20分まで及んだ一戦は、ヤクルトが制した。同点の延長11回2死満塁。村上宗隆内野手(24)が"有言実行"の右前打を放ち、チームに今季8度目のサヨナラ勝ちを持ち込んだ。右飛、空三振、四球、空三振、空三振で迎えた6打席目で、この日の初安打が決勝打となった。試合後、高津監督は「それまで全く打たないからね(笑い)トイレで一緒になった時、『最後は打ちます』って言って。でも最後じゃなかったんだよな。その前だから三振した時か。打たなかったんだけど、最後の最後で打った。本当の最後に打った。最後に回ってくるのがムネだと思うしね。そうだね。打つしかない場面だったので。割り切っていったんじゃないですかね。当たりはどうであれ、いいバッティングだったと思います」と、9回にトイレで一緒になった際のこぼれ話を明かした。
◆中日松木平優太投手(21)がプロの洗礼を浴びた。7月に4年間の育成契約にピリオドを打ち支配下登録。先発2試合目の7月31日ヤクルト戦(バンテリンドーム)では6回無失点で初勝利を挙げた。敵地神宮での2度目のヤクルト戦は同点の5回2死一、二塁でオスナに14号3ランを許した。6回8安打4失点で降板。打線の援護で2敗目は回避も、試合は延長戦へ。「なんとか1失点で粘りたかったです」と、肩を落とした。
◆中日が今季7度目のサヨナラ負けでヤクルトと同率の最下位タイに逆戻りした。2点を追う8回に石川昂弥内野手(23)の右犠飛、木下拓哉捕手(32)の逆転二塁打などで逆転。しかし、直後の8回裏に3番手藤嶋が岩田に痛恨の1号同点2ランを被弾。延長11回に6番手の左腕斎藤が2死満塁から村上に右前サヨナラ打を許した。鬼門神宮での勝敗は2勝7敗2分けになった。試合後の立浪監督のコメントは以下の通り。-(自ら切り出して)「よく今日のゲームは追いつけたけれども。追いついて、いい形で越したけど。ホームランを打つ打者じゃない打者(岩田)にホームランを打たれてしまったのは非常に痛かった。いろいろあった中で、9、10回のチャンス(2死ながら得点圏に走者を置くが、石川昂、村松がそれぞれ凡退)をものにできなかった。(ビジターで)後攻めの方にどっかで流れがいってしまう。粘れたけども、もうちょっとのところ。そのもうちょっとのところで勝ちきれないところ。その辺を試合に出てる人がしっかりやっていけるようにやっていくだけ。いいところもたくさん出た」-松木平の出来は「(5回に)オスナに狙い打ちみたいな感じ。おそらく待ってたところに、甘いところにいった。そういう怖さ、1球の大切さを身に染めて感じたと思う。次回につないでくれればいいと思う。この球場で逃げることなく、攻めていけたのは、彼の成長につながっていくでしょう」-清水を起用しなかったのは「最近はちょっと登板が多いんで。なんとか左のところは斎藤でしのごうというところだった。そこでやられてしまった」-8、9回にリリーフが打たれたのは神宮の難しさ「この球場は、いろんなことが起きる。現に起きている。向こうも勝ちパターンの投手をウチに崩れてるわけだし。特にコントロールが大事になってくる球場だと思う。逃げていては。走者をためると大量失点になるし。その辺はホームグラウンドがバンテリンドームで慣れてる部分があるんですけど。投手陣の課題でもある」
◆頼れる助っ人砲が、先制パンチを見舞った。「3番・左翼」で先発出場したヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手(32)が一回に右前適時打をマーク。真夏の9連戦の最終戦で先制点をもたらし、打線を勢いづけた。「先制して良い流れをもってきたかった。バッティングカウントだったので、思い切って打ちにいきました」。今季初めて1番打者として起用された太田が右前打で出塁。続く長岡は遊ゴロに倒れ、1死二塁と得点圏に走者を置いて迎えた第1打席だった。2ボールから中日先発の松木平が投じた直球をはじき返して先制タイムリーとした。来日4年目の今季は試合前時点で、84試合に出場し、リーグトップの打率・312、12本塁打、45打点。セ・リーグでただ一人の3割打者の実力を発揮し、神宮のファンを沸かせた。左足裏の炎症により一時は戦線離脱したが、6日の阪神戦(神宮)で1軍に復帰し、存在感を示している。離脱した約1カ月の間には、自身の足の型に合った靴の中敷きを特注。スパイクを利用する際だけでなく、日常でも使用し、「だいぶ負担は軽減されたかなと思います」。けがの再発防止に努め、グラウンドで躍動している。三回の第2打席では右中間への二塁打、五回の第3打席では左前打を放った。この段階で早くも猛打賞。打率は・319まで上昇した。
◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(31)が1―1の五回、左翼席へ勝ち越しの14号3ランを放ち「先制してなかなか追加点が取れていない中で、サイスニードが粘って投げていたので何とか勝ち越してあげたかった。浮いてきたカットボールを完璧にとらえた」とコメントした。7月31日の前回対戦で6回無失点に抑えられプロ初勝利を献上した中日先発の松木平に対し、五回2死一、二塁で迎えた第3打席。カウント2―1からの4球目、高めに浮いたカットボールを逃さず捉えた。打った瞬間にスタンドインを確信する豪快な一発に、打たれた右腕はマウンドでがっくりと肩を落とした。
◆ヤクルト・木沢尚文投手(26)が4―2の八回に3番手で登板。痛恨の1回4安打4失点で逆転を許した。1死からカリステ、細川に連打を浴び一、三塁のピンチ。石川昂に右犠飛を許し1点差に迫られた。さらに四球で2死一、二塁となり、木下は2球で追い込みながらフルカウントに持ち込まれ、走者が投球と同時にスタートを切る状況となったところで右越えに逆転の2点二塁打を浴びた。続く代打川越にも右前適時打を打たれ、終盤に手痛い4失点を喫した。
◆ヤクルト・岩田幸宏外野手(27)が4―6の八回に右翼席へ、起死回生の同点2ランを運びプロ初本塁打をマークした。八回に3番手木沢が4失点で逆転を許したその裏、2死一塁で藤嶋のスプリットを捉えた。前夜は九回にマルティネスから左手付近に死球を受け、両軍がベンチを飛び出す乱闘騒ぎに発展した。一夜明け、元気な姿でファンを安心させた背番号64が、劇的なアーチを放った。岩田は東洋大姫路高、社会人・ミキハウス、BCリーグ・信濃を経て、2022年育成ドラフト1位で入団した苦労人。今年3月31日に支配下契約を勝ち取った。
◆ヤクルトがサヨナラ勝ちした。4―6の八回に岩田の右越えへの2ランで同点。延長十一回2死満塁から村上の右前適時打で決着をつけた。6番手のロドリゲスが今季初勝利。中日は打線が粘ったが、投手陣が踏ん張れなかった。
◆ヤクルトは14日、7-6で中日にサヨナラ勝ちした。試合を決めた村上宗隆は、祝福のウオーターシャワーを浴びた=神宮球場(撮影・長尾みなみ)
◆ヤクルトが延長サヨナラ勝利を収め、5位・中日に並んだ。岩田幸宏外野手(27)は4―6の八回に右翼席へ、起死回生の同点2ランを運びプロ初本塁打をマーク。6-6で迎えた延長十一回には、先頭打者として左翼線二塁打を放ち、サヨナラ勝利に貢献した。岩田のヒーロインタビューは以下の通り。--神宮のお立ち台の気分は「最高です」--一塁、ライトスタンドからスワローズファンが今、あなたを見ています。どんな景色が見えますか「最高です」--八回にホームランを放った。ダイヤモンドを1周した気分は「最高です」--あっという間に走り切った「もう少しゆっくり走ったら良かったかなとは思います」--打った瞬間の気持ちは「打った瞬間は入ると思わなかったんですけど、入ってくれて良かったです」--記念すべき初ホームランのボールが岩田選手のもとに帰ってきました。ライトスタンドのファンへ一言「ありがとうございます。返していただいて」--このボールどうしましょう「飾ります」--十一回に先頭打者で二塁打。左翼線に際どい当たりでしたが、二塁まで行きました「ファウルでも走ってたらいいので、全力でとにかく二塁まで走りました」--今年支配下を勝ち取った。毎日この満員のスタンドで野球ができることをどんなふうに感じてますか「最高です」--これからどういうプロ野球選手になっていきたいか。ヤクルトファンの皆さんにメッセージを「長くプロ野球生活をしたいので、今できることを精一杯して...(ファンから「最高です!」の声)最高です! これからも応援よろしくお願いします」
◆ヤクルトの村上が乱打戦にけりをつけた。延長十一回2死満塁から、斎藤の低めの速球を捉えて右前にはじき返した。同僚から祝福の水をかけられ「最高です」と満面の笑みを浮かべた。それまで5打席無安打。試合途中、トイレで一緒になった高津監督に「最後は打ちます」と宣言していた。有言実行の一打を放った主砲は「今日みたいな試合を一試合でも多くできたらなと思う」と声を弾ませた。
◆ヤクルトが延長サヨナラ勝利を収め、5位・中日に並んだ。岩田幸宏外野手(27)は4―6の八回に右翼席へ、起死回生の同点2ランを運びプロ初本塁打をマーク。6-6で迎えた延長十一回に1死満塁の好機を作ると、内山壮真捕手(22)は三振に倒れたが、村上宗隆内野手(24)が試合を決める右前適時打を放った。村上のヒーロインタビューは以下の通り。--4時間20分経ちました。今の気持ちは「最高です」--サヨナラの場面はどういう気持ちで打席に向かった「その前の打席のことは考えず、『壮真決めてくんないかな』と思いながら見てたんですけど、三振で死にそうな顔をしてベンチ戻ってきたんで、僕がカバーしたいなという思いで打席に立ちました」--ピッチャー陣も粘りました。こういうゲームを勝ち切ったこと、どういう意味があるでしょう「ピッチャー陣粘ったか分かんないですけど...冗談です笑 いつもいつも野手とピッチャーで助け合いながらできてるので、今日みたいな試合が1試合でも多くできたらなと思います」--この暑い夏の時期に屋外球場での9連戦が今日で終わりました。正直、屋外の9連戦どうでした「最高です」--9連戦を5勝4敗、勝ち越しました「もっともっと勝てるように頑張りたいなと思います」--八回に逆転されました。あの時のベンチの雰囲気はどんな感じだったんでしょう「最高ではないです。最低です」--その中で生まれた岩田選手のホームラン。あの時のベンチのムード、どうだったんですか「誰も打つと思ってなかったんで、みんな逆にベンチ静かでしたね。『えっ!?』みたいな感じでした」--今日はつば九郎DAYということで、つば九郎へのメッセージをお願いいたします「つば九郎、いつも明るく出迎えてくれてありがとう。大好きです」
◆ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が延長十一回2死満塁で、右前へサヨナラ打を放った。高津監督は試合後、「それまで全く打たないからね。トイレで一緒になった時、『最後は打ちます』って言って。(九回のサヨナラ機で)打たなかったんだけど、最後の最後で打った。回ってくるのがムネだと思うし、打つしかない場面だったので、割り切っていったんじゃないですかね。いいバッティングだったと思います」と舞台裏を明かした。殊勲打を放った主砲は「もちろん勝ちたかったですし、そういうチャンスだったので、勝ててよかった」とうなずいた。
◆ヤクルト・岩田幸宏外野手(27)が4―6の八回に右翼席へ、起死回生の同点2ランを運びプロ初本塁打をマークした。岩田は東洋大姫路高、社会人・ミキハウス、BCリーグ・信濃を経て、2022年育成ドラフト1位で入団した苦労人。今年3月31日に支配下契約を勝ち取った。本塁打は3月23日にイースタン・リーグで放った1号に続き、プロどころか「人生で2本目」と明かした。お立ち台では村上が「誰も打つと思っていなかった」と語っていたが、岩田は「そりゃあそうだと思いますよ。僕も、自分でもびっくりしたんで。それがあそこで出てくれてよかった」と相好を崩した。
◆ヤクルトが延長十一回、2死満塁で村上宗隆内野手(24)が右前打を放ちサヨナラ勝ちした。?ヤクルトのサヨナラ勝ちは12日の中日戦(○5-4、神宮、九回にオスナの犠飛)に次いで今季8度目。ヤクルトのシーズン8度のサヨナラ勝ちは2017年(8度)以来7年ぶり。?村上のサヨナラ安打は6日の阪神戦(○5-4、神宮、九回に単打)に次いで通算6度目。ヤクルト(前身を含む)の選手がサヨナラ安打を6度マークしたのは、金田正一、ラミレスと並ぶ歴代8位(10人目)。最多は古田敦也の11度。?ヤクルトの選手がサヨナラ安打を月間2度放ったのは、17年4月の鵜久森淳志(2日のDeNA戦=十回に満塁本塁打、13日の中日戦=九回に単打)以来7年ぶり。
◆真夏の夜空に右手人さし指を突き上げた。6-6の延長十一回2死満塁、ヤクルトの4番・村上宗隆内野手(24)が右前へサヨナラ打。両手を広げ笑顔で一塁ベースを回り、歓喜のウオーターシャワーを浴びた。「壮真が三振して、死にそうな顔をしてベンチに戻ってきたので、僕がカバーしたいなという思いで打席に入りました」1死満塁で代打・内山が空振り三振に倒れて回ってきたこの日の6打席目。ここまで無安打だったが、覚悟を決めた。斎藤の4球目を捉え、4時間20分の熱戦に終止符を打った。今季8度目のサヨナラ勝ちは12球団トップ。試合終盤にトイレで高津監督と遭遇した際、「最後は打ちます」と宣言していたという主砲が有言実行を果たした。勝利を呼んだのは育成出身3年目の岩田幸宏外野手(27)だ。4-6の八回2死一塁で起死回生の同点2ラン。「人生で2本目」というプロ1号が土壇場でチームを救う一発となった。これがプロ初打点でもあり、お立ち台で村上は「誰も打つと思っていなかったので、(ベンチは)逆に静かでしたね」といじり、岩田は「僕もびっくり。ここで出てよかった」と笑った。延長十一回先頭では左翼線二塁打で好機を演出し、サヨナラのホームを踏んだ。前日13日には九回にマルティネスから左手付近に死球を受け、両軍がベンチから飛び出す騒動に発展。警告試合となった。一夜明け「(患部は)少し腫れているけど、大丈夫」と早出で打撃練習にも取り組んだ27歳が大仕事を成した。チームは再び5位タイに。9連戦の初戦(6日の阪神戦)と最終戦で劇的なサヨナラ打を放った背番号55は「勢いがつけばいい」。勝利に導く一打を重ね続ける。(武田千怜)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
広島 |
55 | 42 | 5 | 0.567 (↑0.004) | - (-) |
41 | 301 (+4) | 257 (+3) | 40 (+1) | 47 (-) |
0.236 (-) | 2.190 (-) |
2 (-) |
巨人 |
56 | 45 | 6 | 0.554 (↑0.004) | 1 (-) |
36 | 322 (+4) | 289 (-) | 57 (+1) | 49 (-) |
0.239 (-) | 2.570 (↑0.02) |
3 (-) |
阪神 |
54 | 49 | 5 | 0.524 (↓0.005) | 4 (↓1) |
35 | 339 (-) | 305 (+4) | 46 (-) | 32 (-) |
0.233 (↓0.001) | 2.350 (↓0.02) |
4 (-) |
DeNA |
50 | 54 | 2 | 0.481 (↓0.004) | 8.5 (↓1) |
37 | 369 (+3) | 369 (+4) | 73 (-) | 49 (-) |
0.253 (-) | 3.050 (-) |
5 (1↑) |
ヤクルト |
44 | 57 | 4 | 0.436 (↑0.006) | 13 (-) |
38 | 371 (+7) | 400 (+6) | 75 (+2) | 48 (-) |
0.239 (-) | 3.610 (↓0.01) |
5 (-) |
中日 |
44 | 57 | 7 | 0.436 (↓0.004) | 13 (↓1) |
35 | 266 (+6) | 342 (+7) | 46 (+1) | 31 (+1) |
0.236 (↑0.001) | 2.750 (↓0.04) |
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