巨人(★5対8☆)阪神 =リーグ戦20回戦(2024.08.13)・東京ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
阪神
2003003008801
巨人
10004000051201
勝利投手:石井 大智(4勝1敗0S)
(セーブ:岩崎 優(3勝4敗18S))
敗戦投手:高梨 雄平(3勝2敗0S)

本塁打
【阪神】森下 翔太(11号・1回表2ラン)
【巨人】丸 佳浩(10号・1回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 巨人戦チケット予約 阪神戦チケット予約
◆阪神は2-1で迎えた4回表、木浪の適時二塁打で3点を追加する。その後同点とされるも、7回に渡邉の3点適時二塁打が飛び出し、再びリードを奪った。投げては、2番手・石井が今季4勝目。敗れた巨人は4点差を追いつく粘りを見せるも、4番手・高梨が踏ん張れなかった。

◆阪神佐藤輝明内野手(25)が40試合ぶりにスタメンを外れた。6月22日DeNA戦(甲子園)以来。代わって「3番三塁」には渡辺諒内野手(29)が出場する。前日12日巨人戦(東京ドーム)で佐藤輝は初回の守備で悪送球。決勝点となる適時失策を喫していた。代わって4番では森下翔太外野手(23)が出場。プロ入り初で阪神110代目の4番となった。

◆巨人長野久義外野手(39)が2カ月ぶりにスタメンに入った。「6番右翼」で、6月13日楽天戦以来のスタメンとなった。8月7日広島戦で右前打、11日中日戦では一塁への適時内野安打を放っていた。1番丸が今季初の中堅、3番三塁には坂本が2試合連続で名を連ねた。

◆/プレッシャーはないのか\第110代4番 #森下翔太プロ初の4番で一発回答先制の11号2ラン?プロ野球(2024/8/13)??巨人×阪神??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #tigers pic.twitter.com/dhT6g4sdIo

◆プロ初の4番に座った阪神森下翔太外野手(23)がいきなり最良の結果を出した。初回2死二塁でフォスター・グリフィン投手(29)の抜けたフォークを強振。左中間最深部に放り込む先制の11号2ランとなった。前日12日に適時失策をおかした佐藤輝明内野手(25)がベンチスタート。2年目スラッガーが代わって大役を務めた。

◆阪神野口恭佑外野手(24)が自慢の強肩を見せつけた。初回、吉川尚輝内野手(29)の詰まった飛球が三塁手の後ろにぽとり。そのまま左翼ファウルゾーンに転がったが、左翼の野口は素早く回り込み、二塁に矢のようなダイレクト送球。俊足の打者走者をアウトにした。巨人はリクエストしたが結果は変わらなかった。

◆/目には目を一発には一発を\#丸佳浩 10号先頭打者ホームラン12年連続二桁本塁打達成?プロ野球(2024/8/13)??巨人×阪神??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #giants pic.twitter.com/iO9QaHz93r

◆巨人OBの川口和久氏(65)が始球式に登場した。現役時の背番号25に身を包み、マウンドへ。ノーワインドアップで捕手小林のミットに投じた。だが、ワンバウンドとなり苦笑い。「野球の一番高いところに立ってるんで。そこからいつもファンの皆さんを見ながら野球はやってましたけど、今回は見る余裕がなかったです。(小林)誠司が捕ってくれたんですけど、ストライク投げたかったですけど、ワンバウンドで。それでも、ちゃんと捕ってくれてうれしかったです」。試合前には、阿部監督とも言葉を交わした。チームは現在、首位広島を1ゲーム差で追っている。「本当に、いいチームを作って。これからが大変なんでね。どんどん結束していかないといけないですし。8月、9月の戦いが。しっかり貯金をつくって、ラストスパートというのが一番大事だと思います」とエールを送った。この日は「とっとり星空舞ナイター」として開催された。川口氏は現在、郷里の鳥取に戻り、農作業に従事。県のブランド米「星空舞(ほしぞらまい)」を作っている。今年で3年目の収穫を迎える。「1年目は稲が倒れたりとか、いろんなことがあったんですけど、800キロぐらいは取れたんですかね。2年目は2500キロ。今年は6反やってるんで、多分3000キロ。もうちょっといきますね。4000キロはいかないかもしれないけど。(猛暑で)太陽の光が強かったりするんで、水の入れ替えをしっかりしてあげる。ちょっと生育が早い。これだけ暑いと」と、自然を相手にした苦労と収穫の喜びを語った。星空舞については「冷めてからおいしいんですよ。だから、おにぎりにしたらすごくおいしい」とアピールしていた。

◆阪神で4番を務めている佐藤輝明内野手(25)が6月22日のDeNA戦(甲子園)以来、40試合ぶりにスタメンを外れた。試合前のフリー打撃ではいつもと違い、最初にケージに入った。その後、平田勝男ヘッドコーチ(65)が見守る前で、三塁のノックを受け続けた。終了後には即席の「サイン会」で東京のファンを喜ばせた。7月13日に4番に固定されてからちょうど1カ月。時を同じくして調子を上げ、打率はチームトップを走ってきた。一方、ここ3試合はノーヒットで2割7分まで落ちていた。守備面では、前日12日に適時失策(悪送球)をおかすなど、失策ペースが上がっていた。SNSでは「東京ドームでテルを出さないのはもったいない」「この機会にリフレッシュしてほしい」「どんだけエラーしても使ってほしい」などの声が上がった。

◆阪神木浪聖也内野手(30)が満塁男ぶりを発揮した。追加点が欲しい2-1の4回。2死満塁から右翼線に走者一掃の二塁打を放った。これで今季、満塁では10打数5安打の9打点となった。昨年も18打数8安打、4割4分4厘をマークしている。

◆阪神が珍しい1試合2度の「満塁走者一掃」を記録した。5-5の7回1死満塁。この日3番でスタメンしていた渡辺諒内野手(29)が初球をたたいて左中間を破る二塁打。3人の走者がホームに帰ってきた。4回には木浪聖也内野手(30)が右翼線に3点二塁打を放っていた。

◆阪神ファンが巨人平内龍太投手(26)に特大のブーイングを浴びせた。8回から6番手で名前がコールされると左翼席、三塁側を埋めた虎党が一斉にブーイング。異様な音量に何が起きたか分からない観客もいたほどった。7月31日、甲子園での試合で、平内は森下翔太外野手(23)の顔面付近に2球続けてブラッシュボール。森下は怒りをあらわにした。平内のマウンドでの態度などを見た岡田彰布監督(66)が「情けないと思ったわ。なんか笑ろうてる姿見たら。伝統の一戦にならんよ」とあきれていた。この日は右腕が1球投げるたびに阪神ファンが反応。2死二塁からスタメンを外れていた佐藤輝明内野手(25)が代打で送られたが、二ゴロに倒れて得点できなかった。

◆内野が本職の巨人モンテスが"志願"の外野出場を果たした。4点を追う5回の守備から左翼に入った。ヘルナンデスの離脱を受け「何でもやります」と、米国での公式戦では1度もない外野手での出場を申し出ると、12日から外野の守備練習を開始し、出場が実現。無難に守備をこなした。5回の打席では左中間へ2点適時二塁打を放ち「とにかく返すことだけを意識していました」と、猛打賞の活躍で気を吐いた。

◆巨人が4点差を1度追いつきながらも敗れ連勝が3で止まった。同点の7回に登板した高梨が満塁のピンチを招き、走者一掃の3点適時打を浴びた。その姿に阿部監督は「代えてくれるんじゃねえかという感じで投げているようにしか見えなかったから、ケツ拭かせました」と苦言を込めて続投させた理由を説明。5回に打者9人を送る猛攻で同点に追い付いていただけに悔しい黒星となった。

◆阪神が投打のかみ合った試合運びを見せ、巨人相手に連敗を阻止した。前夜12日に自力優勝の可能性が消滅していたが、この日首位広島がDeNAに敗れたため、自力優勝の可能性が復活した。前夜まで4番に座っていた佐藤輝明内野手(25)が、6月22日DeNA戦(甲子園)以来39試合ぶりのベンチスタート。代わって座ったのは、プロ初となった森下翔太外野手(23)。第110代4番が、初回に先制の11号2ランを放ちいきなり存在感を見せた。阪神岡田監督の一問一答は以下の通り。-打順を2通り考えていたと言っていたが、もう1つは「もう1つは普通通りやんか」-左投手対策で右を並べた「ちょうど今日は右な、今日だけ一枚左やったからな。ちょうどええタイミングでな、(佐藤輝のスタメン落ちは)まあ良く言えばリフレッシュやし、悪く言えばなんか分からんけどな(笑)」-森下は初回から期待通り「そうそう、まあ、やっぱり初回近本が出たらな、なんか点が入るような流れになるからね、おーん」-4点リード追いつかれてから勝ちきった「そら、大きかったよ、おーん。普通は最低でも6回な、才木が行って勝ち星ついて、あとは今日の3人でね、桐敷なしで終わるいうのが一番いいパターンやったけどな。まあそんなうまいことはいかんわ。やっぱり同点追いつかれたあとに、あそこで3点いうかな、あれは大きかったよ、やっぱりな」-昨日の今日で、打線が後ろに後ろにつないだ「やっぱりフォアボールがからむんよ、おーん。ちょっとな、点が入らんイニングはやっぱりボール球振ってるけど、あの時はなボール振らんとやっぱりつないでっていうのがね、そこやろなやっぱり」-この時期は勝ち負けだけと、今日はナイスゲーム「いや、ナイスゲームはやっぱり才木が6回まで投げることやったけど、それは。でも追いつかれてそこからな、勝ち越しやから大きいと思うよ、今日は」-原口も大きな四球「あれ、ええよー。原口は左ピッチャーいいんだよ、巨人にはね。ものすごく相性いいからね」-結局満塁は四球から「そうそうそうそう。そこが一番大きいよ、結局はな」-7回に渡辺か代打佐藤輝か、相手のベンチ気にしながら「いやいや、これはケラーくるかなと思ったけど。まあ伊藤は来んと思ったけどなあ」-高梨の続投は意外だった「おお、意外やったな」-向こうも遅れたのでは「うーん。まあ、俺はもう、あそこは勝負やからケラー絶対にくると思ったけどな」-才木は2試合続けて悪いが、ここが踏ん張りどころか「才木なあ。ちょっと変化球が悪いよなあ。神宮もフォーク悪かったんよ。神宮もフォークがちょっと。なんか、去年も一回あったんやけどな。言うたんやけどな、名古屋で。何かちょっと低めのええとこいってんのにうまいこと打たれるやろ。スライダー、フォーク。だから何か癖か何かちょっと分からんけどな、グラブとか」-今日は奪三振ゼロ「そうなんや、今日な。まあ、早打ちもあったけどな。ちょっと次までに修正せんとな」

◆阪神桐敷拓馬投手(25)が「8回の男」を務めた。相手の打順に応じて、ゲラが先に登板する別パターン。左腕は2死からモンテスに二塁打を許したが危なげなく無失点でリードを保った。「3人でいきたかったけど、ゼロで抑えられてよかった。(石井)大智さんが粘って投げていたので、自分も意識しました」。リーグトップ中日松山に並ぶ、節目の30ホールドに到達した。

◆阪神が投打のかみ合った試合運びを見せ、巨人相手に連敗を阻止した。前夜12日に自力優勝の可能性が消滅していたが、この日首位広島がDeNAに敗れたため、自力優勝の可能性が復活した。前夜まで4番に座っていた佐藤輝明内野手(25)が、6月22日DeNA戦(甲子園)以来40試合ぶりのベンチスタート。代わって座ったのは、プロ初となった森下翔太外野手(23)。第110代4番が、初回から本領発揮した。先頭近本が左前打で出塁し、2死二塁から巨人グリフィンの抜けたフォークを強振。左中間最深部に放り込む先制の11号2ランとなった。直後に丸の先頭打者本塁打で1点をかえされるも、追加点は2-1のまま迎えた4回。2死満塁の好機で8番木浪聖也内野手(30)が、右翼へ走者一掃の適時二塁打を放ち、リードを広げた。しかし先発の才木浩人投手(25)が5回、巨人打線につかまった。先頭長野の右前打、岸田に与えた四球から2死二、三塁とされ、モンテスに左翼フェンス直撃の二塁打を許し2点差に。続く丸を右邪飛に打ち取るも吉川尚、坂本に連続適時打を許し同点に追いつかれた。今季ワーストの5回5失点を喫し、プロ初の2ケタ勝利は次戦に持ち越しとなった。試合を決めたのは、7月17日巨人戦(東京ドーム)以来のスタメン出場となった渡辺諒内野手(29)だった。1死から代打原口の四球、近本の二塁打、中野の四球でつなぎ1死満塁。渡辺が巨人高梨の初球を捉えて、左翼へ走者一掃の適時二塁打を放った。前夜3安打無得点に抑え込まれた打線が奮起。一夜で自力優勝の可能性を取り戻した。

◆プロ2年目で初めて4番起用された阪神森下翔太外野手(23)が、キャリアハイの11号で期待に応えた。初回にグリフィンから左中間へ先制2ラン。阪神4番の初打席アーチは草創期のチームを引っ張った1949年(昭24)の別当薫以来75年ぶりの快挙だ。3試合無安打で、前日12日に適時失策を犯した佐藤輝を40試合ぶりにスタメンから外しての抜てきに1発回答。首位広島が敗れて一夜で自、力Vも復活した岡田阪神が新4番で逆襲に転じる。森下の打球はきれいな糸を引くように、左中間最深部へ一直線に飛んでいった。初回2死二塁。グリフィンの外角に逃げていく変化球を強引に巻き込んだ。「たまたま球が高くて、角度がついてくれました。あの場面は、しっかりタイムリー打つことを意識していました」。打点を稼ぐことが仕事だ。欲をかかず、最高の結果を出した。調子を落としていた佐藤輝が40試合ぶりにベンチスタート。代わりの4番に指名された。岡田監督は佐藤輝を出すか、森下4番のパターンかで迷ったという。相手投手が左腕なのを加味して、森下に託した。満点回答の新4番は打順にこだわりがないことを強調しつつ「4番はチームの核になる選手なので、中途半端なことはできない。今はストライク、ボールが見えているので『打線』という意味で置いてくれたのだと思う」と素直な感想を口にした。責任感をいつも以上に帯びた1日だった。8月の打点12はリーグトップ。自己新の11本塁打と52打点はチーム最多だ。自他ともに飛躍を信じた2年目は東京ドームから始まった。開幕戦の3回の先制機。巨人戸郷から右中間に会心の一打を放ったが、梶谷の超美技に阻まれ、併殺で流れをもっていかれた。「シーズン序盤の流れを決めた」とも言われるプレーで開幕戦を落とした。その打席を無駄にしなかった。宿舎に帰るとすぐに映像を凝視。初日から1人反省会を行った。「もっと前でとらえていたらもっと伸びていた。0コンマ何秒だけ、感覚的に差し込まれたから、ちょっとだけスライスして梶谷さんの方向に行ってしまった」。その試合から巨人バッテリーの攻めをインプット。自分の中で長い1年を見据えた駆け引きを始めていた。2軍落ち、フォーム矯正指令など、辛苦も味わった2年目。その分、着実に進化を遂げている。今日14日が誕生日。23歳の最終日に初の4番で本塁打を放ったのは偶然か、必然か。チームの自力5も1日で復活。「まあ、勝てたので。明日誕生日を迎えて、いい1年にしたいと思います」。チームを救った110代、虎の4番。また背中が大きくなった。【柏原誠】阪神が勝ち、広島が敗れたため、阪神の自力優勝の可能性が1日で復活した。阪神が残りの36試合に全勝した場合、90勝48敗5分けで勝率6割5分2厘。一方広島は、阪神戦以外に全勝した場合、90勝48敗5分けで勝率6割5分2厘となり、勝率と勝利数で並ぶ。この場合、セ・リーグの優勝球団決定方法では次に当該球団間の勝率が高い球団が上位になり、広島戦で勝ち越している阪神が上位となるため自力優勝の可能性が復活した。阪神が今季54勝目を挙げて令和400勝に到達した。ソフトバンクに次いで2番目の到達で、セ・リーグ一番乗りとなった。令和になって以降、12球団で唯一Bクラス入りがない。矢野燿大監督が19年から4年指揮を執り、23年からは岡田彰布監督が率いている。プロ入り初めて4番で先発出場した森下が初回に本塁打。阪神で4番初出場の試合に本塁打を打ったのは21年5月2日佐藤輝(3打席目)以来11人目で、4番初打席で本塁打は03年8月9日金本以来3人目。ただし、金本は広島時代に4番を打っており、阪神でプロ入り初の4番試合で初打席に1発は49年4月16日別当以来、75年ぶり2人目。別当薫の阪神時代 1948年(昭23)に阪神に入団した外野手。新人ながら13本塁打を放つと、2年目も39本塁打をマークし「ダイナマイト打線」の中核を担った。第19代4番として6試合に出場。50年に毎日に引き抜かれ、同年に最多安打、本塁打王、打点王に輝きMVPも獲得した。通算891試合に出場し、3191打数965安打、549打点、155本塁打、打率3割2厘。毎日時代には兼任監督も務め、大毎、近鉄、大洋、広島でも指揮を執った。88年に野球殿堂入り。99年4月16日、78歳で死去した。

◆まさかの乱調だ。阪神才木浩人投手(25)が5回8安打5失点で降板した。2点リードをもらった初回、先頭の丸佳浩外野手(35)に右翼へソロアーチを浴びた。5-1の5回には1死二、三塁で途中出場のモンテス内野手(27)に左翼フェンス直撃の2点適時二塁打。なお2死二塁で2番吉川尚輝内野手(29)、3番坂本勇人内野手(35)の連続適時打で同点とされた。今季10勝目を目指した右腕が今季ワーストの5失点でKOとなった。

◆24試合連続4番を務めてきた阪神佐藤輝が、スタメンを外れた。前日12日の巨人戦(東京ドーム)で決勝点につながる適時失策を犯し、6月22日DeNA戦(甲子園)以来39試合ぶりのベンチスタート。8回には代打で出場したが、平内の前に二ゴロに倒れた。「勝ったのでよかったんじゃないですか。明日もまたあると思うので、頑張ります」と努めて冷静に話した。岡田監督は代打起用について「当然、明日は行かないといけないので。ちょっとでも明日のために」と説明。右腕戸郷が先発する14日には、再びスタメンに戻すことを示唆した。「まあ、良く言えばリフレッシュやし。悪く言えばなんか分からんけどな(笑い)」と復調に期待を込めた。

◆二塁に到達すると両手を突き上げ、笑みがこぼれた。阪神渡辺諒内野手(29)が今季初の決勝打を放ち、伝統の一戦を決着させた。主砲の佐藤輝に代わり、7月17日の巨人戦(東京ドーム)以来の3番でスタメン出場。そして巡ってきた5-5の7回、1死満塁の絶好機。巨人の左腕、高梨の初球、142キロ外角のツーシームを迷いなく振り抜いた。打球は左中間を深々と破り、一塁走者の中野まで一気に3人を迎え入れた。「3打席、4打席ある中で、その前ツーシームで三振して、4打席目に初球のツーシームを打てた。そういう駆け引きもスタメンじゃないとできないことなので、そこはよかったです」5回の第3打席で、左腕の今村から空振り三振に倒れた変化球に狙いを定めていた。先発出場だからこそ、前の打席を生かすことができる。「良い場面で回してくれて、しっかりかえせたのでうれしかったですね」と胸を張った。岡田監督も舞台裏を明かしながら絶賛した。「最高のね。あそこで右(投手)が来たら佐藤(輝)を用意してたんですけど」。左腕高梨の続投でそのまま打席へ。チャンスは逃さない。敵地に響いた新応援歌に乗った。前川とともに個人のヒッティングマーチが完成し、9日の広島戦(京セラドーム大阪)から運用がスタート。22年まで所属した日本ハム時代とは異なり、呼び名は「渡辺」から名前の「諒」になった。「阪神に来て、自分の応援歌を作ってもらうのが夢でもありました。すごく良い応援歌。そこで打てるように頑張りたい思いが強くなりました」と感激。「諒」を絶叫してくれる熱い声援に、最高の一打で恩返しした。4回に木浪が放った右翼線への3点二塁打に続き、珍しい1試合2度の「満塁走者一掃」を記録。前日の0-1完封負けのうっぷんを晴らすように打撃戦を制した。ヒーローインタビューも受け「勝ちに貢献できてよかった。3戦目も全員で勝ち越しを決めたい」と必勝宣言。3番渡辺も強力な新オプションだ。

◆虎の満塁男だ! 阪神木浪聖也内野手(30)が、走者一掃の適時二塁打で序盤に大きな3点を運んだ。「満塁だったんで、なんとか」。1点差に迫られての4回。渡辺、大山の四球と野口の中前打でつくった1死満塁の好機。前を打つ梅野が空振り三振に倒れた。「梅野さんも何とかしようとしての三振だったと思う。自分がカバーしてやろうという気持ちで、思い切っていきました」。巨人先発グリフィンの4球目、甘めに入ったカットボールを振り抜いた。打線は右翼深くに大きくはずみ、3人の走者が一気に生還。背番号0は二塁ベース上で、全身から気合をほとばしらせた。「あんまり消極的になることはないので。どんどんいけたので、よかったかなと思います」。この試合が始まる時点で打率は2割ちょうど。それでも満塁とあらば、抜群の勝負強さを誇る。この適時二塁打で、今季の満塁機は10打数5安打の打率5割で9打点。「それはいいことだと思うんで、継続していきたいですね」。これからもおいしい場面は全部もっていく。悔しい完封負けから一夜明け、ライバル巨人に反発力を見せた。「昨日、ああいう負け方をしたんで。今日は何がなんでも勝つっていう気持ちもあった。勝てたのが良かったですし、明日すごい大事なので、しっかり準備していきたいです」。恐怖の8番は満塁男。逆襲に欠かせない。【磯綾乃】

◆3番手阪神ゲラが来日初めて7回に登板し、無失点でつないだ。1死から岡本和に二塁打を許したが、代打浅野、長野を危なげなく打ち取った。「自分は言われたところで投げるだけ。今日はたまたま7回だったけど、いつもと同じように投げられた」。岡田監督は7回起用に「3番4番がちょうど右(打者)なので。準備さえできれば、順番は全然関係ないよ」と説明。これで6月21日の再昇格後、17試合連続無失点。抜群の安定感を見せている。

◆阪神石井が連続無失点を16試合に伸ばした。2番手で同点の6回に登板。2死から連打を浴びて満塁のピンチを招いたが、吉川を二ゴロに仕留めて0封。直後の勝ち越しを呼び込み、ラッキーな4勝目が転がり込んだ。被安打自体12試合ぶりだったが「向こうもプロなのでヒットを打たれることもある。けど、今日みたいに粘って何とかゼロ。取られても最少失点でしっかり帰ってきたい」と胸を張った。

◆まさかまさか、阪神才木が今季ワーストの5失点で5回で降板した。「球自体はそんなに悪くなかったかなと思うんですけど。打たれたので見直すところがあるかなと思います」。初回に森下の2ランで先制してもらったが、その裏1番丸に先頭弾を浴びた。4点リードの5回1死二、三塁では9番モンテスに左翼フェンス直撃の適時二塁打で2点差に詰められ、その後も吉川、坂本の連続適時打で追いつかれた。5回で8安打を浴び、岡田監督は「ちょっと変化球が悪いよなあ。(前回6日の)神宮もフォークが悪かったんよ」と首をかしげた。自身初の2桁勝利に王手をかけながらも、2試合連続足踏み。6日ヤクルト戦も6回10安打4失点の不調だった。才木は「前回から普通にパコパコ打たれ出しているので、自分の実力不足かなと思う。そのあたりを直して次の登板に合わせていけたら」と修正を期した。

◆阪神近本が今季5度目の猛打賞で貢献した。2安打を放ち、同点の7回1死一塁。高梨の131キロ変化球を捉え、右翼線への二塁打を放った。4日DeNA戦以来の3安打目で、渡辺の決勝二塁打をお膳立て。「(高梨投手は)コースも高さも良かった。嫌だなと思っていましたけど、結果的にスライダーで届くところに来たので。良かったと思います」と振り返った。

◆阪神・佐藤輝明内野手(25)は試合前の練習で約30分ノックを受け、動きを確認した。12日の19回戦では一回2死二塁で三塁線へのゴロを逆シングルで好捕するも、送球がハーフバウンドに。一塁手の大山が合わせられず、適時失策を記録した。一夜明け、一番早い組でフリー打撃に臨み、走塁を経て守備練習を開始。途中で後ろに立った平田ヘッドコーチから声をかけられながら、捕球と送球の動きを繰り返した。

◆巨人は丸佳浩外野手(35)が「1番・中堅」で名を連ね、昨年10月1日のヤクルト戦(東京ドーム)以来317日ぶりの中堅守備となる。今季途中加入で不動の中堅手だったヘルナンデスが11日の中日戦で左手首を骨折して離脱。この日は長野久義外野手(39)が右翼に入り、丸が今季初めて中堅で先発することになった。

◆阪神・佐藤輝明内野手(25)がベンチスタートとなった。7月13日の中日戦(バンテリンD)から4番を務め、打線の中心として働いてきたものの、三塁守備では直近6試合で5失策を犯し、今カード初戦の12日も一回に決勝点となる一塁への悪送球があった。ベンチスタートは6月22日のDeNA戦(甲子園)以来。代わって渡辺諒内野手(29)が三塁スタメンとなり、森下翔太外野手(23)がプロ入り初で、110代4番を務める。

◆14日の21回戦に先発する阪神・及川雅貴投手(23)はキャッチボールなどで調整を行った。7月31日の対戦(甲子園)では5回2失点で先発プロ初勝利をマーク。警戒する打者は「ありますね。そこは言わないですけど。まあわかるとは思いますけど」と話すにとどめ、試合に臨む。巨人先発の戸郷とは今季初先発だった5月24日以来2度目の投げ合い。前回は戸郷がノーヒットノーランを達成しただけに「自分が投げ合った時にノーヒットノーランされているので、そこは投げ勝てるようにやりたい」と意気込み、リベンジを果たす。

◆阪神が森下翔太外野手(23)の2ランで先制に成功した。一回、グリフィンから近本が左前打で出塁すると、中野の進塁打で1死二塁と得点圏のチャンスを作る。2死となって打席には、この日プロ初めての4番に座った森下。1ボールからの変化球を一振りで仕留めた。打球は左中間に大きく上がり、中堅手、左翼手も打った瞬間に諦める11号2ラン。岡田監督のオーダーテコ入れに一発で結果を出し、貴重な先制点を奪った。

◆阪神・野口恭佑選手(24)が好守でピンチの芽を摘んだ。2点を先行した裏の守備。阪神の先発・才木は先頭の丸にいきなり10号ソロを浴びる。続く吉川の打球はフラフラと上がって三塁後方に落ちるヒットに。吉川は一気に二塁を狙ったが、打球を処理した左翼の野口が二塁へ矢のような送球でタッチアウトに。阿部監督はリクエストを要求したが判定は覆らず、流れを変える大きなプレーになった。才木は坂本を一邪飛、岡本和を三ゴロに抑え、2-1とリードを守った。

◆阪神が森下翔太外野手(23)の2ランで先制に成功した。一回、グリフィンから近本が左前打で出塁すると、中野の進塁打で1死二塁と得点圏のチャンスを作る。2死となって打席には、この日プロ初めての4番に座った森下。1ボールからの変化球を一振りで仕留めた。打球は左中間に大きく上がり、中堅手、左翼手も打った瞬間に諦める11号2ラン。岡田監督のオーダーテコ入れに一発で結果を出し、貴重な先制点を奪った。「打ったのはフォークかな。甘い球を逃さない準備をして打席に入りました。今日は初回に打席が回ってきたらランナーがいる状況だとわかっていたので、先制打を打ってチームに貢献することできてうれしいです」とコメントした。

◆巨人・丸佳浩外野手(35)が10号ソロを放った。0ー2の一回先頭。阪神・才木が投じた149キロの直球をとらえ、右中間席に突き刺した。7月28日のDeNA戦(横浜)以来、14試合ぶりの一発。広島時代の2013年から12年連続で2桁本塁打に到達した。

◆阪神が四回、木浪聖也内野手(30)の3点二塁打で追加点を奪った。一回に点を取り合って2-1となるも、以降は膠着(こうちゃく)状態が続いて迎えた四回。先頭の渡辺が四球を選ぶと、1死から大山も四球、野口が中前打で満塁のチャンスを作る。その後2死満塁となって打席に入った木浪が、カウント2-1から甘く入った変化球を振りぬいた。走者一掃となる右翼線への二塁打で3点を追加。木浪はこれで今季満塁では10打数5安打9打点に。無類の強さを誇る満塁男の一打で5-1とリードを広げた。

◆阪神が四回、木浪聖也内野手(30)の3点二塁打で追加点を奪った。一回に点を取り合って2-1となるも、以降は膠着(こうちゃく)状態が続いて迎えた四回。先頭の渡辺が四球を選ぶと、1死から大山も四球、野口が中前打で満塁のチャンスを作る。その後2死満塁となって打席に入った木浪が、カウント2-1から甘く入った変化球を振りぬいた。走者一掃となる右翼線への二塁打で3点を追加。木浪はこれで今季満塁では10打数5安打9打点に。無類の強さを誇る満塁男の一打で5-1とリードを広げた。「打ったのはカットボールかな。1点差だったので、なんとか追加点が欲しいと思っていました。後ろにつなぐというよりは、自分で決めるんだという強い気持ちを持ってスイングした結果が良い結果になってくれてよかったです」とコメントした。

◆傾きかけた流れを呼び戻す完璧な一発だった。2点を追う一回に巨人・丸佳浩外野手(35)が10号先頭打者本塁打をマークした。「先制された後だったので、何とかいい流れ、雰囲気をつくりたかった」。森下の先制2ランで2点を許した直後。カウント0-2から阪神先発・才木が投じた149キロを捉え、G党の待つ右中間席に突き刺した。7月28日のDeNA戦(横浜)以来、14試合ぶりの一発で広島時代の2013年から12年連続で2桁本塁打に到達した。慣れ親しんだ〝定位置〟で出場した。今季途中加入で不動の中堅手だったヘルナンデスが11日の中日戦(バンテリンドーム)で左手首を骨折して離脱。ここまで主に右翼で出場していた丸だが、助っ人のアクシデントもあり、昨年10月1日のヤクルト戦(東京ドーム)以来、317日ぶりの中堅守備に回った。5月にチームに加入し、打率・294、8本塁打、30打点で打線を引っ張っていた助っ人の離脱に阿部監督も「俺の心も折れそう。ここまで牽引(けんいん)してくれたのもあるし、それくらい痛い。でも若い選手と他の選手はチャンスが増えるわけだから、頑張ってみんなで勝ちたい」と言葉を絞り出していた。ベンチにはヘルナンデスの背番号42のユニホームを掲げて戦う。助っ人の無念を胸に背番号8が先頭でチームを引っ張る。

◆先発した阪神・才木浩人投手(25)が五回に一挙4点を失った。5-1と4点リードの五回、先頭の長野に安打を浴びてリズムを崩した。続く岸田には4球連続ボールで四球を与えると、犠打で1死二、三塁となってモンテスへの4球目。変化球をとらえられて左翼フェンス直撃の2点二塁打を浴び、5-3と2点差に。なおも2死から吉川に追い込んでからの変化球をうまく拾われ左翼線への適時二塁打とされると、坂本にも初球を左前適時打とされ、5-5の同点に追いつかれた。才木はこの回をしのげば自身初の10勝目の権利を手にできたのだが、5安打1四球4失点でリードを守れなかった。なおも2死一、二塁のピンチは代打・立岡を右飛に抑えて勝ち越しは許さなかった。

◆巨人OBで広島時代を含め通算139勝の川口和久氏(65)が始球式を務めた。巨人時代と同じ背番号25のユニホーム姿でワンバウンド投球。「(捕手役の小林)誠司がちゃんと捕ってくれたのでうれしかった」と笑顔を見せた。この日は鳥取県が協賛する「とっとり星空舞ナイター」。鳥取県出身の川口氏は2021年から故郷で米作りに従事し、同県のブランド米「星空舞」を作っており「星空米は粒立ちがいい。おにぎりにしてもおいしくて、みんなに喜ばれている」とPRした。

◆阪神・石井大智投手(27)がピンチを迎えるも無失点で踏ん張った。5-5の六回、2番手で登板。簡単に2死を取ったが、門脇に左前打を浴びる。7月13日の中日戦(バンテリン)で田中に左前打を浴びて以来、33打者ぶりに安打を許した。続くモンテスにも中前打でつながれ、丸には死球で2死満塁のピンチに。しかしここは吉川を1球で二ゴロに仕留め、勝ち越しは許さず。連続無失点を7月7日から16試合連続に伸ばした。

◆阪神が渡辺諒内野手(29)の3点二塁打で勝ち越しに成功した。5-5の七回、4番手の高梨を攻め立てる。1死から代打・原口が四球を選ぶと、近本の二塁打、中野の四球で満塁に。ここでこの日20試合ぶりにスタメンで起用された渡辺が初球を仕留めた。外角のボールを一閃し、打球は左中間を真っ二つ。走者一掃の二塁打で、大きな3点のリードを奪った。

◆8-5と阪神3点リードの八回。巨人が6番手として平内をマウンドに送ったところで、虎党から大ブーイング。東京ドームが異様な雰囲気に包まれた。平内は7月31日の試合(甲子園)で森下の頭部付近に2球続けてボールを投げ、続く3球目で変化球でストライクを取り、森下とにらむ会うケースがあった。これを岡田監督も「情けないのう、巨人もな。情けないと思ったわ、俺は。伝統の一戦にならんよ、はっきり言うて」と苦言を呈していた。平内へのブーイングは登板時だけでなく、打者が変わるごとに起こっていた。

◆阪神・佐藤輝明内野手(25)が8―5の八回2死二塁で代打で二ゴロに倒れた。佐藤輝は7月13日の中日戦(バンテリンD)から4番を務めるなど打線の中心として働いてきたものの、三塁守備では直近6試合で5失策を犯し、今カード初戦の12日も一回に決勝点となる一塁への悪送球があった。この日は6月22日のDeNA戦(甲子園)以来のベンチスタートとなり、代わって先発した渡辺諒が七回に勝ち越しの3点二塁打を放っていた。代打で佐藤輝の名前がコールされると虎党から大歓声が起こったが、平内のボールを捉えることはできなかった。

◆阪神は終盤に試合を決め、巨人との点の取り合いを制した。この日は4番を務めてきた佐藤輝明内野手(25)がベンチスタート。一回、代わってプロ初の4番に座った森下翔太外野手(23)の先制2ランから試合が動いた。裏に先発・才木浩人投手(25)が丸にソロ本塁打を浴びるも、四回には木浪聖也内野手(30)の走者一掃の3点二塁打で勝ち越し。しかし五回、才木が巨人打線に捕まり一挙4失点で5-5と試合は振り出しに戻った。試合を決めたのは、この日20試合ぶりにスタメンで起用された渡辺諒内野手(29)。七回1死満塁で打席に入ると、高梨から走者一掃の適時二塁打で3点を勝ち越した。六回以降は石井大智投手(28)、桐敷拓馬投手(25)、ハビー・ゲラ投手(28)、岩崎優投手(33)が盤石の無失点リレー。首位広島が敗れたことにより、一夜にして自力優勝の可能性が復活した。

◆八回2死二塁、二ゴロに倒れる阪神・佐藤輝明=東京ドーム(撮影・中井誠)

◆リーグ2位の巨人は4点差から同点まで追い上げたが、再び突き放され、連勝は3で止まった。3位・阪神とは再び2ゲーム差となった。阿部慎之助監督(45)は、同点の七回に3失点した高梨雄平投手(32)に厳しい評価を下した。七回に登板した4番手・高梨は先頭打者を打ち取るも四球、二塁打、四球で1死満塁を招き、渡辺に初球のスライダーを走者一掃の二塁打とされた。2四球が絡んでの失点に指揮官は「なんか代えてくれるんじゃねえかという感じで投げているようにしか見えなかったからね。ケツを拭かせました」と、自身が招いたピンチの処理を期待したが、裏目に出た。先発のグリフィンが4回5失点したが、1-5の五回にモンテス、吉川、坂本の適時打で同点に。「野手の方はよく打ったし、明日に繋げてもらいたい」と計12安打5得点の攻撃を振り返った。また、今季途中に加入した内野手のモンテスが、途中から左翼で出場し、3安打2打点の活躍。米国時代に「1イニングだけ」(本人談)守った外野に自ら志願した殊勝な助っ人に、指揮官は「すごいね。いい集中力で。途中から出て猛打賞だからね。素晴らしかった。(左翼守備は)テスト形式みたいな感じになっちゃったけど、ちゃんと守ってくれた」と新たなオプションに手応えを感じ取った。

◆阪神の自力優勝の可能性が一日で復活した。スタメン落ちの佐藤輝明内野手(25)に代わって、球団第110代4番に座った森下翔太外野手(23)が一回、自己最多の11号本塁打で2点を先取。1点差の四回は2死満塁から木浪聖也内野手(30)の3点二塁打で加点した。しかし才木浩人投手(25)が五回に4点を失って、降板。七回1死満塁、「3番」渡辺諒内野手(29)の走者一掃二塁打で勝ち越した。その裏からハビー・ゲラ(28)、3日連続登板の桐敷拓馬(25)、岩崎優(33)の3投手が無失点に抑えた。24試合連続して「4番」を務めた佐藤輝は6月22日のDeNA(甲子園)以来のベンチスタート。八回2死二塁、代打で二ゴロに倒れた。岡田彰布監督(66)の主な一問一答は以下の通り(成績=54勝48敗5分、観衆=4万1909人)。★テレビインタビュー編(抜粋)ーープロ初4番の森下の先制パンチ「2通り打順を考えてたんだけど。みんなでね、今日はこっちで行こうということで。初めてですけどね、ずっと、一番安定してね、調子もよかったんでね」ーー佐藤輝はベンチスタートで八回に代打。どんなメッセージを込めて「当然、明日行かないといけないので、明日は右なので、ちょっとでも明日のためにというか、そういう意味を含めて」★囲み編ーー2通りの打順のもう一つは「もう一つは普通通りやんか」ーー左投手対策で右を並べた「今日は右、今日だけ一枚左やったからな。ちょうどええタイミングでな。(佐藤輝のスタメン落ちは)まあ良く言えばリフレッシュやし、悪く言えばなんか分からんけどな」ーー森下は一回から期待通り「そうそう、まあ、やっぱり初回近本が出たらな、何か点が入るような流れになるからね」ーー4点リード追いつかれてから勝ちきった「そら、大きかったよ。普通は最低でも六回、才木が行って勝ち星ついて、あとは今日の3人でね、桐敷なしで終わるいうのが一番いいパターンやったけどな。そんなうまいことはいかんわ。やっぱり追いつかれた後に、あそこで3点いうかな、アレは大きかったよ、やっぱりな」ーー打線が後ろに後ろにつないだ「フォアボールが絡むんよ。点が入らんイニングはボール球振ってるけど、あの時はボール振らんと、つないでっていうのがね、そこやろな、やっぱり」ーー今日はナイスゲーム「ナイスゲームはやっぱり才木が六回まで投げることやったけど、それは。でも追いつかれて、勝ち越しやから大きいと思うよ、今日は」ーー原口も大きな四球「アレ、ええよー。(七回1死から四球を選んだ)原口は左ピッチャーいいんだよ、巨人にはね。ものすごく相性いいからね」ーー結局満塁は四球から「そうそうそうそう。そこが一番大きいよ、結局はな」ーー七回に渡辺か代打佐藤輝か、相手のベンチ気にしながら「いやいや、これはケラー来るかなと思ったけど。まあ伊藤は来んと思ったけどなあ」ーー高梨の続投は意外だった「おお、意外やったな」ーー向こうも遅れたのでは「うーん。まあ、俺はもう、あそこは勝負やからケラー絶対に来ると思ったけどな」ーー才木は2試合続けて悪いが、ここが踏ん張りどころか「変化球が悪いよなあ。神宮もフォーク悪かったんよ。去年も一回あったんやけどな。言うたんやけどな、名古屋で。何か低めのええとこ行ってんのに上手いこと打たれるやろ。スライダー、フォーク。だから何か癖か何かちょっと分からんけどな、グラブとか」ーー奪三振ゼロ「そうなんや、今日な。まあ、早打ちもあったけどな。ちょっと次までに修正せんとな」

◆阪神・森下翔太外野手(23)がプロ初の4番先発出場を果たし、初打席で本塁打(一回に11号2ラン)を放った。阪神の選手が先発4番初試合で本塁打を放ったのは、2021年5月2日の佐藤輝明(3打席目=満塁弾、対広島、甲子園)以来3年ぶり。4番初打席本塁打は03年8月9日の金本知憲(対広島、広島市民)以来21年ぶりで、生え抜き選手では2リーグ制(50年)以降初。

◆現役時代は南海、西武に所属し、引退後は西武、ダイエー、阪神の3球団でヘッドコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家・黒田正宏氏(76)は5回5失点で降板した阪神・才木浩人投手(25)に言及した。絶対落とせない試合を勝ったのは大きい。3番起用の渡辺が七回に放った走者一掃二塁打に岡田采配の冴えを感じた。渡辺も四球の後の初球という野球の鉄則を守った。お見事だ。一方で先発した才木は今季最悪の内容だった。全体的に球が高く、ウイニングショットのフォークの落ちも悪く、甘く入ってしまい、巨人打線にとらえられた。前回、今回と最多失点を更新してしまったのは、本人が一番悔しいだろう。原因は疲れだ。もちろん、夏場の影響もある。同時に、好投しても援護点がもらえず我慢して投げていた時期の蓄積疲労が、今になって影響していると思われる。とはいえ、五回に一気に4失点しながら、同点でしのいだのは、最後の最後で踏ん張る才木だからこそ。他の投手なら岡田監督も五回のどこかで交代させていた。それを投げ切らせたのは信頼している証拠であり、才木がその信頼に応えたのはさすがだ。エースとして臨んでいる初めてのシーズン。この苦しい時期を乗り越える術を覚えてほしい。そうすれば絶対的な存在になれるだろう。

◆阪神の自力優勝の可能性が一日で復活した。スタメン落ちの佐藤輝明内野手(25)に代わって、球団第110代4番に座った森下翔太外野手(23)が一回、自己最多の11号本塁打で2点を先取。1点差の四回は2死満塁から木浪聖也内野手(30)の3点二塁打で加点した。しかし才木浩人投手(25)が五回に4点を失って、降板。七回1死満塁、「3番」渡辺諒内野手(29)の走者一掃二塁打で勝ち越した。その裏からハビー・ゲラ(28)、3日連続登板の桐敷拓馬(25)、岩崎優(33)の3投手が無失点に抑えた。24試合連続して「4番」を務めた佐藤輝は6月22日のDeNA(甲子園)以来のベンチスタート。八回2死二塁、代打で二ゴロに倒れた。阪神選手の主なコメントは以下の通り(成績=54勝48敗5分、観衆=4万1909人)。4番で本塁打デビューの森下翔太 「自分の中では準備をした段階で打席に入れたと思います。(14日が24回目の誕生日で)いい1年にしたいなと思います」スタメン落ちの佐藤輝明 「勝ったのでよかった。明日またあると思うので頑張ります」六回2死満塁の窮地をしのいだ石井大智 「今日みたいに粘って、何とか0で。失点しても最小失点で帰って来れるように頑張りたい」七回に3日連続登板の桐敷拓馬 「大智さんも粘って投げていたので、自分もゼロで行くというところは意識しました」四回の3点二塁打に木浪聖也 「(前打者の)梅野さんも何とかしようとしての三振だったと思うんですけど。自分がカバーしてやろうという気持ちで思い切っていきました」決勝3点二塁打の渡辺諒 「四球の後だったので、ストライクゾーンに投げたいという投手の心理だと思うので、そこを一発で仕留められたので良かったです」5回5失点の才木浩人 「前回から結構、パコパコ打たれ出しているので、自分の実力不足かなと思う。しっかりと見直して、次の登板に合わせていけたら」

◆このチャンスだけは逃さない。阪神・木浪聖也内野手(30)の打球が右翼を襲い、塁を埋めた3人がそろって生還する。またも絶好機を生かした〝満塁男〟は二塁ベース上で3度手をたたき、声援に応えた。「梅野さんも何とかしようとしての三振だったと思うんですけど。自分がカバーしてやろうという気持ちで思い切っていきました」2―1の四回、2四球と野口の安打で迎えた1死満塁。梅野が空振り三振に倒れた分も木浪が奮い立ち、カウント2-1から甘く入ったグリフィンの変化球を振りぬいた。走者一掃となる右翼線への二塁打で3点を追加。これで今季、満塁では打率・500(10打数5安打)、9打点に-。無類の強さを誇る男の一打で得点を重ねた。死球で左肩甲骨を骨折し、6月16日に出場選手登録を抹消された。離脱が決まったその時から、目線は復帰のみに集中していた。2日後の18日には早くもスイングを再開。鳴尾浜のブルペンでひとり、右腕一本でバットを振った。気をもむ周囲をよそに「復帰のためにその時、何ができるか。それしか考えていなかった」という。スイングする感触を忘れたくなかった。復帰後、なかなか調子が上がらない中でも勝負どころで結果を出し、大きな1勝につながった。「昨日ああいう負け方をしたので、今日は何がなんでも勝つという気持ちがあった。勝てたことが良かったですし、明日すごい大事なので、しっかり準備していきたい」一戦の重みがさらに増す終盤戦で大きな仕事をやり遂げ、すぐに3連戦の最終戦に目を向けた。次の白星への弾みにしていく。(邨田直人)

◆近本が8試合ぶりの猛打賞で得点に絡んだ。一回先頭で左前打を放ち、森下の本塁打で生還。五回にも中前打を放つと、七回は1死一塁で高梨のスライダーを捉えて右翼線へ二塁打。渡辺の3点打を呼び込んだ。「(七回は)結果的にスライダーが届くところにきた。よかったです」。3安打2得点で攻撃を活性化させた。

◆久々に響かせられた快音からピンチを招くも、粘り切った。同点の六回に登板した阪神・石井大智投手(27)が無失点投球で4勝目を挙げた。「向こうもプロなのでもったいないというわけではないけど、安打を打たれるときもある」2死後に門脇に左前へ運ばれた。これが7月13日の中日戦(バンテリンドーム)から数えて打者33人ぶりとなる被安打。ここから安打と四球で満塁の大ピンチを迎えたが、吉川を変化球で二ゴロに仕留めて、ガッツポーズ。登板16試合連続無失点とまた一つ積み重ねた結果が、直後の勝ち越しの3得点を呼んだ。「今後も打たれることはあると思うけど、今日みたいにしっかりと粘ってなんとかゼロで、失点しても最少失点でしっかりと帰ってこられるように頑張りたい」。日ごとに存在感を増す右腕にとって、今季4度目の〝勝ちマッスル〟となった。(須藤佳裕)

◆先発した才木は8安打を浴び、ともに今季ワーストの5回5失点で降板となった。「球自体はそんなに悪くなかったと思うが、打たれているので見直すところがあるかなという感じ」。5―1の五回に5安打を集中されて追いつかれ、初の2桁勝利もお預けとなった。前回登板も10安打4失点と崩れており「パコパコ打たれ出しているので、自分の実力不足だと思う。しっかりと見直して次の登板に合わせていけたら」と修正を誓った。

◆他の打順にはない特別なものがある。責任も、プライドも理解し、覚悟を持って試合に臨んだ。虎の第110代4番を任された阪神・森下翔太外野手(24)が、鮮烈なデビューを果たした。「やっぱり4番はチームの核となる選手なので、中途半端なことはできないというのはありました」12日まで24試合連続で4番を務めていた佐藤輝がベンチスタート。森下はプロ通算187試合目の出場で初めての4番となった。「ずっと一番安定して、調子もよかった」と岡田監督。その起用法に一発快答だった。一回、グリフィンから近本が安打を放って出塁し、2死二塁となって打席へ。3番とは違い、出塁がなければ一回の打席はないこともイメージできていた。「時間がすごくあったので、準備をちゃんとした段階で打席に入れた」とファーストストライクから変化球を狙った。完璧に放たれた打球は左中間スタンドに一直線だ。2003年の金本知憲以来となる、虎の4番初打席での本塁打。キャリアハイを更新する11号2ランで先手を取った。12日には母校・東海大相模高の甲子園初戦をテレビ観戦した。5―0で快勝した後輩の姿に「もっと勝ってもらわないと」と笑顔で期待を寄せながら「相模はチームとして左投手に弱かった」と自身の高校時代を懐古。3年夏の北神奈川大会でも左腕に抑えられ、高校野球を終えた。それから6年がたち、今は「右が来ても左が来ても同じような形で打ちたい」と語る。今季左投手からの本塁打は6月1日にメルセデスから放って以来4本目。迷わず強く踏み込み、プロに入ってからの成長を示した。14日で24歳の誕生日を迎える。23歳最後の一日を最高の形で締めくくり「勝てたので、あしたまた誕生日を迎えて、いい一年にしたい」と球場を後にした。森下が東京ドームで一発を放てば、4勝全勝。ルーキーイヤーからリーグ優勝、日本一を達成した23歳に負けない24歳にするために、これからも勝利に導いていく。(中屋友那)

◆2位・巨人は4点差から一時同点に追い上げたが、終盤に突き放され、連勝は3で止まった。阿部慎之助監督(45)は同点の七回に3失点した左腕の高梨雄平投手(32)に苦言を呈した。「なんか代えてくれるんじゃねえかという感じで投げているようにしか見えなかったからね。ケツを拭かせました」七回から登板した4番手、高梨は先頭打者を打ち取るも四球、二塁打、四球で満塁と走者をため、右打者の渡辺に初球のツーシームを捉えられ、走者一掃の3点二塁打を許した。自身で招いたピンチの処理を課した指揮官だったが、裏目に出た。ここまで登板36試合で何度もチームを救ってきた変則左腕にだからこそ向けられた〝愛のムチ〟。高梨は「(阪神打線に)いいアプローチをされて普通にやられました。次、頑張ります」とリベンジに燃えた。今カード1勝1敗となった3位・阪神とは再び2ゲーム差となった。残り37試合。夏の終わりが近づくにつれ、1試合の勝敗が重みを増す。(谷川直之)

◆3点リードの八回を任されたのは桐敷。2死からモンテスに二塁打を浴びるも、丸を中飛に打ち取り「3人(三者凡退)でいきたかったけど、とりあえずゼロで抑えられてよかった」と汗をぬぐった。今季2度目の3日連続登板で松山(中日)に並び、リーグトップの30ホールド。51試合目登板となり、岡田監督は「明日は休ませますけどね」と積極的休養をとらせることを示唆。左腕は「その(疲れた)中でちゃんと投げられるか、どうやって抑えるかというところがまた自分の勉強」と経験値を高めている。

◆ゲラが今季初めて七回に登板し、無得点に抑えた。8―5と勝ち越した直後に坂本を空振り三振。岡本和には右翼へ二塁打を浴びたが、代打浅野を一ゴロ、長野を空振り三振に仕留めた。出場選手登録抹消を招いた6月4日の楽天戦(甲子園)の失点を最後に17試合連続無失点。「自分は言われたところで投げるだけ。いつもと同じように投げられた」と胸を張った。岡田監督は「準備さえできれば順番は全然関係ない」と相手の打順を考慮していたことを明かした。

◆オカダスペシャルでG倒! 阪神は巨人に8-5で乱打戦を制し、自力優勝の可能性をわずか一日で復活させた。岡田彰布監督(66)は守備難を抱える4番・佐藤輝に代えて渡辺を3番で起用。渡辺は七回1死満塁で勝ち越しの3点二塁打を放った。新4番・森下は一回に先制2ランを放つなど采配が大的中。首位広島とは3ゲーム差。悲願のセ・リーグ連覇へ、名将が勝負手を打ってきた!主砲・佐藤輝を外した。森下を抜てきし、いきなり結果を出した。そして、三塁に入れた渡辺が勝負を決めた。岡田監督のタクトが見事にハマった。チーム一丸で連敗を阻止し、自力優勝の可能性をもう復活させた。「(相手先発が左腕のグリフィンで)ちょうどええタイミングでな、(佐藤輝の先発落ちは)まあ良く言えばリフレッシュやし、悪く言えば、なんか分からんけどな」シーソーゲームを制し、笑みを浮かべながら説明した。試合開始前の時点で打順は2通り考えた。12日の巨人戦(東京ドーム)で適時失策を記録するなど直近6試合で5失策、バットでも3試合連続無安打と精彩を欠いていた佐藤輝を入れるのか、外すのか。24試合連続で4番だった背番号8を6月22日のDeNA戦(甲子園)以来のベンチスタートとさせ、その決断が分水嶺となった。

◆あすの新聞で批判されるだろうな...。阿部監督の脳裏にチラついたと思う。七回、左腕・高梨が2四球と二塁打で1死満塁のピンチを招き、打席に右の渡辺。続投させて走者一掃の二塁打を浴びたところだ。普通に考えたら、交代だよ。ただし、外から見るのと、中で感じることは違うし、高梨で切り抜けていれば、リリーフ陣がもっとうまく回る。いろいろな思惑もあるだろうから、結果論で語るのは、やめておこう。要するに、高梨と石井の差といえばそれまで。そして、こういう展開になればなるほど、岡田監督に「一日の長」がある、ということだ。五回までのことはどうでもいい、見せ場は第2幕からや-。先発がともに崩れて、継投勝負となったとき、切り替えの早さと投手起用の的確さで、阪神に軍配が上がったね。そもそも才木を立てて、かなりの確率で白星を計算していたはず。もし逆転負けでもしたら、ダメージは深くなる。その意味でも大事なゲームだったよ。(サンケイスポーツ専属評論家)

◆ま、そーいうことですわ!! わが阪神、4点リードの五回にエース才木がボロ雑巾のごとく打ち込まれて同点に...。そーなると東京ドームでやたらめったら強い巨人だし、この試合も九分九厘、巨人のもんや~と不安しかなかったわ!! それでも、負けたら崖下に落ちる状況で、七回満塁から3番渡辺が走者一掃の決勝タイムリーツーベース! ナベリョウ、サードゴロでの正確な一塁送球アリガトウ!!(って、そっちかい!?)冒頭で「ま、そーいうこと...」と言ったのは、要するにペナントレースはまだまだこの先全く予想不能ってことなのだ!! 首位広島はDeNA東に8回3安打無得点とキリキリ舞いで、この先もカープ打線は沈黙の予感? そんな、し烈な争いで阪神のアレンパを決めるのは若き『代打王』として生まれ変わる佐藤輝明なんじゃね~かと、半分マジに思っている俺なのだ!! 第3戦、巨人は右の戸郷だけどスタメンでなく代打でいこーや!!

◆評論家の開幕前の順位予想は軒並み阪神1位だった。サンスポが誇る評論家陣も全員が阪神1位。「戦力にスキなし。再び独走」とまで断言する方も。それが、まさかの自力優勝の可能性が消滅という状況に置かれるとは...。シーズンが終わったわけではなく、だから予想が外れたわけでもなく、選手も、虎党も、アレンパを確信しているし、わがサンスポ編集局の99%が、今も阪神1位を信じている。ただ、勝負事は分からないもの、ということを改めて教えてもらった気もする。「人生には3つの坂がある。のぼりざか、くだりざか、そして同じ数だけ、まさか、がある」と言っていた名将がいたっけ。阪神が本拠地・甲子園を明け渡し、熱戦が繰り広げられている夏の選手権。ここでも勝負の「まさか」が...。春2年連続準Vの報徳学園が敗れ、さらに花咲徳栄が、明豊が初戦で消えた。昨日はあの智弁和歌山も延長タイブレークの末に惜敗してしまった。智弁和歌山の中谷仁監督は同校OB。2年春は準優勝、主将になった3年夏は優勝。正捕手として、強打の主砲として、甲子園をわが庭のように駆け巡った。その年の秋には甲子園を本拠地にする阪神からドラフト1位指名を受けた。最初に与えられた背番号は「22」。田淵幸一ら偉大な捕手が背負った数字をもらうほどの期待が寄せられた。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
54425 0.563
(↓0.005)
-
(-)
42297
(-)
254
(+6)
39
(-)
47
(-)
0.236
(↓0.001)
2.190
(↓0.01)
2
(-)
巨人
55456 0.550
(↓0.006)
1
(-)
37318
(+5)
289
(+8)
56
(+1)
49
(-)
0.239
(-)
2.590
(↓0.05)
3
(-)
阪神
54485 0.529
(↑0.004)
3
(↑1)
36339
(+8)
301
(+5)
46
(+1)
32
(-)
0.234
(-)
2.330
(↓0.02)
4
(-)
DeNA
50532 0.485
(↑0.005)
7.5
(↑1)
38366
(+6)
365
(-)
73
(+1)
49
(-)
0.253
(-)
3.050
(↑0.03)
5
(-)
中日
44567 0.440
(↑0.006)
12
(↑1)
36260
(+5)
335
(+4)
45
(-)
30
(-)
0.235
(-)
2.710
(↓0.01)
6
(1↓)
ヤクルト
43574 0.430
(↓0.004)
13
(-)
39364
(+4)
394
(+5)
73
(+1)
48
(+1)
0.239
(-)
3.600
(↓0.02)