ヤクルト(☆5対4★)中日 =リーグ戦18回戦(2024.08.12)・明治神宮野球場=
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中日
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ヤクルト
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勝利投手:小澤 怜史(4勝6敗2S)
敗戦投手:松山 晋也(2勝3敗0S)

本塁打
【中日】細川 成也(16号・9回表ソロ)
【ヤクルト】サンタナ(12号・4回裏ソロ)

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◆ヤクルトがサヨナラ勝利。ヤクルトは3-3で迎えた4回裏、サンタナのソロが飛び出し、勝ち越しに成功する。その後同点とされるも、9回にオスナが犠飛を放ち、試合を決めた。投げては、5番手・小澤が今季4勝目。敗れた中日は、最終回に細川のソロで追いつくも、5番手・松山が踏ん張れなかった。

◆ヤクルト小川泰弘は通算104勝のうち、本拠地の神宮で49勝。今日勝つと節目の50勝目になる。同球場で通算50勝以上は松岡弘91勝、石川雅規91勝、尾花高夫54勝(いずれもヤクルト)の3人だけ。史上4人目、現役では石川に次ぐ記録に挑戦する。神宮での中日戦は通算9勝6敗で、同球場でのカード別ではDeNA戦(12勝14敗)に次ぐ勝利数だが、今日はどうか。

◆ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手(32)が、復帰後初の柵越えを記録した。3-3の4回1死走者なし。中日先発・梅津のスライダーを右中間席へ放り込んだ。「追いつかれた直後に勝ち越すことができて良かったです」と6月22日巨人戦以来の12号ソロをマーク。左足裏の炎症で7月15日に抹消され、6日の阪神戦で1軍に昇格していた。1点リードの2回には右前へ2点適時打。チームに勢いをもたらした。

◆2軍での約1カ月ぶりの調整を経て1軍に戻ってきたヤクルト小川泰弘投手(34)が、再び抹消されることになった。試合後、高津臣吾監督(55)が明かした。小川は3回まで1安打ピッチング。打たせて取る投球で中日打線の打ち気を外していたが、3点リードの4回につかまった。先頭岡林に右翼線への三塁打を許すと、1死三塁からカリステに左翼線への適時二塁打を献上。2死二塁からは石川昂、村松に連続適時打を許した。5回以降は立て直し、5回1/3を6安打3失点。勝利投手の権利を持ってベンチに下がったが、9回に5番手小沢が同点のアーチ被弾し、史上4人目となる本拠地・神宮での通算50勝はお預けに。7月5日巨人戦(神宮)以来の1軍のマウンドで、6月5日西武戦(神宮)以来の3勝目も逃す形となった。試合後、高津監督は「何とも言えないっていうのが正直なところかな。よく投げたと言えばよく投げたと思いますし、あの(4回の)イニングに限っては、ちょっと長打を簡単に打たれすぎるところがあったので、より制球、より緩急、より高さっていうところは求めてやっていかなきゃいけないんでしょうね。今の真っすぐは前よりはまだ良くなったかなと思いますけれども、もっともっとこう、他のところも磨いていく必要はあると思います」と言い「明日抹消します」とした。1軍帯同か2軍での調整かは、今後検討するという。「これじゃダメですよ。ちょっと辛口になるかもしれないですけど、まだ34歳。まだまだ全然成長できる年齢だと思っているので、いろんなことを見つめ直して、うまくなってほしい、上達してほしいなと思いますね」と奮起を促した。

◆中日松山晋也投手(24)の連続ホールドポイントがプロ野球歴代2位の21試合で止まった。同点に追い付いた9回に5番手で登板したが、先頭長岡に二塁打を許すと西川の犠打野選、村上敬遠で無死満塁。オスナにサヨナラ犠飛を許した。今季3敗目を喫した右腕は「力不足で。オスナさんの力に圧倒された。神宮では3度やられているので、やり返せるように」と唇をかんだ。チームは3連敗で、借金は今季最多を更新する13に。ヤクルトに同率5位に並ばれた。▽中日立浪監督(ビジター13連敗で最下位ヤクルトに並ばれる)「追いついたので、モノにしたいゲームだった」▽中日梅津(4回7安打5四球4失点で降板)「リズムの悪い投球になってしまいました。申し訳ないです」

◆ヤクルトが今季7度目のサヨナラ勝ちで、5位タイに順位を上げた。同点に追いつかれた9回、先頭長岡の左翼線への二塁打から好機を拡大。無死一、三塁で村上が申告敬遠され、無死満塁でオスナが決勝犠飛を決めた。高津監督は「この3連戦で9連戦が終わりますし、いい終わり方をしたいなっていうのが正直かなと思います。1つでも順位が上がったことはうれしく思います」と淡々と振り返った。

◆中日が今季6度目のサヨナラ負けで3連敗し、借金は最多13となった。9回に細川成也外野手(26)の16号ソロで追い付いたが、その裏に5番手で登板した松山晋也投手(24)が無死満塁でヤクルト・オスナにサヨナラ犠飛を打たれた。連続ホールドポイントも歴代2位の「21」で止まった。チームはビジター13連敗。ヤクルトに同率5位に並ばれた。試合後の立浪監督のコメントは以下の通り。-梅津が4回5四球4失点立浪監督 立ち上がりで4つですか。(初回)4四球でよく1点ですんだ。そこからなんとか持ち直して欲しかったけど、4回で100球くらいで4点ですか。球に力があるんで、ローテーションで投げていくためには、もう少しストライクゾーンで。勝負は、しにいってるけど、あれだけボールが先行してしまうと。その課題は(克服)していかないと。-打線はつながった立浪監督 よく(4回に)追い付いて、すぐに越されたけど、そこからなかなか絶好機、2つチャンス(6、7回の得点圏機)がある中で追いつけなかったのは痛かった。細川が最後、土壇場で(ソロ本塁打で)よく追いついてくれた。なんとか勝ちにつなげたいゲームではあった。-7回1死三塁での三走村松の飛び出しはギャンブルか立浪監督 そうですね。しょうがない。-7月3日巨人戦からビジター13連敗立浪監督 なんとか明日は勝たないと。-先発投手の問題も大きいか立浪監督 バンテリンドームのようにはいかない。特にこことか狭い球場だと。もちろん点を取っていかないと勝てない。ある程度取られることはしょうがない。先に取られたら追いつけない(ことが多い)が、今日は追いつけた。せっかく追いつけたので、ものにしたいゲームでもあった。

◆ヤクルトは、12日からの中日3連戦を「つば九郎DAY2024」として開催する。1994年4月9日の阪神戦(神宮)でデビューしてから今年で30周年。12球団のマスコットで唯一、主催2000試合出場を達成するなど数々の功績を残してきたレジェンドが、〝主役〟となって球場を盛り上げた。試合前のパフォーマンスでは、〝燕の巣〟でもある神宮球場でリーグ戦を行う東都大学野球リーグの応援団、応援指導部が「東都大学応援メドレー」を披露。さらに、12球団のマスコットで唯一ユニホームを着ていないつば九郎に対し、ヤクルトの選手会からデビュー後初めてホームユニホームが贈られることとなり、代表して川端慎吾内野手(36)が贈呈した。

◆燕の背番号29が神宮のマウンドに帰ってきた。ヤクルト・小川泰弘投手(34)が先発し、7月5日の巨人戦(神宮)以来約1カ月ぶりに1軍戦登板。「ミニじゃない。キャンプです」と表現した2軍での濃密な期間を経て、進化した姿を見せた。「9連戦中ですし、1イニングでも長く投げられるように、一球一球、打者一人一人にしっかり全力を出し切って、投げたい」登板前日、そう意気込んでいた小川。7月6日に出場選手登録を抹消されて以降は、埼玉・戸田球場で懸命に汗を流してきた。復活のテーマに掲げたのは「直球」。もともと球速が速いわけではないが「知らず知らずの間に力が出なくなっていたというところがあったと思う。しっかり見直して、切れや出力を上げられるようにと思ってやってきた」とトレーニングを改善し、投球フォームの中の体の使い方にも目を向けてきた。直球には力強さが戻り、変化球の精度やキレも回復。序盤から中日打線を相手に凡打の山を築いた。二回は先頭・細川に中前打とされたが、続く石川昂を二ゴロ併殺打に。低く、広くストライクゾーンを使った。打線も小川を援護した。一回は2死満塁から太田が押し出し四球を選んで先制。二回は1死満塁からサンタナが右前に2点打を放った。シーズンも終盤戦に突入。エースの帰還を浮上のきっかけとしたい。(赤尾裕希)

◆ヤクルトがサヨナラ勝ちした。4―4の九回無死満塁からオスナの中犠飛で試合を決めた。小沢が4勝目を挙げた。中日は1点を追う九回に細川のソロで追い付いたが、5番手の松山が踏ん張れず、3連敗となった。

◆ヤクルトがサヨナラ勝ちした。4―4の九回無死満塁からオスナの中犠飛で試合を決めた。小沢が4勝目を挙げた。中日は1点を追う九回に細川のソロで追い付いたが、5番手の松山が踏ん張れず、3連敗となった。九回先頭で二塁打を放ち、サヨナラのホームを踏んだ長岡のヒーローインタビューは以下のとおり。ーーどんな思いで打席へ「そうですね。もう何がなんでも絶対塁に出てやろうという強い気持ちを持って打席に入りました」ーーレフト線へ見事な二塁打「あんまり見えなかったんですけど、いいところ落ちてくれたんでよかったです」ーーオスナがサヨナラ犠飛「さすがだなと思いながら見てました」ーーベンチで水をかけられて祝福「今度は掛け返してやろうと思います」ーー30周年つば九郎デーに勝利「30周年って今知ったんで。勝利で飾れてよかったんじゃないですか」ーーファンにメッセージ「名古屋で3連敗しているので、今回は神宮で3連勝できるように頑張りたいと思います」

◆ヤクルトがサヨナラ勝ちした。4―4の九回無死満塁からオスナの中犠飛で試合を決めた。小沢が4勝目を挙げた。中日は1点を追う九回に細川のソロで追い付いたが、5番手の松山が踏ん張れず、3連敗となった。サヨナラ中犠飛を放ったオスナのヒーローインタビューは以下のとおり。ーーナイスバッティング「アリガトウゴザイマス」ーーどんな思いで打席へ「とにかく狙いを絞って。初球は空振りしてしまったんですけど、その後ちょっと自分を落ち着かせて、とにかくミートさせようと思って、いいところまで飛んでくれました」ーー打球をどうみていたか「最低でも外野まで飛ばそうっていう意識を持ってましたし、チーム一番の俊足の(長岡)秀樹が三塁にいたんで、それで助かりました。秀樹、ありがとう」ーー仲間から手荒い祝福「今めちゃくちゃ寒いです。濡れてるし、めっちゃ水かけられましたし、胸に頭、叩かれに叩かれましたし。明日試合に出られることを願います」ーー30周年つば九郎デーに勝利「ツバクロウ、オメデトウ」ーーファンにメッセージ「いつも応援ありがとうございます。明日もよろしくお願いします。明日も勝ちましょう」

◆レジェンドマスコットの記念すべき日を勝利で飾った。ヤクルトは、4―4の九回無死満塁でホセ・オスナ内野手(31)がサヨナラ中犠飛。リーグトップで12球団最多タイとなる7度目のサヨナラ勝ちで2連勝とし、5位・中日に並んだ。高津臣吾監督(55)は劇勝の口火を開いた長岡秀樹内野手(22)をたたえた。「長岡はやっぱり大きい。追いつかれた後でちょっとベンチも沈みがちだったけど、よく先頭で出た」流れを変える一打だった。九回表に追いつかれた直後。先頭の長岡が左翼線二塁打で出塁すると、ベンチも右翼席も一気に盛り上がった。西川の犠打野選、村上の申告敬遠で塁を埋め、最後はオスナが殊勲の一振り。ナインにもみくちゃにされた助っ人は「胸に頭、たたかれにたたかれた。明日試合に出られることを願います」と茶目っ気たっぷりに明かした。12日からの中日3連戦は「つば九郎DAY2024」と銘打って開催。数々の功績を残し、球界一の人気者である球団公式マスコット、つば九郎は今季、デビュー30周年を迎えた。勝利に貢献した長岡はお立ち台で「30周年って今知ったので、勝利で飾れてよかったんじゃないですか」と〝塩対応〟で沸かせた。7月30日―8月1日のバンテリンドームでの中日3連戦は3タテを食らっているだけに高津監督は「やり返したい気持ちが強くて。9連戦いい終わり方をしたい」と本音を吐露。さらなる浮上へ、勢いのつく勝利だった。(赤尾裕希)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
54415 0.568
(↑0.004)
-
(-)
43297
(+10)
248
(+3)
39
(+1)
47
(-)
0.237
(↑0.002)
2.180
(↓0.01)
2
(-)
巨人
55446 0.556
(↑0.005)
1
(-)
38313
(+1)
281
(-)
55
(-)
49
(+1)
0.239
(-)
2.540
(↑0.03)
3
(-)
阪神
53485 0.525
(↓0.005)
4
(↓1)
37331
(-)
296
(+1)
45
(-)
32
(-)
0.234
(↓0.001)
2.310
(↑0.02)
4
(-)
DeNA
49532 0.480
(↓0.005)
8.5
(↓1)
39360
(+3)
365
(+10)
72
(+1)
49
(-)
0.253
(-)
3.080
(↓0.08)
5
(1↑)
ヤクルト
43564 0.434
(↑0.005)
13
(-)
40360
(+5)
389
(+4)
72
(+1)
47
(-)
0.239
(↑0.001
3.580
(-)
5
(-)
中日
43567 0.434
(↓0.005)
13
(↓1)
37255
(+4)
331
(+5)
45
(+1)
30
(-)
0.235
(↑0.001
2.700
(↓0.02)