広島(★0対6☆)DeNA =リーグ戦18回戦(2024.08.13)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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DeNA
4000020006711
広島
0000000000430
勝利投手:東 克樹(9勝2敗0S)
敗戦投手:野村 祐輔(0勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】オースティン(19号・1回表3ラン)

  DAZN
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◆投打のかみ合ったDeNAが完勝。DeNAは初回、佐野の適時打とオースティンの3ランで一挙4点を先制する。その後6回表には山本の適時打などで2点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・東が8回3安打無失点の快投で今季9勝目。敗れた広島は、攻守に精彩を欠いた。

◆DeNA伊勢大夢投手(26)と楠本泰史外野手(29)が13日、広島戦(マツダスタジアム)の試合前練習に合流した。三浦大輔監督(50)は「(2人とも)状態が上がってきたということで今日のタイミングになりました」と説明した。伊勢は今季16試合で防御率5・79と状態が上がらずに5月31日に抹消。一時は実戦からも離れて調整してきたが、イースタン・リーグでは10試合で自責0と状態を上げて戻ってきた。3カ月ぶりの1軍となった楠本は今季ここまで17試合で打率1割7分9厘。イースタン・リーグでは44試合で打率2割5分8厘、3本塁打でOPS・713だった。一方で前日の同戦に先発し、3回途中4失点だった森唯斗投手(32)と中川虎大投手(24)が出場選手登録を抹消されることになった。中川虎は一時は勝ちパターンを任されるなど、ここまでキャリアハイの31試合で防御率3・19、10ホールドをマークしていたが、前日の同戦にリリーフ登板して1回2失点。三浦監督は「昨日、登板後に肘の違和感を訴えたので状態見て、ここで抹消となりました」と明かした。

◆DeNA東克樹投手(28)が約1カ月ぶりの白星となる9勝目で、鬼門マツダスタジアムでのチームの連敗を4で止めた。序盤から貫禄の投球だった。前日に2ケタ10失点と捉えられた広島打線を制球良く手玉に取った。1回を3者凡退で抑えると、2回に相性の悪い天敵・小園を左飛、末包を一飛に仕留めた。5回にも小園を左飛、末包を遊ゴロに打ち取った。5回までで三振は1つ。内野ゴロ7つ、フライアウト7つと打たせて取る持ち味の投球が光った。6回1死、石原に右前打を打たれるまで打者16人を相手に完全投球を見せた。6回、7回、8回と走者を背負うも、無失点で粘った。今季初の中5日で112球を投げて8回3安打無失点。直近19イニング連続無失点を継続したまま、役割を全うしてマウンドを託した。打線も1回に佐野の先制適時打とオースティンの19号3ランで4点を先取。6回には相手のミスを見逃さずに2点を追加してリードを拡大した。今季のマツダスタジアムでの成績を3勝7敗とし、2カード連続のカード勝ち越しへ勢いをつけた。

◆広島がDeNAに完封負けを喫した。左腕東に苦戦し、5回まで完全投球を許した。6回以降も打ち崩せず、9回2番手のウイックからも好機をつくったが及ばなかった。先発野村祐輔投手(35)が初回に4失点したのも響いた。完封負けは今季18度目で、12球団最多。新井貴浩監督(47)の一問一答は以下の通り。-野村投手新井監督 初回だけだったね。立ち上がりだけ。あとは粘って投げていたと思います。-立ち上がりはミスもあった新井監督 まあまあミスは付きものなんで。粘って投げていたと思います。-大量ビハインドのスタートで打線も新井監督 東からヒット3本だったかな? でも、結構紙一重の打球も多かったし、各打者の内容を見たら、そんなに悲観することはないです。しっかり切り替えて、また明日臨んでほしいなと思います。-中村奨が2安打新井監督 いいね。もちろんナイスヒットだし、ヒットの球種に対する方向、また打球の強さというのもね。内容もいいと思う。-東投手は極端な配球もあった新井監督 やっぱり向こうも対戦が多いからデータが出ていると思うし、初回に4点かな。相手バッテリーからすると配球しやすい。思い切ったことやりやすいと思う。-今日は松山選手はファームに出て新井監督 そこは本人が出たいと言ったんで。志願して。いってらっしゃいという感じかな。-松本投手は今季初登板新井監督 良かったね。まっすぐ良かったね。ファームの方からも、いいですよって報告もあったし、自分も映像しか見てなかったけど、実際、生で見て、やっぱりいいまっすぐ投げているなと。ナイスピッチングだったと思います。-8回からの継投は登板間隔なども考えての起用新井監督 森浦もハーンも中5日空いていたので、間隔が空いているので投げたいと、ピッチングコーチからリクエストがあったので、いってもらいました。-明日は9連戦最後新井監督 明日はピースナイターでしょ? また特別な試合になると思うので、いい試合を見せられるように準備したいと思います。-9連戦を先発8人で。野村投手の今後については新井監督 1回、抹消します。で、またこちらでいろいろ考えたいなと思います。

◆DeNA東克樹投手(28)が同学年左腕の復活を刺激に、8回無失点の快投を見せた。試合後、取材中に自ら切り出した。「僕の中で今日頑張れた1つの要因としては、(阪神)高橋遥人が復帰して、いい投球をしてたので僕も負けないようにと思ってました」11日の広島戦、1009日ぶりに1軍登板した阪神高橋遥人投手(28)のことだ。同じ95年生まれでセ・リーグを代表する左腕。ともに左肘のトミー・ジョン手術も経験し、自然とつながりができた。東は言う。「僕の中ではやっぱりNO・1の左腕だと思ってるので。やっぱり負けたくないというか、勝手にライバル心を抱いてます」と復帰戦での白星、投球している姿に刺激された。復帰登板に際してはLINEで久しぶりに連絡。「復帰するにあたって連絡もしました。『すごいピッチャーから連絡来た』みたいに言ってました」と照れ笑いを浮かべながらも、ライバルと投げ合う日を心待ちにした。高橋の存在に心を突き動かされるように、昨季最多勝の貫禄を見せる投球だった。6回1死まで完全投球。「三振を取るピッチャーじゃないですし、前に飛ばすピッチャーなのでいずれは打たれると思ってました」と、石原に右前打を打たれてからも動じなかった。今季初の中5日で112球を投げて、8回3安打無失点。直近19イニング連続無失点を継続したまま、約1カ月ぶりとなる9勝目を手にした。試合前まで今季被打率7割6厘と天敵だった小園には3打席全球直球勝負で、いずれも左飛に仕留めた。「今日はなぜか序盤から出力が出てたので、逆に怖かったというか、肩肘が飛ぶんじゃないかという不安の方があったんですけど、結果的にはストレートでしっかり押して投球することができたので良かったと思います」とうなずいた。背番号11の貫禄の投球で、チームのマツダスタジアムでの連敗を4で食い止めた。【小早川宗一郎】

◆広島は昨季の最多勝左腕DeNA東らを打てず、今季12球団最多の18度目の完封負けを喫した。5回まで完全に封じられ、6回2死一、二塁などの好機もしのがれた。マツダスタジアムで8年ぶりの10連勝もならず。それでも新井監督は「結構、紙一重の打球も多かったし、各打者の内容を見たら、そんなに悲観することはない。しっかり切り替えて、明日また臨んでほしい」と前向きに話した。

◆DeNAは12日の試合で右脚の違和感を訴え、途中交代した宮崎敏郎内野手(35)が「右股関節インピンジメント」と診断されたと発表した。広島市内の病院で患部の画像を撮り、チームドクターが確認した。宮崎は先発メンバーを外れたものの、大事には至っていないもよう。試合前練習をこなし、ベンチ入りメンバーに名を連ねた。前夜は四回に二ゴロに倒れた際の走塁で異変が起きたとみられる。その後もプレーを続けたが、六回の守備で交代していた。

◆広島・床田寛樹投手(29)が試合前練習に参加し、17年目を迎える「ピースナイター」として開催される14日の19回戦に向けキャッチボールなどで調整した。平和記念資料館(広島市)に来館した思い出を振り返り「生きているだけで幸せに思えるようになった。自分は野球で盛り上げられるように頑張りたい」と意気込んだ。前回登板7日の巨人戦(東京ドーム)は7回10安打2失点。ここまでチームトップの10勝を挙げており、勝てば昨季マークした自己最多の11勝に到達する。

◆広島は先発の野村祐輔投手が一回に4点を失い、5回4安打4失点でリードを許して降板した。一回は先頭の梶原に二塁打を許し、次打者を一ゴロに打ち取ったかに思えた。しかし一塁ベースカバーに入った際に一塁手からのトスを捕り損ねて傷口を広げた。悪い流れを引きずるように無死一、三塁から佐野に右前に先制打を許し、オースティンには左越えに3ランを浴びた。「打線がいいので、イニングの先頭が特に鍵になる」と警戒していたはずが、ベテランらしからぬ投球でチームの勢いに水を差した。

◆中5日で先発を託されたエースが、期待に応えるべく腕を振った。前回7日は9回5安打無失点と好投したものの、打線の援護に恵まれず白星をつかめなかった。114球を投げていたDeNA・東克樹投手(28)は「リカバリーの面は大丈夫。問題ない」とマウンドに上がった。抜群の立ち上がりだった。150キロに迫る直球が走り、100キロ台のカーブを織り交ぜて巧みに押し引き。六回1死まで一人の走者も許さず、主導権を握った。試合前時点で打率・706(17打数12安打)と打ち込まれ、「天敵」と警戒していた4番の小園には、細心の注意を払った。二回は外角に直球を4球続けて左飛に仕留め、五回も外寄りの直球で押して左飛に打ち取った。8回を3安打無失点で久々の9勝目(2敗)。「僕に勝ち星が付くよりチームに勝ちが付けばいい。先発として長いイニングを投げる。それが今年の役割」と自覚を示してきた。7月10日の中日戦で完封勝利を挙げて以来、約1カ月ぶりの白星だ。4位のチームはこれで首位広島と7・5ゲーム差。三浦監督は「先頭を追いかけている」と口にしており、広島との3連戦を勝負どころの一つとして東の登板間隔を詰めたほど。14日の3戦目もジャクソンを中5日で先発させる。

◆DeNAは東克樹が8回無失点の快投。広島を6ー0で倒した。捕手のDeNA・山本祐大と笑顔でタッチをかわすDeNA・東=マツダスタジアム(撮影・渋井君夫)

◆中5日で先発したDeNA・東克樹投手(28)が8回3安打無失点と好投し、約1カ月ぶりの白星となる9勝目を挙げた。六回1死まで一人の走者も許さず、味方の失策で無死一、二塁のピンチを背負った八回も踏ん張った。2年連続の2桁勝利まで1勝に迫った左腕は「しっかりと緩急を使いながら自分らしいピッチングができた」と胸を張った。

◆中5日で先発したDeNA・東克樹投手(28)が8回3安打無失点と好投し、約1カ月ぶりの白星となる9勝目を挙げた。東が昨年8月4日の阪神戦(横浜)から29試合連続でクオリティースタート(QS、先発で6回以上、自責点3以下)を達成。今季はここまで19試合全てでQSを記録し、QS率100%。2リーグ制(1950年)以降、先発をシーズン20度以上した投手でシーズンQS率100%を達成したのは、2013年に24勝(0敗)を挙げた楽天・田中将大(先発27、QS27)だけ。セ・リーグでは2016年の広島・ジョンソンの92・3%(先発26、QS24)が近年では最も高い。

◆DeNA・東克樹投手(28)が13日、広島18回戦(マツダ)で8回3安打無失点と好投し、約1カ月ぶりの白星となる9勝目を挙げた。六回1死まで一人の走者も許さず、警戒していた小園海斗内野手(24)との対決では全球直球を投じて3打数無安打に抑えた。中5日の登板で2年連続の2桁勝利まで1勝に迫り、チームを6-0の快勝に導いた。小細工はいらない。東は腹をくくった。直球、また直球。「天敵」と呼ぶ小園に真っ向勝負を挑み、仕事をさせなかった。勝因と振り返った大胆な投球の理由については「言わないです」とニヤリ。「変化球で逃げて打たれるよりは真っすぐで」と続けた。試合前時点で打率・706(17打数12安打)と苦手にしていた相手の4番。事前のミーティングで対策を立て、外寄り高めの直球で押し続けた。この日は最速149キロと球威があり、3打席連続で左飛に仕留めた。

◆今季21度目の無得点試合で、18度目の零封負けを喫し、2016年以来だった本拠地での連勝は9で止まった。新井監督は東ら相手投手陣に対してわずか4安打に終わった打線について「結構、紙一重の打球も多かったし、各打者の内容を見たらそんなに悲観することはない」と前向きに語った。チームは2位巨人と1ゲーム差のままで首位をキープした。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
54425 0.563
(↓0.005)
-
(-)
42297
(-)
254
(+6)
39
(-)
47
(-)
0.236
(↓0.001)
2.190
(↓0.01)
2
(-)
巨人
55456 0.550
(↓0.006)
1
(-)
37318
(+5)
289
(+8)
56
(+1)
49
(-)
0.239
(-)
2.590
(↓0.05)
3
(-)
阪神
54485 0.529
(↑0.004)
3
(↑1)
36339
(+8)
301
(+5)
46
(+1)
32
(-)
0.234
(-)
2.330
(↓0.02)
4
(-)
DeNA
50532 0.485
(↑0.005)
7.5
(↑1)
38366
(+6)
365
(-)
73
(+1)
49
(-)
0.253
(-)
3.050
(↑0.03)
5
(-)
中日
44567 0.440
(↑0.006)
12
(↑1)
36260
(+5)
335
(+4)
45
(-)
30
(-)
0.235
(-)
2.710
(↓0.01)
6
(1↓)
ヤクルト
43574 0.430
(↓0.004)
13
(-)
39364
(+4)
394
(+5)
73
(+1)
48
(+1)
0.239
(-)
3.600
(↓0.02)