1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 6 | 1 | 0 |
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 1 | X | 5 | 7 | 0 | 1 |
勝利投手:スチュワート・ジュニア(7勝2敗0S) (セーブ:松本 裕樹(2勝1敗10S)) 敗戦投手:瀧中 瞭太(1勝4敗0S) 本塁打 |
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◆ソフトバンクは4回裏、山川の2ランで先制する。そのまま迎えた6回には、1死満塁から中村晃の内野ゴロに相手失策が絡み2点を加え、リードを広げた。投げては、先発のスチュワート・ジュニアが7回2安打無失点の好投で今季7勝目。敗れた楽天は、最終回に2点を返すも、反撃が遅かった。
◆楽天が2ケタ得点で勝利した直後の試合は、22年4月から15連敗となった。前日10日は17安打13得点で首位ソフトバンクに打ち勝ったが、この日は一転した。打線は先発スチュワートに7回2安打無得点に封じられた。今江敏晃監督(40)は「平均球速155キロのピッチャー、ましてカーブだったり変化球も今日はすごく入っていたので、完全にやられたというかね、打ち崩せなかったというか、力で押し込まれたという感じですね」と振り返った。0-5の9回に意地を見せた。3番手津森を捉え、四死球と6番フランコの左前打で無死満塁。7番小郷が初球の直球を中前に運び、2点適時打で3点差に迫る。なおも1死満塁の好機を迎えたが、1番小深田が中飛、続く浅村が三ゴロに倒れた。今江監督は「やっぱり1イニングでね、5点はなかなか難しいんで。でも最後粘り強く攻撃ができたと思います」と話した。
◆頼れる4番の1発で勝負を決めた。ソフトバンク山川穂高内野手(32)が0-0の4回無死一塁から先制の22号2ランを左翼席に運んだ。3戦連発は22年8月5日~7日のロッテ戦(ベルーナドーム)以来、2年ぶり。打点も69に伸ばし、本塁打&打点の「2冠」でリーグトップを快走。後半戦に入って14戦8発と量産態勢に入った主砲がチームをけん引し、優勝マジックは33となった。カーブの軌道にしっかり体をためて、バットを振り切った。中弾道の打球は左翼席へ飛び込んだ。振り切った瞬間から、山川はアーチを確信していた。0-0で迎えた4回。先頭栗原が右前打で出塁。初球はスライダーを空振り。2球目はストライクゾーンから外れたシュートを見逃した。カウント1-1。「(楽天)滝中投手のカーブは非常に抜けるというか、遅いカーブがあるので。それは頭から外さず、でした。そういう意味ではうまく対応できたかなと思います」。笑顔でベースを回り、一塁ベンチ前でお決まりのどすこいポーズも決めた。3試合連続本塁打。山川自身、22年8月のロッテ戦以来2年ぶり。後半戦に入り、これで14戦8発の量産態勢だ。「3試合連続というのはいいことなんですけど、だいたい4試合目というのは打たせてくれないんですよ。明日も打てることに越したことはないですが、謙虚にまた足元を見つめ直してしっかりやるだけかなと思います」。18年に自身最長4試合連発があるが、山川は苦笑いだった。準備は怠らず。試合前の打撃練習。小さなバランスボールに右足を乗せて、しっかり軸足となる右足のバランスを整えていた。「打撃は右足が大事と思っています。悪くなるとどうしても(投手側に)突っ込んでしまうので」。6回には初球のストレートを捉え、左翼フェンス直撃の二塁打で中押し点につなげた。変化球にも速球にも柔軟に対応してみせた。22発&69打点でリーグ「2冠」。大好きな夏場で、さらにギアを上げていく。10日のカード初戦の大敗から、4番の一撃で星を戻した。小久保監督も「(滝中は)なかなか打てそうで打てない投手なんですけど、カーブの失投1球でしたけど、さすがですね」と、山川の殊勲弾を称賛した。頼れる大砲が、Vロード前進を支えていく。【佐竹英治】▽ソフトバンク王球団会長(山川の先制22号2ランに)「あれは大きかったね。彼が点を取ってくれるとね。(胸に手を当てて)ここが楽になったんじゃない。バッターってのはどちらかって言うとこっち(気持ち)の方が大きいからね」
◆ソフトバンクは山川穂高内野手(32)の3戦連発先制となる先制22号2ランなどで楽天に快勝した。山川は打点も69に伸ばし、本塁打&打点の「2冠」でリーグトップを快走している。小久保裕紀監督の試合後コメントは以下の通り。-最後は松本裕が逃げ切ってくれた小久保監督 はい。一打、ホームランで逆転というところまで追い詰められましたけど、159キロ。自己最速ですかね。素晴らしかったですね。できれば使いたくなかった。9連戦なんで。まあ、本来は5点あれば松本裕を出さなくてもというのが本音ですけどね。-先発スチュワートは6連勝小久保監督 今は本当に先発ローテーションの軸としてね。しっかり回ってくれるピッチャーなんで。非常に頼もしく映っています。-山川が先制の2ラン小久保監督 (滝中は)なかなか打てそうで、打てない投手なんですけど。コーナーを丁寧に使いながらね。カーブの失投1球でしたけど、さすがですね。
◆楽天・滝中瞭太投手(29)が先発し、6回4安打4失点(自責点3)、3奪三振で降板した。0-0の四回無死一塁から山川に左越え22号2ランを被弾した。球団広報を通じて、「ホームランは不用意な一球でした。警戒していたが、失投でした。先に失点し、追う形にしてしまい申し訳ないです」とコメントした。六回は味方守備にも足を引っ張られ、2失点した。
◆ソフトバンクは四回に山川の3試合連続本塁打となる22号2ランで先制し、六回に失策絡みの一ゴロで2点を追加した。スチュワートは7回無失点で自身6連勝となる7勝目を挙げ、松本裕が10セーブ目。楽天は反撃が遅かった。
◆ソフトバンクの松本裕が自己最速となる159キロを出し、10セーブ目を挙げた。5―0の九回に2点を返され、さらに無死一、二塁の場面から登板して無失点。「1点も与えないつもりだった」と頼もしかった。強打者の浅村に対し「ここ最近で一番腕を振った」と球場がざわつく数字をマーク。最後は三ゴロに打ち取って試合を締め「ここぞの1球でマックスを出すのがこだわりだった」と誇った。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
65 | 33 | 3 | 0.663 (↑0.003) | M33 (↑1) |
42 | 431 (+5) | 274 (+2) | 74 (+1) | 71 (+1) |
0.258 (-) | 2.520 (↑0.01) |
2 (-) |
ロッテ |
54 | 42 | 6 | 0.563 (↑0.005) | 10 (-) |
41 | 383 (+6) | 363 (+1) | 59 (+1) | 47 (-) |
0.255 (-) | 3.250 (↑0.02) |
3 (-) |
日本ハム |
52 | 42 | 7 | 0.553 (↑0.005) | 11 (-) |
42 | 384 (+8) | 346 (+7) | 73 (+2) | 67 (-) |
0.250 (↑0.001) | 2.910 (↓0.01) |
4 (-) |
楽天 |
48 | 50 | 2 | 0.490 (↓0.005) | 17 (↓1) |
43 | 355 (+2) | 414 (+5) | 52 (-) | 66 (-) |
0.243 (↓0.001) | 3.830 (-) |
5 (-) |
ORIX |
44 | 54 | 3 | 0.449 (↓0.005) | 21 (↓1) |
42 | 291 (+1) | 322 (+6) | 45 (-) | 40 (-) |
0.238 (↓0.001) | 2.860 (↓0.02) |
6 (-) |
西武 |
29 | 70 | 2 | 0.293 (↓0.003) | 36.5 (↓1) |
42 | 234 (+7) | 365 (+8) | 40 (+1) | 55 (+1) |
0.205 (-) | 3.260 (↓0.05) |
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