中日(★1対3☆)巨人 =リーグ戦19回戦(2024.08.11)・バンテリンドーム=
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巨人
01001000131100
中日
0000000011900
勝利投手:菅野 智之(11勝2敗0S)
(セーブ:大勢(1勝1敗19S))
敗戦投手:大野 雄大(1勝4敗0S)
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◆巨人は2回表、坂本の適時打で先制に成功する。その後は、5回に丸の適時打で1点を追加すると、9回には代打・長野の適時打でリードを広げた。投げては、先発・菅野が9回途中1失点の快投で今季11勝目。敗れた中日は、最終回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆中日大野雄大は巨人戦で通算19勝を挙げており、中日の投手が巨人戦で20勝以上すれば山本昌43勝、杉下38勝、星野仙35勝、小松26勝、今中25勝、川上24勝、三沢23勝に次いで8人目になる。また、本拠地のバンテリンドームでは通算49勝で、過去に山本昌、川上、吉見しかいない同球場50勝へもあと1勝。巨人戦20勝とバンテリンドーム50勝のダブル達成を目指す。

◆巨人エリエ・ヘルナンデス外野手(29)が負傷退場し病院直行するアクシデントに見舞われた。5回1死、中日木下の打球に中堅の位置から、全速力で前進したヘルナンデス。前に飛び込みながら捕球動作に入った際、グラブごと地面で左手首を逆方向にひねった。激痛でもん絶し倒れ込み、ブルーシートで覆われながらグラウンド上を担架で搬送。患部を固定しながら名古屋市内の病院へ向かった。異様な光景に場内が騒然となる中、記録は二塁打となり、代わってオコエが途中出場し試合は続行された。ヘルナンデスはシーズン途中で加入すると、長打力に加えシュアな打撃で3番に固定。すると同時に順位も上位に浮上し、首位争いするチームに欠かせない存在になっていた。前日にも、8号先制ソロを含むチームの全打点をたたき出していただけに、離脱となれば手痛い戦力ダウンは必至だ。

◆負傷退場した巨人エリエ・ヘルナンデス外野手(29)が、名古屋市内の病院で左手首骨折と診断を受けた。アクシデントに見舞われたのは5回1死、中日木下の打球に中堅の位置から、全速力で前進。前に飛び込みながら捕球動作に入った際、グラブごと地面で左手首を逆方向にひねった。激痛でもん絶し倒れ込み、ブルーシートで覆われながらグラウンド上を担架で搬送。患部を固定しながら病院へ直行した。試合後、勝利を収めたものの阿部慎之助監督(45)の表情は重かった。「俺の心も折れそうだよ。ここまでけん引してくれたのもあるし、それくらい痛い。でも若い選手とか他の選手はチャンスが増えるワケだから、頑張ってみんなで勝ちたい」。代役として浅野翔吾外野手(19)を12日から東京ドームで合流させる方針。総力戦で9連戦最後となる阪神3連戦に臨む。

◆巨人に連敗し、借金が最多の12に膨らんだ。巨人菅野智之投手に対し8回まで3度、得点圏に走者を進めながら無得点。9回2死一、三塁では5番手福敬登投手(32)が代打長野を一ゴロに打ち取ったが、ベースカバーの遅れから(記録は一塁内野適時安打)3点目を失った。打線はその裏に1点を返すのが精いっぱい。巨人菅野には今季4戦4敗となった。12日からは1勝5敗2分けと分の悪い神宮で、ヤクルト3連戦を迎える。試合後の立浪和義監督(54)のコメントは以下の通り。-(自ら切り出し)立浪監督 最後はなんとかチャンスを作ったけど、9回のああいう1点が。非常にミスが痛くなってくるんで。点が取れないのに、ああいうミスをして点を与えていては、というところ。勝負どころでなかなか今日も1本出なかったけど、菅野投手もやっぱり勝負どころでコントロールミスというのがやっぱり少ない投手。いいピッチャーには違いないけど、なんとか若い選手、(石川)昂弥も2本(安打)を打ちましたけども。ああいうところで今日は振りにいけた(6回2死二、三塁での二飛)のは、今度はそれを仕留められるように、成長を期待したい。-坂本、丸は内野の間を抜く安打を放った。立浪監督 ずっと何年も出てる選手。実際、今、出ている(ウチの)選手は1年目から3年目ぐらいの選手が多い。ただ出ている以上はそんなこと関係ない。(相手の)いいところは、自分の技術にしていって欲しい。

◆巨人坂本勇人内野手(35)が先制打で勝利を呼び込んだ。0-0の2回1死三塁で、中日大野から左前適時打を放った。これが決勝打となり、2カードぶりのカード勝ち越しを収め「先制点を取れて良かったです」。8月は打率3割4分6厘と状態は上向きで、阿部監督も「いい形で点を取れたので勝てた」とうなずいた。

◆左手首骨折を負った巨人エリエ・ヘルナンデス外野手を、丸佳浩外野手が思いやった。守備では右中間をともに守り、打線では上位打線を担う、チームの中核的存在の2人。スライディングキャッチで逆方向に手首をひねる姿を、一番近くで目の当たりにした丸は「全力プレーの中でのことだから、本人が一番悔しいだろうけど。僕たちもすごい残念。少しでも早く良くなって欲しいし、前向きな気持ちでリハビリしてもらえたら。彼の気持ちを持ちつつ、また明日からやっていくしかない」と"エリー"の分まで戦う。

◆巨人菅野智之投手(34)が両リーグ単独トップの11勝目を挙げた。8回1/3を9安打1失点の好投。9回1死から3連打による1失点で7月28日DeNA戦以来の完封こそ逃すも、4連勝を飾った。「勝ちは先発ピッチャーにとって一番うれしい。チームが勝つということなので」と最後まで投げ切れなかった悔しさも交じりつつ、心地よい疲労に浸った。9イニングとも先頭打者を封じ、リズムに乗った。「あまり調子は良くなかった」という中で、多彩な球種を駆使。勝負どころではフォークがさえた。2回1死一、二塁、7回1死一塁と、ともにフォークで併殺。「人さし指だけ縫い目にかける」と握りを改良し、落差とキレが増した。バンテリンドームでの今季最終戦だった。通算で14勝3敗、防御率1・50。セ5球団の敵地で勝利数、防御率ともに最も数字がいい。外野が広いだけに、走者一塁時は右中間、左中間へ長打を防ぐことを特に意識する。またも好相性ぶりも発揮し、「いいイメージがある。好きな球場の1つ」とかみしめた。今季の中日戦は4戦4勝となった。1歳上の中日大野とは22年9月5日以来、2年ぶりの投げ合いだった。エースとして一時代を築いたベテラン2人。ともに故障に苦しんだ昨季、焼き肉を食べながら「また投げ合いましょう」と約束した。「特別な感情はあった。ロースコアでいいゲームができた」といつも以上に格別な白星だった。4勝だった昨オフに掲げた目標は「15勝&最多勝」。現実味を帯びてきた。【上田悠太】菅野がハーラー単独トップに立つ11勝目。今季の菅野はホームの東京ドームで3勝2敗、防御率2・97に対し、ビジターは11試合に登板して8勝0敗、防御率1・35と、敵地ではまだ負けていない。52年のフランチャイズ制以降、巨人投手のビジター8連勝は52年別所、69年高橋一、01年入来、02、03年上原に次いで5人、6度目の球団タイ記録となり、今回のように開幕からビジターで無傷の8連勝は69年高橋一、01年入来に次いで3人目。

◆2試合ぶりに先発出場した巨人・坂本勇人内野手(35)が先制打を放った。0-0の二回1死三塁。中日・大野が投じた変化球を捉え、左前にはじき返した。4日のヤクルト戦(東京ドーム)以来となる適時打で11勝目を目指す菅野を援護した。

◆巨人のエリエ・ヘルナンデス外野手(29)=前レンジャーズ傘下3A=が負傷交代した。2-0の五回1死。木下が放った打球をスライディングしながら捕球をしようと試みた際に、左手首を負傷。そのままグラウンドで苦悶の表情を浮かべて倒れこみ、駆け付けたスタッフらに担架で運ばれた。代わりにオコエが中堅の守備に入った。

◆巨人・菅野智之投手(34)が8回1/3を投げ、1失点の好投で11勝目(2敗)を挙げた。チームは連勝で貯金「10」と2桁に戻した。菅野は二回、連打で一、二塁としたが、木下を三ゴロ併殺に抑えピンチを脱する。五回は先頭の木下に二塁打を許すも後続を3人斬り。六回も2死から連打で二、三塁とピンチを招いたが石川を二飛に抑えるなど、要所を締める投球でスコアボードに0を並べた。九回も完封を目指しマウンドに上ったが、1死二、三塁から村松に中前適時を浴び交代。最後は大勢がピンチを凌いだ。打線は二回、1死三塁で坂本が左前適時打を放ち先制。五回には二死三塁で丸が右前適時打を放ちリードを広げた。九回は二死一、三塁から代打・長野が一塁へ適時内野安打を放ち3-0と右腕を援護した。ヒーローの菅野は「8回までは良かったです。連戦が続くので、大勢を休ませてあげたかったんですけど、最後ちょっと仕事させてしまったんで、大勢に感謝してます。ドラゴンズ打線は調子が良かったので、ある程度はヒットは打たれるだろうなって思っていた。その中でも小林がうまくリードしてくれて、いいピッチングができたと思います」と振り返った。

◆負傷交代した巨人のエリエ・ヘルナンデス外野手(29)=前レンジャーズ傘下3A=が左手首の骨折であることを阿部慎之助監督(45)が試合後に明かした。2-0の五回1死。木下が放った打球をスライディングしながら捕球をしようと試みた際に負傷。そのままグラウンドで苦悶の表情を浮かべて倒れこみ、駆け付けたスタッフらに担架で運ばれた。代役として2年目の浅野翔吾外野手(19)が昇格する見込み。

◆巨人・阿部慎之助監督(45)が試合後、負傷交代したヘルナンデスについて神妙な面持ちで言及した。五回の守備でスライディングキャッチを試みた際に左手首を痛めて交代した助っ人は、名古屋市内の病院で左手首の骨折と診断を受けた。それを受けて指揮官は「俺の心も折れそうだよ。ここまで牽引(けんいん)してくれたのもあるし、それくらい痛い。でも若い選手とか他の選手はチャンスが増えるわけだから頑張ってみんなで勝ちたい」と前を向いた。

◆巨人・大勢投手(25)が完璧な火消しで19セーブ目を挙げた。3-1とされた九回1死一、三塁で登板。長打が出れば同点の場面で木下、代打・高橋周を連続三振に仕留め「普段から私生活でもお世話になっている菅野さんに勝ちがついて良かった」と安堵した。イニング途中での登板で好投した守護神に阿部監督は「ナイスピッチング」とたたえた。

◆巨人・菅野智之投手(34)が11日、中日19回戦(バンテリンドーム)で8回?を9安打1失点に抑え、両リーグトップの11勝目を挙げた。今季2度目の完封こそ逃したものの、自身4連勝。球界最年長のヤクルト・石川雅規投手(44)に投げ勝った前回登板に続き、1学年上の中日・大野雄大投手(35)とのベテラン投手対決を制した。チームは同一カード3連戦に勝ち越し、貯金を10に伸ばした。球界を代表するベテラン同士の約束を果たして投げ勝った。菅野が自身4連勝で両リーグトップとなる11勝目をマーク。9イニングで一度も先頭打者の出塁を許さないリズムのいい投球で、チームに勝利を手繰り寄せた。「全体的に良かったと思います。ゲッツーも2つ取れたし、2個目は狙ってしっかり取れたので、めちゃくちゃ大きかった」八回を投げ終えて球数は100球を超えていたが、今季2度目の完封を目指して九回のマウンドへ。この日最速の151キロを計測するなど直球に威力はあったが、1死二、三塁から村松に中前適時打を浴びて、118球で降板。その後、見事な火消しを見せた守護神の大勢に対し「(9連戦の6戦目で)休ませたかったんですけど、仕事をさせてしまった。大勢に感謝しています」と頭を下げた。進化したフォークボールがさえた。人さし指だけをボールの縫い目にかけるように握りを変更。「握りも感覚も両方変わっている。落ちる原理が分かった」という落ち球で、先制点をもらった直後の二回と七回に併殺打。ピンチの芽を摘み、「スライダーをマークしてきていた中で効果は大きい」とうなずいた。2年ぶりに投げ合った中日・大野は1学年上の先輩で、直近では菅野が2018年、大野が20年に沢村賞を受賞した共通点がある。「また投げましょうねと去年約束していた。特別な感情はあった」と気合を入れて臨み、12年目の右腕が球界を代表するベテラン投手対決を制した。2位のチームは2勝1敗でカード勝ち越しに成功。貯金を10に伸ばし、首位広島を追う。若手が台頭するなか、投手陣の柱として奮闘する右腕が、チームを頂点へ導く。(原田優介)

◆巨人のエリエ・ヘルナンデス外野手(29)=前レンジャーズ傘下3A=が「3番・中堅」で先発出場し、五回の守備で負傷交代した。2点リードの五回1死で、木下が放った打球をスライディングキャッチを試みた際に、左手首を負傷。担架で運ばれ、ベンチに下がった。球団は試合後、名古屋市内の病院で検査を受け、左手首の骨折と診断されたと発表した。阿部監督は「俺の心も折れそう。ここまで牽引(けんいん)してくれたのもあるし、それくらい痛い。でも若い選手と他の選手はチャンスが増えるわけだから、頑張ってみんなで勝ちたい」と言葉を絞り出した。ヘルナンデスはシーズン途中の5月に加入。打率・294、8本塁打、30打点で打線を引っ張っていた。代わって、2年目の浅野翔吾外野手(19)が1軍に昇格する。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
53415 0.564
(↓0.006)
-
(-)
44287
(-)
245
(+4)
38
(-)
47
(-)
0.235
(↓0.001)
2.170
(↓0.02)
2
(-)
巨人
54446 0.551
(↑0.005)
1
(↑1)
39312
(+3)
281
(+1)
55
(-)
48
(-)
0.239
(-)
2.570
(↑0.01)
3
(-)
阪神
53475 0.530
(↑0.005)
3
(↑1)
38331
(+4)
295
(-)
45
(+2)
32
(-)
0.235
(↑0.001)
2.330
(↑0.02)
4
(-)
DeNA
49522 0.485
(↓0.005)
7.5
(-)
40357
(+4)
355
(+5)
71
(+1)
49
(+1)
0.253
(-)
3.000
(↓0.02)
5
(-)
中日
43557 0.439
(↓0.004)
12
(-)
38251
(+1)
326
(+3)
44
(-)
30
(+1)
0.234
(-)
2.680
(-)
6
(-)
ヤクルト
42564 0.429
(↑0.006)
13
(↑1)
41355
(+5)
385
(+4)
71
(+2)
47
(+1)
0.238
(-)
3.580
(↑0.01)