◆日本ハムが4連勝。日本ハムは1点を追う7回裏、3つの押し出し四死球で逆転に成功する。続く8回には郡司と清宮の2者連続本塁打が飛び出し、リードを広げた。投げては、2番手・山本拓が今季4勝目。敗れた西武は投手陣が終盤に崩れ、打線も2安打1得点と振るわなかった。

◆日本ハムが1点を追う7回に逆転に成功した。難敵の西武今井の前に6回まで1安打に抑えられていた打線だが、7回先頭の郡司裕也捕手（26）が四球を選んで出塁。1死から万波中正外野手（24）が右前打、石井一成内野手（30）は一失で1死満塁。ここでアリエル・マルティネス捕手（28）が粘って押し出し四球を選んで打席内でガッツポーズ。同点とすると、続く代打野村佑希内野手（24）が左脇腹付近へ押し出し死球を受けて勝ち越し。野村は打席内で1度は倒れたが、すぐに立ち上がって一塁へ向かう際にガッツポーズを見せた。さらに2死満塁から松本剛外野手（30）も押し出し四球を選んで3点目を奪い、今井をKOした。

◆日本ハムの公式チアリーダー「ファイターズガール」が8月10日限定の「シャウダンス」を披露した。シャウエッセンをフォークで刺している形の「シャウエッセンバルーン」を手に、試合前には100人の小学生と「シャウダンス」をパリッと踊った。この日は日本ハムの人気商品「シャウエッセン」が折れるときの音「パ（8）リッ！と（10）」の語呂合わせで「シャウエッセンの日」。試合も「超シャウ祭り」と銘打って開催されており、記念日限定の「シャウダンス」が行われた。また、球団ホームページなどでエスコンフィールド内に登場が予告されていた史上最大級の「巨大シャウエッセン」は左翼スタンドの上方にあるタワーイレブンの上に鎮座していた。

◆西武が逆転負けで5連敗となった。2回、先頭外崎の5号ソロで先制。先発今井は6回まで日本ハム打線を1安打に抑える快投をみせていたが、7回に乱れた。味方の送球エラーなどもあって1死満塁とピンチを迎えると、マルティネスに押し出し四球を与え同点。続く代打野村に死球を当て、思わぬ形で勝ち越しを許した。2死満塁から松本剛に押し出し四球を許し、3点目を失ったところで降板となった。「慎重になりすぎて、厳しいところに投げようと意識してしまったことが、悪い結果につながってしまいました」。8回、3番手で登板した松本は先頭の3番郡司に左中間越えに1発を浴びると、続く4番清宮にも右越えに本塁打と2者連続アーチを許し、4点差に広げられた。打線は9回1死一、二塁とチャンスはつくったが鈴木が三邪飛、野村大が中飛。外崎の1発と、6回に山村が放った右前打の2安打に終わった。29勝69敗2分けで、借金は「40」。8月は1勝7敗と苦しい状況が続いている。

◆日本ハムが逆転勝ちで今季4度目の4連勝とした。1点を追う7回に西武先発の今井を攻略。1死満塁からアリエル・マルティネス捕手（28）が粘って同点押し出し四球。さらに代打野村佑希内野手（24）が勝ち越しの押し出し死球を受け、さらに2死満塁から松本剛外野手（30）も押し出し四球を選んで3点目を奪い、今井をKOした。8回には西武松本から郡司裕也捕手（26）と清宮幸太郎内野手（25）の連続アーチで2点を追加してダメ押しした。投手陣も先発したドリュー・バーヘイゲン投手（33）が5回1失点と好投。6回から2イニングを無失点に抑えた山本拓実投手（24）が4勝目を挙げた。また、4日に史上初の通算400ホールドを達成した宮西尚生投手（39）が勝ち越した直後の8回に登板。偉業達成後は初の本拠地登板で3者凡退に抑えて、今季9ホールド目、通算402ホールド目を挙げて大きな歓声を浴びた。9回はアニュラス・ザバラ投手（27）が締めた。これで貯金は6月4日以来となる今季最多タイの「9」。約2カ月間の間に一時は借金「3」まで落ち込んだが、しっかりとV字回復。ナイターでオリックスと戦うロッテが敗れれば、6月24日以来の2位再浮上となる。

◆日本ハムがパリッと逆転勝利を決めて貯金を今季最多タイの「9」とした。シャウエッセンが折れる時の音「パ（8）リッ！と（10）」の語呂合わせで制定された「シャウエッセンの日」に、新庄監督が5月に「途中でパリッと折れるけど最後はおいしく終われる」と命名した"ビッグシャウ打線"が本領を発揮した。1点を追う7回1死満塁からマルティネスが押し出し四球。指揮官も「ホームランを打った価値と一緒ぐらいの四球」と絶賛する同点劇から代打野村は決勝の押し出し死球でガッツポーズ。8回は郡司、清宮の連続ソロで突き放した。6回まで今井にパリッと折られていた打線が、終盤にギュッと詰めた勝利のうま味をはじけさせて4連勝だ。新庄監督は「野手は誰を使っても安心して送り出せるメンバー。みんな活躍してくれる」と頼もしい現状に笑顔。7号ソロの清宮には「おなかすいてカロリーメイトの袋を開けてたら打ってました。見てなかった」といつもの愛あるイジりで祝福。清宮は「ほんとっすか...絶対ベンチにいましたよ」と苦笑いも「しっかり気を引き締めて明日もやりたい」。後半戦のチーム打率は2割7分2厘。刺激しあって、いい緊張感を保つ攻撃陣がシーズン終盤へ向けてパリッと力強さを増してきた。【木下大輔】

◆日本ハムが逆転勝ちで今季4度目の4連勝とした。1点を追う7回に西武先発の今井を攻略。1死満塁からアリエル・マルティネス捕手（28）が粘って同点押し出し四球。さらに代打野村佑希内野手（24）が勝ち越しの押し出し死球を受け、さらに2死満塁から松本剛外野手（30）も押し出し四球を選んで3点目を奪い、今井をKOした。8回には西武松本から郡司裕也捕手（26）と清宮幸太郎内野手（25）の連続アーチで2点を追加してダメ押し。6回から2イニングを無失点に抑えた山本拓実投手（24）が4勝目を挙げた。これで貯金は6月4日以来となる今季最多タイの「9」となった。新庄剛志監督（52）の試合後の一問一答は以下の通り。新庄監督　今日の（攻撃の）采配は八木コーチで、ピッチャーの継投は建山コーチがしてくれたんで、僕は何もしとりましぇん（笑い）。あと選手がね、よくやってくれて、勝たしてくれました。－7回の攻撃は粘り強かった新庄監督　今井君はほんといいピッチャーで、まあなかなか打てない。6回までなかなか...ずっと打ってないのかなと思って。よくね、あの際どいところをグワチョ（マルティネス）が見逃した。あれが大きかった。ホームランを打った価値と一緒ぐらいのフォアボールでしたね。あと、野村君のガッツポーズ...かわいかった（笑い）。めったにしないね、野村君が。ああいうのをきっかけにチームも盛り上がるし、郡司君のホームランにつながったんじゃないですか。－郡司に続いて清宮もホームラン新庄監督　あー、打ったね。おなか空いて、カロリーメイトの袋を開けてたら、打ってました。見てなかった（笑い）。いいバッティングしました？　後でチェックしときます（笑い）。－試合中は八木コーチが攻撃の作戦を全部決めていた新庄監督　全部。－意図は新庄監督　どういう考えを持っていたのかなって、采配を見ながら答え合わせをして。みんなで強くならないといけないチームなんで、そういうところで。－先発オーダーも八木コーチが決めた？新庄監督　僕です。4番（清宮）に関しては"あみだくじ"で決めました（笑い）。当たりましたね。－シャウエッセンの日に「ビッグシャウ打線」が躍動新庄監督　今日、皆さんにユニホームを配って、少しでも喜んでもらえたら。なんで今日はあれ（シャウエッセンの日）なんですか？－パ（8）リッと（10）の語呂合わせそれか。俺、だいぶ昔にシャウエッセンが誕生した日かなと思って。そういうことですね。パリッとね、ビッグシャウ打線...はい、パリッと行きましたね（笑い）。－投手陣も西武打線を2安打に抑えた新庄監督　ほんとよくやってくれてますよ、ピッチャーも。野手も毎日、誰を使っても安心して送り出せるメンバーなんで。毎日、さあ誰使おうかなってね（笑い）。みんな活躍してくれるから。この流れは、今いい流れできているんで、ちょっとこのまま続けて、爆発した選手を固定して行こうかなと思ってます。－ガラポンでスタメンを決めていた時はえらい違い新庄監督　あの2年間があったから今があるわけでしょ、ね。ガラポンで決める勇気は、今はないですね（笑い）。－今、ガラポンで決めたら、やばいですね新庄監督　やばくはないけど、その勇気はないかな。今日はあみだで4番決めましたけどね（笑い）。

◆4日に史上初の通算400ホールドを達成した日本ハム宮西尚生投手（39）が、"本拠地凱旋（がいせん）登板"で今季9ホールド目を挙げた。逆転直後の8回に登板し、3者凡退で勝利を決定付けた。エスコンフィールド開場2年目で初のお立ち台にも登壇。今季最多3万2515人の前で偉業達成報告とともに次の目標を明かした。チームは今季4度目の4連勝。貯金を今季最多タイの9とした。812日ぶりのお立ち台だ。宮西が北海道のファンの前でヒーローインタビューを受けたのは、通算800試合登板に到達した22年5月21日西武戦以来。当時は札幌ドームで、エスコンフィールドでは初めてとなった。「久しぶりすぎて、あんな感じやったんやって...忘れてました」。4日に達成した通算400ホールドを、みんなが祝福してくれて「ありがとうございます」。頭を下げた。長年躍動してきた持ち場で仕事を果たした。逆転直後の8回。名前がコールされた時も大歓声が起きた。「集中していて、あんまりわからんかった。あれはジェイ（野村）のデッドボールに拍手してたんじゃないの？」とニヤリ。いつも通りの集中力を保ってマウンドに上がった左腕は「あそこの回をしっかり抑えれば勝ち切れる」。セットアッパーの本能のままに2者連続三振を含む3者凡退に抑えた。普段なら、お立ち台には上がらないシチュエーションではあった。ただ、偉業達成の日は敵地でサヨナラ負け。「直接、北海道で達成報告ができたっていう意味では良かった」。ヒーローインタビューでは、次なる目標を問われ「（新庄）監督から『51歳まで頑張れ』って言われているんで。51歳まで頑張ろうと思います」と言って笑った。裏では「無理でしょ」と言って笑い飛ばしたが、本音は「1年でも、1試合でも多く。その考え方は、もう変わんないかな」。今は頼もしくなった後輩たちと一緒にブルペンを支えていくのが楽しい。ワンチームで戦うブルペン陣の精神的支柱のレジェンドは、お立ち台でチームの目標もあらためて明確にさせた。「日本一しか、ないっしょ」。8年前の歓喜を知る男の力強い言葉は、大航海の目指すゴールへ加速させていく。【木下大輔】

◆日本ハム山本拓実投手（24）が自己最多の4勝目を挙げた。全て救援勝利で「僕の力っていうよりは野手の力が大きい」と感謝。この日も6回から2イニングを無失点。直後に打線が逆転した。勝ち運がある右腕は「ナイターの日は11時ぐらいに球場へ来てウオーミングアップを兼ねてグラウンドを歩くとストローの袋のゴミが結構落ちている。それを拾うのが日課。ゴミを拾ったら良いことあるかなと。それで勝ち運も拾えているのかな」と笑った。

◆日本ハムの"パリッ"と郡司裕也捕手（26）が勝利を決定付けた。2点リードの8回に11号ソロ。清宮との連続アーチでリードを広げた。「パリッとジューシーに（笑い）。打ったら言おうと思っていました。シャウエッセンデーですから」と試合後も肉汁のようにあふれ出た"ゆーもあ郡司"。事前準備していたコメントをきっちりと披露。「いい感じに打てました」と笑顔だった。

◆日本ハム野村佑希内野手（24）が決勝の押し出し死球を食らってガッツポーズした。1－1の8回1死満塁で左脇腹付近に西武今井の153キロ直球が直撃。打席内で倒れ込んだが、すぐに立ち上がって一塁へ向かう途中で右拳を突き上げた。試合後の一丁締めを任された野村は「なかなかみんなが打たないんで、体張って1点取ってきました」とマイクパフォーマンス。最後までファンを盛り上げた。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手（25）が、11日に甲子園での初戦に臨む母校・早実の後輩たちへ野球道具とともにエールを送った。選手、監督、部長用にバッグを計50個、バッティング手袋も48双（黒11、白37）贈呈。「楽しみです。頑張ってほしいですし、勝ってほしいです」と心待ちにし、この日の西武戦では7号ソロで勇気づけた。

◆日本ハムが逆転勝ちで４連勝。０―１の七回に失策絡みで１死満塁とし、三つの押し出し四死球で逆転。八回に郡司、清宮の連続本塁打で突き放した。２番手の山本拓が４勝目。西武は５連敗で負け越しが４０に膨らんだ。