中日(★0対2☆)巨人 =リーグ戦18回戦(2024.08.10)・バンテリンドーム=
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巨人
1010000002611
中日
0000000000300
勝利投手:井上 温大(5勝4敗0S)
(セーブ:大勢(1勝1敗18S))
敗戦投手:メヒア(3勝8敗0S)

本塁打
【巨人】ヘルナンデス(8号・1回表ソロ)

  DAZN
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◆巨人は初回、ヘルナンデスのソロで先制する。そのまま迎えた3回表にはヘルナンデスが適時二塁打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・井上が6回無失点9奪三振の好投。その後は3投手の完封リレーで逃げ切り、井上は今季5勝目を挙げた。敗れた中日は、打線が沈黙した。

◆中日は3安打完封負けで借金は今季最多タイ11に戻った。前日、9得点を奪い快勝した打線は左腕井上の緩急に6回まで2安打9三振と対応できない。7回からはケラー-バルドナード-大勢のリレーに封じ込まれた。浮上に向けて乗り切れない立浪和義監督(54)は「昨日の勢いが出ないというのがね。今年、ほとんどそんな感じなので。勢いを出せないというのが大きな課題であり問題であるのですが」と苦い表情で振り返った。5月25日以来、白星のない先発メヒアは初回2死からヘルナンデスに先制ソロを浴びるなど、5回2失点で8敗目を喫した。指揮官は「5回まで2点に抑えているんですが、ヘルナンデスはツーナッシングから。もったいなかったですよね」と先制被弾を悔やんだ。▽中日メヒア(初回、ヘルナンデスに先制ソロを浴び、5回2失点で8敗目)「立ち上がりを反省しないといけない」

◆巨人ヘルナンデス外野手が全打点をたたき出した。初回に8号先制ソロを放つと、3回1死二塁で右翼線適時二塁打で追加点を挙げた。前夜、中日小笠原に3三振含む4打数無安打で、一夜明け「また新しい日ということで気持ちも新たに第1打席に入りました」と長打力を発揮。阿部監督も「すごい対応力をしている」と脱帽した。

◆巨人が今季12度目の完封勝利を飾った。無失点で迎えた7回以降はケラー、バルドナード、大勢の必勝リレーで0封。2点のリードを守り切った。前夜はワーストタイの9失点をしていただけに阿部慎之助監督は「なんとか今日はいい形で勝ちたかったんで、今のうちの一番いい勝ち方だったんじゃないかな」と連敗を阻止した。

◆巨人中山礼都内野手(22)の登録抹消が決まった。地元・名古屋での凱旋(がいせん)試合で、「7番三塁」としてスタメン出場。2回の守備で、中日細川の打球を処理したものの、やや山なりの送球でセーフ判定となり、記録は内野安打がついた。打撃でも2回無死二塁の好機で空振り三振。4回先頭の打席では見逃し三振に終わっていた。直後の守備から交代させた阿部監督は「誰が見てもアウトにしてほしいのに、普通にセーフになっちゃう。しっかり守ってほしかったし、ピッチャーに迷惑かけて、決して難しい打球処理じゃなかったと思うので。まだ1軍では使えないのかなって僕は思いまして、すぐ代えました」と理由を明確に説明。代わって湯浅大内野手(24)が11日から1軍に合流する。

◆打者の思考を読みながら、ボールに意思を込めた。巨人井上温大投手(23)が6回2安打無失点の好投で5勝目を挙げた。2点リードの5回2死三塁、代打・中日高橋周を高め146キロ直球で空振り三振に切った。「頭の中ですごく考えながら投げられた。成長できている」とこの試合最大のピンチを切り抜けた。外角へ外れた126キロスライダーの初球から、狙い球は内角直球に絞っていると読んだ。だからこそ「待っているけど詰まらせてやろう」。2球目は145キロ、3球目は146キロ、4球目は147キロと尻上がりに球速を上げ、いずれも内角ツーシームで微妙に動かした。駆け引きでカウント2-2と追い込み、最後は力ある直球で仕留めた。打者を観察する習慣がここ一番で生かされた。今季から打撃練習中も自軍打者のスイングを中堅の位置から見つめている。「他のチームの似ている打ち方の選手を重ね合わせて」とコースごとの打ち分け方に目を凝らし、打者を封じる術をイメージ。引き出しが増え、6月以降、先発ローテを守り続ける。前回登板の3日ヤクルト戦は勝ち投手にあと1人で交代を告げられ、4回2/3を5安打3失点だった。「その悔しい気持ちを生かし、絶対に抑えてやろうとの気持ちで投げた」と自己最多9奪三振で挽回の好投。未勝利で防御率10・95の昨季から一転、今季5勝目を挙げた5年目左腕。9連戦折り返しの一戦を制した。【上田悠太】

◆巨人・中山礼都内野手(22)が5月6日の中日戦(バンテリンD)以来、96日ぶりに先発する。門脇誠内野手(23)が「8番・遊撃」で8試合ぶりに先発。

◆巨人のエリエ・ヘルナンデス外野手(29)が先制の8号ソロを放った。一回2死からメヒアのスライダーを強振。G党の待つ左翼席に突き刺した。3日のヤクルト戦(東京ドーム)以来、6試合ぶりの一発となった。9日は初回に5得点を挙げられ、最後まで劣勢ムードを吹き飛ばせずに大敗。6月14日から3番に座る助っ人が、前夜の嫌な流れを払拭する豪快な一発で先取点をもぎとった。

◆巨人が無失点リレーで快勝。井上が6回で9三振を奪い、2安打無失点で5勝目。大勢が18セーブ目を挙げた。打線はヘルナンデスが一回に8号ソロ、三回には適時二塁打を放って加点した。中日は打線がつながらず今季14度目の零敗。

◆巨人・阿部慎之助監督(45)は「7番・三塁」で起用した中山礼都内野手(22)の守備に苦言を呈した。「誰が見てもアウトにしてほしいのにセーフになった。しっかり守ってほしかったし、ピッチャーに迷惑をかけた。決して難しい打球処理ではなかったと思うので。そこらへんまだ1軍では使えないのかなと僕は思って、すぐ代えました」1-0の二回、先頭の細川が放った三塁線へのゴロを三塁・中山は待って三塁ベース後方で捕球。一塁へ送球したがセーフとなり、記録は内野安打となった。打撃も2打数無安打で途中交代。11日に出場選手登録を抹消され、代わりに2軍から湯浅大内野手(24)が昇格する見込み。

◆巨人は投打がかみ合い中日に勝利。阿部慎之助監督(45)は「何とか今日はいい形で勝ちたかったので、今のうちの一番いい勝ち方だったんじゃないかな」と納得の表情を浮かべた。5月に加入した助っ人のヘルナンデスが一回に先制の8号ソロ、三回には右中間への適時二塁打を放つなど、全打点をたたき出す活躍を見せた。チームを救う活躍を見せる右打者の「神助っ人!」と称したオリジナルグッズが9日から球団公式オンラインストアで販売開始される。各チームのマークが厳しくなる中で結果を残す〝神助っ人〟に、指揮官は「すごい対応力をしているなと思いますし、彼の野球に対する姿勢は素晴らしい。継続してほしいし、200打席以上に立っているので、また打ってくれると思います」とさらなる活躍に期待した。

◆これぞ〝神助っ人〟だ! 巨人のエリエ・ヘルナンデス外野手(29)=前レンジャーズ傘下3A=が決勝弾を含む2安打2打点。一回に先制の8号ソロ、三回に右中間への適時二塁打を放って全得点をたたき出し「チームの勝利に貢献するようにいつもやっている。全ての得点に絡めたのはうれしい」と胸を張った。シーズン途中の5月に入団し、6月は月間打率・352と打ちまくった。対戦相手による研究も進み、7月は同・244と調子を落としたものの、最近4試合で3度目の複数安打と復調気配。自宅や球場で相手投手の投球映像をチェックしてから試合に臨むのはもちろん、日本の野球に適応するためチームメートに助言を求める。3番打者の活躍に阿部監督は「すごい対応力をしている。研究熱心で、彼の野球への姿勢は素晴らしい」と目を細めた。大活躍により「神助っ人!エリー」グッズも完成。9日から「神助っ人」の文字が入ったタオルやTシャツなどが予約受付で販売開始され「自分のユニホームや、自分の名前が入ったタオルを使っているファンの方を見るとすごくうれしい」と感謝した。欠かせぬ存在となった助っ人が打線を引っ張り、チームを4年ぶりのリーグ優勝へと導く。(原田優介)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
53405 0.570
(↑0.005)
-
(-)
45287
(+5)
241
(+1)
38
(-)
47
(+1)
0.236
(↑0.001)
2.150
(↑0.01)
2
(-)
巨人
53446 0.546
(↑0.004)
2
(-)
40309
(+2)
280
(-)
55
(+1)
48
(+2)
0.239
(-)
2.580
(↑0.03)
3
(-)
阪神
52475 0.525
(↓0.006)
4
(↓1)
39327
(+1)
295
(+5)
43
(-)
32
(-)
0.234
(↓0.001)
2.350
(↓0.03)
4
(-)
DeNA
49512 0.490
(↑0.005)
7.5
(-)
41353
(+14)
350
(+4)
70
(+1)
48
(-)
0.253
(↑0.002)
2.980
(↑0.01)
5
(-)
中日
43547 0.443
(↓0.005)
12
(↓1)
39250
(-)
323
(+2)
44
(-)
29
(-)
0.234
(↓0.001)
2.680
(-)
6
(-)
ヤクルト
41564 0.423
(↓0.004)
14
(↓1)
42350
(+4)
381
(+14)
69
(+1)
46
(-)
0.238
(-)
3.590
(↓0.11)