中日(☆9対2★)巨人 =リーグ戦17回戦(2024.08.09)・バンテリンドーム=
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巨人
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中日
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勝利投手:小笠原 慎之介(5勝8敗0S)
敗戦投手:又木 鉄平(0勝1敗0S)

本塁打
【中日】細川 成也(15号・1回裏3ラン),木下 拓哉(2号・1回裏2ラン)

  DAZN
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◆中日は初回、細川の3ランと木下の2ランで一挙5点を先制する。その後は3回裏に村松の適時三塁打、4回にはカリステと石川昂の適時打が飛び出し、試合の大勢を決めた。投げては、先発・小笠原が8回2失点の力投で今季5勝目。敗れた巨人は、投手陣が精彩を欠いた。

◆今季の巨人岡本和真は中日戦でなかなか打てない。このカードの今季成績は16試合に出場して58打数9安打、0本塁打、4打点の打率1割5分5厘。対戦したセ5球団の中では打率が最も低く、中日戦だけ本塁打がまだ出ていない。特に今日先発登板する小笠原と相性が悪く、今季は15打席対戦して13打数1安打の打率7分7厘。苦戦中の小笠原を攻略して中日戦初アーチを打てるか。

◆中日細川成也外野手(26)が4番の仕事で快勝に導いた。初回1死一、二塁。ルーキー左腕又木の144キロ初球ストレートを左翼席へ運ぶ。破壊力満点の15号先制3ラン。「得点圏だったので、思い切って打ちにいった。しっかり振り切ることができました」。会心の一撃にほおも緩んだ。移籍2年目の今季は1発長打だけでなく、現在、安打数リーグトップと新たな魅力も発揮する。だが、初回の5得点を呼び、チームを大勝に導いたパワフルな一撃こそ何よりの魅力。今季通算110安打目は効果も威力も満点だった。開幕4番を務めた中田は腰の状態もあり、今季3度目の出場選手登録抹消。シーズンは残り40試合。不動の4番として、効果的な一打を量産すれば、個人タイトルとともに、チームの低迷脱出への道筋も見えてくる。

◆巨人のルーキー又木鉄平投手(25)が初回2被弾で炎上し、チームは今季ワーストタイの9失点で大敗を喫した。3度目の先発となった又木が、先頭から連続四球で不安定さを露呈。4番細川に先制3ラン、さらに木下に2ランを浴び、初回だけで5失点で降板となった。阿部監督は「期待を込めて送り出したんだけど、ちょっと残念だったね」。首位広島と2ゲーム差に広がった。2回からスイッチした高橋礼も3回4失点、3番手の田中も回またぎを余儀なくされた。前夜は戸郷が1人で投げきる完封劇も、9連戦4戦目で救援陣を消耗。それでも、敗色濃厚の展開で「今日は今日でしっかり受け入れて。最後までファンの人が残ってくれていた。そこはうれしかったですし、こういう試合になってしまい申し訳ない。明日はいい試合をして勝てるように切り替えてやっていきたい」と、指揮官自ら前を向いた。

◆巨人吉川尚輝内野手(29)が今季5度目の猛打賞をマークした。初回1死から中前打、3回先頭で左前打を放つと、5回2死一塁からは右翼線に適時二塁打で続いた。3日ヤクルト戦以来の3安打だった。開幕から全試合で二塁スタメン出場を続けているだけに、8点差と一方的な展開だった5回の守備から交代。「明日、頑張ります。それだけです」と活躍を勝利につなげる。

◆先発した巨人のドラフト5位・又木鉄平投手(25)=日本生命=が1回4安打5失点でKOされた。制球が定まらない立ち上がりを狙われた。先頭の岡林から2者連続四球。1死一、三塁で細川に先制3ランを被弾し、さらに2死三塁で木下に2ランを浴びるなど、2被弾で5失点。二回の打席で代打を送られ、無念の降板となった。今季は、ここまで2度先発しており、どちらの登板でも勝ち負けがつかず。ルーキー左腕は、巡ってきた3度目のチャンスで初勝利を目指したが、最悪の結果となった。

◆本来の投球が全くできなかった。先発した巨人のドラフト5位・又木鉄平投手(25)=日本生命=は1回4安打5失点。今季3度目の先発登板を託されたルーキーが中日打線にKOされた。不安定な立ち上がりに狙われた。一回先頭の岡林からいきなり2者連続四球を与えるなど、制球が定まらず。1死一、二塁のピンチでは、細川に初球の真っすぐを完璧に捉えられ、先制3ランを被弾。さらに2死三塁では木下に2ランを浴びるなど、一回から2本塁打を食らい、5点を失った。一回に大乱調だった左腕は、二回の打席で代打を送られ、無念の降板となった。今季はここまで2試合に先発するも、白星はなし。登板前日には「今季3度目なので、いつも通りやることぐらいしか考えていない。自分の投球ができるようにしっかり捕手と協力しながら抑えたい」と三度目の正直で初勝利を狙ったが、悔しさの残る結果に終わった。嫌な流れは、なかなか食い止めることができなかった。二回から2番手として登板した下手投げ右腕の高橋礼は四回までに4失点。序盤に投手陣が打ち込まれ、四回を終えて0―9と大量リードを許した。

◆中日が大勝した。一回に細川の3ラン、木下の2ランで5点を先制。三回は村松の三塁打で1点、四回は石川昂の適時打などで3点を加えた。小笠原は10安打を浴びながら8回2失点で5勝目。巨人は序盤の失点が重くのしかかった。

◆巨人は序盤に9点ビハインドをつけられ、大敗した。ドラフト5位・又木鉄平投手(25)=日本生命=がプロ3度目の先発マウンドに立ったが、1回5失点KO。阿部慎之助監督(45)は「期待を込めて送り出したんだけど、ちょっと残念だったね。本人には指摘はしたのでこの場では言わない」と神妙に振り返った。又木は一回、先頭から2者連続四球を与えるなど制球に苦しみ、4番・細川に3ラン、7番・木下にも2ランを許し、1回4安打2四球5失点で降板。2番手のロングリリーフ、高橋礼も3回6安打4失点と流れを断てなかったが、指揮官は「ああいう流れで後から行くピッチャーってやっぱり酷だし。何を投げても打たれる。そこはしようがない」と責めなかった。「礼も球数いっちゃって明日投げられないし、抹消するしか」と登録抹消を決めた。試合は四回終了時で0ー9とワンサイドゲームの様相を呈した。阿部監督は「最後までファンの人が残ってくれていた。そこはうれしかったですし、こういう試合になってしまって申し訳ないという気持ちが強い。明日はとにかくいい試合をして勝てるように切り替えてやっていきたい」とファンに謝罪も口にした。

◆巨人のドラフト5位・又木鉄平投手(25)=日本生命=と高橋礼投手(28)が出場選手登録を抹消され、2軍から今村信貴投手(30)が昇格する見込みとなった。又木はファームで好投してプロ3度目の先発マウンドのチャンスを与えられたが、1回5失点でKO。2番手・高橋礼も3回6安打4失点だった。阿部監督は高橋礼を「ああいう流れで後から行くピッチャーってやっぱり酷。何を投げても打たれる。そこはしようがない」と責めず、「礼も球数(76球)いっちゃって明日投げられないし、抹消するしか」と決断した。今村は2軍で35試合に登板し、2勝2敗、防御率1・93。

◆劣勢ムードを最後まで吹き飛ばせなかった。巨人は序盤に今季ワーストタイの9点を失い、大敗。阿部慎之助監督(45)は「最後までファンの人が残ってくれていた。そこはうれしかったですし、こういう試合になってしまって申し訳ないという気持ちが強い」と敵地で声援を送り続けたファンへの謝罪を口にした。新人の乱調が誤算だった。3度目の先発登板だったドラフト5位・又木(日本生命)が1回4安打5失点で降板。先頭から連続四球を与えるなど、制球が安定しない中で甘く入った直球を狙われ、細川、木下に被弾。初黒星を喫した左腕は「(監督から)根本から考え方を変えないといけないと指摘を受けた。目標を高く取り組みたい」と反省。期待を込めて起用しただけに指揮官は「ちょっと残念だった」と肩を落とした。ワンサイドゲームで敗れた試合後、又木と二回から2番手で登板し、76球を投じた高橋礼の出場選手登録の抹消を決断。代わりに今村がロングリリーフとして昇格することとなった。首位広島が勝利したため、再びゲーム差は2に広がった。3位阪神まで3差と混戦が続くだけに手痛い1敗。指揮官は「しっかり受け入れて。明日はいい試合をして勝てるように切り替えてやっていきたい」と前を向いた。(樋口航)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
52405 0.565
(↑0.005)
-
(-)
46282
(+6)
240
(+3)
38
(-)
46
(-)
0.235
(↑0.002)
2.160
(-)
2
(-)
巨人
52446 0.542
(↓0.005)
2
(↓1)
41307
(+2)
280
(+9)
54
(-)
46
(-)
0.239
(-)
2.610
(↓0.07)
3
(-)
阪神
52465 0.531
(↓0.005)
3
(↓1)
40326
(+3)
290
(+6)
43
(-)
32
(-)
0.235
(↓0.001)
2.320
(↓0.01)
4
(-)
DeNA
48512 0.485
(↑0.005)
7.5
(-)
42339
(+5)
346
(+2)
69
(+2)
48
(-)
0.251
(↑0.001)
2.990
(↑0.01)
5
(-)
中日
43537 0.448
(↑0.006)
11
(-)
40250
(+9)
321
(+2)
44
(+2)
29
(+1)
0.235
(↑0.001
2.680
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
41554 0.427
(↓0.005)
13
(↓1)
43346
(+2)
367
(+5)
68
(-)
46
(-)
0.238
(↓0.001)
3.480
(↓0.01)