オリックス(☆3対0★)西武 =リーグ戦18回戦(2024.08.08)・京セラドーム大阪=
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西武
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ORIX
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勝利投手:髙島 泰都(1勝1敗0S)
(セーブ:ペルドモ(1勝0敗1S))
敗戦投手:青山 美夏人(1勝4敗0S)

本塁打
【オリックス】森 友哉(7号・7回裏2ラン)

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◆オリックスが同一カード3連勝。オリックスは3回裏、1死二三塁から紅林が犠飛を放ち、1点を先制する。そのまま迎えた7回には、森の2ランが飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・高島が5回1安打無失点の好投でプロ初勝利。敗れた西武は、打線が沈黙した。

◆始球式を、大阪市の横山英幸市長が務めた。この日は「『くるぞ! 万博』盛り上げようデー」として開催。来年開催の「大阪・関西万博」PRのため万博公式キャラクターのミャクミャクとともに来場した。はっぴを着て、ワンバウンド投球で登板を終えた。「夜な夜な練習したんですけど、ワンバウンドになってしまって。ただ会場の皆さんが明るく迎えていただいた。オリックス・バファローズにはリーグ優勝と日本一奪還を心から期待したいと思います」6日には東京都の小池百合子知事が、神宮球場での始球式に臨んだ際に左膝関節を剥離骨折。ただ今回の始球式では、横山市長は故障しなかった様子。「全然大丈夫。あれ、大変ですよ。小池都知事、1日も早い回復を願ってます。家族には『運動不足だけど大丈夫ですか?』と心配されたんですけど、無事に終えられて良かったです」と安堵(あんど)し、小池都知事を気遣った。

◆新婚ほやほやのルーキー右腕が、記念のプロ1勝だ。オリックスのドラフト5位高島泰都投手(24)が、自己最長の5回を1安打無失点で初勝利。お立ち台では衝撃の告白だ。「8月4日に入籍したんで(ウイニングボールは)奥さんにあげたいです」スタンドの女性ファン、オリ姫からは悲鳴交じりの歓声が上がった。端正な顔立ちで、ファンの間では社会人の所属先とリンクさせ「王子から来た王子様」と話題になっていた。お相手は同い年の一般女性。社会人1年目に知人の紹介で出会った。「遠距離なんで、(勤務先の)東京から毎朝応援してくれる。それを力に。励ましの言葉をくれたり、自分1人じゃないのはすごい大きかった」と明かした。結婚後初のマウンドは、持ち味を存分に発揮した。カットボール、ツーシームと横に動かす球のほか、チェンジアップでゴロの山を築いた。「低めに集めることを意識した」。15アウトのうち11個をゴロで奪った。リリーフで開幕1軍入りも、先発も今回が5度目。あらゆる場面で投げた17試合目で手にした白星だ。「真っすぐも変化球もしっかりと投げ切ることができていた」。滝川西(北海道)で甲子園出場も、控え投手だった。明大では準硬式出身と異色の球歴。大学ではスポーツショップやタピオカ店でのアルバイト経験もある。そんな雑草右腕がチーム2カ月ぶりの同一カード3連勝に貢献。「1勝の重みは(5回途中降板した)プロ初先発の時に知った。うれしいけど、次に向けてやっていかないと」。二人三脚でプロの道を歩んでいく。【大池和幸】高島泰都(たかしま・たいと)1999年(平11)12月3日、北海道赤平市出身。赤間小時代に赤平レッドレイズで投手兼遊撃手として野球を始める。滝川西では3年夏に2番手投手として甲子園出場。明大の準硬式野球部で全国ベスト4、王子でも都市対抗4強に貢献。遠投110メートル。181センチ、80キロ。右投げ右打ち。▽オリックス中嶋監督(プロ初勝利の高島に)「自分の持ち味を出して投げてくれた。(先発、救援と)どちらでもいける投手。今回はしっかり先発の仕事をしたかなと思う」

◆オリックス森友哉捕手はバースデー弾で自らを祝った。29歳の誕生日に今季初となる2戦連発の7号2ラン。7回、西武平良の直球をバックスクリーンまで運んだ。リードを3点に広げる効果的な一撃だった。「完璧。最高の形になった。大型連敗してしまったんですけど、大型連勝できるように頑張ります」。夏の甲子園では母校の大阪桐蔭が、興南(沖縄)に快勝。「宮城の母校にボロ勝ちしました」とお立ち台で沸かせた。

◆西武がオリックスにカード3連敗を喫し、借金は今季最多の39に達した。渡辺久信GM兼監督代行は「良い球を一発で仕留められ、逆にうちはチャンスで悪い球を振らされている。この3連戦はそこが大きな違いだった」と振り返った。4連敗で勝率は3割を切り、2割9分9厘に。険しい表情で浮かべながら「何とか勝たないと。もう本当に思い切っていってほしい」と切実に訴えた。

◆/17試合目の歓喜\ドラフト5位ルーキー#髙島泰都 プロ初勝利<投球内容>回数:5球数:68安打:1三振:1四球:2死球:0失点:0?プロ野球(2024/8/8)??オリックス×西武??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #bs2024 pic.twitter.com/7RH1JadoW8

◆右前腕の張りで5月9日から出場選手登録を外れた西武の平良海馬投手(24)が、1軍マウンドに帰ってきた。1点を追う7回に登場し、1回14球を投げ2安打2失点だった。1死二塁で迎えた4番森との勝負だった。直球、スライダー、スプリット、カットボールと持てる力を出して抑えにいったが、森にフルカウントまで粘られた。6球目の155キロの直球がやや真ん中寄りに入ると、バックスクリーン左に運ばれる2ランを被弾した。「コースが中に入ってしまい森さんにしっかり捉えられた」と復帰戦はほろ苦いものとなった。それでも最速156キロに達したことには収穫十分な様子で「球速も落ちていたところで、今取り戻せたので良かった」と手応えを感じていた。4月30日の日本ハム戦後に、右前腕の張りを訴えて抹消。「最初は肉離れと聞いて軽度だったのですぐ戻るかと思った」との見方だったが、診断結果は右腕の浅指屈筋(せんしくっきん)の肉離れ。予想以上に重かった。3カ月間に及ぶ離脱を余儀なくされ、復帰後は首脳陣と話し合って2年ぶりに中継ぎに回ることになった。厳しい台所事情への責任感は強い。チームは今季99試合を終えて29勝68敗2分、借金は今季最多の39。4連敗で勝率は3割を切り、2割9分9厘。そんな状況に対して、平良は「勝てない原因は、ケガした自分にも一部あると思う」と主力選手としての自覚がにじむ。最下位に沈むチームにとって、待ちに待っていた剛腕のカムバック。自身の役目を実感しながら「過去は変えられないけど、残りの試合をしっかり中継ぎという形で貢献したい」と誓っていた。

◆今季2勝目を目指して先発した西武・青山美夏人(24)は、自己最短となる3回1安打1失点で降板。制球に苦しみ5四球を与え「「ボール先行で全体的にテンポが悪かった」と唇をかんだ。三回1死から四球、来田に二塁打を浴び二、三塁とされると、続く紅林に犠飛を許し先制された。その後も連続四球を与えるなど苦しい投球が続き、この回をもって63球でマウンドを降りた。

◆オリックス・森友哉捕手(29)が2試合連続となる一発でリードを広げた。1―0の七回、先頭の来田が4番手・平良から中前打。続く紅林が1球目で犠打を成功させて1死二塁。ここで打席に立つとフルカウントからの6球目の直球をバックスクリーンへと運び、2ランとした。2試合連続の本塁打で、29歳の誕生日に自ら祝砲を放った。

◆オリックスはルーキーと主軸の活躍で6月7―9日の巨人戦(東京ドーム)以来、2カ月ぶりの同一カード3連勝を飾った。三回に紅林の犠飛で先制。先発のD5位ルーキー・高島(王子)が5回無失点と好投し、勝利投手の権利を保持して降板した。七回には29歳の誕生日を迎えた森が2試合連続となる7号2ランでリードを広げた。高島は5度目の先発で待望のプロ初白星をマーク。チームは3試合連続でホームランが飛び出して勝利した。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
64323 0.667
(↑0.004)
M34
(↑2)
44420
(+6)
259
(+3)
72
(+3)
70
(+1)
0.259
(↑0.001)
2.420
(-)
2
(-)
ロッテ
52426 0.553
(↓0.006)
11
(↓1)
43374
(+3)
361
(+6)
57
(-)
47
(+2)
0.255
(-)
3.290
(↓0.02)
3
(-)
日本ハム
50427 0.543
(↑0.005)
12
(-)
44371
(+5)
338
(+4)
69
(+1)
67
(-)
0.250
(↑0.001)
2.920
(↓0.01)
4
(-)
楽天
47492 0.490
(↓0.005)
17
(↓1)
45340
(+4)
403
(+5)
48
(+1)
64
(+2)
0.242
(-)
3.800
(↓0.01)
5
(-)
ORIX
44523 0.458
(↑0.005)
20
(-)
44289
(+3)
313
(-)
44
(+1)
40
(+2)
0.240
(↓0.001)
2.840
(↑0.02)
6
(-)
西武
29682 0.299
(↓0.003)
35.5
(↓1)
44226
(-)
352
(+3)
38
(-)
54
(+2)
0.206
(↓0.001)
3.220
(-)