ロッテ(★3対6☆)ソフトバンク =リーグ戦18回戦(2024.08.08)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
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ロッテ
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勝利投手:石川 柊太(3勝2敗0S)
(セーブ:松本 裕樹(2勝1敗9S))
敗戦投手:佐々木 千隼(6勝3敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】山川 穂高(20号・7回表ソロ),正木 智也(2号・7回表ソロ),栗原 陵矢(12号・9回表ソロ)

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◆ソフトバンクは2回表、牧原大の適時二塁打で2点を先制する。その後は3回に柳町が適時打を放つと、7回には山川と正木のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・石川が5回1安打無失点と試合をつくり今季3勝目。敗れたロッテは、投手陣が振るわなかった。

◆ソフトバンク栗原陵矢が天敵のロッテ佐々木と対戦する。同投手とは通算19打席で16打数1安打、3四球の打率6分3厘。ヒットは初めて対戦した21年6月24日の1回に打った1本だけで、その後は18打席連続ノーヒット。佐々木から3年ぶりの安打を打てるか。

◆ソフトバンクのクリーンアップがロッテ佐々木朗希投手(22)の前に屈した。1回に1番牧原大と2番今宮が連打。無死一、二塁の好機をつくったが、3番栗原は144キロフォークに3球三振、4番山川は143キロフォークに見逃し三振、5番近藤は161キロストレートに空振り三振に倒れた。「12球団最強クリーンアップ」との呼び声も高い3人が同一イニングで3者連続三振を喫するのは今季初めてだった。イニングをまたいでの3者連続三振は、7月26日のオリックス戦で宮城から喫している。しかし2回、1死から7番柳町、8番甲斐に連打が飛び出し、2死一、三塁で牧原大が先制の2点適時打二塁打。下位打線が起点となり先制に成功した。

◆俳優の綱啓永(つなけいと)(25)が来場し、セレモニアルピッチを行った。「27(ツナ)」の背番号を着用して登場。きれいなフォームから、見事にノーバウンドでキャッチャーミットへ投げ込むと、両手を挙げてはじけるような笑顔で喜んだ。「今年の仕事の中で一番緊張してしまいました! でも絶対楽しみたいと思って臨んだので、個人的には楽しむことができました! また始球式の機会をいただけるように頑張りたいと思います」と振り返った。さらに「始球式前には菊地吏玖投手に投球を教えていただいたのですが、本番は菊地投手になりきって投げました!」と前日にプロ初ホールドを記録した菊地吏玖投手(24)直伝のフォームだったと明かした。綱は10月7日からNHK総合の「夜ドラ枠」で放送予定のテレビドラマ「未来の私にブッかまされる!?」に出演する。「次回ドラマで"五十嵐頼人(らいと)"という役を演じるので、今日は同じ名前の池田来翔選手に頑張っていただきたいです! そして、今日は千葉ロッテマリーンズが勝てるように応援してます!」と声援を送った。

◆ロッテ佐々木朗希投手(22)がプロ5年目で自己ワースト9安打を浴び、5回3失点で降板した。1回先頭から2連打を浴びたが、栗原を空振り三振に仕留めると、山川への5球目に160キロを計測。近藤までを三者連続三振に抑え、無失点で切り抜けた。2回には柳町の打球が一塁ベースにあたり、不運にも出塁を許した。2死一、三塁から牧原大に中前適時打で2点の先制点を献上。3回にも2死から三連打を浴び追加点を許した。90球を投げ5回9安打3失点。最速は161キロで、160キロ以上は初回の6球を含めて7球計測したが「なかなか流れを持ってくるピッチングができなかったので、そこをしっかり反省したい」と振り返った。

◆ソフトバンクが2位ロッテとの直接対決でカード勝ち越しを決めた。優勝マジックは2つ減り34。6カード連続の勝ち越しで、貯金は今季最多タイ32となった。2回に牧原大成内野手(31)の2点二塁打で先制。3-1の7回には山川穂高内野手(32)がリーグ最速20号ソロ、正木智也外野手(24)に2号ソロが飛び出し追加点を奪った。約2カ月ぶりの先発だった石川柊太投手(32)は5回1安打無失点。佐々木朗希投手(22)との投げ合いを制した。投打がかみあい、ロッテに11ゲーム差とした。

◆乾いた音を残して打球は幕張の空に舞い上がって、左中間スタンドに飛び込んだ。ソフトバンク山川穂高内野手(32)が自身2年ぶり、今季パ・リーグ一番乗りとなる20号ソロを放った。2点リードの7回1死。沢村のフォークを逃さなかった。「自分のスイングができました。終盤に大きい追加点となるホームランとなってよかったです。節目の20号となりましたが、チームの勝ちにつながるホームランをもっと打てるように頑張っていきます」。ニコニコ顔で左翼スタンドに向かって「どすこいポーズ」を決めた。打線は今季3度目の対決となったロッテ先発佐々木を攻略。2回に1番牧原大の中堅へのタイムリー二塁打で2点を先制。3回にも2死から3連打などで1点を加点。5回9安打、3得点で「令和の怪物」をKOした。頼れるはずの4番山川のはバットが空を切っていた。初回1死一、二塁の好機に見逃し三振。3回の第2打席、5回の3打席目も連続空振り三振に倒れた。「僕は打率は2割そこそこ。役割はホームランと打点。後半戦で自分の打撃を取り戻せば、最低でも35本は打てると思っています」。球宴中に小久保監督のアドバイスもあって球宴後は6本塁打と調子も上向きだ。打線は14安打を放ち、今季38度目の2ケタ安打。終盤は山川のアーチをきっかけに3本塁打が飛び出し、しっかり敵地・千葉で打ち勝った。チームは6カード連続の勝ち越し。優勝マジックも2つ減らし「34」とした。佐々木攻略にアーチ攻勢。追いすがるロッテを振り切っての勝利に小久保監督も「今日の勝ちは大きいですね」と満足げ。厳しい夏場に勝ってこそ、有終のゴールは見えてくる。【佐竹英治】山川がパ・リーグ20号一番乗り。山川のリーグ最速20号は西武時代の18、19、22年に次ぎ4度目。リーグ20号一番乗りの回数は王(巨人)の11度が最多で、パ・リーグで4度以上は野村(南海)7度、大杉(東映)4度に次いで3人目。また、2球団でリーグ20号一番乗りは、09年中日、13年DeNAで記録したブランコ以来で、日本人では73、75年阪神、83年西武で記録した田淵以来41年ぶり。▽ソフトバンク柳町(佐々木から3安打を含むプロ初の4安打)「1本目が(一塁ベースに当たる)ラッキーなヒットだったんで、運が来たかなと。(佐々木は)追い込まれると厳しいので、早いカウントから打ちに行ったのがいい結果になった」

◆ソフトバンク石川柊太投手(32)がロッテ佐々木に投げ勝った。2軍再調整から約2カ月ぶりの1軍登板で5回無失点。許した安打は2回藤原の二塁打のみだった。「2軍でやってきたことを出すだけ、と思いマウンドに上がりました」。ファームでは技術、メンタルをともに強化。日焼けした姿で今季3勝目を手にし、小久保監督は「来週は9連戦が入るので、そこも見据えて5回で代えました」と次回登板を約束した。

◆"朗希キラー"のソフトバンク牧原大成内野手(31)が本領発揮した。3試合連続「1番二塁」でスタメン出場し、初回に佐々木の直球を右前打。0-0の2回2死一、三塁では右中間への決勝2点適時二塁打で勝利に貢献した。「たまたまバットに当たって良いところに飛んでくれているだけ」と謙遜するが、佐々木には通算24打数9安打、打率3割7分5厘。今カードは1、3戦目でヒーローインタビューに選ばれた。

◆ソフトバンク正木智也外野手(24)のバットが貴重な追加点を呼んだ。7回1死で山川に20号ソロが飛び出し、3点差。なお2死で11試合ぶりの2号ソロを放ち、4点差に広げた。弾道の高い打球を左翼席へ。「追い込まれてからコンタクトすることだけを考えました。結果的には打球が上がってホームランと追加点を取るバッティングができて良かったです」と笑顔だった。

◆ロッテはソフトバンクに負け越した。先発佐々木朗希投手(22)は中6日での登板で90球を投げ5回9安打3失点。最速は161キロだった。先頭打者から2連打を浴びたが、栗原を空振り三振に仕留めると、山川に対する5球目に160キロを計測。三者連続三振に抑え無失点で切り抜ける。初回から160キロ以上を6球計測。自己ワーストの9安打を浴びたが「ある程度投げたいようには投げられましたし、ボールも前回よりはよかったと思うのですけど、そのなかで打たれてしまったので、また振り返って何がダメだったのかを確認していきたい」と切り替えた。7回に沢村拓一投手(36)がソロ2本、9回に岩下大輝投手(27)がソロを被弾し、終盤に3失点。吉井理人監督(59)は「ちょっと勝ちにいくとなるときつい。ホームラン打たれることはあるんですけど、リリーバーはなるべくそこ避けようとしてマウンドはいっていくので。もう1回みんなで考え直して、もっと意識を高めてやっていきたい」と切り替えた。打線はソフトバンク先発の石川に5回まで1安打に抑えられた。吉井理人監督は「先発ピッチャーをもっと早くやっつけたかったんですけど、今日はうまく抑えられました」と話した。

◆首位ソフトバンク相手に収穫と課題が浮き彫りになったマウンドだった。ロッテ佐々木朗希投手(22)は中6日で90球を投げ、5回9安打3失点。最速161キロをマークしたが、今季3敗目を喫した。球速、キレが上がってきた手応えはあった。初回先頭から連打を浴びたが、栗原、山川、近藤を3者連続三振に仕留め、無失点で切り抜けた。山川への5球目に160キロを計測するなど、初回だけで160キロ以上が6球。三振は毎回の9。「ある程度投げたいようには投げられましたし、ボールも前回よりは良かったと思う」とうなずいた。直球に手応えを感じた一方で、自己ワーストの9安打を浴びた。そのうち8つが直球だ。吉井監督も「朗希が特別悪いっていう感じではなかった」と話し、佐々木も「前回よりも良かったですし、ある程度コースにはいっていた」というが、首位ソフトバンク打線は手ごわかった。「組み立てなのか、癖なのか、いろいろ要因を探しながら次に向けて準備していきたい」と反省した。中6日に関しては「今回は問題なかった」と順調な回復ぶりをアピールするが、首位相手に結果を出せなかったのは事実。「相手がいい攻めをしてきたのもありますし、その中で自分のできることをやっていくしかないので、次にやり返せたら」。次こそチームを勝利に導く投球を見せる。

◆ロッテドラフト5位の寺地隆成捕手(18)が7月度スカパー!ファーム月間MVP賞(イースタン・リーグ)を受賞した。寺地は7月は16試合に出場し、打率3割5分6厘、21安打、9打点をマークした。期待のルーキーは「ちょっとずつプロのボールにも慣れてきて、今までやってきたことが結果につながってうれしいです」と喜んだ。「以前は調子の波が激しかったのですが、7月は波が少なかったのがよかったと思います。試合中にも打撃の修正ができるようになり、調子が悪い時でもヒットを打つことができたのが収穫です。今後も今の調子を落とすことなく、3割台をキープしていきたいです」と着実に前進していく。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(22)が5回90球を投げ、自己ワーストの9安打を許して3失点で降板した。毎回走者を許す展開で粘りの投球をみせ、復帰後最速の161キロを計測した。「なかなか流れを持ってくるピッチングができなかったので、そこをしっかり反省したいです。あとは逆転を信じて応援します」一回はいきなり2連打を許したが、栗原、山川、近藤と3者連続三振に抑えるスタート。だが二回は2死一、三塁とすると牧原大に2点二塁打を浴び、三回も柳町に左前適時打を許して試合を優位に進めることはできなかった。それでもフォークボール、スライダーを効果的に使って毎回の9つの三振を奪った。前回1日の西武戦で右上肢のコンディション不良から54日ぶりに復帰。最速160キロを計測し、5回72球を投げ3安打1失点で6勝目を手にした。中6日で迎えた復帰2度目のマウンドだったが、打線の援護もなく終わって7勝目とはいかなかった。

◆ソフトバンクが逃げ切った。二回に牧原大の2点二塁打で先制し、三回は柳町の適時打、七回には山川の20号ソロなどで加点した。石川は5回1安打無失点で3カ月ぶりの白星となる3勝目。ロッテは佐々木が9安打と打ち込まれた。

◆ロッテ・岡大海外野手(33)が六回に二塁打を放ち、その後に藤岡の左前打で三進した後に代走・和田を送られて途中交代した。球団から「左太もも裏をつったような症状があった」と発表された。六回の二塁打と走塁が原因とみられる。試合後に吉井監督は「ちょっと足が痛くて代わったのですが、まだ状態は聞けていない。明日以降になってくる」と説明した。

◆ロッテ・佐々木朗希投手(22)が右上肢のコンディション不良から復帰2戦目で、自己ワーストの9安打で5回3失点。粘りの投球をみせたが3敗目(6勝)を喫した。鋭く落ちるフォークボールが冴え、最速161キロを計測した。しかし直球を捉えられる姿もあり「組み立てなのか、癖なのかいろいろ要因を探しながら次に向けて準備していきたい。次にやり返せたら」と悔しさをにじませた。佐々木の主な一問一答は以下の通り。――投球振り返って「そうですね。ある程度投げたいようには投げられましたし、ボールも前回よりはよかったと思うのですけど、そのなかで打たれてしまった。また振り返って何がダメだったのかを確認していきたいなと思います」――真っすぐを打たれることが多かった「前回よりはよかったですし、ある程度コースにはいっていた。組み立てなのか、癖なのかいろいろ要因を探しながら次に向けて準備していきたいなと思います」――真っすぐを狙われた「序盤は早いカウントの真っすぐがほとんどだと思う。だからといって(真っすぐを)投げないわけにはいかないので、もちろん相手がいい攻めをしてきたのもありますし、そのなかで自分のできることをやっていくしかないので、次にやり返せたらと思います」――変化球は「前回は全然だったんですけど、今回は1本打たれたくらいですかね。比較的いいところにはいっていたのかなと思います」――中6日での調整「そこに関しては今回は問題なかったのかなと思います」――二回から球速も出てきた。意識の変化はあった「コンディションだったり、フォームだったりといろいろ要因はあると思うので、もちろん強いボールを投げられるように意識はしていますけど、その中でよりよいものを出していかないといけないかなと思います」――三振は9つ「打たれたボールも失投というのはそんなに被安打のわりには少なかったかなと思う。それが相手が準備していたボールなのか、力がなかったのかいろいろあると思うので、そこは考えてやっていきたいと思います」

◆復帰2戦目は打ち込まれた。ロッテ・佐々木朗希投手(22)が5年目で自己ワーストの9安打を浴びて5回3失点。毎回の9三振を奪ったが、3敗目を喫した。「球は前回よりもよかった。何が駄目だったのか確認したい。なかなか流れを持ってくる投球ができなかったので、反省したい」最速161キロを計測した直球を狙われた。二回は柳町、甲斐に真っすぐを捉えられて2連打されると、牧原大に2点二塁打を許した。三回も柳町に直球を左前適時打され「組み立てなのか、癖なのか。要因を探しながら次にやり返せたら」と悔しさをにじませた。右上肢のコンディション不良から54日ぶりに復帰した前回1日の西武戦は5回1失点で6勝目。登板後は1軍に同行せず、2軍で理学療法士のもとで回復に励んだ。5月以来の中6日での登板だったが「そこは問題なかった」と前を向いた。次回は順調なら再び中6、7日ほどで登板する見込み。吉井監督は「朗希が特別に悪い感じではなかった。真っすぐを捉えられたので、原因を探って次は行けるように調整していきたい」とした。(森祥太郎)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
64323 0.667
(↑0.004)
M34
(↑2)
44420
(+6)
259
(+3)
72
(+3)
70
(+1)
0.259
(↑0.001
2.420
(-)
2
(-)
ロッテ
52426 0.553
(↓0.006)
11
(↓1)
43374
(+3)
361
(+6)
57
(-)
47
(+2)
0.255
(-)
3.290
(↓0.02)
3
(-)
日本ハム
50427 0.543
(↑0.005)
12
(-)
44371
(+5)
338
(+4)
69
(+1)
67
(-)
0.250
(↑0.001)
2.920
(↓0.01)
4
(-)
楽天
47492 0.490
(↓0.005)
17
(↓1)
45340
(+4)
403
(+5)
48
(+1)
64
(+2)
0.242
(-)
3.800
(↓0.01)
5
(-)
ORIX
44523 0.458
(↑0.005)
20
(-)
44289
(+3)
313
(-)
44
(+1)
40
(+2)
0.240
(↓0.001)
2.840
(↑0.02)
6
(-)
西武
29682 0.299
(↓0.003)
35.5
(↓1)
44226
(-)
352
(+3)
38
(-)
54
(+2)
0.206
(↓0.001)
3.220
(-)