楽天(★4対5☆)日本ハム =リーグ戦16回戦(2024.08.08)・楽天モバイルパーク宮城=
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日本ハム
20111000051301
楽天
0300100004701
勝利投手:加藤 貴之(5勝7敗0S)
(セーブ:柳川 大晟(0勝1敗2S))
敗戦投手:藤井 聖(7勝3敗0S)

本塁打
【日本ハム】万波 中正(16号・5回表ソロ)
【楽天】村林 一輝(4号・2回裏3ラン)

  DAZN
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◆日本ハムが同一カード3連勝。日本ハムは2-3で迎えた3回表、レイエスの適時打で同点とする。その後は、4回に2死三塁から水谷が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、先発・加藤貴が5回4失点で今季5勝目。敗れた楽天は、先発・藤井が試合をつくれなかった。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が、新庄剛志監督(52)のげんこつパワーの勢いそのままに、3戦連続打点となる先制適時打を放った。1回無死一、二塁、楽天の左腕藤井の内角シュートを、腕をたたんで中前に運ぶ先制の適時打とした。これで3試合連続打点となった。技ありの先制打にも「(二走の)剛さん(松本)がナイスランです。まだ初回でこれからも試合は続くので、もっと点を取れるように頑張ります」と好走塁を見せた先輩へ感謝した。清宮は6日の楽天戦で、3回1死から四球で出塁したが、郡司の中飛でアウトカウントを間違えて併殺に倒れていた。7日の試合前練習中には指揮官に呼び出され、走塁ミスについて「もうやるなよ」と諭され、最後は軽く頭にげんこつを食らった。それを発奮材料に試合では決勝2ランを放っていた。この日もげんこつパワーが残っていたのか、いきなりバットで結果を残した。

◆日本ハム先発加藤貴之投手(32)が、痛みに耐えて踏ん張った。1回、先頭打者の楽天村林の打球が左膝を直撃。かなり痛そうなそぶりを見せ、一端ベンチに下がって治療したが、再びマウンドに戻って続投した。村林の打球は結果的に右前に転がり出塁。無死一塁で続く小深田に右前打を打たれ無死一、二塁のピンチを招いたが、3番辰己を中飛、4番浅村を一飛、5番鈴木大を捕邪飛に打ち取り、無失点でしのいだ。1回表に2点を先制しており、魂の投球で野手陣の援護にこたえた。さらに5回1死二塁では、辰己の打球が今度は左太ももに当たったが、拾い直して投ゴロにした。この際も、少し当たった場所を気にしたが、ベンチで少し治療して再びマウンドに戻った。その後、2死三塁から自らの暴投で1点を失ったが、鈴木大を三邪飛に打ち取り、1点リードを守った。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が頭部死球を受けた楽天鈴木大にかけた言葉が明かされた。鈴木大は前日7日、7回1死一、三塁で山崎から頭部死球を受けた。幸い大事には至らず、守備に就くと新庄監督が一塁ベース付近まで歩み寄って言葉をかけていた。この日、DAZNのリポーターが試合前に鈴木大にインタビューすると、「大地大丈夫? ごめんねって。いつもすれ違う時は『鈴木くん』と呼ばれているけれど、今回は『大地』と呼ばれたから、好きになっちゃうよね」と、ジョークを交えながら新庄監督とのやりとりを明かしたという。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)の気遣いがSNS上で話題となった。前日7日、7回1死、一、三塁で日本ハム山崎が、楽天鈴木大の頭部へ死球を与えた。鈴木大は幸い大事には至らず、一塁の守備につくと、新庄監督は一塁ベース付近まで歩み寄って声をかけていた。アクシデントから一夜明け、中継を担当したDAZNのリポーターが鈴木大へインタビュー。「大地大丈夫? ごめんねって。いつもすれ違う時は『鈴木くん』と呼ばれているけれど、今回は『大地』と呼ばれたから、好きになっちゃうよね」と、ジョークを交えながら新庄監督とのやりとりを明かしたという。鈴木大は「5番三塁」でスタメン出場している。SNS上では「新庄さんすごい」「ほっこりした」「ウルッとした」など話題となっていた。

◆/インハイをクルっと\一振りで試合をひっくり返す#村林一輝 4号3ラン?プロ野球(2024/8/8)??楽天×日本ハム??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #RakutenEagles pic.twitter.com/PpM1xXIY2H

◆日本ハム先発加藤貴之投手(32)が2度の打球直撃に耐え、5勝目の権利を持ってマウンドを降りた。1回、楽天村林の打球が左膝を直撃。一度ベンチへ下がって治療したが、続投した。2度目は5-3の5回2死二塁、辰己のライナーが左膝の裏付近を襲った。またしても治療の末に続投。暴投で1点を失ったが、5回を投げきった。この日は加藤武浩投手コーチ(45)が「右打者のインコースを攻めるのに苦労している」と分析するピッチング。右打者の村林に3ランを浴びるなど、被安打7のうち5本を右打者に許した。2度の打球直撃に見舞われたが、5回を7安打2四球4失点。勝利投手の権利を手にして、マウンドを6回から松浦に託した。

◆日本ハムが後半戦初のカード3連勝を果たした。貯金を、6月7日以来約2カ月ぶりに8とした。2位ロッテとは1差に縮めた。3-3の4回に水谷が2死三塁から適時打を放ち勝ち越し、5回には万波の16号ソロで追加点を奪った。投手陣は救援陣が奮闘。1点リードの6回には今季初登板の松浦が無失点。河野、池田、柳川が無失点リレーで逃げ切った。2位ロッテが敗れたため、ゲーム差は1となった。先発の加藤貴之投手(32)は、5回7安打4失点で、7月19日ロッテ戦(ZOZOマリン)以来となる5勝目を挙げた。

◆前日7日の同戦でプロ初セーブをマークした日本ハム柳川大晟投手(20)が、2夜連続でセーブを挙げた。5-4の9回に登板。先頭の小郷を三塁手の奈良間のファインプレーで打ち取ると、阿部を遊ゴロ、9番代打の安田をフォークで空振り三振に仕留めた。これでプロ初セーブから2夜連続で試合を締めくくった。緊迫した場面での登板にも「あんまり場面を考えずにいつも通り(マウンドへ)上がりました」と平常心だった。守護神の田中正が不在の状況で抑えを任されたことについては「大事な場面でチャンスもらってるので、このチャンスを絶対ものにして、優勝できるように頑張りたいです」と力強く話した。新庄剛志監督(52)は7日、記念すべき初セーブを記録した柳川について、「これが成長なんですよ。勝ち負けを飛び越えた、こういう場面での起用が。彼にとっての野球人生のめちゃくちゃ、今日は自信になったと思う」と話していた。柳川は九州国際大付から21年育成ドラフト3位で入団。3年目の今年5月に支配下登録された。

◆日本ハム松浦慶斗投手(21)が、約2年ぶりの1軍マウンドを踏んだ。5-4の6回に登板。1死から四球を与え、2死二塁と同点のピンチを招いたが、楽天太田を144キロ直球で二ゴロに抑えた。1回を1四球1三振無失点。150キロ超えの直球を連発し、最速は153キロをマークした。「X」でも「松浦くん」がトレンド入り。「よくしのいだ」「頑張った!」「ハムの未来」など、ファンから多くの投稿がされた。松浦は大阪桐蔭から21年ドラフト7位で入団した身長186センチの大型左腕。1軍での登板は1年目の22年9月25日楽天戦(札幌ドーム)以来となった。

◆楽天が12球団で唯一なかった同一カード3連敗を初めて喫した。今江敏晃監督は「相手に気持ちよく振らせて、彼らしくない」と、4回途中4失点KOの藤井を指摘。ボール先行から打たれる場面が多かった。自身7連勝中は走者を抱えてから粘れたが、失点を重ね前回に続く黒星だ。チームは借金2で、3位とのゲーム差は6月6日以来の5。指揮官は「切り替えて頑張るしかない」と次カードの首位ソフトバンク戦を向いた。

◆日本ハム高卒3年目の松浦慶斗投手(21)が今季初登板し、1回20球を投げ、無安打無失点1三振と好投。プロ初ホールドを記録した。1軍登板は22年9月25日楽天戦(札幌ドーム)以来2シーズンぶりで「2年前は緊張してふわふわしていてどうにもできなかった。今年は2軍でもしっかり結果を残してきたので胸を張って投げることができました」。母校大阪桐蔭が甲子園で初戦突破し「僕も(監督の)西谷先生にいい連絡ができます」とうれしそうだった。

◆日本ハムが今季初めて中軸に並んだ「KJM」砲の活躍で3連勝した。まず1回無死一、二塁で3番清宮が先制の中前適時打を放ち「(二走の松本)剛さんがナイスランです」。さらに、米国出身でジェームスのミドルネームを持つ野村が中前打で続いて、2点目をお膳立て。仕上げは1点リードの5回に、5番万波が16号ソロを右中間席へ運び本塁打数で単独3位に。万波は「(4本差でトップの)山川さんが今日も打っていた。離されないように」と、初のタイトル奪取へ高みを見据えた。今季1度も同一カード3連敗していなかった楽天相手に、同一カード3連勝。Bクラスに5ゲーム差と引き離した。柳川の連続セーブに松浦の初ホールドと、KJMよりさらに若い世代も躍動。新庄監督は「今の若い子は大したもんすよ。この3連勝は、選手がようやってくれた」。貯金は6月7日以来、約2カ月ぶりの8。2位ロッテに1差と急接近だ。

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が7度目の複数打点で、3連勝に貢献した。1点先制直後の1死満塁で右犠飛を放つと、逆転された直後の3回2死一、二塁で左前同点適時打。いずれも7勝を挙げている藤井から打点を挙げ「藤井投手に対してはいい感覚をつかめていたので、前の打席よりも大きい打球を打とうというイメージでした。狙った球を1発で仕留めることができて、うれしいです」と振り返った。

◆楽天が正念場を迎えた。今季ここまで12球団で唯一なかった同一カード3連敗を初めて喫した。借金は2に増え、3位とのゲーム差5は6月6日以来の5まで広がった。今江敏晃監督(40)は「切り替えて頑張るしかない」と、1日空いて行う次カードの首位ソフトバンク戦を向いたが、CS圏内のAクラス入りへ踏ん張りどころに立たされた。3連勝すれば順位が入れ替わっていた日本ハムに、まさかの3連敗。この日は、先発の藤井聖投手(27)がピリッとしなかった。初回、いきなり先頭から2連続四球。そこから連打と犠飛で2点を先制された。「初回から、あれやってちゃ、チームに流れもいかない。申し訳ないです」と猛省したが、粘りが利かなかった。自身7連勝中もヒットは打たれていたが、そこから点はやらなかった。この日は正反対。ボール先行から打たれる場面が多く、毎回走者を出し、失点を重ねた。4回途中4失点で降板。今江監督は「相手に気持ちよく振らせていた。彼らしくない」と首をかしげた。一方の打線は光も見えた。今カードは初戦、2戦目は振るわなかったが、今季初めて1番に入った村林一輝内野手(26)が2回に一時逆転の4号3ラン。初回先頭でもヒットを放ち、不振の小郷裕哉外野手(28)に代わった打順で結果を出した。村林自身も8月は苦しんできただけに「多少は」と手応えが残った。とはいえ、打線全体で見れば3ラン以外は相手投手の暴投でもらった1点のみ。小刻みに得点を重ねた日本ハム打線との差が出てしまった。今江監督は「ここから9連戦が始まるので、とにかく全員でやっていかないとうちは勝てない。なんとか皆で力を出し合っていきたいと思います」と締めた。"亀の歩み"で勝っていくチーム。5割ラインから2歩後退した。また1歩、1歩、歩んでいくのみだ。

◆日本ハム加藤貴之投手(32)が、2度の打球直撃にも耐えて5勝目をマークした。1回に楽天村林のゴロが左膝に直撃。勝利投手の権利を目前にした5回には、辰己のライナーが左膝裏付近を襲った。いずれも治療の末に続投。5回を7安打4失点と苦しみながらも、7月19日ロッテ戦(ZOZOマリン)以来の白星をつかんだ。チームは後半戦初の同一カード3連勝。2位ロッテに1差とした。加藤貴が本能的にボールを追った。勝利投手の権利を目前にした5回1死二塁、自身を襲った白球が一塁側に転がり、座りこみながら一塁へトスしてアウトをもぎ取った。1回にもゴロが左膝を直撃しており、2度目の災難。試合後に「大丈夫です。特に問題はないです」と軽傷を強調したが、15個目のアウトを奪うと、足を引きずりながらベンチへ引き揚げた。ただでさえ苦しい投球内容だった。立ち上がりから連打を浴びるなど、毎回走者を背負うピッチング。2回には今季3本塁打の村林に対し、内角低めを狙った137キロ直球が高めに浮いて痛恨の3ランを被弾した。「みんなに助けられたっていうのが本音。こういう投球をしてたら、チームに迷惑かかる」と、5回まで5得点の打線に感謝した。新庄剛志監督(52)は「1回目が(膝の)皿、2回目が裏。だからバランス取れたかな」とジョークを飛ばしながら「最低限やってくれたんですけど。5回が限界だったですね。器用だから、けがしてても、手先のね、器用さでなんとか踏ん張ってくれますけど」と、プロ通算221登板の左腕の技術と経験を信頼していた。約3週間ぶりの白星にも反省の言葉が並んだ。3被本塁打で4回5失点と精彩を欠いた2日ソフトバンク戦(みずほペイペイ)に続いて失点を重ねた。10日からは9連戦の正念場が待ち構えており「1イニングでも多く投げないといけない。うれしいよりも先に反省していきます。今のままじゃ絶対ダメだと思っている」と先発陣の柱として猛省した。2位ロッテとのゲーム差は1。「一応貼って寝てってことで。特に痛みはないです」と湿布を手に球場を後にした加藤貴が、本来の姿を取り戻して後半戦も腕を振り続ける。【黒須亮】

◆日本ハム柳川大晟投手(20)が2試合連続でセーブを記録した。1点リードの9回に登板。小郷を三ゴロ、阿部を遊ゴロ、最後は代打の安田を3球三振に切って取った。先頭の三ゴロは奈良間の好守もあり「ファインプレーをしてくれて助かりました。楽にいけました」と感謝。新庄監督は「昨日2点(差)だったでしょ。今日1点(差)で、またさらにレベル1個上がる。パコーンと」と期待した。

◆日本ハム新庄剛志監督(52)が後半戦初の同一カード3連勝を果たし、貯金を8とした。今季、同一カード3連敗のなかった楽天に3タテを食らわし、2位ロッテに1差に迫った。新庄監督の一問一答は以下の通り。新庄監督 ラスベガスでマックスベッドを張って、プレーヤーに全部いって、さあどっちかっていう気持ち。最近の試合。-バカラで全部当たってるような新庄監督 そうそう、バカラ。あのね、8を向こう出して、こっち9で(笑い)。-全てがうまくいった新庄監督 この3連勝は、ほんと選手がよくやってくれて、3つ取りましたよね。残り試合を大きく左右するポイントだったんで。みんなもそういう気持ちで「3タテでかい!」って言ってくれたんで。「間違いないです」って心の中でね。-柳川君が2戦連続で抑えて新庄監督 昨日2点(差)だったでしょ。今日1点(差)で、またさらにレベル1個上がる。パコーンと。最後の(9回先頭の)奈良間くんの守備、送球もよかったしね。ファースト(の清宮)は普通かな(笑い)。あれはもう取らないといけないプレーなので。みんなあれくらいは捕れますよ(笑い)。-松浦もいいところで新庄監督 松浦君と柳川君、林ヘッドが担当スカウトなんですよ。だからもう(林ヘッドコーチが)両足震えながらベンチにいたから。うれしいでしょうね。大したもんですよ、今の若い子は。なんか落ち着いてますもんね。落ち着いてないと思うけど(笑い)。心の中は。でもね、これは自信になってますよね、本当に。-柳川はこれからも最後で新庄監督 この大事な楽天戦は、柳川くん抑えで。これからはちょっとね、状況によっては。一段、成長させたんで。ずっとプレッシャーを味わわせる時期でもないし。この辺は、ちょっとベテランにも頼りながら、やっていきます。-加藤投手はアクシデントがありながら白星新庄監督 左足、左足とね。最低限やってくれたんですけど。5回が限界だったですね。-腫れていた新庄監督 1回目が(膝の)皿、2回目が裏。だからバランス取れたかなと(笑い)。でもね、器用だから、ケガしてても手先の器用さでなんとか踏ん張ってくれましたけど。-清宮、野村、万波のKJMクリーンアップ新庄監督 万波君がその前(1戦目)決めて、清宮君が昨日決めて、今日野村君がちょっと決めてくれるんじゃないかなって。期待を込めて3人並べて。でも2本打ちましたからね。ちょっとボール臭かったですもんね。見逃し三振も。でも2本打ってくれたんで。-最近采配がさえている新庄監督 えっ、今シーズン結構さえてますよ。さえてるじゃない。前もっての準備があって..."勘ピューター"でいいですよ、もう。"勘ピューター"でいい。まず明日ね。移動して、エスコンから9連戦。先発ピッチャーが長いこと投げてくれると思うんで。ちょっと、やりくりします。

◆好調のバットが止まらない。「3番・一塁」で先発出場の日本ハム・清宮幸太郎内野手(25)が一回無死一、二塁で中前適時打をマーク。プロ通算55本塁打(試合前時点)の内、半数以上を7、8月に記録するなど夏場を得意とする左打者が今カード3試合全てで先制点をたたき出した。「無死のチャンスだったので『何とか1点』と思って打席に入りました」柔軟な対応力を発揮し、快音を響かせた。カウント2-2と追い込まれてからの5球目、先発左腕、藤井の138キロの速球を中前へ運んだ。鋭いゴロで二遊間を破り「剛さんナイスランです」と二走・松本剛に感謝。その上で「まだ初回でこれからも試合は続くので、もっと点を取れるように頑張ります」と視線を上げた。ボーンヘッドを機に高い集中力を取り戻した。清宮は6日、三回1死で四球を選んで出塁。ただ続く郡司の平凡な中飛でアウトカウントを間違え、一塁に帰塁できず、ダブルプレーを食らった。「チームの流れを悪くしてしまうミスをしたので絶対に取り返してやる」と奮起し、直後の打席では先制の右中間二塁打を放ち、ミスを取り返した。前日は決勝2ランを放ち、お立ち台で「3連勝を狙っているので明日も勝ちます」と宣言した清宮。打線を牽引(けんいん)した。(加藤次郎)

◆日本ハムが競り勝って同一カード3連戦3連勝。3―3の四回に水谷の適時打で勝ち越し、五回に万波のソロ本塁打で加点した。5回4失点の加藤貴が5勝目。楽天は藤井が粘れず、打線も六回以降は無安打と相手継投を崩せなかった。

◆接戦を制し、日本ハムがスイープに成功した。同一カード3連勝は7月19-21日のロッテ3連戦以来、4カードぶり。新庄剛志監督は試合後、開口一番で「ラスベガスでマックスベッドを張ってプレーヤーに全部いって、さあどっちかっていう気持ち」と〝新庄節〟で振り返った。1点差の六回は今季初登板の3年目左腕、松浦を起用。1回、1奪三振の無失点投球に「たいしたもんですよ今の若い子は。何か落ち着いてますもん」と目を細めた。抑えは予告通り、前夜にプロ初セーブを挙げた育成出身の3年目右腕、柳川をマウンドに送った。僅差の痺れる展開で1回1奪三振を含む、三者凡退の好投。指揮官は「昨日2点(差)だったでしょ。今日1点(差)で、またさらにレベルが1個上がる。パコーンと」とうなずいた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
64323 0.667
(↑0.004)
M34
(↑2)
44420
(+6)
259
(+3)
72
(+3)
70
(+1)
0.259
(↑0.001)
2.420
(-)
2
(-)
ロッテ
52426 0.553
(↓0.006)
11
(↓1)
43374
(+3)
361
(+6)
57
(-)
47
(+2)
0.255
(-)
3.290
(↓0.02)
3
(-)
日本ハム
50427 0.543
(↑0.005)
12
(-)
44371
(+5)
338
(+4)
69
(+1)
67
(-)
0.250
(↑0.001
2.920
(↓0.01)
4
(-)
楽天
47492 0.490
(↓0.005)
17
(↓1)
45340
(+4)
403
(+5)
48
(+1)
64
(+2)
0.242
(-)
3.800
(↓0.01)
5
(-)
ORIX
44523 0.458
(↑0.005)
20
(-)
44289
(+3)
313
(-)
44
(+1)
40
(+2)
0.240
(↓0.001)
2.840
(↑0.02)
6
(-)
西武
29682 0.299
(↓0.003)
35.5
(↓1)
44226
(-)
352
(+3)
38
(-)
54
(+2)
0.206
(↓0.001)
3.220
(-)