巨人(☆5対0★)広島 =リーグ戦16回戦(2024.08.08)・東京ドーム=
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広島
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巨人
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勝利投手:戸郷 翔征(8勝6敗0S)
敗戦投手:大瀬良 大地(4勝2敗0S)
  DAZN
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◆巨人は0-0で迎えた7回裏、モンテスの適時二塁打で先制に成功する。なおも続く好機で戸郷が適時打を放つなど、この回5点を挙げた。投げては、先発・戸郷が9回5安打無失点の快投。今季2度目の完封で8勝目をマークした。敗れた広島は、打線が振るわなかった。

◆ノーヒットノーランを5月24日に達成した巨人戸郷翔征と6月7日に記録した広島大瀬良大地が対戦。その年にノーヒットノーランを達成した投手同士が先発で投げ合う「ノーヒッター対決」は、22年の佐々木(ロッテ)と東浜(ソフトバンク)以来で、セ・リーグでは52年9月29日真田(阪神)と大友(巨人)68年9月26日城之内(巨人)と外木場(広島)06年9月23日ガトームソン(ヤクルト)と山本昌(中日)に次いで4度目。過去3度は先に達成した真田、城之内、ガトームソンが勝利を挙げたが、今回は?

◆元巨人の上原浩治氏(49=日刊スポーツ評論家)が始球式を行った。ワンバウンドで投球後、右肩を押さえた。5日のサントリードリームマッチ2024など多くの興行試合に出場するだけに「最近は登板過多なので、肩が痛かったです」と苦笑いだった。ファンによる「ジャイアンツ90周年歴代ベストナイン」に抑え部門で選出された。上原氏は「クローザーは巨人では1年しかやっていないのですけど、アメリカでの印象もあると思うので選んでもらえてうれしかった」と話した。

◆審判員に拍手が注がれるシーンがあった。巨人は1回先頭の丸佳浩外野手が中堅へスタンドインギリギリの二塁打を放った。阿部監督はリクエストをしたが、審判団が協議し「審判員、自らの検証を行います」と場内に説明。リクエストではない形で、リプレーの確認を行った。結果、判定通り打球はオーバーフェンスをしていなかった。二塁打で試合再開。審判団の行為にスタンドから拍手が起こった。

◆/反転、即ストライク送球\#戸郷翔征 圧巻のフィールディング送りバント許さずダブルプレー?プロ野球(2024/8/8)??巨人×広島??Live on DAZN#DAZNプロ野球 #carp pic.twitter.com/S7jIa1LjIg

◆広島が巨人戸郷の前に5安打無得点に抑えられ、連勝が7で止まった。2回2死一、三塁は会沢が中飛。3回以降は走者を出しながらランエンドヒットやバントなどの機動力が決まらずに走者を進めることもできなかった。先発大瀬良は6回まで無失点投球も、7回に3連打で1点を失うと、1死満塁からは戸郷の左前適時打に味方の失策も重なって5失点。2敗目を喫した。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-大瀬良投手は粘りながら投げていたが新井監督 立ち上がりからいい球が行っていたと思います。(大瀬良)大地だって点を取られるときだってあるわけなのでね。-戸郷投手について新井監督 立ち上がりから飛ばしているように見えた。いい投手にいいピッチングをされた。しっかり切り替えて、明日また臨みたいです。-序盤からの足を絡めた攻撃に加え、1点を先制された直後の無死二、三塁では申告敬遠。1点勝負と判断してか新井監督 今日の戸郷の出来を見ると、あの時点で1-0でしょう。一塁ベースが空いて、立岡。(ネクストバッターズサークルに)ダミーでチョーさん(長野)が立っていたのかな。戸郷は絶対代わらないと思ったので、今日の戸郷(の投球)を見たら「もう次の1点を取られたら厳しい」と判断したので、守りやすい布陣をとりたかったので(申告敬遠で塁を)埋めました。-適時打に絡んだ末包選手の守備については新井監督 そこも何とか(しよう)と思っている中で起きたプレーなので。本人が分かっていると思う。あえてここで言うことではないと思います。-9連戦を1勝1敗1分けでスタート新井監督 ビジターでみんなよく頑張ったカードだと思いますし、いい野球できていると思うので、あと残り6つ試合があるので、またしっかり明日に備えたいです。

◆巨人ココ・モンテス内野手(27)が先制適時二塁打で試合を動かした。7回無死一、二塁から広島大瀬良のシュートを左中間に運んだ。これが2試合連続の適時打。「最高の気分です。ビッグイニングになってよかった。優勝することを一番に考えてやっている」と7月の加入後、初のお立ち台となった景色をかみしめた。

◆巨人がエースの完封劇で首位広島に1ゲーム差に迫った。先発の戸郷翔征投手(24)が9回5安打無失点、118球を投げ抜いた。1点リードの7回無死満塁では走者一掃の左前適時打で相手の失策も誘い、一挙5点のビッグイニングを演出。7月5日以来、約1カ月ぶりの勝利となる8勝目をマークした。押すか、引くか。戸郷は2回2死一、三塁のピンチでうまく広島会沢のタイミングを外した。130キロスライダーで中飛に仕留めた。「変化球が効くのは真っすぐがあるから。首位との戦いは引き際も大事ですし、攻めどころも難しい。卓三さんによく引き出してもらった」とバッテリーを組んだ大城卓に感謝。1回先頭の秋山は、内角の直球3球で空振り三振。直球を意識させつつ、変化球を効果的に織り交ぜた。8回の後、阿部監督から交代するか問われた。次回登板は14日阪神戦の中5日となる可能性もあるが、中継ぎ陣の負担を少しでも減らすため続投を志願。ノーヒットノーランだった5月24日阪神戦以来、今季2度目の完封だ。パリ五輪ではテレビ画面を通じて、他のアスリートの勝負師としての駆け引きに見入っている。「僕らも多少、同じプレッシャーで戦っている。何か得られるものがある」。メダルラッシュにわいたフェンシングでは一瞬の判断、動きを脳裏に焼き付けた。「勝負勘だったり、駆け引きがたくさんある。出るのか下がるのかとかは、戦術だと思う。そういうのは見るように」。競技の枠を超え、感じるものがある。淡々と表情を変えず投げていたが、打撃では7回、1点の援護を受け、なおも無死満塁で大瀬良の高め138キロのカットボールをはじき返した。外野で大きく弾んだ打球を左翼手が後逸する間に三塁まで激走し、スライディング。「走り過ぎて、最後は足がつりそうでした」と"走者一掃"の適時打になった。試合開始の1時間18分前だった。宮崎・日向灘を震源とする地震が発生したことをテレビで知った。出身の宮崎・都城市も震度5強と大きく揺れた。「みんなの無事を祈ることしかできないですけど、多少でも勇気づけになれば一番」。より故郷を思いながら、投打で輝いた。【上田悠太】

◆巨人大城卓三捕手(31)が7月19日中日戦以来、3週間ぶりのスタメンマスクで戸郷を好リードした。完封をアシストした。試合後、阿部監督は「本人(戸郷)に選ばせてね。一番被っているのは大城(卓)だから。一番やりやすいキャッチャーでっていうのはね。調子が良くなさそうだったからこそ選ばせたんだけど見事に完封。卓三もナイスリードだったと思います」。大城卓と戸郷を組ませた経緯を説明し、リードをたたえた。大城卓は「久しぶりだったが、しっかりと話し合いながら、試合ができた。戸郷がナイスピッチングで、コーナーにしっかり投げ分けてくれた。ずっと組んでいたので、うれしいですし。次もあればしっかり、また一緒に勝ちたい」とうなずいた。肩でも二盗を2度阻止。打っても7回先頭、左前打で出塁した。一挙5得点の起点となって勝利に貢献した。

◆広島大瀬良大地が7回途中、今季最多5失点で2敗目を喫した。粘投続けるも、0-0の7回に力尽きた。連打で無死一、二塁とすると、モンテスの左中間二塁打で均衡を破られた。8番立岡を申告敬遠で歩かせて塁を埋めるも、9番戸郷に左前にはじき返され、さらに末包が後逸。走者が一掃され、試合は決した。「1点取られちゃいけない試合だったので、申し訳ない」。連勝が止まる敗戦の責任を背負った。ともに今季無安打無失点投球を記録した巨人戸郷との投げ合い。攻撃では足を絡めた策を打ち、守備では1回から1死三塁で前進守備を敷いた。大瀬良も快調に飛ばす戸郷に負けじと、初回や4回1死二、三塁はしのいだが、7回は踏ん張り切れなかった。「(球が)甘く行ったところもありましたし、実力不足です」と肩を落とす右腕に、新井監督は「大地だって点を取られるときだってある」と背中を押した。

◆巨人は一塁での出場が続いていた大城卓三捕手(31)が「5番・捕手」で7月19日の中日戦(バンテリンドーム)以来、20日ぶりに捕手で先発する。左翼には立岡宗一郎外野手(34)が入った。

◆日米通算748試合に登板し、巨人時代の2007年には32セーブを挙げた上原浩治氏(49)が球団創設90周年特別企画「あなたが選ぶベストナイン」の抑え投手部門に選出され、始球式に登場した。投球は惜しくもワンバウンド。最近はOB戦に出場するなど忙しい日々を過ごしており「登板過多なので肩が痛かったですね」と笑った。節目の年を迎えるチームへ「とにかく勝ってほしい。勝つ姿を見たい」とエールを送った。

◆巨人・戸郷翔征投手(24)が今季8勝目、約1カ月ぶりの白星を懸けて、広島との首位攻防戦3戦目のマウンドに上がった。九回まで118球、散発5安打に抑えて今季2度目の完封勝利を飾った。一回を三者凡退で立ち上がり、二回は死球も絡んで2死一、三塁のピンチを招いたが、会沢を中飛に打ち取って無失点。140キロ台後半の直球とスライダー、フォークボールを効果的に使って打ち取った。今季は自身初の開幕投手を務めるなど順調な滑り出しで白星を積み重ねてきたが、7月5日のヤクルト戦(神宮)を最後に白星から遠ざかっていた。直近は今季初の自身2連敗中で、前回登板の阪神戦(甲子園)では今季ワーストの6失点を喫した。この1週間の調整を終え、「ブルペンもいい力感で投げることができた。いいものは出せるかな」と自信を持ってマウンドに上がった。同じアスリートとして、オリンピアンから刺激を受けている。開催中のパリ五輪を「いろいろ見てます」という右腕。「スポーツは何があるか分からない。連覇するだろうと言われたところで負けてしまったり、すごくプレッシャーもあると思う」と勝負の世界の難しさを口にした。チームは9連戦に突入したが、これで最初のカードは1勝1敗1分け。「9連戦はみんな助け合い。相手の先発より早く(マウンドを)降りないとか、当たり前のことをしっかりできたら」とエースは有言実行。首位広島とのゲーム差を1に戻した。

◆巨人・戸郷翔征投手(24)が5安打完封で8勝目(6敗)。バットでもビッグイニングにつながる今季初安打を放つ活躍を見せた。首位広島に1ゲーム差とした。先発の広島・大瀬良大地(33)とのエース同士の投げ合いとなった戸郷は、最速149キロ真っすぐに変化球を交え、広島打線を翻弄。「やってやるぞ」という気持ちで立った九回のマウンド。最後のバッターとなった同学年の小園を遊ゴロに打ち取ると、大城と抱き合い勝利を喜んだ。打線は0-0で迎えた七回、無死一、二塁からモンテスが左中間へ適時二塁打を放ち先制。続く立岡が申告敬遠で無死満塁となると、戸郷の今季初安打となる左前打を左翼手の末包が後逸。ボールが外野を転々する間に走者一掃(戸郷は打点1)。さらに1死一、三塁からフェルナンデスが右前適時打を放ち5-0とビッグイニングとなった。ヒーローの戸郷は「もう走りすぎて最後足がつりそうでしたけど、なんとか頑張りました。ファンの方の声援のおかげで投げ切ることができました」と試合を振り返ると、今季初安打には「今シーズン全くヒット打てなかったんで、満塁で(打席が)回ってきてちょっとドキドキしましたけど、ヒット打ててよかったです」と笑顔を見せた。

◆巨人は戸郷翔征投手(24)が5安打完封で8勝目&適時打を放つなど投打にわたる活躍で勝利し、カード1勝1敗1分けで終えた。阿部慎之助監督(45)は大城卓とバッテリーを組ませた理由を明かした。「(戸郷)本人に選ばせて。ここのところあんまり調子も良くないし、一番(登板時にマスクを)かぶっているのは大城だから、多分選んだんじゃないかな」戸郷の希望を聞き、今季は一塁での出場が多かった大城卓に20日ぶりにスタメンマスクを託したという。戸郷は前回1日の阪神戦(甲子園)で岸田とバッテリーを組み、5回6失点など2連敗中だった。指揮官は「見事に完封でね。卓三もナイススリードだったんじゃないかな」と大城卓にもねぎらいの言葉を送った。また、八回の攻撃終了時のベンチでは、監督自ら戸郷のもとへ駆け寄った場面については「次(の先発登板を)中5日でいくので、(九回続投か)どうするか聞きに行って、本人が『いく』ということでそれを尊重して。その話をしていました」と明かした。チームは現在9連戦中。戸郷は次回、普段より1日短い中5日の間隔で14日の阪神戦(東京ドーム)で先発予定だけに、指揮官は降板の選択肢も与えたが、104球を投じていた戸郷が九回のマウンドを志願した。ドローだった7日の第2戦は8投手が登板して救援陣もフル回転だっただけに、エースの完封はチームを救った。阿部監督は「すごい価値がある完封だった。昨日からの流れで中継ぎ投手もブルペンでは(肩を)つくって投げているんだけど、ブルペンもチームも助けてくれた1勝だった」とほめちぎった。

◆巨人・戸郷翔征投手(24)が5安打完封で8勝目(6敗)を挙げた。阿部監督は最近2連敗中で不調だった戸郷に、バッテリーを組む捕手を選ばせ、大城卓とのバッテリーを復活させたことを明かした。戸郷は「4年くらい組んでいるのでお互いに気持ちも分かる」と理由を話しつつ、今季バッテリーを組むことが多かった岸田への感謝も口にした。「相手(広島打線)は岸田さんの配球が多少頭に入っていると思った。岸田さんがいい味を出してくれていたからこそ今日は大城さんの配球で勝てたんじゃないかと思います。(小林)誠司さんもそうですし、キャッチャーの配球は大変。本当に感謝したい」。今季は急成長し、捕手1番手として出場を続ける岸田の苦労も忘れなかった。

◆巨人・坂本勇人内野手(35)が2安打で連続試合安打を「5」に伸ばした。四回2死二、三塁で放った飛球は左翼フェンス際で相手の外野手に好捕されたが、力強い打球が明らかに増えている。3安打を放った8日に続く複数安打に「内容もよくなっているし、結果にも出ている。感覚もいいので継続したい」と好感触を口にした。

◆巨人・戸郷翔征投手(24)が8日、広島16回戦(東京ドーム)で散発5安打に抑え、今季2度目の完封で8勝目を挙げた。同日午後4時43分頃、宮崎県南部で震度6弱の地震が発生。宮崎県都城市出身の右腕は地元が大きな揺れに襲われた中で登板し、七回には今季初安打となる適時打を放って5-0の勝利に貢献。チームは首位・広島とのゲーム差を1に縮めた。志願の続投で27個目のアウトを取り、大城卓と歓喜の抱擁だ。戸郷が広島打線を散発5安打に封じ、5月24日の阪神戦(甲子園)でノーヒットノーランを達成して以来、今季2度目の完封勝利。同じく今季、無安打無得点試合を成し遂げた大瀬良との投げ合いを制した。「勝ち切らないといけない大事な試合だった。首位とのゲームで気合も入っていたので、何とか完封できてよかった」試合前に捕手の大城卓に「今日はいくぞ!」と声を掛けられ、力勝負を意識した。一回、先頭の秋山から全て速球で3球三振を奪う。唯一、得点圏に走者を背負った二回は、2死一、三塁で会沢にスライダーを振らせて中飛。フォークボールもさえ、的を絞らせなかった。1-0の七回無死満塁の打席では、今季38打席目で初安打となる左前適時打。敵失に乗じて3点を奪う一打となった。八回を投げ終え、阿部監督から九回のマウンドに上がるか否かの判断を委ねられた。次回登板は中5日の予定だが、「球数は多くなかった。完封できればこの9連戦の組み立てがうまくいく」と投手陣の柱としての自覚をのぞかせ、118球で投げ抜いた。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
51405 0.560
(↓0.007)
-
(-)
47276
(-)
237
(+5)
38
(-)
46
(-)
0.233
(↓0.001)
2.160
(-)
2
(-)
巨人
52436 0.547
(↑0.004)
1
(↑1)
42305
(+5)
271
(-)
54
(-)
46
(-)
0.239
(↑0.001
2.540
(↑0.03)
3
(-)
阪神
52455 0.536
(↑0.005)
2
(↑1)
41323
(+6)
284
(+3)
43
(+1)
32
(-)
0.236
(-)
2.310
(↓0.01)
4
(-)
DeNA
47512 0.480
(↑0.006)
7.5
(↑1)
43334
(+4)
344
(+2)
67
(+1)
48
(-)
0.250
(↓0.001)
3.000
(↑0.03)
5
(-)
中日
42537 0.442
(↓0.005)
11
(-)
41241
(+2)
319
(+4)
42
(+1)
28
(-)
0.234
(↓0.002)
2.690
(↓0.01)
6
(-)
ヤクルト
41544 0.432
(↓0.004)
12
(-)
44344
(+3)
362
(+6)
68
(-)
46
(+1)
0.239
(-)
3.470
(↓0.03)