巨人(3対3)広島 =リーグ戦15回戦(2024.08.07)・東京ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789101112
広島
00000003000031100
巨人
00010101000031300
勝利投手:-
敗戦投手:-
  DAZN
チケットぴあ 巨人戦チケット予約 広島戦チケット予約
◆広島は0-2で迎えた8回表、野間と小園の適時打で3点を奪い、逆転に成功する。対する巨人はその裏、2死二塁から丸が適時二塁打を放ち、試合を振り出しに戻した。その後は両軍の投手陣が互いに得点を許さず、4時間30分の熱戦は規定により引き分けに終わった。

◆広島床田寛樹は巨人丸佳浩と相性が良くない。両者の対戦は通算44打席で33打数12安打、1本塁打、4打点の打率3割6分4厘。床田が40打席以上対戦した打者の中で最も被打率が悪い苦手相手だ。特に東京ドームでは15打数7安打、被打率4割6分7厘と成績が悪化。無安打に抑えた試合は19年5月24日の1度しかなく、以降は5試合連続で安打を許している。今日は天敵を封じられるか。

◆始球式にモデルのはな(52)が登場し、猛特訓の成果を発揮した。名前にちなんだ8月7日に、背番号「87」を背負いマウンドに上がると、170センチの高身長を生かしたダイナミックなフォームから投げ込んだボールは、大きな山なりの弧を描きながらワンバウンドしてミットに収まった。人生初の始球式に「3カ月、地道にトレーニングをやって、ようやくこの日を迎えて、今日は絶対楽しむぞと思って立ちました。(ノーバウンドは)あと少しだったけど、思いっきり投げられたので悔いはありません!」と充実感に浸った。この日に向けて、06年高校生ドラフト1位の巨人北篤広報から直接指導を受けていた。「『クネクネ、シュッ』ですよね。とにかくキャッチャーミットよりも上を狙って投げれば届くよっていうアドバイスをいただきました。本当にいろいろ勉強になりました。いくつになっても頑張ればできるって思える気持ちだったり。これだけ自分の体を鍛えるってことが今までなかったので、人生で初めて力こぶができました!」と肉体改造にも成功させ? マウンドに上がっていた。「TG」マークのキャップの裏には、田中千晴投手と増田陸内野手のサインが書き込まれていた。「お守り代わりに皆さんのサインが入ったキャップをかぶってきました。私はファンの一員として応援することしかできないんですけど、とにかくみんなを信じて精いっぱい応援できれば。絶対に今年は優勝するぞという意気込みで、私もチームメートもいます!」。身も心もチームの一員となり、少しだけ太くなった右腕にグッと力を込めた。

◆巨人坂本勇人内野手が2カ月半ぶりの3安打で通算189度目の猛打賞を記録した。2回に中前打を放つと、4回には左前打で出塁し先制のホームを踏んだ。6回には左翼線二塁打で再び生還。5月22日の中日戦以来、今季5度目の猛打賞に「引き続き打てるように頑張ります」と話した。

◆巨人が延長12回引き分けに持ち込んだ。4時間30分、8投手をつぎ込んでの首位広島との接戦に阿部監督は「負けなかったのが大きいかな」と振り返った。1点を追う8回2死二塁からの丸の同点打には「大きかったですね。あの同点打がね」とうなずいた。前夜は広島アドゥワに完封負け。1度もバットを振らずベンチに帰ってきた泉口に、指揮官は「アレだったら今の俺でもできるよね」と苦言を呈し、カミナリを落とした。この日は東京ドーム付近での雷鳴が球場内まで響き渡る中、首位争いが繰り広げられた。2点を先制も8回に好投を続けていたグリフィンが3失点。阿部監督は「反省しているのは(7回1死満塁での)併殺で流れが一気に変わったっていう雰囲気を感じたんでね。あの時に決断できなかったのは反省しています」と継投のタイミングについて言及した。

◆広島が2位巨人との直接対決で執念ドローに持ち込み、2ゲーム差をキープした。0-2の8回1死一、二塁から野間の中前打で1点を返し、小園が代わったケラーから2点右前適時打で逆転した。1点リードは8回2死二塁で島内から塹江への継投が裏目に出た。今季10度目の延長戦は中継ぎ陣が踏ん張り、5度目の引き分け。ベンチ入りメンバー3人を残すだけの総力戦に、新井監督は「いい投手から1回ひっくり返せたというのは、いい攻撃だった。トコ(床田)もしっかり粘って投げてくれた」と労をねぎらった。3戦目に今季初の8連勝をかける。床田(7回10安打2失点の粘投も11勝目は持ち越し)「結構打たれましたけど、守備の助けもあって、負けなくてよかったなと思います」島内(1点リードの8回2死二塁で降板。その後追いつかれる)「1点差で、1人でも出すのは危険なのは分かった上で、歩かせてしまった。そこは反省しないといけない」

◆投打が4時間30分の総力戦の末、巨人と引き分けた。先発床田は7回までに10安打を浴びながら2失点に踏ん張った。打線は0-2の8回に2安打でチャンスをつくり、野間の適時打で1点差。小園が代わったケラーから2点逆転打を記録した。8回2死二塁から島内に代わった塹江が丸に同点打を浴び、今季10度目の延長戦に。中継ぎ陣が踏ん張った。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-引き分けという結果に新井監督 ナイスゲームだったと思います。いい投手から1回ひっくり返せたというのは、いい攻撃だったと思う。また、トコ(床田)もしっかり粘って投げてくれて、今日もナイスピッチング。やっぱり投手と守備で流れをこちらにもってきたという感じだね。-7回2死走者なしから代打、8回も代打に代走とベンチが積極的に動いた新井監督 ビジターだし、ちょっと重かったので、こちら側から動かして、というのはありました。-延長では大盛選手、坂倉選手と積極的な走塁がアウトに。紙一重だと思うが新井監督 紙一重。"チャンスがあったら勇気を持って行きなさい"と日頃から言っているからね。自分が行きなさいと言っているので、行ってもらって全然いい。それをどうだこうだ言うと行けなくなる。-8回、島内投手から塹江投手にスイッチ新井監督 あそこは丸と吉川、左が2人続くところだったので、行ってもらった。-9回以降の継投は相手打線を見ながらか新井監督 もちろん、もちろん。相手の打線を見ながらという感じかな。栗林のブルペンでつくる回数も加味しながら、また相手の打線も見ながら。あまり後に後になると(栗林に肩を)何回もつくらせることになるから。複合的に考えて継投していった。

◆広島は2位巨人との直接対決で延長12回執念ドローに持ち込み、2ゲーム差をキープした。0-2の8回1死一、二塁から野間の中前打で1点を返し、小園が代わったケラーから2点右前適時打で逆転した。1点リードした8回、2死二塁で島内から塹江への継投が裏目に出た。今季10度目の延長戦は中継ぎ陣が踏ん張り、5度目の引き分け。ベンチ入りメンバー3人を残すだけの総力戦に、新井監督は「いい投手から1回ひっくり返せたというのは、いい攻撃だった。トコ(床田)もしっかり粘って投げてくれた」と労をねぎらった。3戦目に今季初の8連勝をかける。

◆巨人の新外国人、ココ・モンテス内野手(27)=前ロッキーズ傘下3A=が「8番・遊撃」で2日のヤクルト戦(東京ドーム)以来、4試合ぶりに先発する。遊撃での先発は来日後2度目。

◆巨人・坂本勇人内野手(35)が通算189度目の猛打賞をマークした。二回に中前打、四回に左前打、六回には左翼線へ通算454本目となる二塁打を放って5月22日の中日戦(東京ドーム)以来の猛打賞。通算189度は歴代5位で、4位は川上哲治の194度。

◆大きな雷鳴に東京ドームが騒然とする場面があった。五回表の広島の攻撃が終わり、攻守交代が行われてた時間に東京ドームの屋根がピカピカッと光った。すぐに屋根の向こう側から大きな雷鳴が響き、あまりの迫力に観客は悲鳴を上げ、選手たちもそろって天井を見上げた。四回頃から雷がゴロゴロと鳴り続けていたが、異例ともいえる大きな音に、場内のあちこちでざわめきが起こっていた。この日の東京都は夕方から雷を伴ったゲリラ豪雨が発生している。試合は巨人が四回にモンテスの適時打で先制し、1-0で後半を迎えている。

◆延長十二回の末に引き分けた。広島は0―2の八回に野間の適時打と小園の2点打で計3得点と逆転したが、その裏に巨人が丸の適時二塁打で追い付いた。九回以降は両チームともリリーフ陣が踏ん張り、追加点を許さなかった。

◆巨人・坂本勇人内野手(35)が3安打を放ち、5月22日以来77日ぶり、通算189度目の猛打賞を記録した。六回に広島・床田から左翼線へ通算454本目の二塁打を運ぶなど2得点の活躍で「引き続き打てるように頑張ります」と話した。七回1死満塁では三直併殺に倒れる場面も。心配し続けていた阿部監督が「あと〝ここ〟というときにやってくれたら100点でしたけどね」と注文を付けたのが、何より復調の兆しを印象付けた。

◆リーグ2位の巨人は首位広島と引き分けた。阿部慎之助監督(45)は2-0の八回に先発左腕のグリフィンを続投させ、逆転を許した采配を悔やんだ。「(七回の攻撃時に)ゲッツーで流れが(相手優勢に)一気に変わったという雰囲気を感じた。あの時に決断できなかったのは反省しています」無失点投球を続けていたグリフィンは先頭・菊池の内野安打からピンチを招き、野間の適時打で1点を返され降板。2番手のケラーも小園に逆転打を許した。直前の攻撃では1死満塁で坂本が三直、三塁走者が戻れず併殺を喫した。それでも八回に丸の適時二塁打で追い付き、ドローに持ち込んだ。悩める坂本が5月22日以来の3安打を放つなど明るい話題もある。指揮官は「負けなかったのが大きい」とうなずいた。(谷川直之)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
51395 0.567
(-)
-
(-)
48276
(+3)
232
(+3)
38
(-)
46
(+1)
0.234
(↑0.001
2.160
(-)
2
(-)
巨人
51436 0.543
(-)
2
(-)
43300
(+3)
271
(+3)
54
(-)
46
(+2)
0.238
(↑0.001
2.570
(-)
3
(-)
阪神
51455 0.531
(↓0.006)
3
(↓0.5)
42317
(-)
281
(+4)
42
(-)
32
(-)
0.236
(-)
2.300
(↓0.01)
4
(-)
DeNA
46512 0.474
(-)
8.5
(-)
44330
(-)
342
(-)
66
(-)
48
(+1)
0.251
(↓0.001)
3.030
(↑0.05)
5
(-)
中日
42527 0.447
(-)
11
(-)
42239
(-)
315
(-)
41
(-)
28
(-)
0.236
(-)
2.680
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
41534 0.436
(↑0.006)
12
(↑0.5)
45341
(+4)
356
(-)
68
(+1)
45
(-)
0.239
(-)
3.440
(↑0.02)