オリックス(☆6対2★)西武 =リーグ戦16回戦(2024.08.06)・京セラドーム大阪=
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西武
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ORIX
02000220X61313
勝利投手:山田 修義(2勝1敗0S)
敗戦投手:渡邉 勇太朗(1勝3敗0S)

本塁打
【オリックス】西川 龍馬(5号・2回裏2ラン),中川 拓真(1号・6回裏2ラン),大里 昂生(1号・7回裏ソロ)

  DAZN
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◆オリックスは2回裏、西川の2ランで先制に成功する。その後同点とされるも、6回に中川の2ランで再びリードを奪うと、続く7回には大里のソロなどで2点を追加した。投げては、2番手・山田が今季2勝目。敗れた西武は、先発・渡邉が試合をつくれなかった。

◆試合前のマスコット始球式に、生粋のバファローズファンで京都・祇園東の芸妓(げいこ)の雛佑(ひなゆう)さんが登板した。「めちゃくちゃ緊張しました。練習してたんですけど、お着物を着て投げるとなると感覚も違って、震えが止まりませんでした。まさかこんな日が来るなんて」と感激しきりの様子。開催中の球団イベント「Bs夏の陣」のカラーを主体にした、特製の着物姿。スポンサーの祇園辻利などの刺しゅうが施された。「胸に宗くんを入れました」と、胸元には"推し"である宗のアクリルスタンドを入れてマウンドに上がり、無事に投げ終えた。チームは5位と苦しんでいるが「きっとこんなもんじゃないと思うので、ウチらも応援します。おおきに」とほほ笑んだ。

◆バファローズOBで野球解説者の梨田昌孝氏と真弓明信氏(ともに日刊スポーツ評論家)が始球式でバッテリーを形成した。71歳の同学年。近鉄の首脳陣時代には、小林繁氏を含めた「男前トリオ」としても名をはせた。スポンサーである洋服の青山のイメージキャラクターの2人は、スーツ姿で登場。真弓氏が投手役を務め、見事にノーバウンドで投球。受けた梨田氏は「いいボール投げていた。71には感じない」と振り返った。真弓氏は00年から近鉄で梨田監督のもと、打撃コーチなどを歴任。「京セラドームに入ってきたときから、懐かしいなと思いながら上がってきた。5年間ここでお世話になったので、思い出してました」と話した。01年の近鉄優勝監督でもある梨田氏は、5位に沈んでいる今季のオリックスについて「故障者がちょっと多すぎた。ちょっと大変だと思うけど、まだチャンスはね。優勝は分からないけど、3位までだったら何とか。頑張って欲しい」とエールを送った。

◆オリックスが3発の本塁打攻勢でカード先勝した。まずは2回に西川が5号2ランで先制。右翼5階席まで届く特大の当たりだった。同点に追いつかれた6回には、不振だった中川が勝ち越しとなる今季1号2ラン。西武渡辺の直球を左翼席へ運んだ。直前の中堅守備で、失策が失点に絡んでおり「守備でのミスを取り返そうと思っていた」と振り返った。7回には大里がプロ1号となる右越えソロ。「しっかりと振り抜くことができましたし、打った感触も完璧でした」と振り返った。さらに森の適時打でリードを広げた。先発のエスピノーザは走者を出しながらも粘り、6回途中2失点で降板。2番手の山田が今季2勝目を挙げた。

◆西武先発渡辺勇太朗が、オリックス打線の一発攻勢に泣いた。計3本塁打を浴び7回途中6失点で3敗目を喫し「カード頭を任せてもらったにもかかわらず、本当に申し訳ない」。悔やまれるのは、2-2に追いついた直後の6回1死一塁、中川に左翼上段への2ランを献上。「追いついてもらったところで得点を許してしまい、一番やってはいけないことをしてしまいました」と猛省した。

◆西武先発の渡辺勇太朗投手(23)がオリックス打線の一発攻勢に泣いた。計3本塁打を浴び7回途中6失点で3敗目を喫し「カード頭を任せてもらったにも関わらず、本当に申し訳ないですし、悔しい気持ちでいっぱいです」とコメントした。最も悔やまれるのが、打線が同点に追いついた6回だった。1死一塁で中川に投じた内角高めの直球を左翼席に運ばれ「追いついてもらったところで得点を許してしまい、一番やってはいけないことをしてしまいました」と猛省した。7回には大里にソロ本塁打を打たれ、さらに突き放された。甘い球をことごとくスタンドに運ばれる内容には「状態がよくないなかでも、何とか粘って投げていましたが、甘い球は逃してくれませんでした」と振り返った。試合前までの渡辺の今季成績は、9試合に登板して1勝2敗、防御率2・30。安定した成績を誇る23歳右腕に5位オリックスとの大事なカード初戦を託したが、期待に応える活躍は見られなかった。渡辺久信GM兼監督代行(59)は「2点を取った後の、あの回(6回)を何とか抑えてくれれば流れが絶対変わったと思う。結果的にまた本塁打を打たれので、ちょっと厳しい評価になる」と厳しかった。

◆オリックスが今季最多タイの1試合3発で連敗を阻止した。6回には中川圭太内野手(28)が決勝の左越え1号2ラン。昨季12発も、今季は203打席目で待望の1発に「やっと出たなという感じ。スタメンキッズの子に『ホームラン打ってください』と言われていたので、打てて良かった。ホームランの感触を忘れてたんですけど、飛んでくれて良かった」。試合前に中嶋監督から下半身の使い方をアドバイスされていた。指揮官は西川と大里のアーチも含め「3本とも本当に効果的。全部大きい」と振り返った。西川(2回に右翼5階席へ先制5号2ラン)「うまく反応して打つことができました」

◆オリックス・中川圭太内野手(28)が勝ち越し弾を放った。2―2の六回に1死で西川が右前打。ここで打席に立つと、先発・渡辺の高めの直球を振り抜き、左翼席にたたきこんだ。今季1号となる2ランで勝ち越し。「とにかく守備でのミスを取り返そうと思っていたので、勝ち越すことができてよかったです!」とコメントした。直前の守備では悔しいミスもあった。六回先頭の蛭間の中前打に中川が猛チャージするも、後ろにそらして無死二塁。それからピンチが広がり、同点に追いつかれた。七回には育成出身3年目の大里が右翼へプロ1号ソロを放ち、リードを広げると、直後にも森も適時打が飛び出した。

◆オリックスは中川の決勝弾で勝利。1試合3発、13安打6得点と打線が奮起した。二回に西川が先制2ラン。同点に追いつかれて迎えた六回には直前の守備で失策を記録していた中川が左翼へ勝ち越し2ランを放って流れを引き寄せた。さらに七回には育成出身3年目の大里にもプロ1号となるソロ本塁打が飛び出して相手を突き放した。

◆2022年に育成契約でオリックスに入団した25歳の大里が七回、プロ初本塁打となるソロを放った。直球を捉えて右翼席に突き刺し、一塁を回ると誇らしげに右腕を突き上げた。観戦に訪れていた母に勇姿を見せ「小さい頃からかなり迷惑をかけていた。ちょっとでも恩返しできたかな」。ホームランボールも渡すという。思い切りのいい打撃と内野で複数のポジションを守る器用さで1軍に定着しつつある。故障者が多いシーズンで頭角を現した岩手県出身の若武者に、中嶋監督も「出なきゃいけないという選手に、もう少しでなれる」と目を細めた。

◆忘れかけていた感触が自分を呼び覚ましてくれた。打った瞬間にそれと確信。苦しみ、どん底からはい上がったオリックス・中川が、203打席目で今季1号の決勝2ランだ。「今年初めてのホームランやったんで、ホームランの感触を忘れてたんですけど、飛んでくれてよかったですね」2―2の六回無死一塁で高めの直球を完璧に捉えて左翼にたたきこみ、勝利への流れを呼び込んだ。直前の中堅の守備では名手らしからぬミスを犯した。六回、先頭の蛭間の打球を後ろにそらし、無死二塁。ピンチが広がり、同点に追いつかれるきっかけを与えてしまっていた。「センターでやらかしちゃったので、何とか取り返そうと」。名誉挽回を期して臨んだ打席で〝一発回答〟してみせた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
63313 0.670
(↑0.003)
M36
(-)
46412
(+6)
250
(+4)
68
(-)
69
(+1)
0.258
(-)
2.380
(↓0.02)
2
(-)
ロッテ
51416 0.554
(↓0.006)
11
(↓1)
45365
(+4)
353
(+6)
56
(+1)
45
(-)
0.253
(↓0.001)
3.280
(↓0.03)
3
(-)
日本ハム
48427 0.533
(↑0.005)
13
(-)
46364
(+5)
334
(+1)
67
(+1)
66
(-)
0.248
(-)
2.940
(↑0.02)
4
(-)
楽天
47472 0.500
(↓0.005)
16
(↓1)
47336
(+1)
396
(+5)
47
(-)
62
(-)
0.243
(↓0.001)
3.810
(↓0.01)
5
(-)
ORIX
42523 0.447
(↑0.006)
21
(-)
46283
(+6)
311
(+2)
41
(+3)
37
(-)
0.241
(↑0.002
2.870
(↑0.02)
6
(-)
西武
29662 0.305
(↓0.004)
34.5
(↓1)
46224
(+2)
346
(+6)
38
(-)
52
(-)
0.208
(↑0.001
3.220
(↓0.03)