巨人(★0対5☆)広島 =リーグ戦14回戦(2024.08.06)・東京ドーム=
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広島
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巨人
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勝利投手:アドゥワ 誠(6勝3敗0S)
敗戦投手:山﨑 伊織(7勝4敗0S)

本塁打
【広島】坂倉 将吾(6号・6回表ソロ),末包 昇大(7号・6回表ソロ)

  DAZN
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◆広島は初回、小園の適時打で1点を先制する。その後は5回表に野間の適時打で2点を加えると、続く6回には坂倉と末包に連続ソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・アドゥワが9回無失点の快投。プロ初完封で今季6勝目を挙げた。敗れた巨人は、打線が振るわなかった。

◆投打がかみ合った広島が巨人に勝利し、7連勝で9連戦を白星発進した。1回に4番小園が1死一、三塁から右前適時打で幸先良く先制点を奪った。5回には2死満塁から野間が一塁左を抜ける2点打で加点。6回には坂倉と、この日1軍に復帰したばかりの末包の2者連続本塁打でリードを5点に広げた。末包は8回にも二塁打を放ち、復帰戦から2本の長打によるマルチ安打となった。先発アドゥワは4回まで無安打投球を見せると、5回1死から初安打を許しても、落ち着いて後続を断った。6回2死満塁も、大城を二ゴロに打ち取って本塁を踏ませなかった。7回以降も危なげなく、72日ぶり6勝目をプロ入り初完封で飾った。

◆巨人が今季16度目の完封負けを喫し、広島との首位攻防戦の第1ラウンドを落とした。シーズン16度の完封負けは、47、15、23年の15度を更新するワーストとなった。広島先発アドゥワの動く球に苦戦した。25歳の右腕にプロ初完封を献上した。最大のチャンスは6回。2死満塁と攻めたが、大城卓が二ゴロでホームを踏めなかった。7月19日中日戦以来の12試合ぶりの完封負けだった。先発の山崎伊は6回8安打で今季ワーストの5失点だった。初回に1失点すると、5回も2失点と粘りきれず、6回は2者連続アーチを浴びた。終始、追う展開で、流れを手繰り寄せられなかった。広島とのゲーム差は2に拡大した。

◆復帰祝いだ。広島末包昇大外野手(28)が、45日ぶりに1軍の舞台に帰ってきた巨人戦で、7号ソロを含むマルチ安打を記録した。3点リードの6回。前打者坂倉のソロに続き、巨人先発山崎伊の初球を左翼席中段に運んだ。8回にも二塁打を放ち、持ち前の長打力を見せつけた。今季最長連勝を7に伸ばし、9連戦初戦を白星発進。広島にとって特別な1日に、東京から勝利を届けた。末包は反射的に振り出していた。6回。前打者坂倉のソロでリードを4点に広げた直後だ。山崎伊の浮いた初球を思い切り振り抜いた。一塁へ確信歩きする、完璧な1発。真っ赤に染まる左翼席中段に白球が消えるのを確認すると、静まり返る敵地のダイヤモンドを1周した。帰ってきたGキラーのバットが、相手の反撃意欲を消沈させた。「ゾーンで行けると思ったら全部行こうと思っていた。それくらいでいければ、今後のやりようが見える。見て見てだと自分のバッティングがどうか分からなくなるので、まずはしっかり振っていくことができて良かったです」左太もも裏肉離れを発症した6月22日中日戦以来の1軍の舞台だった。バットを振ることで、調整していった。1回2死一、三塁で迎えた復帰初打席から、すべて振った。空振り、ファウル、右飛。4回2死からの第2打席はファウルの後、三ゴロに終わった。見送った球は1球もない。覚悟を決めた積極性が、失投を見逃すわけがなかった。8回も、2番手平内の初球を捉えて右中間へ二塁打を放った。「心の準備はできていた。久しぶりだったので緊張はありましたけど、その中でもどんどん振っていけたので良かった」。昨季巨人戦打率3割4分4厘で6本塁打。今季も13打数6安打2本塁打と、Gキラーぶりは健在だ。今季最長の7連勝とし、9連戦を白星発進した。この日は、原爆が投下されてから79年の「原爆の日」だった。広島出身の新井監督は「今日1日、平和に野球ができることに感謝しながらグラウンドに立っていました。そういう日に勝てて良かったと思います」と広島に勝利を届けることができて安堵(あんど)した。【前原淳】

◆広島アドゥワ誠投手がプロ初完封で72日ぶりの6勝目を手にした。4回まで無安打投球。5回1死から初安打も後続を断ち、6回2死満塁は大城を二ゴロに打ち取った。7回以降は危なげなく、プロ最多133球で投げきった。「長いイニングを投げようとは思っていないけど、結果こうなったので良かったのかな」。7日にも再び出場選手登録を抹消され、次回登板は2週間後の同じ東京ドームでの巨人戦が見込まれる。

◆巨人が首位攻防初戦で、球団ワースト記録を更新する16度目の完封負けを喫した。広島アドゥワに5回1死まで無安打に抑えられ、3安打無得点に終わった。阿部慎之助監督は「150キロ出なくても、ああやって抑えるんだっていうお手本のピッチングをされました。完敗だよ、今日は」と、丁寧に投げ込む相手右腕に脱帽。その中で、打ち崩そうとする積極性が見られなかった場面を指摘した。3回先頭の岸田が四球を選び、この試合、チームで初出塁して迎えた泉口の打席。外角低めへ集めた直球4球すべてを見逃して三振に倒れた。バットを1度も振らない姿に「全部見逃して帰ってきた。もうちょっとカープのバッターを見習って欲しい。あれだったら今の俺でもできるよね。打席に行って振らないんだったら」と、苦言を呈した。首位広島とのゲーム差は2に広がった。山崎伊(6回8安打今季ワースト5失点で4敗目)「最低のピッチング、最悪のピッチングだったと思う。3点差で粘っていかないといけないところで、(6回の)2本の本塁打は防がないといけなかった」

◆投打がかみ合った広島が巨人に勝利し、7連勝で9連戦を白星発進した。1回に4番小園の右前適時打で先制すると、5回2死満塁からは野間の2点打で加点。6回には坂倉と、この日1軍に復帰したばかりの末包の2者連続本塁打でリードを5点に広げた。先発アドゥワは4回まで無安打投球。5回1死から初安打を許すも、6回2死満塁を打ち取るなど最後まで落ち着いた投球を披露した。7回以降は危なげなく、72日ぶり6勝目をプロ入り初完封で飾った。試合後の新井貴浩監督(47)の談話は以下の通り。-アドゥワ投手が好投新井監督 素晴らしいピッチングだったね。もちろんこちらとしては期待して送り出してますけど、期待以上のピッチングをしてくれました。9連戦の頭というのもあったし、本当にもう最高のピッチングだったと思います。素晴らしい!-2軍再調整をへて臨んだマウンド新井監督 あれだけ開幕からずっとローテーションで投げ続けたというのは初めてだったと思うし、疲れというのはあったと思う。いろんなことを考えながら、3週間ぐらいファームでやってもらって、また今日、素晴らしいピッチングを見せてもらいました。何も言うことはございません。-打線も初回からいい形で新井監督 相手がいいピッチャーだったので、何とか先制点をというところで、アキ(秋山)がヨーイドンでいいツーベースを打ってくれて、小園も難しい球だったけど。あの先制点というのはチームに元気を与えましたよね。-5回、野間選手の粘った末の追加点も大きかった新井監督 本当に彼らしい、粘って粘って粘っての素晴らしいヒットだったと思います。またサク(坂倉)もいいホームランだったし、スエ(末包)もね。今日もうちらしい野球ができたと思います。ベテラン、中堅、若手と、カープらしい全員野球だったと思います。-末包選手は復帰戦で新井監督 本人も早く帰ってきたかったと思う。"あまり気負わずにやりなさい"とは言ったんだけど、いきなり全開だったよね。また、彼も"今日ホームラン打ちます"って言ってたんで。本当に打っちゃいましたね。本当に素晴らしいホームランでした。-復帰初戦でホームランという結果は、なかなかできることではない新井監督 やっぱり、しっかりとした技術も。まぐれでホームランは打てない。彼も昨年の経験が自信になっていると思います。-この9連戦は先発8人で回す。アドゥワ投手の今後は新井監督 また次は1回抹消して。次は本人にも伝えている。また、ここ(東京ドーム)で投げるから。-今日は8月6日新井監督 8月6日は広島の人にとって。もちろん自分も広島で生まれ育って、特別な日なので、今日1日、平和に野球ができることに感謝しながらグラウンドに立っていました。そういう日に勝てて良かったと思います。

◆巨人山崎伊織投手(25)が6回8安打、今季ワーストの5失点で4敗目を喫した。初回1死一、三塁から広島小園に先制の右前適時打を許した。5回は2死満塁から野間に右前に2点適時打を浴びた。6回は坂倉、末包に2者連続アーチを献上。首位攻防戦で結果を出せず「最低のピッチング、最悪のピッチングだったと思う。3点差で粘っていかないといけないところで、(6回の)2本の本塁打は防がないといけなかった」と猛省した。

◆巨人・グリフィンが7日の広島戦に先発する。前回7月31日の阪神戦は4回4失点で3敗目。自身のハイクオリティースタート(先発で7回以上、自責点2以下)は5試合連続で止まった。「簡単に言うと(投球フォームの)バランスがよくなかった。前回の反省から基本に立ち返った」と調整に励み、上位対決に向け「相手は関係ない。自分が投げるときは勝つことが大事」と意気込んだ。

◆広島が今季初の7連勝。一回に小園の右前打で先制し、五回は野間が2点打、六回は坂倉と末包の連続本塁打で突き放した。アドゥワは3安打に抑えてプロ8年目で初完封の6勝目。巨人は山崎伊が今季ワースト5失点と粘れなかった。

◆巨人は今季16度目の零封負けを喫した。広島先発のアドゥワの前に打線が沈黙し、阿部慎之助監督(45)は「150キロが出なくても、ああやって抑えるんだというお手本のピッチングをされた。完敗です」と振り返った。シーズン16度目の零封負けは、1947、2015、23年の15度を更新する球団ワーストとなった。ここまで防御率1点台だった先発の山崎伊が6回8安打5失点。投打がかみ合わず、首位・広島に敗れ、ゲームを2に広げられた。指揮官は自ら、0―1の三回無死一塁で一度もバットをスイングすることなく見逃し三振を喫したドラフト4位・泉口(NTT西日本)の打席に触れ、「あれだったら今の俺でもできるよ。打席にいって振らないんだったら。もう少しカープのバッターを見習ってほしい」とあえて名指しで苦言を呈した。

◆広島のアドゥワがプロ8年目で初完封を果たした。単打3本に抑え、133球の力投で5月26日以来の白星となる6勝目。「広島にとって特別な日に勝てたのは縁があるのかな」と話し、「原爆の日」の快投に感慨深げだった。7月15日以来の登板で、課題だった制球を修正してきた。カーブを交えて緩急も駆使し、六回は連打による無死一、二塁から丁寧に低めに集めて後続を断った。奪った三振は三つで、巨人の阿部監督を「150キロが出なくても抑えられるという、お手本の投球をされた」と脱帽させた。通算100登板目の節目を飾っても「1勝は1勝。自分にあんまり期待していないので」と謙虚な人柄らしく喜びは控えめだった。

◆ホームベースが遠かった。巨人は、広島との首位攻防第1ラウンドで今季16度目の零封負け。阿部慎之助監督(45)は「見たまんまだよね。完敗です」と言葉少なに振り返った。打線は、広島先発のアドゥワを最後まで捉えることができず、3安打と沈黙。指揮官は「150キロが出なくてもああやって抑えるというお手本の投球をされた」と脱帽だった。シーズン16度目の零敗は1947年、79年、2015年、昨年の15度を更新する球団ワーストとなった。「一個だけ苦言を呈したいのは」と監督自ら切り出したのは、0―1の三回無死一塁でのドラフト4位・泉口(NTT西日本)の打席。犠打やヒットエンドランなど、あらゆる作戦が考えられる状況でルーキーにヒッティングを求めた。結果は一度もバットを振ることなく見逃し三振。「打席にいって振らないなら、今の俺でもできる。もう少しカープの打者を見習ってほしい」と声を大にした。広島の勢いを止めることができず、ゲーム差は2に広がったが「切り替えて、明日頑張ってもらいます」と前を向いた。(樋口航)巨人の無得点での敗戦は7月19日の中日戦(●0-1、バンテリンドーム)以来、今季16度目。シーズン16度の零敗は球団ワースト記録を更新。これまでの1947年、79年、2015年、23年の各15度を上回った。零封負けのシーズン最多記録は56年の大洋と東映の各31度。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
51394 0.567
(↑0.005)
-
(-)
49273
(+5)
229
(-)
38
(+2)
45
(-)
0.233
(-)
2.160
(↑0.02)
2
(-)
巨人
51435 0.543
(↓0.005)
2
(↓1)
44297
(-)
268
(+5)
54
(-)
44
(-)
0.237
(↓0.001)
2.570
(↓0.03)
3
(-)
阪神
51445 0.537
(↓0.006)
2.5
(↓1)
43317
(+4)
277
(+5)
42
(+1)
32
(+1)
0.236
(↑0.001)
2.290
(↓0.03)
4
(-)
DeNA
46511 0.474
(↓0.005)
8.5
(↓1)
45330
(+2)
342
(+6)
66
(-)
47
(-)
0.252
(↑0.001)
3.080
(-)
5
(-)
中日
42526 0.447
(↑0.006)
11
(-)
43239
(+6)
315
(+2)
41
(+1)
28
(-)
0.236
(-)
2.710
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
40534 0.430
(↑0.006)
12.5
(-)
46337
(+5)
356
(+4)
67
(+1)
45
(-)
0.239
(↑0.002)
3.460
(↓0.01)