楽天(★1対5☆)日本ハム =リーグ戦14回戦(2024.08.06)・楽天モバイルパーク宮城=
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日本ハム
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楽天
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勝利投手:金村 尚真(5勝4敗0S)
敗戦投手:則本 昂大(3勝2敗23S)

本塁打
【日本ハム】万波 中正(15号・10回表満塁)

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◆日本ハムは0-0で迎えた5回表、清宮の適時二塁打で1点を先制する。その後同点とされて迎えた延長10回には、万波のグランドスラムが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・金村が9回1失点の快投で今季5勝目。敗れた楽天は、6番手・則本が痛恨の一発を浴びた。

◆日本ハム金村尚真投手(23)が、プロ初完投初完封をあと1死のところで逃した。立ち上がりから丁寧な投球を披露。5回に清宮の適時打で1点の援護を受けても、安定感を欠くことなく9回のマウンドに上がった。先頭の中島を二ゴロに打ち取ったが、1死から辰己、浅村に連打を浴び、2死二、三塁となった。あと1死から、茂木に144キロのスプリットを左前に運ばれた。なおも2死二、三塁のサヨナラのピンチはしのいだが、好投を続けてきただけに悔やまれる1球となった。金村は7月17日の楽天戦(エスコンフィールド)でも、あと1死でプロ初完投を逃していた。メモリアルなマウンドに、あと1死の壁が立ちはだかった。

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◆日本ハムが万波中正外野手(24)のプロ初のグランドスラムで延長戦を制した。1-0の9回に先発の金村が、プロ初完投初完封をあと1死で逃した直後の延長10回だった。2死満塁から楽天クローザーの則本に対し、フルカウントから153キロの直球を強振。打球は右中間席へ飛び込む満塁弾となった。勝負を決める一打を「バッチリでした。点が入れば金村にも勝ちがつくなと思ってましたし、何とか返したいなと思ってました」と振り返った。劇的な一打で大きくリードを広げると、2番手池田が試合を締めくくった。9回1失点と好投した金村は5勝目を手にした。2位ロッテが敗れたため、ゲーム差は2に縮まった。万波は「楽天との3連戦、Aクラス争いに大事なので、3つ勝って(10日からのエスコンフィールドでの西武戦へ)帰れるように頑張ります」と力を込めた。

◆楽天が順位が1つ上の3位日本ハムとの直接対決で、手痛い1敗を喫した。0-1の9回2死二、三塁から6番茂木が同点打を放った。しかし、延長10回2死満塁、守護神則本が5番万波に決勝の満塁弾を浴びて敗戦。今江監督は「もうノリ(則本)でね、やられたらもう仕方ないです。これまで頑張ってきてくれてますしね。また切り替えてやっていくしかない」。勝率は再び5割に後退した。

◆楽天安田悠馬捕手(24)が、今季1軍初出場した。この日に昇格し、0-1の8回1死、大歓声を浴びながら代打で登場。初球を打って二ゴロに倒れたが、その裏からは守備に入った。1-1の延長10回2死満塁で、守護神則本が日本ハム万波に決勝満塁弾を浴びて敗戦。「最後、抑えたかったんですけど、本当に勝ちたかったという気持ちが強いですね」と振り返った。難しいバウンドのボールを止めるなど、2軍で重点的に鍛えてきた守備面では一定の成果は示した。「そこに関してミスがなかったのはまずは良かったです」。出場を待ち望んでいたファンから大声援を受け「応援してくれてるファンの方はありがたいです」と感謝した。今江監督は今季初出場した安田について「しっかり守備も最後止めてたし、安田もね、そういう意味で、ファームでしっかりやってきたものを見せてくれて、またチャンスをあげたいなという思いになりました」と評価した。

◆楽天早川隆久投手(26)は、球数がかさむ苦しい投球となった。ここまでチームトップタイの7勝。投手陣をけん引してきたが、5回103球、6安打1失点で降板した。日本ハム打線にファウルでしぶとく粘られ、初回に20球、2回に30球など球数を要した。「相手バッターのアプローチがうまかったなっていうところと、自分が決めきりたいところで決めきれなかったのが早い回で降板してしまった原因かなと思います」と振り返った。5回1死二塁から1番松本剛を空振り三振に封じた直後に先制点を献上。2番清宮を早々2ストライクと追い込んだが、3球目のフォークを右中間に運ばれた。「欲を言えば、清宮選手に打たれたところも抑えられたなっていうところはあった。ああいうところで苦しい試合展開になってしまったからこそ、もうちょっと詰めていきたいと思います」と前を向いた。

◆日本ハム万波中正外野手(24)が、プロ初のグランドスラムでチームを勝利に導いた。同点に追い付かれた直後の延長10回2死満塁、フルカウントから楽天守護神則本の153キロストレートに反応。右中間スタンドにたたき込んだ。2位ロッテとのゲーム差を2差に詰める大きな1発に「バッチリでした」と喜んだ。通算59本目だが、意外なことに満塁アーチは初。「去年、ランナー多い場面でのホームランが本当になくて、すごい気にしてたんで、ああいうところでホームラン打ててほんとにうれしく思います」。7月下旬に一時調子を落とし3試合連続でスタメンを外れたが、徐々に調子が戻ってきた。9回に追いつかれた嫌なムードを振り払う1発に、新庄監督も「ああいうところで決められる選手っていうのはやっぱ使いたい。チャンスに強いバッターっていうのは、やっぱ外せない1人」と強い口調で話した。6回の第3打席まで3打数無安打2三振も、まったく動揺はなかった。「代打でいっているわけでもない。4打席トータル。3打席もライトフライと三振2つでしたけど、見え方がすごく良かった。打ちにいって打ち取られた感じ。微調整できれば何とかなるという感じだった」。ヒットが出なくても、試合中に自分で修正し、勝負どころでの決勝弾につなげた。4位楽天との3連戦。3連敗なら順位が入れ替わる状況で、まず4カードぶりの初戦白星。万波は「初戦取れたのは大きい。1個勝った状態で進むと気持ちのゆとりも出る。できれば3連勝したい」。白星を重ね、まず2位ロッテとの差を縮める。【永野高輔】

◆右足首の負傷から復帰した日本ハム水野達稀内野手が6月21日楽天戦以来46日ぶりに1軍出場した。「9番遊撃」でスタメン出場。久しぶりの1軍舞台に「やっぱなんか緊張しますね。なかなか慣れないもんです」と、4打数無安打に終わった。それでも新庄監督は「反応はいい。試合勘がまだ戻ってないのかメリハリのできてるスイングができてないですけど、これは慣れていく。足首の方も良さそうだし」と話した。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が"汚名返上"の猛打賞を記録した。5回2死二塁で右中間へ先制の適時二塁打。10回1死一塁では左翼フェンス直撃の二塁打を打ち、万波の満塁弾をお膳立てした。3回1死からは四球で出塁も、郡司の中飛でアウトカウントを間違え併殺に倒れており「絶対に取り返してやるという強い気持ちで打ちました」。新庄監督は「普通なら代えてますけど、もう1回チャンス与えようと。結果論ですけどね」と苦笑いだった。

◆日本ハム金村尚真投手(23)が、プロ初完投初完封を逃しながらも5勝目をマークした。8回までわずか87球で無失点の快投だったが、1-0の9回2死二、三塁から楽天茂木に同点適時打を浴びた。それでもサヨナラは許さず、9回を109球1失点で投げ切り、延長10回の万波中正外野手(24)のプロ初の満塁弾で白星を手にした。今季途中から先発転向した右腕の好投で、2位ロッテとのゲーム差は2に縮まった。一塁側ベンチに腰かけ、がっくりとした金村の表情が生き返った。9回に茂木に144キロのスプリットを左前にはじき返され、プロ初完投初完封をあと1死で逃した直後。延長10回2死満塁、同い年の万波のグランドスラムで、消えかけた白星をつかんだ。「マンチュウ、打ってくれとずっと願っていたので、願いが通じて良かったです」と、歓喜のハイタッチを交わした。劇的な白星にも、27アウト目の重さが残った。金村は「満足はしていられない。気持ちの面だと思うので、そこは自分で乗り越えていくしかない」と、神妙な面持ちでラストイニングを振り返る。「あと1死」で泣いたのは2度目。7月17日の楽天戦(エスコンフィールド)では、プロ初完投目前の9回2死満塁でマウンドを譲った(8回2/3を2失点)。「9回ツーアウトまでいけたっていうのは今までの自分よりはいいな」と先発投手として成長を実感しつつも「あそこ(9回)を投げきってこそ。そこは僕の弱さかなっていうのは感じる」と、最後のアウトへの思いを語っていた。再び最終回に訪れた試練。指揮官も若き右腕と同じく、悔しさをあらわにした。新庄剛志監督(52)は「悔しいですよね。本音はね。抑えたいっていう気持ちが甘いところにいってしまうっていうね...」と言った。一塁が空いている状況で、第2打席で安打を放っていた茂木との勝負。9回2死からの悔しさは残したが、8回まで87球で3安打無失点。わずか1点の援護の中で好投した。金村は「相手がどんどん振ってくる打線だったので、軽く入るのではなく、しっかり勝負しきれたのは良かった」と手応えもつかんだ。この1勝で2位ロッテとは2ゲーム差。1アウトに再び泣いた右腕が、混戦のAクラス争いで貴重な白星を生み出していく。【黒須亮】

◆日本ハム・山崎が7日の楽天戦に先発する。対楽天は今季ここまで4試合に先発し、0勝1敗、防御率3・60で「先頭打者を注意したい」と表情を引き締めた。前回7月31日のオリックス戦(エスコン)では6回5安打1失点で7勝目を挙げた10年目左腕。「力を入れるポイントも自分なりにしっかり考えて投げたい」と視線を上げた。

◆日本ハムは1―1の延長十回2死から、万波が右中間にプロ初の満塁本塁打を放って勝ち越した。金村は完封を逃したものの、9回1失点と力投し5勝目。楽天は九回2死から茂木の適時打で追い付いたが、十回に則本が打たれた。

◆先発の日本ハム・金村が9回6安打1失点の好投で今季5勝目(4敗)をマーク。自身の連勝を4に伸ばし「テンポ良く投げられましたし、相手がどんどん振ってくる打線でしっかり勝負できたのは良かった」とうなずいた。九回、茂木に同点打を許し、プロ初完封を逃した2年目右腕。意欲的に「気持ちの面だと思う。そこは自分で乗り越えていくしかない」と視線を上げた。

◆日本ハムは6日、楽天14回戦(楽天モバイルパーク)に5-1で勝利した。「5番・右翼」で先発出場の日本ハム・万波中正外野手(24)が1-1の延長十回2死から、右中間にプロ初の15号満塁本塁打を放って勝ち越した。チームは2位・ロッテに2ゲーム差に接近した。一塁ベースを回り、右拳を高々と突き上げた。万波が延長十回2死満塁、15号満塁本塁打。主砲が値千金の一発を放ち、接戦にケリを付けた。「皆さんが必死につないでくれたチャンス。何とか(走者を)かえしたいなと思って打席に入りました」3球で追い込まれたが、そこから粘って7球目を捉えた。「だんだんタイミングが合わせられた」とフルカウントから楽天の守護神、則本の153キロの直球を右中間席へ運び「(感触は)バッチリでした」と笑みを浮かべた。横浜高(神奈川)からドラフト4位で入団したスラッガーは、プロ6年目で自身初のグランドスラムを放ち「昨年は走者が多い場面での本塁打がなくて気にしていた。ああいうところで打ててうれしい」と声を張った。たゆまぬ探求心が結果に結びついた。球宴明けの直近8試合は打率・208(24打数5安打)と低迷。タイミングが遅れていたため「動き出しのきっかけを作れるように」と始動の際に捕手寄りの右足のかかとを踏む動作を新たに取り入れた。試合前に必ず行うエクササイズからヒントを得たといい、打撃フォームに落とし込んだという。4位楽天との3連戦の初戦に競り勝ち、2位・ロッテに2ゲーム差に迫った。「3タテを食らっていたら4位に転落していた。初戦を取れたのは大きい」と万波。さらなる上位進出にはこの男の完全復活が欠かせない。(加藤次郎)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
63313 0.670
(↑0.003)
M36
(-)
46412
(+6)
250
(+4)
68
(-)
69
(+1)
0.258
(-)
2.380
(↓0.02)
2
(-)
ロッテ
51416 0.554
(↓0.006)
11
(↓1)
45365
(+4)
353
(+6)
56
(+1)
45
(-)
0.253
(↓0.001)
3.280
(↓0.03)
3
(-)
日本ハム
48427 0.533
(↑0.005)
13
(-)
46364
(+5)
334
(+1)
67
(+1)
66
(-)
0.248
(-)
2.940
(↑0.02)
4
(-)
楽天
47472 0.500
(↓0.005)
16
(↓1)
47336
(+1)
396
(+5)
47
(-)
62
(-)
0.243
(↓0.001)
3.810
(↓0.01)
5
(-)
ORIX
42523 0.447
(↑0.006)
21
(-)
46283
(+6)
311
(+2)
41
(+3)
37
(-)
0.241
(↑0.002)
2.870
(↑0.02)
6
(-)
西武
29662 0.305
(↓0.004)
34.5
(↓1)
46224
(+2)
346
(+6)
38
(-)
52
(-)
0.208
(↑0.001)
3.220
(↓0.03)