西武(★5対10☆)楽天 =リーグ戦18回戦(2024.08.04)・ベルーナドーム=
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楽天
012200500101511
西武
3001001005821
勝利投手:渡辺 翔太(5勝0敗0S)
敗戦投手:水上 由伸(1勝1敗0S)

本塁打
【楽天】阿部 寿樹(5号・2回表ソロ)
【西武】野村 大樹(3号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆楽天は2点を追う3回表、小郷と辰己が適時打を放ち同点とする。続く4回に黒川の適時打などで2点を勝ち越すと、7回には黒川の走者一掃となる適時二塁打などが飛び出し、相手を突き放した。投げては、2番手・渡辺翔が今季5勝目。敗れた西武は、投手陣が精彩を欠いた。

◆楽天今江敏晃監督(40)が、先発投手陣の不足に頭を悩ませた。この日は津留崎大成投手(26)がプロ初先発。イースタン・リーグで3度先発は経験しているが、「まず3イニング」と期待を込めた。現状の先発陣は早川や内、藤井、ルーキー古謝らが中心。指揮官は「荘司だったりポンセだったりそのあたりは思っている以上に苦しんでいるので。そういう意味では結果というより、投げられないような現状という。(これほど)厳しいのはちょっと想像していなかった部分はありますね」と胸の内を明かした。前日3日の同戦では滝中瞭太投手(29)が7回4失点で負け投手。登録抹消はせず、「(もう1度)行くしかないです」とした。ポンセは同日のイースタン・リーグのオイシックス戦(楽天モバイル)で6回無失点と好投したが、「今のところはまだ考えていないです」と再昇格には慎重な姿勢を見せた。10日からは9連戦が控えており、先発投手陣のやりくりが課題となる。

◆埼玉・所沢市観光大使に就任したEXILE NAOTO(40)が、西武楽天18回戦(ベルーナドーム)の試合前にセレモニアルピッチを行った。ノーワインドアップから全力で右腕を振り、ボールは捕手のミットにノーバウンドで収まるストライク投球。スピードは112キロを計測したが「115キロを目指してたんですけど3キロ及ばず」と悔しそうだった。投球前には観光大使就任式も行われ「所沢は僕が生まれ育った街。自然と近代的な街が融合した美しい街だと思ってますので、その魅力を少しでもみなさんにお伝えできるように頑張りたい」と話した。

◆プロ初先発の楽天津留崎大成投手(26)が、初回に自らのミスもあり3失点を喫した。先頭の源田に内野安打を許すと、執拗(しつよう)にけん制。1死となり蛭間の打席で、源田に対する4度目のけん制球が悪送球となり、ピンチを広げた。2死二塁から山村に先制の適時打。外崎、ガルシアに連続二塁打を浴び、3失点を許した。1イニング目の守備時間は約20分。28球を要し、投球間隔が30秒に迫るなど、リズムを作れなかった。津留崎は今季イースタン・リーグで3度の先発を経験しての1軍先発マウンド。同リーグの最多投球回が6イニングだったこともあり、今江敏晃監督(40)は「とりあえず3イニング」と、先発投手陣が不足する状況で期待を込めていた。

◆西武野村大樹内野手が2日楽天戦以来2試合ぶりの1発を放った。2点を追う4回1死の第2打席。2ボールから147キロ直球をとらえ、左翼スタンドへ第3号をかち込んだ。「打った感触がよかったので、もしかしたらと思いました。本塁打になってよかった」。一塁の守備では、4回2死一、二塁でゴロをさばけずに失策し、失点につながるミスもあったがバットで取り返した。

◆西武が逆転負けで6月29日以来となる2連勝はならなかった。1回に4番山村、5番外崎、6番ガルシアの3連続タイムリーで3点を先制。しかし先発左腕の菅井が2回阿部にソロを浴び1点を失うと、3回には小郷、辰己にタイムリーを打たれ、2回2/3で降板。「先に3点を取ってもらっている中で、ふがいないピッチングをして本当にチームに申し訳ないです」と悔しがった。4回には2番手右腕水上が黒川に勝ち越し適時打を打たれるなど、この回2失点。7回には一挙5点を失うなど、中継ぎ投手陣も踏ん張り切れなかった。渡辺GM兼監督代行は「今日は勝たなくちゃいけない試合だったとは思いますけどね。初回に非常にいい攻撃ができて、複数得点して先制できたというところで、なんとか向こうの攻撃を止めたかったけど」と口にした。29勝65敗で借金「36」。6日から大阪でオリックスとの3連戦、10日からは北海道で日本ハムとの3連戦を戦う。敵地での6試合、勝利を重ねて本拠地に戻りたい。

◆楽天阿部寿樹(35)のメモリアルアーチで打線が勢いづき、逆転勝利を収めた。0-3の2回2死、阿部が左中間へ5号ソロを放ち、1点を返した。このアーチがプロ野球史上47人目となる全12球団からの本塁打。「なかなかできないことなので、良かったと思います」と振り返った。34歳の1発で火がついた打線は4回までに5得点。7回には打者一巡の5得点で勝負を決め、貯金を再び1とした。

◆6月に支配下登録され、自身4度目の先発に臨んだ西武・菅井信也投手(21)は2回2/3を投げて3安打3失点。本来の力強い投球は影を潜め、7月15日のオリックス戦(ベルーナ)以来のプロ2勝目はならなかった。登板前に「勝ちを届けられるような投球をファンの皆さまの前でできたらいいなと思います」と力を込めていた3年目左腕。一回、味方に3点の援護をもらったが、リードを守り切れなかった。二回、阿部に142キロの直球をはじき返され、5号ソロを被弾。三回は1死一塁で小郷の左翼線適時二塁打で1点差に詰め寄られ、2死後、辰己に左前適時打を浴びて追い付かれた。前回7月28日の日本ハム戦(エスコン)では6安打6失点で自己最短となる1回?でKO。「自分のいつもの真っすぐより弱かった」と振り返り、この1週間は「ステップして強く投げる」ことに重きを置いて調整した。一回にこの試合最速の147キロを計測したが二回以降、140キロ台後半の直球はなし。打たれ球は全て140キロ台前半の直球だった。(加藤次郎)

◆楽天が15安打10得点で打ち勝った。3―3の四回に黒川の適時打と失策で2点を勝ち越し、七回に黒川の3点二塁打など打者一巡で5得点し突き放した。2番手の渡辺翔が5勝目。西武は一回に3点を先制したが、投手陣が崩れた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
62313 0.667
(↑0.004)
-
(-)
47406
(+3)
246
(+2)
68
(+1)
68
(-)
0.258
(-)
2.360
(-)
2
(-)
ロッテ
51406 0.560
(↑0.004)
10
(-)
46361
(+3)
347
(-)
55
(+1)
45
(-)
0.254
(-)
3.250
(↑0.04)
3
(-)
日本ハム
47427 0.528
(↓0.006)
13
(↓1)
47359
(+2)
333
(+3)
66
(+1)
66
(-)
0.248
(↓0.001)
2.960
(-)
4
(-)
楽天
47462 0.505
(↑0.005)
15
(-)
48335
(+10)
391
(+5)
47
(+1)
62
(-)
0.244
(↑0.002
3.800
(↑0.01)
5
(-)
ORIX
41523 0.441
(↓0.005)
21
(↓1)
47277
(-)
309
(+3)
38
(-)
37
(-)
0.239
(↓0.001)
2.890
(-)
6
(-)
西武
29652 0.309
(↓0.003)
33.5
(↓1)
47222
(+5)
340
(+10)
38
(+1)
52
(-)
0.207
(-)
3.190
(↓0.05)