巨人(☆4対1★)ヤクルト =リーグ戦17回戦(2024.08.04)・東京ドーム=
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ヤクルト
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巨人
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勝利投手:菅野 智之(10勝2敗0S)
(セーブ:大勢(1勝1敗17S))
敗戦投手:石川 雅規(1勝3敗0S)
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◆巨人は初回、2死一二塁から大城卓の適時二塁打で2点を先制する。その後1点を返されるも、8回裏には岡本和の犠飛と坂本の適時打で2点を加え、リードを広げた。投げては、先発・菅野が7回5安打1失点の力投で今季10勝目。敗れたヤクルトは、打線が精彩を欠いた。

◆巨人-ヤクルト戦は菅野智之と石川雅規が先発する。菅野と石川の先発対決は22年9月13日以来。前回は菅野が7回4失点で勝利投手、石川が4回1/3を6失点で敗戦投手だった。2人の投げ合いは過去8度あり、結果は菅野4勝2敗、石川2勝3敗、互いに勝敗なしが2度。石川が勝利を挙げたのは15年9月27日が最後で、それ以降は菅野が3連勝中だ。通算9度目の対決は菅野が連勝を伸ばすか、それとも石川が9年ぶりに投げ勝つか。

◆球界最年長の44歳石川雅規投手が初回2死からの投球を悔やんだ。ゾーン内で厳しく勝負したが、ヘルナンデス、岡本和に粘られ2者連続四球を出した。一、二塁で大城に2点適時二塁打を打たれ「フォアボールが点数に絡んでいる。よーいドンでの2点は悔しいです」と振り返った。これが決勝点となり、5回2失点で3敗目を喫した「どんなゲームでも先制点を与えないといのが大事な中で、チームに良い流れを持って来れなかった」。一方、バットでプロ野球記録を更新した。5回に1点をかえし、なおも2死一塁で迎えた第2打席。0-1から巨人先発の菅野のカーブにタイミングを合わせ右前打を放ち、1年目から23年連続となる安打をマークした。石川は「ピッチャーも9番目の打者なので塁に出たいと思って、若いときからやってきた」と振り返る一打も実らず、勝ちにはつながらなかった。石川が今季初安打を放ち、プロ1年目の02年から23年連続ヒット。23年連続安打は史上10人目で、1年目から続けたのは89~15年谷繁(中日)の27年に次ぎ、59~81年張本(ロッテ)65~87年衣笠(広島)70~92年門田(ダイエー)の各23年に並ぶ2位タイ。投手では93~16年三浦(DeNA)の24年があるが、三浦は2年目からで、1年目からでは初めて。また、大卒選手では92~13年桧山(阪神)の22年を抜く新記録。

◆巨人大城卓三捕手(31)の初回の先制2点適時打が決勝点になった。2死から連続四球で巡ってきた好機に中堅フェンス直撃の二塁打。「得点圏で回ってくることが非常に多い。しっかり打点にもこだわっていきたい」。5回終了時には大城ファンの少女が大型ビジョンで「大城選手、足が速くなって良かったね」と前日の内野安打にかけてメッセージを送り、場内は大爆笑。ベンチ裏にいて見られなかったが「うわさで聞きました。頑張ります」と笑顔を見せた。

◆巨人菅野智之投手(34)が7回4安打1失点の快投で10勝目に到達した。阿部監督が菅野を絶賛した。「貯金が8つある。貯金ができる投手は素晴らしいと思うので、自信にして15勝、16勝とできるように頑張って欲しい」とさらに期待した。6日から首位広島との首位攻防戦を皮切りに9連戦。「とにかくいいゲームをする。隙を見せない。勝ち負けはやってみないと分からないので、そこだけをテーマにしてやっていく」と見据えた。

◆打撃用手袋を脱いで、バットを置いた。巨人菅野智之投手(34)が7回5安打1失点の快投で10勝目に到達。7回の打席で代打を送られ納得の降板後、救援陣に託した残り2回、ベンチ最前列で声を張り上げた。2年ぶりの2桁勝利に、お立ち台で「いろんな要因があると思うけど、自分の覚悟が1番(の要因)だと思います。野球人生をかけて今年臨んだから」。リーグトップに並ぶ10勝も、まだ道半ばだった。しつこく言われ続けたノルマはまだ先にある。杉内投手チーフコーチ、内海投手コーチから「最低15勝」を掲げられ、迎えたプロ12年目。キャンプからウオーミングアップでは先頭切って走った。「(2桁は)通過点も通過点。キャンプからずっと言われて、できると思ってここまでやってきた。そこは揺るがない」。ローテを託された菅野演じる日曜劇場。1人で貯金8を稼ぎ首位争いの原動力となっている。今年で35歳を迎える菅野にとって、10歳年上の石川と9度目となる投げ合いは、刺激的だった。44歳にして先発マウンドに立ち、5回まで投げ合った大ベテラン左腕から、今でも声をかけられる。「まだまだやれるよ」。4勝にとどまった昨季「このままじゃ、本当に野球人生終わっちゃう」と思ったとき、これほど励みになる言葉はなかった。3者凡退を3度、4番村上を2打数無安打に抑え、150キロの直球にフォーク、カット、スライダーを投げ分ける投球術を惜しみなく披露した89球。「まだまだいけるっていう姿を今日見せたかったので、すごい今日は思い出深い1日になりました」。老け込むにはまだ早い。【栗田成芳】菅野がハーラートップに並ぶ10勝目を挙げた。菅野の2桁勝利は22年以来9度目。巨人投手の2桁勝利は堀内の13度が最多で、9度は4位のスタルヒン、槙原、斎藤雅らに並んだ。22年はチーム143試合目の最終戦で10勝目を挙げたが、今季はまだ98試合目。菅野がチーム100試合未満で10勝到達は17年87試合、20年66試合に次いで3度目だ。その17、20年は最多勝を獲得したが、今年はどうか。

◆「打」でもコツコツと積み重ねてきた。球界最年長の左腕、ヤクルト・石川雅規投手(44)が先発。1点を返した後の五回2死一塁の第2打席に右前打を放ち、プロ1年目から23年連続安打をマークした。巨人・菅野のカーブにうまく合わせ、一、二塁間を抜く技ありの一打。投手がプロ1年目から23年連続で安打を放ったのは、石川自身の22年連続を更新する最長記録。プロ1年目からに限らず、投手の連続年数安打の最多記録は1993―2016年の三浦大輔(DeNA)の24年。野手を含めたプロ1年目からの連続安打は198―2015年の谷繁元信(中日など)の27年が最長となっている。

◆巨人・菅野智之投手が7回1失点の好投で、セ・リーグ最多に並ぶ10勝目(2敗)を挙げた。2桁勝利は2年ぶりとなった。菅野は多彩な変化球でヤクルト打線を翻弄。2点リードの5回に失点を許したが、その後も安定した投球を見せた。打線は一回、大城が中堅フェンス直撃の2点二塁打で先制し右腕を援護した。菅野は2年ぶりの2桁勝利に「自分1人の力じゃ勝てないので、いろんな人に感謝を伝えたい。うれしいっちゃうれしいですけど、最低15勝っていう目標があるので、 そこまで頑張ります」と現状に満足せず。覚悟を決めて臨んだシーズンだと明かし「今年ダメだったらっていうことを考えて、もう野球人生も長くないなっていうふうに思って、野球人生を懸けて今年1年臨んでいる」と心境を明かした。

◆巨人は投打がかみ合いヤクルトに2連勝を飾った。先発で7回1失点の好投で2年ぶりの2桁10勝目(2敗)をマークした菅野について阿部慎之助監督(45)は「今年に懸ける意気込みがキャンプからも違った。それがこういう成績になっているんじゃないかな。やっぱり貯金をできる投手って素晴らしい。自信にして15勝、16勝とできるように頑張ってほしい」とたたえた。打っては5番に座る大城卓が一回に先制の2点打をマーク。指揮官は「本当にチームがすごく楽になったタイムリーだった。外せない5番です」と納得顔を浮かべた。首位・広島戦(東京ドーム)から始まる9連戦に向けては「とにかくいいゲームをする。隙を見せないで。勝ち負けはやってみないと分からないので、そこだけテーマにしてやっていきたいと思います」と力を込めた。

◆巨人・菅野智之投手(34)がリーグトップタイの今季10勝目(2敗)。シーズン2桁勝利は2022年(10勝)以来2年ぶり9度目。巨人の投手で2桁勝利を9度以上マークしたのは9人目。堀内恒夫の13度(巨人通算203勝)、中尾碩志の11度(同209勝)、桑田真澄の10度(同173勝)に次ぎ、須田博(スタルヒン、同199勝)、藤本英雄(同183勝)、別所毅彦(同221勝)、槙原寛己(同159勝)、斎藤雅樹(同180勝)と並ぶ歴代4位。

◆3回を終えベンチに引き揚げるヤクルト・石川雅規 =東京ドーム(撮影・長尾みなみ)

◆巨人は4日、ヤクルト17回戦(東京ドーム)に4-1で勝利した。菅野智之投手(34)が7回5安打1失点と好投し、リーグトップに並ぶ10勝目を挙げた。2桁勝利は2年ぶりで、通算9度マークは巨人では槙原寛己、斎藤雅樹らに並ぶ歴代4位の記録。自己ワーストの4勝に終わった昨季から完全復活を印象づけた。一つの節目を迎えても満足しない。2年ぶりに10勝目を挙げた菅野は喜びをかみしめつつ、口元を引き締めた。「通過点も通過点です。最低15勝とキャンプの時から(投手コーチの)杉内さん、内海さんからずっと言われている。できると思っているし、そう思ってここまでやってきた。そこは揺るがない」

◆新たな大記録を達成したが、笑顔はなかった。球界最年長のヤクルト・石川雅規投手(44)が五回2死一塁で右前打を放ち、23年連続安打をマーク。大卒選手では野手を含めて史上最長記録となった。「ピッチャーも9番目の打者なので、塁に出たい気持ちも当然ある。バントをしっかり決めなきゃというところもあるので、そこは若いときからやってきた」マウンドでは悔しさが残った。一回2死後にヘルナンデス、岡本和に連続四球を与えると、大城卓に先制の中越え2点二塁打を浴び「やっぱり立ち上がりはゼロでいきたかった。フォアボールが点数に絡んでいる。本当に悔しい」。5回5安打2失点で3敗目(1勝)を喫した。高津監督も「初回の2点はやっぱり大きい」と厳しかった。2カード連続負け越しで、借金は今季最多に並ぶ14に。まずは最下位脱出へ、攻略の糸口を見つけたい。(赤尾裕希)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
50394 0.562
(↑0.005)
-
(-)
50268
(+6)
229
(+4)
36
(+1)
45
(-)
0.233
(↑0.001)
2.180
(↓0.02)
2
(-)
巨人
51425 0.548
(↑0.005)
1
(-)
45297
(+4)
263
(+1)
54
(-)
44
(+1)
0.238
(-)
2.540
(↑0.02)
3
(-)
阪神
51435 0.543
(↑0.005)
1.5
(-)
44313
(+4)
272
(-)
41
(+1)
31
(+1)
0.235
(-)
2.260
(↑0.03)
4
(-)
DeNA
46501 0.479
(↓0.005)
7.5
(↓1)
46328
(-)
336
(+4)
66
(-)
47
(-)
0.251
(↓0.002)
3.080
(↓0.01)
5
(-)
中日
41526 0.441
(↓0.005)
11
(↓1)
44233
(+4)
313
(+6)
40
(-)
28
(-)
0.236
(-)
2.720
(↓0.03)
6
(-)
ヤクルト
39534 0.424
(↓0.005)
12.5
(↓1)
47332
(+1)
352
(+4)
66
(-)
45
(+1)
0.237
(↓0.001)
3.450
(↑0.01)