ソフトバンク(★7対8☆)日本ハム =リーグ戦15回戦(2024.08.03)・みずほPayPayドーム福岡=
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日本ハム
10023002081022
ソフトバンク
02400010071111
勝利投手:池田 隆英(2勝0敗0S)
(セーブ:田中 正義(3勝2敗16S))
敗戦投手:ヘルナンデス(3勝2敗0S)

本塁打
【日本ハム】万波 中正(14号・4回表2ラン),清宮 幸太郎(5号・5回表3ラン)
【ソフトバンク】山川 穂高(19号・7回裏ソロ)

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◆日本ハムが打ち合いを制した。日本ハムは1点ビハインドの8回表、万波の適時打で同点とする。その後2死二塁から代打のレイエスが適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・池田が今季2勝目。敗れたソフトバンクは、終盤の好機を生かせなかった。

◆日本ハムが万波中正外野手(24)と清宮幸太郎内野手(25)による今季初のアベックアーチで最大5点差を追いついた。3回までに1-6とされたが、反撃ののろしを上げたのは4試合ぶりにスタメン出場した万波だ。4回1死一塁。ソフトバンク有原のスライダーを捉えて、左中間スタンドへ14号2ランを運んだ。7月17日楽天戦(エスコンフィールド)以来の1発に「スライダーをうまく打つことができました。可能性のある点差に戻すことができたと思うので、この後しっかり追い越せるように頑張ります」とコメントしたように、まずは3点差に詰めた。そして、1回に先制打を放っていた清宮も続いた。5回無死一、二塁から有原のチェンジアップを捉えて右翼スタンドへ同点5号3ランを運んだ。「ノーアウトのチャンスだったので、つなごうという意識で打席に入りました。とにかく出塁をと思っていましたが、体がうまく反応しました。まだまだ、ここからです」とコメントした。

◆日本ハムが最大5点差をひっくり返す大逆転劇で首位ソフトバンクに勝利した。新庄剛志監督(52)は試合後の第一声で「倉本聰監督に並ぶ高視聴率、23%...」と笑顔。続けて、両手を膝に付きながら、いろいろあった試合展開を振り返って「頼むよ、マジで...。でもね、すごい。今日、見に来てくれたスタンドのソフトバンクファンは悔しいでしょうけど、すごく良いゲームを見せられたと思います」と胸を張った。3回までに1-6とリードを許し、相手先発は10勝をマークしている有原。厳しい展開となったが、4回に万波中正外野手(24)が14号2ランを放って反撃開始。5回には清宮幸太郎内野手(25)が一時同点となる5号3ランを放った。7回に1点を勝ち越されたが、8回に2番手のヘルナンデスを攻略。1死三塁から万波が同点打を放ち、2死二塁から代打のフランミル・レイエス外野手(29)が勝ち越し打を放った。先発した根本悠楓投手(21)は3回途中5失点(自責4)でKOされたが、2番手の生田目翼投手(29)が4、5回を無失点投球。3番手の宮西尚生投手(39)は6回の1イニングを無失点に抑えて通算399ホールド目。4番手の池田隆英投手(29)が山川に一時勝ち越し弾を浴びたが、8回は河野竜生投手(26)、9回は田中正義投手(30)がピンチを背負いながらもリードを守りきった。

◆ソフトバンク先発有原航平投手(31)が今季ワーストの6失点(自責5)の乱調だった。初回に1点を先制され、5点リードの4回には万波に2ランを被弾。5回には清宮にも同点の5号3ランを浴びた。「初回に先制点を与えてしまい、なかなかリズムに乗れなかった。こういう試合展開の時こそ、もっとしっかりとした投球をしないといけなかった」。それでも7回まで踏ん張り、今季最多の119球。「次は同じような投球にならないように」と引き締めた。

◆日本ハムが通算3度目の不敗コンビ「キヨマン」そろい踏みで大逆転勝利だ。万波中正外野手(24)と清宮幸太郎内野手(25)が今季初のアベック弾で最大5点差をひっくり返した。反撃の1発は最初に万波が放った。「最高の結果。本当にうれしかった」と5点を追う4回に、3点差に詰め寄る14号2ランをたたき込んだ。後半戦最初の4試合は16打数2安打だった万波は打撃が「突然、よく分からなくなってしまった」。新庄監督から打撃を見つめ直す時間をもらい、前夜まで3試合連続でベンチスタート。必死にフォームやバットの握り方などを修正。4試合ぶりのスタメン復帰で立て直した成果を発揮した。その万波に続いたのが清宮だ。5回に右翼へ「完璧だった」という同点5号3ラン。前夜は無安打で連続試合安打が9で止まったが、この日は初回にも先制打と好調は継続中だ。2人のアベック本塁打は昨季も2度あり、全て勝利。だから7回に勝ち越されても問題なかった。8回に万波が同点打を放ち、最後は代打レイエスが決勝打だ。8-7の「ルーズベルト・ゲーム」を制した新庄監督は「倉本聰監督に並ぶ高視聴率、23%」と笑顔。「幸太郎君は、ほめることはない。あれはもう"まぐれ"です」とニヤリ。打撃不調で構えが潜り気味に見えて「身長が低くなった」と話していた万波には「伸びた、伸びた。4・2センチぐらいね」と冗舌だ。就任当初から期待し続ける「キヨマン」の躍動で、首位ソフトバンク相手に大きな1勝を手にした。【木下大輔】根本(4月14日以来の先発も、3回途中4安打3四球5失点でKO)「前回1軍で投げた時と同じような投球をしてしまい、申し訳ない気持ちです」

◆首位ソフトバンクが序盤に5点差をつけながら痛恨の逆転負けを喫した。6-6の同点で迎えたラッキー7。先頭の4番山川が日本ハム4番手の池田から左翼スタンド中段に勝ち越しの19号ソロをたたき込んだ。終盤に飛び出した主砲の4試合ぶり豪快弾。「完ぺきでしたね」。山川も自画自賛し、バットを振り切るとニタリと笑みを浮かべる会心の一撃。混戦にピリオドを打ったはず...、だった。逃げ切れなかった。8回に先発有原にスイッチした2番手ヘルナンデスが四球をきっかけに万波に同点打。さらに2死二塁から、代打レイエスに右前タイムリーを打たれて暗転した。「ヘルナンデスには今までずっと助けられっ放しなんでね。まあ、まあ。ピッチャー陣がここまでずっと引っ張ってくれたんでね」。小久保監督は、2戦連続で2失点した「8回の男」を責めることはなかった。10勝をマークしている勝ち頭のエース有原が先発。初回に先制を許し、さらに万波、清宮の2本塁打で一気に試合を引き戻されてしまった。指揮官は「日本ハムの打線がいいと思いましたけど(有原も)まあ、そんな時もありますよ。だって年間先発ローテでずっと回っていて。そういう日もありますよ」とかばった。8月は初黒星。この日、2位ロッテが敗れたために、逃げ切っていれば優勝マジック「38」が再点灯していたが、またも持ち越しとなった。最終9回には2死一、三塁と攻め立てたが、代打牧原大が二ゴロに倒れて万事休す。「まあ、最終回というか、その前にも勝ち越したし、打線もよかったと思いますよ。打線は7点取ったんで。7点取って文句はないでしょう」。敗戦の悔しさ以上に、3戦連続2桁安打で7点を挙げた打線の奮起が収穫と強調。足早に会見場を後にした。【佐竹英治】周東(2回に左前タイムリー)「打ったのは真っすぐ。何とかしようと打席に入りました」川瀬(3回右前に2点タイムリー)「守備も攻撃も自分の中で悪い流れだったので、このチャンスは絶対に生かそうと思いました。追い込まれてから食らいついていくことができました」

◆ソフトバンク今宮健太内野手(33)が遊撃出場のパ・リーグ最多タイ記録を樹立した。2番ショートでスタメン。松井稼頭央(元西武)の1531試合に並んだ。「(プロ)1年目を思ったとき、正直ここまでできるとは思っていなかった。ケガもありましたが、もっともっと伸ばしていけるように、感謝の気持ちを忘れずにやっていけたらと思う」。この日は3度のゴロを軽快に処理。今日4日にも記録を更新し、内野の要が決意新たにチームを引っ張り続ける。

◆前人未到の大記録まで、あと1つ-。日本ハム宮西尚生投手(39)が史上初の通算400ホールドに王手をかけた。ソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)で同点の6回に登板。走者を許しながらも熟練のマウンドさばきで無失点に抑えて今季6ホールド目を挙げ、チームの大逆転勝利に貢献した。今は「楽しんでやる」をテーマに投げている大ベテラン左腕が、ついに大きな節目に手をかけた。宮西は真っ先に、影の殊勲者をたたえた。史上初の400ホールドに王手をかけた自分のことよりも「生田目に聞いてあげてください」。そう言って、自分の後ろを歩いていた右腕の方を向いてニヤリ。そして、大逆転勝利への流れをつくったのは「こいつのナイスピッチングでしょ。難しいところから行って4、5回としっかりつないでくれて。あれが全てやった」と6年目右腕をたたえた。後輩が必死に立て直した流れを、しっかり引き継いだ。6回に登板。1死から俊足周東に四球を与えたが、そこからが真骨頂。「いつも基本的にランナーは意識しないけど、試合も動いている状況で二塁へ行かすのはちょっとあかんなと」。4度のけん制、間合いも変えながらリーグ断トツ33盗塁の周東を一塁にくぎ付け。続く柳町は二ゴロに仕留め、暴投と申告敬遠で2死一、二塁とされたが最後は栗原を一ゴロに抑えた。大記録とは別の緊張感も感じながらの登板だった。「昨日(2日)、ハッパを掛けられた」相手は新庄監督。「万が一、打たれたとしても『今まで抑えてくれているから、こういう時もある』ではダメだよ。このままずっと抑え続けないといけないよ」と言われた。その場で宮西は「当然です。任せてください」と返答。でも内心は「めっちゃプレッシャーでした」。そんな新庄監督とのやりとりも"39歳、真夏の大躍動"の一因だ。現在のテーマは「楽しんでやる」。今季初昇格の際に指揮官からインスタグラムのDMで「頑張らんでいい。楽しめ」と送られてきた。偉大な実績がある分、自分を追い込む気負いもあったが、そのメッセージを見て長年背負ってきた「変な肩の荷が一気に下りた」という。「これは本当に辞めるまで、自分のテーマなんかな」。誰も成し遂げていない偉業も、楽しみながら達成する。【木下大輔】

◆日本ハムのフランミル・レイエスが代打で大仕事をやってのけた。7-7の8回2死二塁で登場し、ヘルナンデスの直球を右前に運んで決勝打。「試合の決め手となるシチュエーションになったら行くぞと言われていた」と心身とも準備万全で結果を出した。「ファイターズの『ファイター』というのは粘り強い戦士という意味だと思う。それに恥じない、当てはまるような選手でいたい」と頼もしく語った。

◆日本ハムの大逆転勝利に歓喜した新庄監督だが、先発した根本には2軍再調整を命じた。制球が定まらず、3回途中4安打3四球で5失点(自責4)の左腕に「もう1回、ファームでストライクゾーンだけ投げる練習を指示したい。もったいない。せっかくのチャンスを。見ていて思うでしょ? ストライクゾーンに投げなさいよって。投げようとしていると思うけど、それができないのは実力」と話した。

◆日本ハムが最大5点差を逆転した。1―6の四回に万波の2ランで反撃し、五回に清宮が3ラン。6―7の八回に万波と代打レイエスの適時打でひっくり返した。4番手の池田が2勝目。ソフトバンクは有原が6失点と誤算だった。

◆日本ハムが最大5点差を逆転した。1―6の四回に万波の2ランで反撃し、五回に清宮が3ラン。6―7の八回に万波と代打レイエスの適時打でひっくり返した。4番手の池田が2勝目。日本ハムが5点差をひっくり返して逆転勝ちは、2020年7月25日のソフトバンク戦(6点差=二回裏終了0-6→最終9-7、ペイペイドーム)以来4年ぶりで、新庄政権となった22年以降初めて。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
61313 0.663
(↓0.007)
-
(-)
48403
(+7)
244
(+8)
67
(+1)
68
(-)
0.258
(↑0.001
2.360
(↓0.04)
2
(-)
ロッテ
50406 0.556
(↓0.006)
10
(-)
47358
(+1)
347
(+5)
54
(-)
45
(-)
0.254
(↓0.001)
3.290
(↓0.03)
3
(-)
日本ハム
47417 0.534
(↑0.005)
12
(↑1)
48357
(+8)
330
(+7)
65
(+2)
66
(+1)
0.249
(↑0.001
2.960
(↓0.03)
4
(-)
楽天
46462 0.500
(↓0.005)
15
(-)
49325
(-)
386
(+7)
46
(-)
62
(-)
0.242
(↓0.001)
3.810
(↓0.04)
5
(-)
ORIX
41513 0.446
(↑0.006)
20
(↑1)
48277
(+5)
306
(+1)
38
(-)
37
(-)
0.240
(↑0.001)
2.890
(↑0.02)
6
(-)
西武
29642 0.312
(↑0.008)
32.5
(↑1)
48217
(+7)
330
(-)
37
(-)
52
(-)
0.207
(↑0.002)
3.140
(↑0.03)