ソフトバンク(☆6対4★)日本ハム =リーグ戦14回戦(2024.08.02)・みずほPayPayドーム福岡=
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日本ハム
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ソフトバンク
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勝利投手:スチュワート・ジュニア(6勝2敗0S)
(セーブ:松本 裕樹(2勝1敗7S))
敗戦投手:加藤 貴之(4勝7敗0S)

本塁打
【日本ハム】郡司 裕也(10号・4回表ソロ)
【ソフトバンク】近藤 健介(14号・1回裏2ラン),近藤 健介(15号・3回裏ソロ),甲斐 拓也(5号・4回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは初回、山川の適時打と近藤の2ランで3点を先制する。その後3回裏には近藤の2打席連続本塁打となるソロ、4回には甲斐のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発のスチュワート・ジュニアが5回2失点で今季6勝目。敗れた日本ハムは、先発・加藤貴が精彩を欠いた。

◆日本ハム打線が好調。後半戦はここまで6試合を消化してチーム打率2割9分。後半戦初戦の7月26日西武戦は8安打も、27日同戦から10→13→11→12→11安打と5試合続けて2桁安打をマーク。後半戦に入って2桁安打を5度はパ・リーグ内では最多だ。日本ハムが6試合連続で2桁安打をマークすれば16年5月29日~6月4日以来、チーム8年ぶりとなるが、今日も安打を量産できるか。

◆ソフトバンク近藤健介外野手(30)が今季初の2打席連続アーチを描いた。1点先制後の1回2死一塁で右中間に14号2ラン。3-0の3回2死走者なしでは、再び右中間スタンドに15号ソロを放った。いずれも日本ハム左腕、加藤貴から痛烈な一打。本塁打は6月29日の日本ハム戦以来、24試合ぶり。1試合2発は6月2日の広島戦以来で今季2度目。7月は打率2割、0本塁打、4打点と苦しんだが、8月に入って調子を取り戻してきた。

◆日本ハム郡司裕也捕手(26)が、プロ5年目で初の2ケタ本塁打を放った。4点を追う4回先頭で、ソフトバンク先発スチュワートの高めストレートを左翼スタンドに放り込んだ。1日オリックス戦(エスコンフィールド)では同点の9回に自身初の9号サヨナラ弾。2戦連発で節目の10号に到達し「打った感触はよかったです。まだ中盤なので、逆転できるように頑張ります」と気を引き締めた。

◆日本ハムの若手バッテリー、柳川大晟投手(20)と田宮裕涼捕手(24)がソフトバンク周東の足にかき回された。6回の守備。先頭の正木へ四球を与えると、スタメンから外れていた周東が代走で登場。続く甲斐の犠打は失敗(結果は捕邪飛)となったが、次打者の代打中村晃への2球目に二盗を仕掛けられて決められた。さらにカウント2-2から柳川のフォークがワンバウンド。田宮が投球を左前へこぼすと、周東は迷わずに三塁へ(記録は暴投)。田宮も三塁へ送球したが間に合わなかった。そして中村晃への6球目。柳川のフォークは再びワンバウンドとなり、田宮は後逸(記録は暴投)。周東は三塁から悠々と生還した。周東の足にプレッシャーをかけられた日本ハムの若手バッテリーが、ノーヒットでソフトバンクに6点目を献上。リードを4点に広げられた。

◆日本ハムがソフトバンクに敗れ、自力優勝の可能性が消滅した。先発の加藤貴之投手(32)が初回2死二塁でソフトバンク山川に左前適時打を許し先制点を献上。さらに2死一塁で近藤に右中間への2ランを浴び、3失点した。さらに3回にも近藤に2打席連発、4回は甲斐に左中間ソロと自身プロワーストタイの1試合3被弾。4回8安打5失点で降板し「初回から点を取られてしまい、試合を作ることができませんでした。移動ゲームでみんな疲れている中、このような投球をしてしまい申し訳ないです」とコメントした。打線は、4回に郡司裕也捕手(26)の10号ソロ、5回1死満塁で再び郡司の中犠飛、8回1死二、三塁からレイエスの右翼線2点適時打などで追い上げるも、勝利には届かなかった。日本ハムは46勝41敗7分けで勝率5割2分8厘。残り49試合全勝すると95勝41敗7分けで勝率6割9分9厘となるが、首位ソフトバンク(現在61勝30敗3分け、勝率6割7分)が残り49試合で、日本ハム戦(残り11試合)以外38試合全勝すると99勝41敗3分けで勝率7割7厘となり、日本ハムは、自力でソフトバンクの勝率を上回れなくなった。

◆ソフトバンクのダーウィンゾン・ヘルナンデス投手(27)によるシーズン初登板からのイニング連続奪三振は「29」で止まった。8回に登板し、1回2失点。三振を奪うことなく3つのアウトを取った。開幕から29イニング連続奪三振はプロ野球記録となっている。シーズン初登板を除いた連続イニング奪三振の最長記録は15年サファテ(ソフトバンク)の43イニングとなっている。

◆ソフトバンク甲斐拓也捕手(31)が2戦連発となる貴重な中押し5号ソロを放った。3点差に迫られた直後の4回第2打席。先頭で加藤貴のフォークを左中間テラス席に運んだ。「完璧に捉えることができました。点を取られた直後に取り返す1本になってよかった」。前日1日の楽天戦(東京ドーム)は4号3ランを含む3安打、4打点の活躍。攻守で勝利に導き、会心の笑顔だった。▽ソフトバンク・スチュワート(5回2失点で自身5連勝の6勝目)「先発としてマウンドに上がっている以上は、もう少し長いイニングを投げないと」

◆ソフトバンク近藤健介外野手(30)が、プロ13年目で初の2打席連続本塁打を決め、快勝に導いた。1回と3回に古巣日本ハムの左腕、加藤貴から右中間にアーチ。1発は6月29日の日本ハム戦以来、実に24試合ぶりだった。「2発目は感触が良かった。久々だったのでよかったです」と会心の笑みを浮かべた。現役時代に通算413本塁打を放った小久保裕紀監督(52)が、ベンチでの一部始終を明かした。「本人が『久しぶりの感触や』と言っていたら次の打席にもう1本。長距離打者は、1本打つと(乗っていく)というのがあるんですけど、彼も長距離バッターの仲間入りかなという発言になっていましたね」1点リードの1回2死一塁からの14号2ランと、3点リードの3回2死での15号ソロ。リプレーのように同じような打球を鷹党が待つ右中間へ2度も飛ばした。トータル3打点でチームの本拠地6連勝に貢献。カード初戦も4連勝で、貯金31は今季最多を更新した。7月は月間打率2割、0本塁打。月間MVPを獲得した6月の4割1分3厘、7本塁打から一転、大ブレーキだった。「僕が打っていれば、もっと勝てた試合は多かったと思います。感覚は悪かったです」。試合前練習で試行錯誤を繰り返し「シンプルに来た球を強く振る」意識でお目覚めの2連発だ。2位ロッテが勝利し、優勝マジックの再点灯はお預けとなったが、5番の完全復活ほど心強いものはない。4番山川も7月30日に1試合2発。ソフトバンクの首位独走は、さらに加速しそうだ。【只松憲】◯...4番の山川がしぶとく勝利打点を挙げた。0-0の1回2死二塁、加藤貴の内角カットボールに詰まりながらも左前に落とした。「いいところに飛んでくれました。大事な先制のタイムリーとなってよかったです」。3試合ぶりの安打が殊勲の一打になった。

◆日本ハム柳川大晟投手(20)が幼少期からの夢を1つ、かなえた。大分出身の右腕はソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)の5回から2番手で登板。同郷出身で、あこがれの存在だった今宮とプロ初対戦が実現した。結果は中前打を打たれたが、後続を断った。回またぎとなった6回に1失点を喫したが、今季途中で育成から支配下へ昇格した大型右腕が地元九州での初登板で大きな経験を積んだ。チームは敗れて自力優勝の可能性が再び消えた。柳川は無意識に力んだのかもしれない。5回からマウンドに上がり、先頭打者は今宮だった。「ずっと、ちっちゃい時から見ていた人。先頭で来るって分かっていて、試合に入ったら、あんまり考えずに普通に...」。大分出身の大先輩を相手に、いつも通りに腕を振ったつもりだったがフルカウントに。最後は150キロ直球を中前に運ばれた。15年前の09年夏。まだ幼稚園児だった柳川は、テレビで生中継されていた夏の甲子園にくぎ付けになっていた。「明豊対花巻東戦です」。地元の代表校、明豊を応援している中で心を奪われたのが、今宮の姿だ。「ショートを守っていた今宮さんが途中からマウンドに上がって150キロ台を連発する投球をしていて、めっちゃすごいと思った」。この衝撃が、野球を始めるきっかけとなった。育成でプロ入り後は、支配下に昇格して今宮と対戦することが目標の1つとなった。プロ3年目で実現したが、その余韻に浸る余裕はまだない。今宮に中前打を浴びた後は、投球動作で右手が太ももに当たってボールを落とす珍しいボークもあった。そんなミスは「初めて」だったが、「その後を抑えられたのでよかった」。6回は代走周東にかき回されたが、今は全ての経験が成長の糧だ。新庄監督も「育成から上がってきて2イニング投げて、十分じゃないですか。経験してきながら、これからです」と期待値は変わらない。柳川も今後へ向けて「ちゃんと抑えて結果を出していきたい」。あこがれの大先輩のように150キロ台を連発しながら、大投手への階段を上っていく。【木下大輔】◯...終盤の追い上げ実らず、再び自力優勝の可能性が消滅した。先発した加藤貴が自己ワーストタイの3被弾で4回5失点。打線は4点を追う8回に2点差に迫ったが、及ばなかった。新庄監督は「いい試合でしたけどね。お互い移動試合で。ウチは北海道から遠い福岡。向こうは東京から福岡。この距離の分...2点取れなかったね」と冗談交じりに悔しさを押し殺した。◯...先発の加藤貴が、自己ワーストタイの1試合3被弾するなど、4回8安打5失点で降板した。初回2死一塁から近藤に右中間へ2ラン、3回にも近藤に2打席連発、4回は甲斐に左中間ソロ。"鬼門"福岡で5度目の3被弾となり「初回から点を取られてしまい試合を作ることができませんでした。移動ゲームでみんな疲れている中、このような投球をしてしまい申し訳ないです」と反省した。◯...根本が3日ソフトバンク戦で約4カ月ぶりに登板する。前回登板した4月14日オリックス戦は先発して2回3安打4四球3失点と炎上。翌日に2軍降格となった。110日ぶり雪辱マウンドへ「狙いすぎて前回みたいになったら嫌なんで、まずはゾーンで」と思い描いた。みずほペイペイドームは22年3月25日のデビュー戦以来で「2年前は黒土だった気がする。何かちょっと硬くなっていた」と、足元の変化を感じ取っていた。◯...郡司がプロ5年目で初の2ケタ本塁打を放った。4点を追う4回先頭で、ソフトバンク先発スチュワートの高めストレートを左翼スタンドに放り込み「打った感触は、良かったです」と振り返った。1日オリックス戦(エスコンフィールド)では、同点の9回に自身初の9号サヨナラ弾。2戦連発で節目の10号に到達し"ふたけた郡司"となった。

◆ソフトバンクの近藤がプロ13年目で自身初となる2打席連続の本塁打を放った。一回に約1カ月ぶりのアーチの2ランを放つと勢いは止まらず、3―0の三回にはソロで15号に到達。ともに加藤貴のやや高めに入った球を右中間へ放り込み「1打席目と同じく自分のスイングができた」と手応えを口にした。月間MVPを獲得した6月から一転したのが7月だった。打率2割、本塁打なし、4打点と好打者らしからぬ数字が並び「僕が打っていれば勝てる試合が何回もあった」と悔しさを募らせた。4番山川の後ろを打つチームの中心選手が完全復調すれば何よりも心強い。

◆ソフトバンクが序盤に先行し、逃げ切った。一回に近藤の2ランなどで3点を先制し、三回は近藤の2打席連発のソロ、四回は甲斐のソロで加点。六回も1点を加えた。スチュワートが6勝目。日本ハムは連勝が3で止まった。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
61303 0.670
(↑0.003)
-
(-)
49396
(+6)
236
(+4)
66
(+3)
68
(+1)
0.257
(-)
2.320
(↓0.01)
2
(-)
ロッテ
50396 0.562
(↑0.005)
10
(-)
48357
(+3)
342
(+2)
54
(-)
45
(-)
0.255
(↑0.001)
3.260
(↑0.02)
3
(-)
日本ハム
46417 0.529
(↓0.006)
13
(↓1)
49349
(+4)
323
(+6)
63
(+1)
65
(-)
0.248
(-)
2.930
(↓0.04)
4
(-)
楽天
46452 0.505
(↑0.005)
15
(-)
50325
(+3)
379
(+2)
46
(+1)
62
(-)
0.243
(-)
3.770
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
40513 0.440
(↓0.004)
21
(↓1)
49272
(+2)
305
(+3)
38
(-)
37
(-)
0.239
(↑0.001)
2.910
(-)
6
(-)
西武
28642 0.304
(↓0.004)
33.5
(↓1)
49210
(+2)
330
(+3)
37
(+1)
52
(+1)
0.205
(-)
3.170
(-)